「YOU ARE NEXT ユー・アー・ネクスト」

ユーアーネクスト

2016年のオランダ映画「YOU ARE NEXT ユー・アー・ネクスト」。構造としては「ラストサマー」と同じ、若者たちがあることをきっかけに人を殺してしまう→隠蔽→でも次々殺されて……というお話。オランダのパーリーピーポーたちが登場します。

登場人物

※全員ヨット部

メレル:主人公。
タイス:メレルの恋人。
ボリス:チャラ男。タイスとは親友。
リサ:メレルの友人。
キム:メレルの友人。
ピーター:入寮テストをクリアした後輩。ベルギー人なので、言葉がやや通じない。

ネタバレ

男子寮に入寮するためのテスト(ボート部に所属するためのテスト?)。男子生徒たちが氷水に浸かり、女たちに股間のサイズを計られている。堂々とした態度の新入生・エリックが気に入らないタイスは、彼を長く氷風呂に漬けるように仕向ける。具合が悪そうなエリックは、そのまま倒れて死んでしまう。彼らは混乱するが、隠蔽することを選ぶ。

2年後。彼らは大学を卒業する。目撃者となったピーターも連れ、彼らは「スネークウィーク」を楽しむために出かける。6人が到着した貸別荘はとてもゴージャスだった。だが、誰が予約したのかはわからない。氷に漬かったシャンパンを見て、エリックを連想するメレル。

女性陣はジャグジー、タイスとボリスはヨットを楽しむ。ピーターは孤立している。窓にぶつかった小鳥の死骸が、メレルを不安にさせる。

仮面の男を見かけて不安になるメレル。ボリスは他のヨットからお持ち帰りした女の子・ゾーイとイチャイチャする。メレルは落ち込んでいるが、ボリスはお構いなしに女の子を抱いている。タイスはメレルと喧嘩して、ピーターがいたボートの中に行く。ピーターは「カルマからは逃れられない」と言い、ボートを出て行く。

翌日、ボートレースに出るメレルとキム、タイス・ボリス・ピーター。男性陣はピーターのミスで海に落下してしまうが、メレルとキムは好成績をおさめる。
だが別荘に1人で残っていたゾーイは、仮面の男にネイルハンマーを打ち込まれてしまう。首をしめられ、逃げ込んだベッドの下から引きずり出されるゾーイ。

戻ってきたメレルたちは、リサを連れて遊園地やクラブに出かける。ピーターはキムのことを好きだったが、キムはその気持ちを拒否する。
酔っ払い、外で放尿するキム(サービスシーン?)。そこに仮面の男がやってくる。電ノコで腹を切られるキム。すぐに通報され、警察がやってくる。ピーターは殺人容疑をかけられ、逮捕されかけるが、証拠がないとすぐ釈放される。
キムは生きていて、病院で目を覚ます。

他の面々はピーターのしわざだとなじるが、彼はエリックの復讐だと思っている。女性陣は警察に真実を話した方がいいといい、彼らは対立する。

翌朝。メレルはピーターがボートで首つりしているのを見かける。警察は自殺だと判断するが、その一方で、ボリスが飲んでいた薬(興奮剤みたいなもの)が見咎められる。
落ち込むメレルを、女警官が慰める。彼女にも妊娠した過去、子供をあきらめたのにやり直す前に相手が死んだというつらい思い出があった。ボリスはメレルがばらすのではないかと見張っている。

キムは腹を切られたのに戻ってくる。彼女はピーターのことを後悔していた。
タイス、ボリス、リサは景気づけにパーティに向かうが、奇妙な船につきまとわれる。だが、それはボリスが喧嘩をうった青年たちのいたずらだった。

キムはリビングで「スクリーム」を見ている。

警察では犯人捜しが続行している。メレルを慰めた女警官、そのパートナーの男警官、さらに上司の刑事たちが情報を集めているが、エリックの母親が精神病を患い入院しており、一時退院の予定が戻ってこないことが明らかになる。

パーティではボリスがまたハメを外し、まわりにかみついている。
警察はエリックがスネークウィークで優勝して母と肩を組んでいる記事を見つけている。
そして、エリックもボリスが飲んでいたのと同じ薬を飲んでいたらしいことがわかる。

キムは、ヨットの中に隠されていたゾーイを見つける。ラップでぐるぐる巻きにされていた彼女は、既に死んでいた。
「次は誰だ?」というメールが届き、怯える面々。次はリサが狙われているのか?
その頃、リサはティムという青年をお持ち帰りしていたが、ティムが脚をロープにからまらせていることを知らずにヨットを走らせ、あとで海の上でひとりきりになっていることを知って慌てる。しかし、ティムは無事で、泳いで追いつく(この描写はコントみたい)。

メレルに置いてきぼりになったキムは、仮面の男に襲われていた。彼女はギブスで凶器を受け止めるが、それはどんどん食い込んでくる。逃げたキムはボート乗り場の欄干の下に隠れるが、そこにノコギリが突き刺さる(既視感のあるシーンであります)。
メレルは戻ってきてキムを探すが、「逃げて」と言い残した彼女は殺されてしまう。

ゾーイの友達の女の子(ついてきた)やメレルはそれを見て仰天し、逃げようとして窓のガラスにぶつかってします。トウモロコシ畑に逃げた彼らは、なんとか犯人らしき人物を振り切る。

その頃、警官たちがエリックの母を捕まえている。母は女警官に「あんたは私の味方だったはず」と絶叫している。

リサとティムはイチャイチャしようとしているが、そこに仮面の男が現れ、ティムが絞殺される。リサも包丁で刺されてしまうが、犬がおしっこをかけて彼女は目を覚ます。

メレル達は警察の車に乗るが、そこにボリスたちもやってくる。
女警官はメレル、タイス、ボリス、ゾーイの友達の女の子をある船に匿う。

エリックの母は取り調べを受け、犯人ではないということがわかる。薬に注目する刑事。この薬のせいで興奮し、幻覚を見た男の犯行ではないか?
ボリスは実際に薬を飲み、仲間の首を絞めてしまう。とはいえ、彼は人殺しにはならなかった。

だが、船の中も安全ではなく、ゾーイの友人が殺される(電動ドリルが体に突き刺さったまま回っている)。しかも、真相に近付いた刑事も殺されてしまう。

タイスも、船から落ちてモーターに巻き込まれて死んでしまう(生首だけ浮かんでくる)。メレルは突然ボリスを疑うが、仮面の男は別にいた。仮面の男を昏倒させるメレルだが、怖くて仮面の舌が見られない。ボリスは捕まり、溺死させられてしまう。

メレルは女警官を疑う。
だが、犯人は2人。男警官と女警官だった。男警官は、実はエリックが死んだ入寮テストに混じっていた新入生で、彼の親友だったことがわかる。彼の仇をとるために、わざわざ犯行に及んだのだ(大学やめて警察官になったのだろうか?)。女警官はもちろん、エリックの元恋人だ。

ボリスの犯行のせいにして、メレルを殺そうとする2人。だが、メレルはエリックが飲んでいた興奮剤のせいで彼が心不全を起こしたのだと主張する。メレルは開き直るが、救急車を呼ばなかったことで論破される。

ここに死んでいなかったリサが登場し、男警官を殺す。女警官の股間を蹴り上げ逃げる2人。メレルとリサはボートの爆発に女警官を巻き込み、勝利する。

その後、メレルはエリックの母親に謝りにいくが、激昂して見開いたエリックの母の目は真っ黒で、まるで呪われているように見える。

感想

・監督がいろいろなホラー映画のファンなのだろうか?いろんなところにオマージュがあったような気がします。
・関係ないのに殺されたゾーイとその友達、ティムがかわいそう。エリックを見殺しにしたのは悪かったけど、関係ない人を3人殺すのはいかがなものでしょうか。
・殺人鬼が武器をコロコロ変えるのが不思議な感じでしたが、工具しばりだったみたいです。なぜ工具。DIY好き?

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