幻覚の中、ロジータは黒い虹に向かって車を走らせ続けている。彼女には何も聞こえていないし、仲間の姿も見えていない。導かれるようにどこかに走る車。車は猛スピードである施設の前にやってきた。
マーフィはフラフラしながら、車から降りた瞬間に黒いゲロをぶちまける。
ゾンビが来たので、施設の中に逃げ込む彼ら。ゾンビになる前に注射を打とうとする10Kとドク。マーフィは心停止してしまいそうになるが、ルーシーは父に噛みつく。痙攣が止まったマーフィだが、2回噛まれてようやく起き上がる。だが、今度はルーシーの具合が悪そうだ。
ロジータは施設の奥で、頭が2つ、片手の指が10本?あるミイラを見つける。彼女は鍵を見つけて、どんどん中に入っていってしまう。
気分がよくなってきたというマーフィだが、「手にシワが増えた」というルーシー。彼女は突然老いたように見える。少女だったが、かなり年をとったようだ。ルーシーは父に噛み付くと体が老化するらしい。マーフィは自分の命よりも娘のほうが大切だと言って噛むのをやめさせようとする。親子は言い争いをするが、マーフィのことについて何かを感じ取るルーシー。
10Kとリリーはロジータの後を追いかける。死者ではなく、生きている者のニオイがするというリリーだが…?さらにドクも彼らを追いかけることにする。
2人きりになる親子。
ロジータが地下のある部屋の扉を開けると、そこには黒い虹の幻覚が見える。そのまま進んでいく彼女だが、その背後に何かがいる。
マーフィは娘を見て、その母を懐かしむ。だが、父と母が行きずりの関係で、その間に愛がなかったのだと思っているルーシー。だが、マーフィはセリーナ(ルーシーを産んだ女性)が命がけで娘を守ったことを誇っている。
ロジータはなぜか施設の機械を操ることができる。そして、何かを掴みだす。
リリーと10Kは、この施設にいる誰かがゾンビを切り刻んでいる事実を知る。
ロジータは「カリガリ博士」のIDバッジを見つけていた。
マーフィはまた痙攣して倒れてしまう。ルーシーは父を噛もうとするが、それを命がけで止めるマーフィ。彼は本当に娘のことを思っている。ルーシーはどうすることもできない。
ドクも大量のゾンビの実験材料を見つけて怯えてしまう。
動くゾンビの指に襲われるが、それを潰していくドク。だが、1つの指が彼の体内に入ってしまう。腹の中で這いずるそれに悶えるドクを助ける10Kとリリー。腹を切ってそれを取り出してやる。
だが、なにかがそこにやってきた。実験された末にできたフランケンゾンビだ。腕が4本あり、ひどく太っている。腹にはもうひとつ顔がある。10Kは彼に殴りかかるが、銃を奪われて掴まれる。援護したリリーも同様だ。ドクが助け出すが、さらに彼も襲われてしまった。
ロジータはここに引き寄せられた理由を探している。この施設では1人の人間に多すぎる指や腕ができる症状を研究していたらしい。
マーフィは意識が混濁して、ルーシーとセリーナを間違えて謝り出し、泣き出してしまう。家族を壊したことを後悔しているのだ。ルーシーは父の本心を知ってようやく彼を愛することができると感じる。だが、マーフィはまた痙攣してしまった。
襲われているドクを助けたリリーだが、銃を使うことができるフランケンゾンビが彼らを追いつめる。胸を叩いてドラミングをするゾンビ。
マーフィの傷口は化膿し続けている。
リリーの首を絞めているゾンビだが、ロジータはフランケンゾンビ=チャーリーに話しかけ、カリガリ博士の行方を尋ねる。
マーフィを助けるために何度も彼に噛み付いたルーシーは、父が目が覚ました頃にはすっかり老婆になってしまっていた。
チャーリーのお腹にいた顔だけゾンビこそカリガリ博士であり、彼女に話しかけてくる。ロジータは自分がこの施設に来たことがあるか尋ねるが、彼はロジータを知らないという。カリガリ博士よりもロジータのほうが、何かを知っているように思える。それならば、とても危険なことだ。
ゾンビの組織を人間に移植する実験をしていたというカリガリ博士は、不死身の体を得ようとしていた。チャーリーとカリガリ博士は研究中にゾンビに噛まれ、カリガリ博士は自分の噛まれた腕を切り落とし、代わりにチャーリーのゾンビの腕を移植した。するとチャーリーは腕から彼の体を乗っ取ってしまったのだ。カリガリ博士は、哀れなことに顔しか残らなかった。
ロジータはこの施設を立ち去ろうとするが、カリガリ博士に頼まれごとをする。彼を殺してくれというのだ。ロジータは彼に慈悲を与えた。
死にかけているルーシーを抱きながら泣いているマーフィ。ルーシーは後悔していない。そして、「アディに諦めなかったと伝えて」と言って、死んでしまう。
仲間たちも彼女の死を知り、ショックを受けている。
感想
まさかのルーシーの死。なんだなんだ、降板か?と言いたくなるような唐突さ。ばあちゃんになっていたシーンは正直、少し笑ってしまいました。人間と老化スピードが異なる理由は謎のままでしたね。
カリガリ博士という響きは懐かしいですが、このゾンビに飲み込まれた人は「AKIRA」っぽくていいと思う。
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