第2話では、「土地に固執し、家族だけでサバイバルを続ける」一家が登場します。ゾンビがウロウロする島の中で塀を立て、そこで暮らし続けている家族。彼らを待ち受けている運命は……?
第2話の登場人物
ジョージ:カタリーナ島の自宅周辺にフェンスを立て、立てこもっている。人間のせいで今回の事態が起こったと信じており、愛しているこの島を離れないと明言している。
メリッサ:ジョージの妻。夫とは違った見解を持ち、それに悩んでいる。
セス:長男。クリスと同い年くらいか?ゾンビ殺しにもなれている。
ウィラ:長女。まだ幼い。
ハリー:次男。まだ幼い。クリスになついている。
第2話のネタバレ
海辺に砂遊びにやってきた子供2人。貝殻を拾う。ふと、海からウォーカーが立ち上がってくる。2体目もすぐに見えてくる。子供たちはそれに気が付くが、彼らの間にはフェンスがあった。子供たちはフェンス越しにウォーカーに貝を置き、そのまま立ち去っていく。
ニックは例の船(襲われていたらしい船)から航海日誌を持ちだしてきていた。そこには、ストランドが目的地にしていたサンディエゴが既に焼き払われ、失われていることが書かれていた。動揺するストランド。
とりあえず彼は現状、近くに迫っている危機についてまずまとめようと話し出す。
転覆した船は、どんな武器で攻撃されたのだろう?軍用の大きなものだろう、船自体も、どうやら相当大きいもののようだ。とりあえず接岸してレーダーから隠れることに決めるストランドたち。
とりあえずの目的地はカトリーナ島だ。
クリスを安心させようと話しかけるトラヴィスだが、「新しい目的地は安全なはず」と言ってしまい、「なんでわかるの」と怒られてしまう。
カトリーナ島に降り立つトラヴィス、マディソン、ニック、クリス、アリシア。ストランドは船に残るといい、それを聞いたダニエルとオフェリアも船に残る。
電気がついていた家(海から見えた)の住民に話しかけるトラヴィスだが、生存者一家(父・母・子供たち)を発見して驚く。もちろん彼らも驚いている。家長の男はジョージ・ギリーと名乗る。「海より陸が安全」というトラヴィスに「なぜここが安全だと思う?」というジョージ。トラヴィスは自分たちが怪しいものではないと強調する。
家に入れてもらうトラヴィスたち。ジョージの情報では、海岸沿いはあらかた焼かれてしまったようだ。ポートランド、シアトル、バンクーバー。もちろんサンディエゴも。国境は閉鎖され、出入りできなくなっている。無事な場所などない。国立公園やカリフォルニア、ユタ州なども消えていき、国の半分は既に消えている。
ソーシャルワーカーをしていたというジョージの妻・メリッサと、仕事の話で盛り上がるマディソン。そこに長男のセスが帰ってくる。セスは明らかにマディソンを警戒している。
愛娘のオフェリアに「こんな世界を見せたくなかった」というダニエル。だが、彼女は達観したようにこの状態を諦めているように見える。
幼い子供たちと過ごしているニックやクリス、アリシア。ニックはハリーになつかれている。ハリーは「僕にはパワーの薬がある」「ビタミンみたいなもので、それを飲めば家族が一緒にいられる」という。
ストランドにはりついているダニエル。ダニエルは、この船の本当の持ち主がストランドではないと感じているようだ。「誰を置き去りにするつもりだった?」と聞くダニエルだが、「水は問題ない、あんたは釣りがうまいしな」と彼ははぐらかす。
問題は人間にあると語っているジョージ。自然が人間を淘汰しようとしているというのだ。トラヴィスと彼は友情を育む。トラヴィスは一晩港に停泊すると告げ、ジョージはそれを喜ぶ。ジョージは島を愛し、固執しているようだ。
トラヴィスはジョージから聞いたことを話し、マディソンは彼の妻に質問責めにされたことを明かす。妻のメリッサは島を出たがっていて、わざと電気をつけて船をおびき寄せたのかもしれない。
夜中に、ニックとアリシアは語り合う。ニックはジョージの子供たちの未来を案じている。
翌朝。たまたま見かけたセスの後を追いかけるクリス。セスはフェンスに張り付いているウォーカーたちを毎日殺しているらしい。セスから武器を渡され、やってみる?と言われるクリス。
その頃、トラヴィスはクリスを探していた。
セスは、父からウォーカーの殺し方を習ったという。クリスはとりつかれたようにウォーカーを殺し続ける。それを見つけるトラヴィス。そこに新たに寄ってきたウォーカーを、自分が殺すとクリスは申し出る。クリスは殺しに熱中して、トラヴィスのいうことを聞かない。
トラヴィスはつるはしを振り回し、ウォーカーを殺していた息子の姿にショックを受ける。ジョージはそれを慰める。フェンス修理を手伝うトラヴィスだが、ジョージがどこかで生き延びることを諦めていると知る。フェンス越しには、街や遊園地が見える。この島にもゾンビたちがたくさんいるのだ。
アリシアはフェンスの中を散歩し、「野鳥観察ツアー」のリストの中に、彼氏が自分の腕に書いたマークを書き記す。
ニックもジョージの家で薬を物色する。地球儀の中に隠れていた何かの薬を見つけるニック。それをウィラに見られてしまう。
ダニエルは相変わらず、ストランドを見張っている。追ってきていた船はようやく消え、潮が満ちたら彼らは出航することを決める。
メリッサの畑仕事を手伝うマディソン。出発すると告げる。マディソンはメリッサが誰かに合図を送っていたのか確認するが、やはり、それはわざとだった。彼女は幼いウィラとハリーのことを案じて、合図を送っていたのだ。安心なはずのこの土地だが、それは半永久的なものとはいえない。
「最後の時がくるまで、時間を稼いでいるだけ」
実はメリッサは病気を抱えていた。ジョージとセスはこの土地を出ないだろう。だからこそ、ウィラとハリーのことを連れて行ってほしいと願い出る。
マディソンとトラヴィスは、そのことで口論となる。子どもを連れ去ることに抵抗があるトラヴィスだが、「子供たちを助けるの」と言われて困ってしまう。トラヴィスはジョージと話すという。
ダニエルはアビゲイルの運転席付近を捜し回っている。彼は隠し金庫のようなものを見つける。ナイフで鍵を開ける彼。中に入っていた銃や地図などを摂りだして眺める。
ストランドは単独で、「俺だ、全て問題なしだ」「必ず行く」と、誰かに連絡をしながら絵葉書を眺めている。
船に戻ってきたニック。彼が地球儀の中で見つけた薬は、毒薬だった。ジョージは一家心中するつもりらしい。
ハリーとウィラの荷物をまとめてマディソンに預けるメリッサ。だが、そこにジョージが帰ってくる。口論になりかける彼らだが、そこに乱入したハリーはウィラの様子がおかしいと告げる。子供部屋で倒れているウィラ。彼女は地球儀に隠されていた毒薬を飲んでしまったのだ。ウィラは瞳を開けるが、それは白濁している。ゾンビ化した娘はそのまま、メリッサにかぶりつく!
逃げようと促すトラヴィスたちだが、ジョージはここに残るといい、ハリーをトラヴィスに託す。ジョージはそのまま、子供部屋にしゃがみこむ。
ハリーを連れて船に戻った彼らだが、ストランドは少年を追い出せと命じる。だが、喧嘩する間もなく、セスがハリーを取り戻しに来る。既に家族の感染が進んでいたとしても、セスはハリーと家に戻るつもりなのだ。セスはハリーを取り戻し、マディソンに「お前のせいだぞ」という。
彼らは船を下りるが、そこにはウォーカーとなったメリッサが待ち受けている。
ダニエルはオフェリアに「なんとかして」と頼まれるが、ダニエルはセスの意志を尊重するという。
船は出航していくが、セスがオフェリアを撃ったのが見える。ハリーは母の死体のほうを振り向くことなく、マディソンたちに手を振り続けている。
感想
・ハリーが「パワーの出る薬をもらっている」というので、彼が既に感染者で、ゾンビ化を止める薬でも飲まされているのかと思ったら違いました。
・それにしても毒薬なんてどこで手に入れていたんだ、ジョージ。そしてそれをなぜウィラは飲んだのでしょうか。子供って錠剤を飲むことってなかなかなさそうですけど……