「ノック・ノック」

knockknock

あらすじ

「ホステル」「グリーン・インフェルノ」のイーライ・ロス監督がキアヌ・リーヴスを主演に迎えて贈るサスペンス・スリラー。1977年の「メイク・アップ」を基に、社会的な成功を収め、幸せな家庭を築いた主人公が、美女2人の誘惑に負けてしまったばかりに、サディスティックな仕打ちで絶望の淵へと突き落とされていくさまを描く。共演はロレンツァ・イッツォとアナ・デ・アルマス。
愛する妻と子どもたちに囲まれ、誰もが羨む理想的な家庭を築き上げたエヴァン。ある日、家族旅行の予定が仕事の都合で一人留守番をすることに。するとその夜、玄関をノックする音が聞こえ、彼がドアを開けると、土砂降りの中にずぶ濡れの美女2人が立っていた。ジェネシスとベルと名乗った2人は、道に迷い途方に暮れていると助けを求めてきた。家族の留守中に若い女性を家の中に入れることに抵抗を覚えつつも、人助けのためと2人を招き入れるエヴァンだったが…。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=355718

ネタバレ

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高級住宅街。家族愛溢れる家。父の日に、子供たちがケーキをもって寝室に登場し、母と父はイチャイチャと寝室で過ごす。主人公のエヴァンは建築家で、妻は芸術家だ。父の日だが、彼以外の家族はビーチで過ごし、彼だけが残って仕事をする。

深夜。そこに、女2人組が訪ねてくる。彼女たちはジェネシスとベルと名乗り、迷ってしまったから家の中でPCを貸してほしい、FACEBOOKで友人と連絡をとると言う。エヴァンは親切に彼女たちを招き入れ、PCを貸して服を乾燥してやる。だが、彼女たちは必要以上にエヴァンにベタベタする。
それを拒否するエヴァンだが、裸になった2人に誘惑され、断り切れずに抱いてしまう。

朝。エヴァンが起きると、台所がムチャクチャになっている。ジェネシスとベルが荒らしたのだ。そこにマッサージ師のヴィヴィアンがやってくるが、彼が若い女性を連れ込んだことを知られ、軽蔑されてしまう。
警察に電話しようとしたら、彼女たちは途端にしおらしくなる。エヴァンは彼女たちを車で送るが、彼女たちは車を降りた瞬間に別方向に歩いていってしまう。

家を片付けるエヴァン。だが、夜中に家族の写真立てが割られているのを見つけ、次の瞬間に頭を殴られる。

気が付いたら、エヴァンはベッドに縛り付けられている。
ジェネシスは嫁の化粧品を使ってムチャクチャな化粧をしているし、ベルは彼の娘の制服とパンツを履いて彼に迫る。
子供たちからの着信に、テレビ電話で性器を出させようとする女子たち。慌てた彼は、娘の制服を着たベルとのセックスを受け入れる。ジェネシスはそれをこっそり撮影する。
だが、エヴァンはベルを殴り倒して逃亡。だが、ケーキを食べていたジェネシスは彼をフォークで刺す。

女子たちのクイズタイムが始まる。
彼はヘッドホンをかぶせられ、クイズに不正解を出すたびに大音量で音楽を聞かされる。悶絶するエヴァン。

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だが、そこに妻の仕事相手のルイスがくる。彼は妻の個展のために作品を運び出しに来たのだ。
彼は当初ジェネシスに騙されるが、落書きをされた作品を目の当たりにして、彼女たちの正体を見抜く。ルイスは彼女たちになびかない。だが、ルイスのぜんそくの薬を盗むジェネシス。ルイスはエヴァンを発見するが、アートを壊しまくっている女子たちを発見してショックで発作を起こし、薬を吸引することもできず昏倒する。
女子たちはルイスの死体に紙を貼り、像を作って車に乗せる。そして、ルイスを殺したのはエヴァンだというように装う。

「夜明けに処刑する」という女子たち。エヴァンはこっそりタブレットを使おうとして、それをブン投げられる。

女子たちは、エヴァンと妻が交わしていた会話を真似する。彼女たちはエヴァンを盗聴していたのか?
庭にある妻の作品を壊し、エヴァンの仕事もムチャクチャに壊す。エヴァンを髪の毛を切られ、家具も絵もレコードも壊されてしまう。エヴァンはあるアートの中に隠していた銃をとろうとするが、それをジェネシスに奪われてしまう。

朝6時。庭に穴を掘り、埋められているエヴァン。

ノックノック 返事は?
ノックノック 裏切りエヴァン

彼女たちは囃し立て、エヴァンの頭きわきわのところに妻のアート作品を振り下ろす。
「笑えるのは誰も断らないこと。どんなに家族を愛していても」
2人はいろんな男性に、同じことを繰り返していたのだ。未成年のフリをしていて通報を免れていたが、彼女たちは22歳だった。しかも、FACEBOOKに娘の制服を着たベルとセックスしている動画をアップされてしまう。

愛犬のモンキー(パグ)をも連れていかれてしまうエヴァン。なんとか土から出て動画を消そうとするが、間違って「いいね」を押してしまい、ガックリする。動画はまたたく間に友人・知人の間に広がっていく。

家の中はものすごくゴチャゴチャになっており「HOME SWEET HOME」(楽しい我が家)という落書きが残される。
帰ってきた家族は家の中の様子に驚き、パーティに参加すると聞いていた息子は「パパ、楽しんだんだね……」と目を丸くして呟く。

感想

・キアヌ・リーヴスがいいパパにしか見えない。でも「どんな男でも誘惑に負ける」ってホントかなあ。
・監督の嫁(ジェネシス役)の顔がすごく憎たらしくていい。ベルもジェネシスとちょっと違った狂気を感じさせる。ジェネシスは頭のキレるサディストだけど、ベルはちょっと頭がおかしい感じ。
・家も大切なものも、何もかもムチャクチャにして去っていくさまは非常に胸糞悪い。イーライ・ロスはどれだけ胸糞パターン作るんだ。