「バイオ・ハザード:ザ・ファイナル」

バイオハザード6ポスター

「バイオ・ハザード:ザ・ファイナル」。今作で6作目ですが、もういいかげんに引き延ばし過ぎじゃないだろうか、という気持ちになるほど長い。このゾンビシリーズにはさほど思い入れがないので、うっすらとした記憶しかありません。暇ができたら全部見返すかなあ。

1作目「バイオハザード」:閉鎖された研究所内に侵入する特殊部隊の戦いを描く。閉鎖空間でのゾンビとの戦いはかなりワクワク。
2作目「バイオハザードⅡアポカリプス」:研究所を飛び出し、ラクーンシティでゾンビと殺し合い。たしかビルを駆け降りるんだか駆け上るんだかしているシーンが有名(しかし記憶はうつろ)。ジルが頑張る回。
3作目「バイオハザードⅢ」:砂漠が舞台。カラスが大量に出てきたことしか思い出にない。クレアが頑張る回。
4作目「バイオハザードⅣアフターライフ」:高層ビルに閉じこもりながら脱出を試み、さらには大量のゾンビに襲われるというビジュアル的にはかなりインパクトのある回。テレビでよく放送されているイメージ。
5作目「バイオハザードⅤ:リトリビューション」:アリスの記憶に迫る回。ある巨大施設の中に潜入するという設定や、アリスのクローンたちの存在がより明らかになったような。個人的にはけっこう好きだが、物語の進展とはあんまり関係ないような気もする。『崩壊』『破滅』の色合いが濃く、『終末感』が薄いと思う。

と、少しずつ思い出すと違いが浮かび上がってきたような気もします。とはいえ、こんなにダラダラやるものでもない気がしますが、どーせまたスピンオフやるんでしょ?

今作ではローラが出演していることでも話題になりましたが、「チョイ役だった」なんて悪口を目にするたびに悲しい気持ちになりました。彼女になんの思い入れもないですが、好演していたと思いますよ。

あらすじ

ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の大ヒット・シリーズの第6弾にして完結編となるSFアクション大作。美しき最強ヒロイン、アリスと宿敵・アンブレラ社との壮絶な最後の戦いの行方を描く。共演はアリ・ラーター、ショーン・ロバーツ、イアン・グレンら続投・復帰組に加え、日本からも人気モデルのローラが参戦。監督は引き続きポール・W・S・アンダーソン。
いまやT-ウイルスは世界中に蔓延し、地上は狂暴な“アンデッド”で埋め尽くされようとしていた。そんな中、“48時間後に人類は滅亡する”と人工知能レッド・クイーンに告げられるアリス。最後の望みはラクーンシティにあるアンブレラ社の研究施設“ハイブ”に隠されているというT-ウイルスを死滅させる薬剤の存在。それを散布すればT-ウイルスに感染したアンデッドを全滅させられる。こうしてアリスは、クレアら生き残った仲間たちとともに、アンデッドの大群と恐るべきモンスターたちが待ち構えるハイブを目指して最後の戦いへと身を投じていくのだったが…。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=357424

登場人物

アリス:主人公。ムチャクチャ強いクローン女子。今作において、オリジナルの存在が明らかになる。
クレア:いつもアリスを助けてくれるサポート役。
ウェスカー:こいつだけ異様に原作に忠実な印象。ただ、かっこつけすぎるとマヌケになるということを私たちに教えてくれる稀有な存在。
ドック:クレアの恋人。
レイザー:黒人中年男性。グループを引っ張るひとり。
コバルト:ローラ。
アイザックス博士:黒幕。

ネタバレ

バイオハザード6

かつて、Tウイルスを作った博士は娘の病気(急激な老化)にそれを活用しようとした。それは効果をもたらしたが、副作用があった。人をゾンビ化させてしまうのだ。感染が広まり、アンデッドが出現し続けた。
Tウイルスを作った博士は、アイザックス博士に殺されてしまう。

そして、老化に苦しめられていた女の子・アリシアをもとにコンピュータシステムのモデルが作られた。そのシステムこそ、アリスを苦しめたレッドクイーンであった。

まだ生き残っていたアリスは、そのへんをフラフラし続けている。
その頃、レッドクイーンから彼女に連絡が入る。アイザックス博士は人類を抹殺しようとしているのだ。だが、レッドクイーンはその命令に逆らえない。48時間以内に施設の地下にある抗ウイルス剤を手に入れ、ゾンビを無効化しなければいけない。そうすれば、彼女の天敵であるウェスカーとも引き合わせてくれるという。

アリスは施設があるハイヴに向かうが、途中でトラップに引っかかる。そして、アイザックス博士のクローンと再会する。反抗し、アンデッドがいる中をトラックで引きずられるアリス。
だが、アリスは見事逃亡。愛ザックス博士の片手をちぎって逃げていく。

逃げたアリスはクレアと再会していた。彼女は計画についてクレアに相談する。彼女は抗ウイルス剤がまかれたら、アリスが死んでしまうのではと危惧する。
生存者が残っているタワーを襲うアイザックス博士の装甲車。コバルトも死亡し、そのへんにオイルをまいたアイザックス博士たちはタワーを焼いてしまう。

アイザックス博士の部下のアジア人としばきあいになり、装甲車につないでアンデッドのなかを引き回すという仕返しをするアリス(この時点でなかなかの性悪だよなあ)。

生存者たちはアリスと共に施設に侵入することになる。
アリス、クレア、ドック、レイザー。車いじりが得意な女子、暴言を吐きくっていた男、「俺も連れて行ってくれ」(キリッ)な兄ちゃん、モブに近い兄ちゃんの8人で潜入することになる。
(名前を呼び合うシーンがほとんどないので、覚えていない)

死に順も書きます。

①俺も連れてってくれ兄ちゃん、ケルベロス(ゾンビ犬)に食われる
②暴言兄ちゃんもゾンビになってしまい、結局機械にぺったんこにされる

なお、レッドクイーンと接触した際、アイザックス博士たちがいまの人間を浄化して新しい世界を創ろうとしていることが明かされ、それはしてはいけないことだと機械も思っていると告げられる。そして、彼らの中に裏切り者が混じっているとこっそり教えられる。

③車いじり得意姉ちゃん、モーター?に吸い込まれてバラバラ死
④モブ兄ちゃん、落とし穴に落ちて死亡(高度なからくり屋敷なのにちょっと笑う)

アリスはレイザーと穴に落ちるが、⑤レイザーあっさり死亡。クレアは透明な檻の中に閉じ込められているが、アリスはドックと合流する。
アリスは「バイオハザード」1作目の施設に戻ってきていることに気が付く。たくさんの権力者たちが、カプセルに入って眠っているのが見える。

本物のアイザックス博士が眠りから覚める。そして、ドックが裏切り者だと分かる(それしかないですよね)。そして、アリスのオリジナルがアリシアであることが明かされ(本人も生きているが、彼女は老化の病気が進行しておばあさんになっている)、彼女も驚く。つまり、アリス=アリシア=レッドクイーンだったのだ。

アリシアはウェスカーを解雇したので、レッドクイーンも彼が攻撃できるようになる。
「あなたはクビよ」という言葉に驚くウェスカー(「えっ、クビ!?」って顔が最高にマヌケである)。レッドクイーンが急に扉を閉めたため、脚がはさまり、ちぎれてしまう(コイツ、強いシーンが一切ないんだが……)。

ドックはアリスを撃とうとするが、既にアリスに弾を抜かれていた。ドックは言い訳するが、クレアに撃たれてしまう。

ウェスカーは「助けて~」とアリシアに頼むが(なんなんだコイツ)、アリシアは「あなたに助けはいらない、死ぬんだから」と言い捨てる。

アイザックス博士とアリスの対決。アリスはアイザックス博士に金的する(本当になんなんだこの映画は)。久しぶりに死のレーザー光線が出る廊下に閉じ込められるアリス。指が切られてしまうが、それで気を引いた隙に博士の懐に手榴弾を入れ、爆発させる。
(博士はアホなんでしょうか)

だが、彼はまだ生きていた。しかしながら、クローンのアイザックスが本物と鉢合わせ、パニックになったクローンがオリジナルを殺してしまう。アリシアは施設を爆破し、金持ちたちは全員死んでしまう。
抗ウイルス剤もまかれ、アンデッドたちがバタバタ死んでいく。
(ちなみに、割ったものは風に運ばれていくので、世界中に広まるまでは時間がかかるそうです。日本まで届くかしら?)

アリスは死ぬと思われていたが、生きていた。抗ウイルス剤は健康な細胞は殺さないからだ(ズコー!)。「人間よりも人間らしい」とアリスを称するレッドクイーン。アリシアの記録を、アリスにプレゼントする。

アリシアとレッドクイーンが、生き残りの人間たちへの攻撃をとどめてくれた。アンデッドが全滅するまで、あと数年かかる。戦いはまだ終わらない!

感想

・ウェスカーの前半と後半のギャップがすごすぎる。後半がドジッ子すぎてスゴイ。
・仲間との絆も特に描かれないので、捨て駒感もスゴイ。
・アンデッドの造形も「カッコイイ」ともそんな思わない。肝心のゾンビがそんなに出てこないから、個人的に盛り上がりに欠けるのかなあ?あと、「敵から砦を守る」要素と「敵の砦を攻め落とす」要素を両方入れたら中途半端になった気もしないでもない。このテキストのゲームだったらやりたくないもん。
・とはいえ、お疲れさまでした。