「アメリカンホラー・ストーリー:カルト」第1話『混乱の幕開け』のネタバレ

アメリカンホラーストーリーカルト

「アメリカンホラー」シリーズは未見だったのですが、ピエロ好きなので見てみました。ただ、最近だと「パージ」、ちょい前だと「サプライス」あたりの影響が強い印象。かぶりものをした謎の殺人鬼集団という設定自体は珍しいものではありませんが、ここ数年でめっちゃ増えましたね。

とにかく、3話くらいまでは主人公が恐怖症持ちという設定のせいか、キャーキャーギャーギャーうるさいのが疲れる。ですが、話が進むにつれ、だんだんと見やすくなります。
キーワードは「アメリカ大統領選挙(から派生した移民差別)」「ピエロ」「カルト」の3つ。だと思います。

主な登場人物

アリー:主人公。同性愛者。シングルマザーであり、パートナーと一緒にレストランを経営している。接客担当。演じるはサラ・ポールソン。
アイビー:アリーの彼女。アリーよりはだいぶ若いようだ。レストランでは料理担当。演じるは「スノーピアサー」「ゾンビスクール!」など、多くの映画に出演するアリソン・ピル。
オズ:アリーの息子。ピエロの恐怖コミックにハマっている。メガネっ子。「オジー」とも呼ばれている。

ルーディ:多くの恐怖症を抱えるアリーのセラピスト。

カイ・アンダーソン:青い髪をしている青年。アブない思想の持ち主。
ウィンター:カイの妹。アリーの家にベビーシッターとして潜り込む。演じるは「スクリーム・クイーンズ」のビリー・ロード。

ハリソン:アリーとアイビーの家の隣に引っ越してきた、謎の男。
メドー:ハリソンの夫。彼女も謎が多い。皮膚がんを患っていたため、日光に弱い。

ビバリー:レポーター。この町のトラブルを報道するが、正義漢がいきすぎてしまう面も…?

ネタバレ

トランプ大統領の就任。カイは大喜びしているが、一方、アリーは泣いている。同性愛者の結婚が難しくなったからだ。カイはお菓子を粉末状にして顔に塗りたくり、ウィンターの部屋に入り込む。指切りをする2人。
「怖くてたまらない」
「みんな、そうだ」

森でいちゃつくカップルを、ピエロの殺人鬼が襲う。アゴを打たれたせいで、よだれが現場に残るというピエロ殺人鬼(歯茎がカピカピになりそう)は、男をハサミでめった刺しにして、廃バスに逃げ込んだ女も殺す。彼女の舌が、ぼとりと下に落ちる。
…という漫画を読んでいたオズ。アリーはその漫画を取り上げるものの、具合が悪くなる。ピエロ恐怖症なのだ。

カイは、裁判所でユダヤ人公共施設の警備を巡り、申し立てを行う。アリーの隣人のトム・チャン(裁判官?)は彼と、カイはそれがとても不満そうだ。「人は恐怖を求めている」というカイ。

主人公はカウンセリングに行くが、有益なコメントは得られない。
スーパーに行くも、店員のゲイリーはトランプ派だとわかり、空気が悪くなる。深夜の店には、ほかに誰もいない。ふと、ミラーに仮装した人間が2人写っているように見える。青果売り場ではピエロがまぐわい、キックボードに乗った黒っぽい悪魔のようなピエロも通過する(小さい帽子がオシャレ)。レジには、緊縛された女のピエロ(かぶりものや服はゴスロリっぽいので、ピエロなのかはよくわからない)がいる。頭が3つある、天狗のようなピエロが親玉らしい(360度、ぐるっと3つの顔がある)。アリーは車に急ぐが、後部座席にもピエロがいて、彼女は事故を起こしてしまう。

自分たちの店で話し合いをするアリーとアイビー。アイビーは、最近のアリーの態度に不満がある。夜も、淡白になっている。トランプのことで大ゲンカする2人。だが、外に出て喧嘩していた2人に、カイがジュースをぶっかけ、嘲笑して去る。あまりの態度の悪さに、喧嘩も中断になった。

オズのベビーシッターに応募してきたウィンター。彼女は嘘の経歴を並べ立てる。

カイは、コンドーム(水風船?)におしっこをして粗野な男たちに投げつける。そして、暴行されるところをビデオ撮影する。

アイビーがディナーをセッティングしてくれたが、彼女の料理のパンからは血がにじんでくるし、指が添えられている。アリーはパニックを起こし、レストランで暴れまわる。

シッターに雇われたウィンターだが、オズにダークウェブのむごたらしい映像を見せ続ける。嫌がるオズ。ふと窓の外を見ると、アイスクリームカーから降りてきたピエロたちが見える。それは、アリーがスーパーで目撃したのを同じ奴らだ。
・顔が3つあるリーダー的ピエロ
・緑の髪の毛のピエロ
・脳みそ丸見えピエロ
・女っぽいゴスロリおかっぱピエロ
・女っぽい髪の毛チリチリピエロ
彼らは、チャンの家に侵入し、妻のマリリンもろとも夫婦を惨殺する。オズはそれを目撃してしまった。

警察が来て、アリーとアイビーも戻ってくる。ウィンターは「ピエロの殺人はオズの妄想」と言い出して、アリーを不安にさせる。

その晩、アリーの枕元にピエロが現れる。

感想

ピエロの殺人鬼集団が幻想なのか?それとも、本物なのか?この時点ではまだわかりません(まあ、どう考えてもカイの仕業でしょうが、他の人物は誰??)
というのは気になりますが、大統領選を軸にしているのは、それだけアメリカにとって大きな問題、というか、テーマなんでしょうね。個人的には、ビリー・ロードが大好き。ものすごく影があって、ダークな感じがする。この人の主演映画が見たいなあ。