「コールド・バレット 凍てついた七月」

コールドバレット

なぜか拍子抜けして終わった映画「コールド・バレット 凍てついた七月」。アメリカ/フランス映画です。

あらすじ

ジョー・R・ランズデールの小説『凍てついた七月』を原作とするサスペンススリラー。復讐に怯える男が恐怖から逃れようともがく緊迫感あふれるストーリーが話題となった。センセーショナルなラストにも注目。出演は「デクスター」のマイケル・C・ホール、テレビドラマ「マイアミ・バイス」のドン・ジョンソンら。
1989年、テキサス州東部で家族と暮らすリチャードは、深夜に自宅に侵入した青年フレディを射殺してしまう。警察は正当防衛と判断するのだが、フレディの父ベンの怒りは収まらない。ベンに恐怖を感じたリチャードは、妻や幼い息子の身を案じ警察に協力を要請。ところが自宅の警護中、何者かが自宅に押し入り逃走する事件が発生する。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=353893

ネタバレ

・押し込み強盗の青年を殺してしまったリチャード。
・その青年の父親であるベン、リチャード一家に執着。子供のお出迎えを待ち伏せされたりする。
・鍵を壊されて不法侵入されたり、脅迫行為があったりして憔悴する一家だが、普段通りに暮らして彼を逮捕することに。だが、ベンは家に忍び込み、リチャードの息子を見つめてにんまりしている。
・リチャード、警察に協力するが、自分が殺した男と指名手配されていたフレディが別人だと確信する。

・リチャードはベンに「自分は息子を殺していない」と説明する。
・わざわざ墓を暴くが、ベンはリチャードに「この死体は息子じゃない」という。その死体は指が切られ、身分がわからないようになっている。

・探偵に依頼して息子を探した父。フレディは証人保護プログラムを利用しており、フランク・ミラーとして新しい人生を歩んでいた。
・だが、彼は未成年の女の子を無理やり乱暴し、その様子を撮影して動画を流すことまでしていた。しかも、女の子の顎をバットで砕きすらしている。ベンはそれを知ってしまう。
・ベンは息子を殺すべきか悩みつつ、彼の住んでいるところに向かう。
・ベンの襲撃を手助けするリチャード。息子を撃つベンだが、彼も撃たれる。2人についてきていた探偵はボコられていた女性を助け出し、この家に火をつける。
・リチャードはボロボロになりながらも家に帰り、元通りの日常に戻っていく。

感想

・とにかく展開が唐突なのであります。よくわからないうちに話が進展していくので、何かを見逃しているのだろうか?と不安になった。
・にしても、当初はベンが家の中に入り込んで息子を見ながらニヤニヤしている、というシーンがやたらとフューチャーされていて、おじさんにつきまとわれる話、怖そう!と思っていたのですが、本筋は「自分が殺したと思った人が生きていた」「しかもクズだったから静粛」という、サスペンスどころかリベンジものの要素もあったり、ひたすら胸糞が悪いシーンもあったりと、盛り沢山。
・だからどこを見るべきなのか、イマイチわからない。「息子がクズだったらどうする?」というベンの困惑に感情移入するべきなのかもしれませんが、強盗に入られたうえに関係ない事件にガンガン巻き込まれていく主人公の気の毒さのほうがひたすら目立っていました。