「ストレイン」ファイナルシーズン・第7話『ウロボロス』のネタバレ

ストレインs4

第7話 「ウロボロス」のあらすじ

フェットたちは核爆弾をマンハッタンに運び込もうとするが、その動きを察したマスターは何とか阻止しようとする。一方、再び戦うことを決めたエフはニューヨークに戻ってくるが、そこで見たのは衰弱したセトラキアンの姿だった。エフはダッチと共に薬を求めてガスを訪ねるが、そこには密かにガスを敵視するクリームもいた。
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第7話のネタバレ

ロングアイランド海峡

ヴァシリー、クインラン、マーロンを乗せた飛行機は飛び続けている。

ロングアイランド
ヨナリー空港

ヴァシリーたちを乗せた飛行機が到着するが、そこにはパートナーシップのストリゴイたちが待ち合わせている。ヴァシリーとクインランは次々と敵を倒していく。ストリゴイたちが乗ってきた車で逃げることにした彼ら。中には銃器が大量においてある!クインランはあえてストリゴイの前に立ち、マスターに「今から行くぞ」と警告した後、ストリゴイを撃ち殺す。

マンハッタン
5番街350
エンパイアステートビル

アイヒホルストはマスターのもとへ戻ってくる。エフも、ヴァシリーも、エイブラハムも、クインランも取り逃したアイヒホルストに、マスターは怒り狂う。
アイヒホルストは信用を失ったことを悔い、自分の命を奪ってくれと頭を下げる。だが、マスターはアイヒホルストがエイブラハムに負けるのか?と煽り、また戦うように命じる。

マンハッタン
東115丁目675番地

ダッチはエイブラハムの帽子と杖を取り戻すが、エイブラハムにはもうひとつの敵・老いが忍び寄ってきている。彼は非常階段を上ることすらできず、杖も取り落としてしまう。
オクシド・ルーメンを隠し場所から出してきたダッチだが、まずは本を見せろと迫るエイブラハム。本を確認し、「よくやってくれた」と彼女の腕をさする。元気のないエイブラハムのためにも、隠れ家が必要だ。

ハドソン川
PATHトンネル

ザックのことをたびたび尋ねるアレックスに、彼女の息子は死んでいてラッキーだったと暴言を吐くエフ。慌てて謝罪する。しぶしぶ許したアレックスも、エフの計画に参加してくれるようだ。

マンハッタン
ワシントンハイツ
クロイスターツ美術館

エイブラハムはオクシド・ルーメンのページをちぎりとり、壁にそれを貼り続けている。その奇行に驚くダッチ。
「ウロボロスだ」
彼はそれを夢で見た。創造と破壊の輪。永遠の象徴。すべてを見回すためにも、ページをつなぎ合わせるのだ。マスターを倒すことができる光とは、核のことではないだろう。エイブラハムを止めるダッチ。
「わしにはもう、時間がない!」
エイブラハムは昏倒する。

パートナーシップ医療施設

デサイの計画は順調に進んでおり、女たちは子供を産み続けている。アイヒホルストは彼を高く評価し、新しい仕事をまかせるという。そして、ダッチ、エイブラハム、エフ、ヴァシリー、クインランの行方を探すように命じる。

エイブラハムは疲れて倒れきっている。しかし、誰かが中に入ってきた音がする。ダッチは銃を構えるが、それはエフとアレックスだった!2人は駆け寄ってハグをする。

アイヒホルストを診察するエイブラハムだが、脳卒中の症状かもしれない。エフはダッチとエイブラハムの身の上に起きたことを改めて聞き出す。しかし、些細なことから口論になるエフとダッチ。アレックスが仲裁する。エイブラハムには薬が必要だが、ダッチには心当たりがある。エフとダッチが薬を取りに行き、アレックスが教授を見ていることになる。

ハーレム
121丁目 3番街の近く

元市警たちを襲って、その倉庫を奪ったガスたち。そこを新たな拠点にしているようだ。ラウルが襲撃をもちかけ、クリームもそれに乗る。しかし、ガスは乗り気ではない。
そこにダッチとエフがやってくる。ガスはダッチに親切だ。エイブラハムのために、薬を分けてくれるという。今では貴重なものも揃っているが、タダで物資を分けようとするガスに、クリームが噛みつく。しかし、喧嘩になりそうになると、クリームは引き下がる。

ヴァシリーとクインランの行方について、思いを馳せるエフ、ダッチ、ガス。しかし、エフたちがデサイの手配で指名手配されていることがわかり、3人は裏道から逃げることにする。

美術館に戻ってきた3人だが、彼らを尾行している人たちがいる。クリームだ。

エイブラハムは、自分を呼ぶ誰かの声を耳にする。
「セトラキアン、セトラキアン」
彼は自分が点滴を受けていると気が付く。立ち上がり、誰かがいる部屋に歩いていくエイブラハムだが、生きていたエフと再会して驚き、喜ぶ。
しかし、その場にいたガスを責めるエイブラハム。戦うことができるのに、クリームと手を組んで裏稼業に手を染めたことを、エイブラハムは怒っている。だが、ガスのようなその態度が、人々が負けた原因なのだ。
「人々のそういう態度が、マスターを勝利に導いた。みんな最初は沈黙し、次は楽観した。最後は片棒を担ぐ」

ブルックリン
グリーンポイント
ミーカー街

ヴァシリーの運転するトラックが、検問に引っかかる。だが、ヴァシリーの剣幕に怯える軍人。そのまま通すことを選ぶ。だが、次の瞬間、彼らの指名手配書が検問に届いてしまう。気付かれたヴァシリーたちは軍人たちを殺し、そのまま検問を突破する。

エイブラハムとエフは再会を喜ぶ。エフは人間が飼われている畜産農場のことを、エイブラハムに伝える。そのことを聞き、エイブラハムは強制収容所のことを思い出す。マスターはそこで、囚人たちの血を飲み、人間たちをどう管理し、自滅させるのかを学んでいた。

エイブラハムはバラバラにしたルーメンを指差すも、それをやり遂げる自信を失っていると話す。エフは彼に薬を飲ませるが、エイブラハムはストリゴイの虫から抽出した強壮剤を作ってほしいと頼む。白い血を飲むと変成せず、寿命を延ばすことができるからだ。エイブラハムは強壮剤のおかげで、95歳まで戦い続けてきた。エフはにわかに信じられないとも思うが、エイブラハムを信用すると決める。

デサイのもとを訪れるクリーム。クリームは、仲間を裏切るようだ。

デサイはクリームを連れて、マスターとアイヒホルストのもとを訪れる。調子に乗っているクリームは情報をひけらかすが、血を吸って情報を奪われないよう、手榴弾を持って自衛する。クリームはルーズベルト島と闇市場を仕切る権利を、情報と見返りでよこせと言い出す。アイヒホルストはイライラするが、マスターは考え込む。
だがマスターは取引を拒み、手榴弾を奪ってひねりつぶす。追い詰められたクリームは、結局血を吸われてしまう。デサイはその無残な光景に驚く。

エイブラハムを寝かせたまま、ストリゴイの虫の強壮剤を作りに行くというエフ。彼は突然、自分が姿を消した理由について話し出す。そして、ザックが生きていて、マスターと一緒だと伝える。

エフは核爆発の日にケリーを殺し、ザックが核爆弾のボタンを押したという事実をも伝える。苦しむエフ。エイブラハムは、マスターにだまし討ちにされて妻を変成されたことを明かす。エイブラハムは50年以上、その過去に苦しんできた。マスターは反抗する者たちを、後悔の念で苦しめている。
起爆装置をザックに握らせ、ケリーを操ったのはマスターだ。
エイブラハムは、エフに正義を貫くように励ます。

ヴァシリーたちは、関門を突破するための計画を立てている。

ブルックリンハイツ
ブルックリン橋
遊歩道

手薄な検問を観察しているヴァシリーたち。だが、明らかに様子がおかしい。突然、ブルックリン橋が爆発し、次々と落ちていく。

それをエンパイアステートビルから楽しそうに見ているアイヒホルストとマスター。この計画を実行したのはデサイだ。マスターは、デサイに対して、変成したクリームの歯から銀を取り除くように命令する。ペンを使って歯を取り除くデサイ。マスターは「助かるよ」と微笑む。

ガスは、戦いに戻る決意を固める。だが、その姿を見てラウルも一緒に行くという。
「一緒に行くよ、家族だろ」

マンハッタン
アムステルダム街と
西120丁目の角

強壮剤を作っているエフ。横にはストリゴイの死体が転がっている。
そこで、ダッチが彼に爆発のことを伝える。強壮剤を完成させたエフだが、ダッチは真実を知り、彼を責めたことを謝る。そして戻ってくれたことを感謝する。彼らは元通り、打ち解ける。

エイブラハムは立ち上がり、ロザリオを持っている。
「神の武具」と呼ばれていて、祈りこそが悪魔を打ち負かす武器だと信じられていることをアレックスに教えるエイブラハム。2人とも、祈ることをすっかり忘れていたと気付く。
「我々は結果だけを求め、行為そのものを軽んじている。祈りは謙虚な行為だ。他人や神とつながりたいと願うことだ。祈ることをやめればつながりが断たれ、人は傲慢になる。自らを孤立させることになる」

エイブラハムははっと気付く。真実がわかったのだ。だが、その背後からエイブラハムや変成したクリームが現れる。エイブラハムを守ろうとしたアレックスは、呆気なく首を折られて死んでしまう。激高するエイブラハムだが、その姿は弱々しい。アイヒホルストは「死にかけの蛾のようだ」と嘲笑する。
アイヒホルストはエイブラハムを「私の獲物だ」と言い、エイブラハムを煽る。しかし、弱り切った彼の体はアイヒホルストの俊敏な動きにまったくついていかない。
「お前の神はどこにいる」
「お前を見ている。私の目を通して。地獄に落ちたお前の姿も見るだろう」
「お前は復讐の天使か?神に代わって罰を与える気か?」
「いいや、私は平凡な男だ。だがマスターを滅ぼすには、ただの男で十分だ」
何度もエイブラハムの頬を打つアイヒホルストだが、強制収容所でアイヒホルストを殺す勇気さえあれば、こんなことになっていなかったと笑う。
しかし、そこにやってきたのはガスとラウルだ。ストリゴイたちは全員殺され、アイヒホルストは逃げ出してしまう。ガスはエイブラハムを助け起こす。ガスは改めて、エイブラハムの仲間になると宣言する。

ガスとラウルは、美術館の中を見回る。だが、何かが闇に潜んでいるのがわかる。それはアイヒホルストだ。ガスは母親、兄、エンジェルの復讐をしたいと思っている。だが、ラウルとガスの血縁関係について気付いたアイヒホルストは、ラウルを変成させ、首をひねり殺す。さらにクリームが驚愕したガスを捕まえたことで、アイヒホルストとガスは向き合う。
しかし、アイヒホルストの背後から、銀の刀が刺さる。それはエイブラハムだ。アイヒホルストはエイブラハムの首をつかみ上げ、自分の負けを認めるように命じる。

次の瞬間、アイヒホルストはエイブラハムの喉元に噛みつく。しかし、エイブラハムの手から薬のボトルが落ちる。エフから渡された薬。抗凝固剤だ。彼は1瓶まるまる、薬を飲みほしていた。エイブラハムの血を飲んだアイヒホルストは、目を白黒させ始める。彼の体の中に毒が回っているのだ。
その隙に、クリームを殺すガス。

エイブラハムはマスターに対し、宣戦布告する。エイブラハムでなくとも、どれだけ時間がかかろうとも、人間たちは必ずマスターを殺す。彼が死ぬ瞬間、必ずエイブラハムの意思をそこに見るだろう。
さらに、自分を番号で呼んでいたアイヒホルストに「我が名はエイブラハム・セトラキアン」と告げる。
「わしはもう、番号などではないのだ」
エイブラハムは剣を構える。
「我が剣は、銀をたたえる!」
彼はそのまま、アイヒホルストの首を斬り落としてしまう。

感想

ちょっと先の話になりますけど、ここでエフが白い血を作り、かつ製造レシピを手に入れました。でも、この「白い血」、今後は登場しないんですよねぇ……。てっきりエフが飲んでマスターと戦うのか?とも思ったのですが。あと、ルーメンをバラバラにした意味もそんなになかった気がする(この秘密は次回以降わかりますが、この話の『テーマ』に関わる秘密でした)。
このエピソードでガスが仲間になったり、アレックスが死んでしまったり、エイブラハムがアイヒホルストを倒したり!と、大きく話が動きます。
しかし、さらに衝撃的なのは次回エピソード!ここから、さらに駆け足で話が進んでいきます。