「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」シーズン3・第5話『水に燃え、炎に溺れる』のネタバレ

フィアーザウォーキングデッドシーズン3

老人がベッドサイドのランプに火をつけると、彼の妻のマーサが壁のほうを向いて立っている。マーサはウォーカーとなっていた。彼女は総入れ歯のため、夫を噛もうとしても何もできない。夫は彼女を抱きしめ、踊りながら自分の頭に銃をつきつけ、妻もろとも自殺する。そのまま、家は燃え上がっていく。

この老夫婦のトラブルは、マディソンたちがいる牧場内で起きたものだった。アリシアは聖書の会でおらず、マディソン、ニック、ルシアナは慌てて飛び起きる。
火事を消そうとしている人間たち。だが、消化がおいつく気配はない。老夫婦の死を泣いているものもいる。

ジェイクは消火の指示をしているが、オットーがそれを止める。水の無駄だというのだ。「燃やせ」とだけいい、オットーは去る。

マディソンは遠征についていくが、男たちは彼女をバカにして、お荷物だと思っている。しかし、修羅場をくぐってきたマディソンはその偏見を笑い飛ばし、つっぱねる。
旅立ちの前に母のもとにきた兄妹。母を止めようとするが、ニックはルシアナのそばにいるように命じるマディソン。トロイは「俺が一緒だ」とニヤニヤする。マディソンは彼らを知りたいがために、遠征に参加する。トロイはマディソンがお気に入りだ。他の者は、それに不服そうな顔をしている。マディソンを助手席に乗せたトロイの車は、走り出していく。

朝食に来たジェイクとアリシア。彼はアリシアをからかい、体を何気なく触ろうとするが、そのせいでコーヒーをこぼしてしまう。自分のコーヒーを渡して立ち去るジェイク。グレッチェンは、アリシアにジェイクと死んだ老夫婦の関係について教えてくれる。老夫婦は、この牧場の創始者のひとりだったのだ。
ラッセル(死んだ老人)、フィル、オットー、そしてグレッチェンの父が創始者だという。
聖書の会にややうんざりしているアリシア。だが、グレッチェンは無邪気に朝食を勧めてくる。

ルシアナは部屋に閉じこもっている。貴重な手作りバターに喜ぶルシアナ。ニックは老夫婦のことを考えている。ルシアナは夫婦の愛を美しいものだと考えている。一緒に死んだからだ。
ルシアナはさっさとここから出ていこうと言うが、ニックは彼女に素直についていくことができない。ルシアナには、密輸トンネルに隠れている仲間がいるようだ。ルシアナと一緒に行くと誓うニック。

外の世界では、ウォーカーがウロウロしている。
群れを凝視しているストランドとダニエル。ダニエルは轢き殺せばいいというが、ストランドは車に傷がつくのを嫌がっている。待っているのにイライラするダニエル。ストランドは、ダニエルがローラを見捨てたと言い出す。水にむらがってくる悪者たちは多いだろう。だが、ダニエルはオフェリアを捜したいと思っているし、それにそこまで時間はかからないはずだとも感じている。
ストランドはマディソンたちやオフェリアがホテルからいなくなっていることを隠している。ダニエルに強要され、ストランドはウォーカーたちの群れに車で突っ込んでいく。

アリシアはジェイクの部屋を訪れる。アリシアは普通の生活に戻れないことを実感している。普通の生活とは程遠い家庭だったけれど、将来の夢があった。
アリシアは突然ジェイクとキスしてしまう。イチャつきだす2人(一応、ジェイクはアリシアを気に入っているような描写があった)。

トロイやマディソン達は、護送車が落下したままウォーカーになった囚人たちを見つける。銃は音が出るから使えない。オノやナタを持ってウォーカーを殺していくメンバー。トロイはたくましく戦うが、マディソンは2人の屈強なウォーカーにつかまってしまう。だが、マディソンに文句を言っていた男が弓で彼女を助けてくれた。トロイはナイフを振り回し、ウォーカーを次々と倒す。
恍惚とするトロイ。1分以内にウォーカーを全滅させたのだ。マディソンの戦いぶりに、男たちも驚いている。

ニックは、火事の跡を訪れている。

アリシアとジェイクは事を済ませていた。アリシアは部屋から出ていこうとするが、ジェイクが貸してくれる本には顔をしかめる。アートや詩は、もうこの生活に必要ないからだ。

ニックは火事の跡を一生懸命掃除している。オットーはそこにやってきて、燃えた家がもともと彼の持ち物だったと言う。思い出の詰まった家だったが、二番目の妻(トロイの母)には質素すぎて、もっと大きい家に移り住んだのだ。
自殺に使用した銃を見つけたオットー。ニックは銃を嫌うようになっている。だが、オットーはどことなく、銃とそれが持つ力に魅せられ、過信しているようにも見える。

マディソンたちは、荒野で彼らの仲間(牧場とは離れた場所に遠征していた仲間たち)を探すが、何も残っていない。しかも、薬莢が落ちている。彼らはシャーリーンとトラヴィスの復讐を誓う。

しかしトロイはやたらと明るく、「死ぬときは死ぬ」と、できることは復讐だけだと言い放つ。

ダニエルがどうして助かったのかストランドは質問するが、その理由は本人にもわからない。
ダニエルはストランドを今まで以上に信頼していないようだ。2人はますます喧嘩するが、それでもお互いを頼るしかない。

家を直しているニックだが、オットーに家を修復するように言われる。
アリシアはここに住んでいる人たちを恐れているというニック。ニックは人間を信じているが、オットーは何かあった時には人間は排他的になると言い出す。ルシアナは現実が見えていない。
「どん底まで落ちなきゃ悪魔と手を切れない」
トロイは子供の頃、ずっと癇癪を起こしていた。母親が地下室に閉じ込め、そのまま1日放置された。気がついたオットーが彼を出しに行ったが、トロイは落ち着いていて、彼から謝罪をしてきた。だが、オットーは酒から抜け出せず、家族とのトラブルを解決できなかった。
マディソンは残りたい。ルシアナは出ていきたい。ニックはどうすべきか?
オットーは酒をやめた理由を聞かれ、酔って狩りに行き自分の急所を吹き飛ばそうとしたからだと語る。笑いあうニックとオットー。

マディソンたちは、敵らしきグループの拠点を見つけて中に突入する。だが、そこには誰もいない。血痕がそこらじゅうに残されている。拠点のすみには焼かれた遺体が積み上げられ、一人の老人がイスに座らされたまま放置されている。
「姿のない男がいた、消えてくれればいいのに」「男の姿は見えなかった」など、意味不明な事を繰り返している老人。その後頭部からは脳がこぼれ、それをカラスがつついている。
マディソンは彼にとどめを刺すが、その背後に謎の男が迫っていた。

ウォーカーと呼ばれている長髪男(先住民族)は、自分を守るために殺したと主張する。トロイとウォーカーは顔見知りらしいマディソンたちは、狙撃兵に囲まれている。マディソンやトロイたちは降参し、銃や車、靴などの物資を奪うという。
トロイたちと領土争いをしているウォーカー。トロイたちに出て行けと迫る。
だが、トラヴィスの敵をとろうとしているマディソンは、逆にウォーカーにくってかかる。

アリシアを外に連れ出すジェイク。アートや詩の必要性を説くが、アリシアは食べ物や銃のほうが大事だと重い、ルシアナやトロイの考えのほうに同調している。ジェイクは銃よりも大切な生きがいがあるとアリシアに言い続ける。

ホテルについたストランドたちだが、門が壊されている。ダニルはオフェリアを案じて中に突入するように命じる。ストランドの車はウォーカーを轢きまくったのでボロボロになっている。
ホテルの中は、血まみれで散らかっている。ストランドはそのあまりの変わりように驚いてしまう。
ダニエルはわざとウォーカーを呼び寄せ、真実を語るように命じる。オフェリアは車を盗んで逃げたことをようやく語るストランド。怒ったダニエルは、ストランドをウォーカーの群れの中に置き去りにする。
自力で逃げるストランドだが、ダニエルは車を奪って逃げてしまった。ストランドは大量のウォーカーから走って逃げ続ける。

夜にニックはルシアナを外に連れ出し、火事現場で星を見ながらディナーをとることにする。ラッセルとマーサの歴史について語るニック。彼らの出生や出会いを話すニックだが、彼がこの場所が悪くないと感じ始めていると知り、ルシアナはあからさまにがっかりする。

素足で帰宅しているマディソンやトロイ。トロイは帰りを急いでいる。仲間はヘトヘトだが、先住民たちが先に牧場を襲うかもしれない。恐怖で仲間を支配するトロイを咎めるマディソン。
トロイはなぜかニックを敵視している。マディソンに愛されているニックが憎く、ニックを愛しているマディソン(理想の母親像をダブらせている)を手に入れたいのかもしれない。マディソンに本心を突かれたトロイはイライラし始める。トロイはようやく、仲間を休ませることに同意する。

深夜、マディソンの首にナイフをつきつけるトロイ。だが、彼女の事を殺せない。
しかも、それをトロイの仲間のひとりがじっと見ていた。

翌朝、ニックが目を覚ますとルシアナは消えていた。彼女はここを出ていったのだ。
靴がないまま、歩き続けているトロイたち。足からは血がにじんでいる。
ルシアナは外を歩き始めている。
アリシアは、崖に立ち下を見つめている。

トロイに並びながら歩き続けるマディソン。
アリシアは、崖から飛び降り、池の中に飛び込む。彼女は思わず笑いだすが、同時に苦しそうな顔をしている。

そしてオットーは、ニックのもとにやってきて、銃を置いていく。

感想

ニックのもとを去っていくルシアナ、トロイを鼓舞するマディソン。
感動的な場面はおいておいて、わかりにくいシーンも増えてきたような…

・ストランドはもともと信用されていなかったところもあるが、こんなにダニエルと仲悪かったっけ??
・アリシアが悩みまくっているのはトラヴィスのためにホテルで人を殺したことかと思いきや、「普通の生活にもう戻れないんだね」という贅沢な悩みだったとは…そして、シーズンごとにアリシアは男を作るなあ。
1の恋人はウォーカー化、2の男はワル、ジェイクはいい人だけど長生きしなさそうで…
・ウォーカーと名付けられたゾンビが出てくる世界に、ウォーカーという名前の人を出すという不親切さ。それとも、彼は重要な役割を担っているのか?
・オットーが毎回いい人になったり悪そうな人になったり忙しい。

個人的には、トロイが美味しい役だよなあという印象。サイコパスか、ソシオパスなのかわかりませんが、家族からの愛情に飢えまくって歪んでしまった青年というユニークな役どころは目を引きます。それと対比する温厚すぎる兄ジェイク、何を考えているのかわからないけれど闇深そうなっ父オットー。ホテルで出会ったメンツや、ルシアナのいたコミュニティの人たちよりはキャラが立ちまくってますね。

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