「トモダチゲーム 劇場版」

トモダチゲーム劇場版

テレビドラマ版から引き続き、唐突に始まる劇場版。
今度は「陰口すごろく」。空にニコニコ動画のようなコメントが一斉にながれつつ浮かぶという謎設定。ゲームの内容が頭をつかうものなのに、このスカスカ感ははなんなんでしょうか。

陰口すごろく

陰口ペーパーを白紙で提出したらいいという友一だが、それだと1マスずつしか進めず、全員同時ゴールとなる。そうなると、全員最終ゲームに強制参加することになってしまうことに気が付く友一。さらに1ターン目では全員白紙提出をしたが、とまったマス目のせいで借金が増額していくことに気が付く。

早くも2ターン目で「志法は友一が好き、でも天智と付き合っていた」という陰口が出てくる。しかし、これは誠が事実確認をするために書いたのではないか?しかも、これは本当のことだったとわかる。しかし、実は天智と志法は幼馴染であり、親の意向で交際しているフリをしていたのだとわかる(よく漫画である、両親同士が結婚させたがるやつ)。

5人は約束をしたのに、陰口はどんどん投稿される。
「志法は整形した」(ケガによる整形)
「ゆとりは援助交際をしていた」(いじめられていてやらされたが、最後まではしていないと主張)
5人の関係はぎくしゃくしていく。

突然始まったスペシャルチャンスでは、1人指名して運営がネタを暴露する。誠が立候補するが、父のスキャンダルが暴露されてしまった。また、誠は父の借金のためにゲームに参加したのではないかという疑念を深める結果になってしまう。
また、志法が男の子をフリまくっているという暴露もあった。これも自分がトップになりたくない誠の暴露だろうか?

「志法は男に貢がせていた」「誠は人を殺したことがある」など、暴露が続き、誠の立場がどんどん悪くなる。

ここで策を講じた友一。全員が「トモダチゲームに参加申し込みをしたのは自分だ」と提出する。
しかし、天智しか陰口を提出していなかったことで、彼は激しく狼狽する。

そして天智がこのゲームに申込をしたこと、さらには修学旅行費の200万を盗んだこと、志法の盗聴すらしていたことまで自白した。そもそも、彼は金が目的というわけではなく、志法への強い恨みが動機だった。盗聴して得た情報は、陰口に反映していた(だからゆとりの援助交際ネタなども知っていた)。

一方、友一は裏でゲームをコントロールしていた。
ゲーム中の振る舞いから、1人ずつ裏切り者候補から外した人間にコンタクトをとっていた友一。天智が投票専用の部屋に入っている3分間に他の者にこっそりと話しかけ、自分と協力するように呼びかけていた。ネームプレートを渡すことで信用してもらっていたという友一。だが、友一は「誠が過去に人殺しをした」という暴露が嘘だったと告白し、自分がゴールする。

最終ゲームに進出することになった友一だが、なぜか天智がそれについていくという。その理由として、突然友一が好きだったといいキスする天智(この展開ってなんなんだ…)。2人はそのまま最後のゲームに進出する。

実は天智はトモダチゲームに参加するのは2回目だった。そして、すべての黒幕は志法だと主張する。
(彼女が男に貢がせていたという暴露も、天智によるもの)
彼女が天智のこの世でいちばん大切なものを奪ったというが…?

感想

陰口すごろくのセットがCGで、全体的にあまりにショボイ(せっかく実写なんだから、もうすこし凝ってほしかった)という点は気になりましたけど、最後のキスシーンで全部ブッとんだ。
昔志村けんのバカ殿で、「半裸の女子と混浴」とか書かれているトンデモナイすごろくのコント「人間すごろく」があったのを思い出した。