「フィフス・ウェイブ」

5thwave

2015年の映画「フィフス・ウェイブ」を見ました。
・主演はクロエ・グレース・モレッツちゃん。大人になったけど、なんでこんなに選ぶ映画がどれもダメなんだ……同世代?のシアーシャ・ローナンの出る映画がだいたい当たりなのと比べても、これはヒドイ。といっても、この映画はまだ当たりのほうかも。さっくり見られるし、若い子でも見やすい映画だと思う。
・「どこにでもいた普通の女の子」が、ひたすらサバイバルするお話。
・ラブもあるよ!ただ、ナンジャコリャ感もひどいよ!
ちなみに、なぜかトビー・マグワイアが製作にいます。監督は「アリス・クリードの失踪」の監督らしいですが。

あらすじ

リック・ヤンシーの同名ベストセラーYA小説を「キック・アス」「キャリー」のクロエ・グレース・モレッツ主演で映画化したSF青春サスペンス。謎の異星人の襲撃を受け人類滅亡の危機に瀕した地球を舞台に、最愛の弟を守るために奔走するヒロインの過酷なサバイバルの行方を描く。監督は「アリス・クリードの失踪」のJ・ブレイクソン。
謎の地球外知的生命体が地球上空に飛来、世界中の電源をシャットアウトし人類を混乱に陥れる。“アザーズ”と名付けられた彼らは、続く第2波として大地震と津波を引き起こし、第3波ではウイルス感染を蔓延させ、第4波では生存者への寄生を開始する。平穏な日々を送っていた女子高生のキャシーは、アザーズの4度にわたる攻撃で両親を亡くし、ついには弟とも生き別れてしまう。もはやわずかな生存者も、誰が敵か味方かも分からない中、キャシーは弟を救い出し、人類滅亡を意味する第5の波を食い止めることが出来るのか?
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=354902

ネタバレ

5thwave1

銃を持って走っているキャシー。誰もいない雑貨店で物資をとるが、助けを求めてきた男を撃つ。だが、彼は“人間”だった。手に握っていたのは、十字架だったのだ。

普通の女子高生、キャシー。友達のリズ、好きな男子(アメフト部のキャプテン)ベン、かわいい弟のサム。だが、突如襲来したUFOで彼らの生活はめちゃくちゃになる。彼らは招かれざる客として「アザーズ」と呼ばれるようになる。
10日間の沈黙の後、人間からは電気が奪われた。車が動かなくなり、飛行機も落ちた。電磁パルスのせいだ。これが「1stウェイブ」だ。

その後、地震と津波が人間を襲った。これが「2ndウェイブ」。
「3rdウェイブ」は、ウイルスだった。鳥を媒介して広まるウイルスに、キャシーやサム、父はかからなかったが、友人のリズ、そして看護師の母を失ってしまう。ただし、感染しても治る人間もいる。
キャシーたち家族は難民キャンプに移動する。父は娘に銃の使い方を教える。

難民キャンプに軍隊がやってくる。子供たちだけが先にバスに乗せられ、基地に向かわせられるが、サムの要望でくまのぬいぐるみを取りに行っていたキャシーだけ取り残されてしまう。
大人たちは軍隊に説明を受けている。

「4thウェイブ」は、彼らに寄生された人間だ。見た目にはわからないが、脳の下に侵入して人を操り、仲間のフリをして殺すのだ。大人は別の施設に移すと言う。だが、パニックから撃ち合いに発展し、軍隊は大人たちを皆殺しにする。キャシーは父の死体を発見する。

そして、冒頭に戻る。
弟は基地に運ばれ、建物内で検査を受けている。ここで再登場するのがベン。キャシーが憧れていた青年だ。彼は一度ウイルスに感染したが、完治していた。しかし、家族全員を失っていた。軍隊は若者を兵士として育てようとしている。ベンは戦うことを決意し、寄生されたという少年を殺してしまう。
「戦場へようこそ」

アザーズは1~3波で弱い個体を殺した。ここからは狙い撃ちだ。キャシーは基地までの130キロを歩き続ける。だが、彼女は足を撃たれてしまい、失神する。

5thウェイブを控え、最後の戦いを控える少年少女兵。そこにはベンだけでなく、サムの姿もある。

キャシーは目を覚ますと、エヴァンという青年に手当てをしてもらっていた。

サムはグループを組まされているが、そこのリーダーがベンだ。問題児だが銃の扱いがうまい少女・リンガーも加わる。

エヴァンが自分の銃を隠していたことを知り、それを持って逃げるキャシー。彼は追いかけてくるが、彼女を助けてくれる。エヴァンは基地に向かうことをやめるように言うが、キャシーは応じない。結局彼らは一緒に基地に行くことになる。

ベンとリンガーは友情を深める。

朝。水浴びするエヴァンの肉体に見とれるキャシー。さらにエヴァンに家族やベンのことを知られてしまい、恥ずかしがる。

眠れないサムを慰めるベン。

夜、キャシーはエヴァンとキスをする。そしてそのままイチャこく。

5thwave2

ベンたちは、ミッションを受けてヘリで飛び立つ。サムだけをトイレにこっそり残し、他のメンバーだけで出て行くベン。敵の巣に突入するが、1人仲間を失ってしまう。リンガーは軍自体を抜けようとして、自分の体に埋め込まれた追跡装置を抜いてしまう。次の瞬間、ヘルメットのカメラに彼女が寄生された人物として映し出される。ベンはふと自分の追跡装置も抜くが、彼も同様に寄生されたと表示される。ピンとくるベン。
つまり、彼らは普通の人間(探知機のついていない人間)を寄生された人物として殺していたのだ。軍人たちがアザーズに寄生されており、「5thウェイブ」は彼ら自身だったのだ。
彼らは軍から逃げようとするが、サムを助けるため、ベンはわざと体を傷付けて基地に戻ることにする。

キャシーはエヴァンがいなくなったことに気が付くが、彼はアザーズと会話を交わしていた。だが、彼はアザーズを殺してしまう。実はエヴァンはアザーズであり、人間でもあった。昔にアザーズが地球に撒いた潜伏スパイだったのだ。キャシーを撃ったのもエヴァンだった。彼は全てを告白する。だが、彼は彼女を守ってくれた。
エヴァンと別れ、基地へ行くことにするキャシー。

キャシーは迷った少女のフリをして軍に潜入するが、軍人女をマウスコードで絞殺し(いまどき有線のマウスをアメリカ軍で使うものでしょうか)、軍服を奪ってサムを探し続ける。
ベンも基地に戻るが、ケガがあまりに軽傷のため疑われ、嘘がバレてしまう。
しかし、基地内で爆発が起こり、騒然となる。

逃亡したベンとキャシーが遭遇し、彼らは一緒にサムを探すことになる。爆発を起こしたエヴァンも合流し、キャシーとキスをして去っていく(ベンのこと好きだったのに、これってどういう気持ちなんですかね)。サムを見つけたキャシーは、ベンと3人で逃げようとする。

結局エヴァンが基地を大爆発させ、助けに来たリンガーの車で脱出する面々。
(どうでもいいが、アザーズがもっている車だけは動かせます)
エヴァンが死んだことを悟るキャシー。

彼らは逃げた先で食事をとる。キャシーの名前の由来は「カシオペア」と、星を見ながら語る彼女。ちなみにベンはアイスから名前をとったらしい(何だこの話)。
「これからどうする?」
「とりあえず、食事にしようか?」
彼らはアザーズとまだ戦い続ける。希望を持つことこそ、人間の証なのだ。

感想

・クロエちゃんっておののく演技をする時、鼻をふくらませるのやめたほうがいいと思う……
・ベンと再会して甘酸っぱい展開になるのかと思いきや、よくわからないイケメンと会って数日でいちゃこくのはどうかと思う。
・リンガーの役を演じていた女の子がカッコよかったです。キャシーが全然活躍してないから。
・やはり今時、マウスコードで絞殺ってどうなんでしょうか。
・「5thウェイブは……俺達自身だったんだ!」という展開には驚かされたのですが、最後、まったく解決しないまま終わったので続編を作るつもりなのかもしれません。