「ゴーストバスターズ」(2016年版)

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予想していたところより、予想していなかったところがう~んだったこの2016年版の「ゴーストバスターズ」。
アメリカではキャスティングに対してブーイングの声が大きかったように思いますが(それだけオリジナルキャストが愛されているんでしょうけど)。私は嫌いではない。まあ、好きでもないけど……というのも、ホンットーに脚本がヒドイと思ったので。オリジナルはそれぞれキャストに強烈な個性があって、でもそこにドタバタの会話劇、ユニークな幽霊たち、おバカだけどほんの少し、いやすごくカッコイイ彼らの活躍、そしておなじみのBGMがあって、とにかく愛すべき作品です。
でも、この作品は笑いの質があまりにも質が低い(エンディングロールでのアホなダンスシーンでは引きつり笑いしかでない)ことや、若者たちのサクセスストーリーとしてのスカッとした爽やかさもないし、ビル・マーレイとシガニー・ウィーバーのじれったくこそばゆいような恋模様もないし(シガニーの美しさは目を剥くレベル)、BGMにはアホみたいアレンジがなされているし、後ろにひっくり返ってそのまま起きられなくなりそう。映画館に見に行かなくてよかったかな……とすら思う。
あと、ゴーストがリアルではあるんだけど、怖くもファニーでもないところも悲しい。
あのギトギトした化学調味料まみれみたいな幽霊たちを返して!
個人的には翻訳もイヤでした……

おすすめなポイントは
・緑のモンスター(名前知らないや)のメスが出てくる
・オリジナルキャストのカメオ出演
くらいか?

あらすじ

1984年に世界的大ヒットとなった「ゴーストバスターズ」を、女性を主人公にしてリブートした痛快ホラー・コメディ。専門の会社を立ち上げ幽霊退治に乗り出した個性的なダメダメ女子4人組が、ニューヨークを跋扈するゴーストたちを相手に自作の武器を駆使して立ち向かうさまを、コミカルかつ軽快なテンポで描き出す。主演の4人組には「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」で共演したメリッサ・マッカーシー、クリステン・ウィグと「サタデー・ナイト・ライブ」で活躍中のケイト・マッキノン、レスリー・ジョーンズ。共演にクリス・ヘムズワース。監督は「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」「デンジャラス・バディ」のポール・フェイグ。
ニューヨーク。名門大学で真面目に教鞭をとる物理学教授のエリン。ところが、彼女がかつて書いた心霊現象に関する本がネットに出回り、それがバレて最終的に大学を追われるハメに。原因はエリンの昔なじみで女性科学者のアビー。今も天才で変人の女性エンジニア、ジリアンをアシスタントに心霊研究を続けていた。そんな3人はたまたま調査に向かった屋敷でついに本物の幽霊と遭遇、それがきっかけで幽霊退治専門の会社“ゴーストバスターズ”を立ち上げることに。そこへニューヨークの街を知り尽くす地下鉄職員のパティと、受付係としてボンクラだけどイケメンのケヴィンを加え、いよいよ本格的な幽霊退治に乗り出すゴーストバスターズだったが…。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=355704

登場人物

エリン:主人公。マジメがとりえな研究者。
アビー:エリンの親友。心霊研究に心酔している。
ジリアン:アビーの現在の相棒。メカに詳しいが、超変人である。
パティ:最後に仲間に加わった元地下鉄職員。元気で力持ち。
ケヴィン:頭カラッポのおバカ受付

ざっくりネタバレ

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セレブの旧家を「ゴーストツアー」しているガイド。だが、地下室から本物の幽霊が出てくる。

エリンは大学の教授をしているが、永久雇用枠に収まるため、かつて共同執筆した心霊現象の本をネットで販売する友人・アビーを尋ねる。アビーの相棒・ジリアンと共に、3人でゴーストハウスに行くことになるエリン。本の販売中止を条件にアビーたちを底に連れて行ったが、幽霊にスライムをぶっかけられ、その様子をYOUTUBEにアップされて大学をクビになる。

改めて3人はチームを組み、幽霊を調査することになる。地下鉄に出た幽霊を調べる3人だが、彼は電気椅子で死んだ男だった。彼を捕獲しようとするが、電車にぶつかった幽霊はそのままスライムになってしまう。
そしてその犯人である男は、あるホテルで働いているごくごく普通の男であることがわかる。

エリンたちは心霊研究所を作るが、受付にイケメンだけどおバカなケヴィンを雇う。エリンはケヴィンにメロメロだ。

ゴーストバスターズはニュースになり、今度は劇場で幽霊退治をする。仲間に加わったパティもおり、4人組になるが、幽霊が操るマネキンが襲ってきたり、ヤギの悪魔が襲ってきたり、コンサート会場に悪魔が登場して大暴れしたりする。だが、悪魔を捕まえて彼らは喝采を浴びる。

(なお、心霊研究の権威として登場するルイス博士がビル・マーレイ。彼は幽霊に捕まえられ、ビルの外に叩き出される)

市長はゴーストバスターズを疎んじている。
だが、ゴーストバスターズは次々新しい武器を作る。手榴弾タイプの武器、ゴーストを捕まえてバラバラにする「ゴーストチョッパー」、ロケットパンチが打てる「プロトングローブ」などが開発される。

犯人の男は、幽霊をある特定の場所に出現させ、霊が人間世界に降りてこられるように扉を開こうとしていることがわかる。男は幽霊が見えるから蔑まれてきた。それでこの犯行に走ったのだが、エリンたちに見つかると自殺してしまう。

死んだ男は、自らが幽霊になって巨大化し、街を壊そうとしているようだ。アビーにとりついたゴーストは騒動を巻き起こし、彼らは大喧嘩になる。だが、ビンタで悪魔祓いを行う。しかし、今度はケヴィンにとりつくゴースト。

エレンは市長のもとに行こうとするが、幽霊たちは次々と街に繰り出している。パレードの大きなバルーン(キャラクター)が襲ってくるし、ネズミの幽霊も大量に出てくる。変質者のスケスケゴーストは、自分の透けた体を見せて喜んでいる。

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のっとられたケヴィンは警察たちをも支配するが、エリンたちの登場で、彼らは戦うことになってしまう。マシュマロマンではなく、ゴーストバスターズのマークのゴースト(禁止マークから体をはみださせているゴースト)が巨大化して彼らを追ってくる。だが、股間を攻撃して弱らせる彼女たち。ゴーストたちとのアクションシーンも盛りだくさんだよ!

異世界への扉を開き、核を搭載した(このへんの設定はおぼろげ)車を扉になる穴に落とし、ゴーストを元の世界に戻すことを思いつく彼女たち。だが、アビーがあちら側に持っていかれそうになる。エリンはそこに飛び込んでアビーを救い、戻ってくる。

市長と彼女たちは密約を交わし、こっそり研究を続ける代わりに元消防署の建物を使わせてもらう。

感想

この映画見るなら、原作を3回見たほうが時間を有効活用できるぞ!