たぶんアメリカ映画の「ネイバーズ」。同タイトルのコメディとは別物です。
悪い家業に染まる男とその妻、だけどその隣人はもっとワルで……！？
ジャケットがかなりよく出来ていますが、映像自体はけっこうシンプルで、低予算な印象。「SAW」シリーズや「パーフェクト・トラップ」の脚本家が監督を行ったそうですが、ワルとワルの戦いという感じで、「マーターズ」のような猟奇性はなし。
覗きが原因で隣の殺人がバレるというのはホラーあるあるですね。
ネタバレ
「隣人の真意をはかるべからず 自分の物差しで」
撃たれている女が車で納屋にいる。取引をしているらしいが、そこには男女（これが主人公たち）がいる。車内には彼女の赤ん坊もいる。
夫・ジョンと妻・ロージーは、夫のおじの仕事を手伝って農場にいる。彼らは納屋を「ヤバい仕事」（ドラッグの取引やナンバープレートのつけかえ）に使っている。妻は時間がある時には、望遠鏡で隣を覗いている。
ジョンはおじにプレッシャーをかけられる一方で、女警官から嫌われている。帰宅途中に倒れていた隣の家のゴミ箱を戻してあげるジョン。隣人がお礼を言いにくるが、彼はどうやらジョンの仕事に気付いているようだ。
ジョンとロージーはおじの支配下から逃げようと画策しているが、ロージーは血まみれの男が逃げているのを目撃している。それを見ているのを知られてしまったロージー。
しかも、ジョンもおじに逃亡を気付かれてしまう。しかも、帰宅したらロージーがいない。
ジョンは隣の家を訪れるが、少年の遺体を発見する。しかも、檻で監禁されている金持ちの娘・サラを見つける。彼女は友人（彼氏？）のコールを探してくれとジョンに頼む。サラの家は資産家のため誘拐されたことがわかり、ジョンは隣家の男たちがサラの身代金をうまく取り立てたらこの仕事から足を洗おうと言っているのを決める。
そして、ロージーは身代金がとれないだろうという理由から殺される予定だ。しかも、乱暴されてから。
ジョンは一度自宅に戻り、ボルトカッターと銃を持ってくる。そこで隣家の息子・クーパーと鉢合わせして（息子も一味）、彼を殺してしまう。
その一方で、ロージーを強姦しようとしている男たち。ジョンはまずサラを逃がし、彼女にロージーを奪還するのを手伝ってもらう（コールも見つけるが、彼は足の腱を切られている）。サラは音をたてて彼らを引き付け、その隙にジョンは彼女を助ける。隣家の男は息子の死体を発見し、そこに落ちているジョンの帽子を見てすべてに気が付く。
ジョン、ロージー、サラ、コールは逃げようとするが、自宅にはおじが待ち伏せしている。だが、おじとその用心棒ごと撃たれる彼ら。コールは殺されてしまい、用心棒も死ぬ（用心棒なのに）。おじさんが運転する車で逃げようとするが、運転席のおじが射殺され、捕まってしまう。
なんと、女警官も隣家とグルだった。女警官とジョン、隣家の男の部下とロージーがそれぞれ睨みあう。ロージーは男をブン殴って倒し、ジョンも女警官を倒して逃げ出す。サラは銃を手にして、隣家の男を脅すところまでいく。
だが、家に閉じ込められて出られないし、電源を落とされ、スコープを持った隣家の男に狙われる。だが、ジョンは逆襲に成功して男をやり込める。「黒幕は他にいる」と呟く男。隣家の男もジョンと同じく、「使われる側」だったのだ。男は黒幕がジョンを追うはずと宣言するが、ジョンは男を殺す。
夫婦は隣家に放火して立ち去り、サラは警察に発見される。
感想
・誘拐犯VSチンピラなので、さほどホラー要素がなかったという印象。
・檻の中に閉じ込めたり、アキレス腱を切ったりというのは想定内ですよね（誘拐犯だったらやるかもしれないという感じ）。
・コールくんはなんでつかまってたんだ。
・「金持ちだから誘拐した」とかではなく、理由がないほうが怖いんだけどなあ。とは思いました。コレクター系の話を期待している人は回避した方がいいかも。