「ウォーキング・デッド」シーズン7・第8話「生きる意義」ネタバレ

wds71

シーズン7も中盤!なんと、今回もたくさんの犠牲者が出てしまいました。

第8話 生きる意義(Hearts Still Beating)

ヒルトップで養生していたマギーの容体はすっかりよくなった。救世主がヒルトップに放ったウォーカーにうまく対処したことから町の人たちはグレゴリーよりマギーに一目を置くようになる。王国のリチャードは救世主を先制攻撃するようエゼキエルを説得してくれとキャロルとモーガンに持ちかける。アレクサンドリアではリックが不在の中、スペンサーがニーガンにすり寄り、リックに代わって自分がリーダーになるべきだと訴える。
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ネタバレ

マギーは墓の前で泣いている。そこから立ち上がり、見張り台へ向かうマギー。グレゴリーが下から声をかけてくる。マギーとサシャはヒルトップの人間から評判がいい。ニーガンの手下たちがウォーカーを使って襲撃させた時にも、2人のおかげで助かったと。
だがグレゴリーは「勘違いするな」とけん制する。
「気にしないで。気になるようね?」
と声をかけるマギー。彼女はグレゴリーが食べようとしていたリンゴを見つめる。グレゴリーはそれを拒否するが、見張りの男が「彼女は妊婦だ」と指摘する。グレゴリーは彼女にリンゴを投げ、マギーはそれを齧る。

ニーガンはヒゲを剃っている。「毛の流れに逆らえ、常に逆らうんだ」
カールと彼の妹は、ニーガンを見つめている(カールはまだ眼帯をつけさせてもらっていない)。

ダリルは監禁されている場所から様子を伺っている。

ニーガンはパスタを作っている。その横では、エプロンを付けたカールが小麦粉を麺棒で広げてパンを作っている。
家に入ろうとして泣いているオリビア。タラはオリビアのために、ニーガンリクエストのレモネードの粉を持ってくる。「デニースが好きだったレモネード」と彼女は言う。泣いているオリビアに、自分が彼女と変わると言うタラだが、オリビアは「ジュディスの面倒を見るって言ったのは私」と自分から部屋に入っていく。
テーブルセッティングをしているカール。もう1つ、席を増やすように命令する。

リックとアーロンは池で座礁している船の中から物資を探すつもりだ。池の脇にあるボートは穴だらけだ。途中まではこの手漕ぎボートに乗り、浮いているカヌーに移って目的の大きな船を目指すしかない。リックは自分一人で行ってもいいというが、アーロンもついていくという。彼は警告の看板を折ってオールを作り、2人で漕ぎだす。

ニーガンは戻ってこないリックにしびれを切らし、彼の席にルシールを置いて食事を始める。テーブルにはスパゲティとパンが置かれている。
「カール。パンをまわせ」
長ったらしく「please」と言うニーガンに、おとなしく言うことを聞くカール。

ユージーンは震えながら、アレクサンドリアの中に入る。スペンサーはとってきた物資を手に入れ、ニーガンの手下に褒められている。「この調子で続ければ、家を案内するわ(仲間に昇格させてやるという意味?)」と言われ、ニッコリするスペンサー。
だが。その様子を見ていたユージーンは「のぞきをするな」どと怒鳴られ、「あっちに行きな!」と言われてしまう。

キャロルはソファで読書をしながら、フルーツをつまんでいる。彼女は、ふと立ち上がる。モーガンが野菜や果物を差し入れに持って来たのだ。だが、彼女は台所にある大量の野菜を見せる。エゼキエルも差し入れを持ってきてくれていたのだ。
キャロルはモーガンに「元気?」と尋ねながらも「元気だ」と言われると「じゃあ帰って」とすげなく言う。
「(雰囲気が)柔らかくなった」
と言われるキャロル。モーガンは彼女に満足している。
そこに、王国の男(モーガンがついていった取引で、ニーガンの手下にボコボコに殴られていた男)が現れ、2人に大事な話があると言う。

リックとアーロンは頑張ってボートを漕いでいるが、どんどん沈んでいく。そこに水中にいるウォーカーが群がっていく。オール代わりの板で応戦するが、カヌーに潜んでいたウォーカーに驚いたアーロンは池に落ちる!沈んで見えなくなる彼に、リックは焦る。だが、アーロンは浮き上がってくるし、無事でもあった。
船の上に到着する彼ら。

ダリルは監禁されていた部屋から抜け出し、1つの部屋に隠れる。その部屋に置いてあったピーナツバターをむさぼりながら、着させられていた「A」のシャツを脱ぎ捨てる。

アーロンは物資の中にあった「おめでとう、負け犬ども」というメモを見つけてリックに見せる。持ち主の皮肉だろう。リックは銃と弾を確保して、帰る準備を始める。

ピーナツバターに夢中になっているダリル。彼は服も着替えており、その部屋のチェス盤をひっくり返して出て行く。

リックはアーロンに船に自分1人で行くと言ったのは気遣いであり、彼ができないと思っているわけじゃないと言う。だが、アーロンは「自分もあの場にいた」「重みを感じてる」と言う。リックはミショーンが納得していないことが気がかりだ。
「死ぬまですべてを諦める。だが、鼓動は続く。愛する者の鼓動も。奴らに従うのは、生きるためだ」
というリック。
その様子を、黒いスニーカーに靴ひも代わりのコードを巻いた男?が、じっと見ている。

ミショーンはハイジャックした女の車に乗ったまま、ニーガンのもとへ向かう。
「ニーガンとはいつから?」「何で1人で外に?」
と聞くミショーンだが、彼女は答えない。
「今日は奴を殺さない。勝つための方法を見つけたい。自分の結論と関係している。だから外へ1人で来たんだ」
とい、ミショーンは語る。

ヒルトップのマギーのもとには、アップルパイが届く。彼女への感謝の気持ちだ。
ジーザスが出かけたごまかすサシャ。マギーはヒルトップの子どもたちのことを考えていて、サシャの嘘に気が付かない。だが、イーニッドは彼女の嘘に気が付いていた。サシャはマギーを巻き込まないためだと言うが、イーニッドは「あなたたちだけがニーガンを殺したいわけじゃない」と言う。それでも、マギーに秘密にするように言い含めるサシャ。

キャロルとモーガンは、男の話を聞いている。
エゼキエルとニーガンは取引している。「物資を渡せば殺さない」と言われ、取引したのだ。このことは王国でも限られた数人しか知らない。男は、キャロルにエゼキエルを説得してほしいのだ。彼女はお気に入りだから、キャロルに言われれば戦いに気持ちを傾けられるかもしれない。
物資が尽きたら?王国の人間にニーガンの存在を知られたら?契約が無視されたら?どれも問題だ。
男は救世主の本性を知っている、彼は信用できないと主張する。そして、襲撃をすべきだと思っている。

ロジータはゲイブリエルと話している。彼女は、彼を先に殺せるなら自分が死んでも構わないと思っている。
ロジータは悩んでいる。
エイブラハムがいたから叩けた。グレンがいたら、マギーの子には父親がいただろう。
ミショーンにはカールとリックが、アーロンにはエリックがいる。ユージーンには知識がある。ダリルは強い。
だが、ゲイブリエルは「サシャは?」と尋ねる。ロジータは黙ってしまう。
彼は「君だけではダメだ。誰だけでもダメだ」とロジータを強く説得する。
「時機を待つんだ」というゲイブリエル。「私たちには、君が必要だ」
彼はそっと教会を出て行く。ロジータだけが取り残される。

ダリルは建物の中を素早く移動している。

キャロルたちの話し合いが続いている。
奇襲でしか勝てないと主張する男。キャロルを戦いにスカウトするが、断られる。彼は彼女を普通の女性だと勘違いしているが、モーガンは最強の戦士だと訂正する。だが、彼女は戦いを断固拒否して、1人になりたいと主張し続ける。
「仲間を救うためだ」と語調を荒げる男だが、彼は去っていく。

スペンサーは戻ってくる。荒れ放題の部屋が、次の瞬間に片付いている。身綺麗になった彼は鏡を見ながら、挨拶の練習をしている。

キャロルとモーガンのもとから去った男は、森の中に隠してあった車の中に入っていく。そこには物資が置かれているようだ。彼は車の中で落胆して、涙を流しているようだ。

スペンサーは酒を持ってどこかに出かけていく。ロジータに見つかる彼。
スペンサーはニーガンと友好関係を築こうとしている。母ならそうしたと。スペンサーはロジータが彼らの関係を終わらせた理由を知りたい。彼女は気晴らしだったと白状する。「イケメンで、背も高くて、時々優しかったから。利用しただけ」という彼女。だが、スペンサーはもう一度彼女をディナーに誘う。ロジータは微笑んでOKする。

ダリルは外に出ることに成功、バイクを物色している。そこに見張りの男がやってくるが、ダリルを見て怯えてしまう。命乞いする彼だが、逆上したダリルは彼を撲殺する。そこにジーザスがやってきて、彼を必死に止める。
生きるためじゃない。すべて奪い返す。カギはある」
彼はバイクにまたがる。

ニーガンのもとへ行くスペンサー。自己紹介をする。

ミショーンはまだ車に乗っている。車を停める女。遠くにたくさんの人が見える。
「あれがニーガン。全員、ニーガンよ。太刀打ちできない」
彼女は車の中にサイレンサーがあること、車は燃やして湖に沈めるべきだと言う。ミショーンは全てを察し、彼女を殺す。車はUターンして消えていく。

リックは街に戻る。ニーガンがいることを知る彼。慌ててニーガンのもとへ向かおうとする彼だが、リックに絡む男が現れる。彼は戦利品を見せろとリックに迫る。

ニーガンはこの街をすっかり気に入ったようだ。スペンサーとご機嫌で酒を酌み交わす。スペンサーはビリヤードに彼を誘う。

戦利品をチェックするニーガンの部下は、「おめでとう、負け犬ども」の落書きを見つけてアーロンを問い詰める。彼は自分たちのしたことではない(メモを捨てるのを忘れていた)と主張するが、彼らにとってはどっちでもいい。殴られ、蹴られ、ひたすら暴行を受ける彼。リックは止めようとしても、他の者に制止されて動くことができない。
暴行が済んだ後、彼らはようやくリックをニーガンのもとへ向かわせる。

だが、スペンサーはその頃、リックの話をニーガンに持ちかけていた。彼は自分の家族がリックのせいで死んだことを話し、リックをコントロールすることができないと主張する。彼が母の地位を奪ったというのだ。
ニーガンは彼に、スペンサーが何を求めているのかを語らせる。
「俺は母親の息子だ。母のようになれる」
彼はリックの代わりに、自分をリーダーにしろと持ち掛けているのだ。

アーロンは殴られ終わり、リックに助けられながら「まだ生きてる?」とジョークを飛ばす。

ニーガンはスペンサーに話し始める。
リックは自分を憎んでいるが、その憎しみを飲み込んで仕事をしている。アレクサンドリアの住人を守るため。ガッツがある。だが、スペンサーはリックの不在を待ち、ニーガンに汚れ仕事を押し付けようとした。
「お前にはガッツがない」
次の瞬間、スペンサーはニーガンに腹を切り裂かれる。腸が零れ落ちる!住人たちは息を飲む。(ユージーンは女の子のように顔を覆っている)
「これは恥ずかしい、お前の中に内臓(ガッツ)はあったのか!俺は間違ってた!」
とニーガンはギャグを飛ばす。
「ゲームの続きをやろうぜ、俺がリードしてやる」
ビリヤードの続きをしたいニーガンだが、誰もその誘いに乗ろうとしない。
ロジータはとうとう、彼のことを撃とうと銃を出し、引き金を引く!

だが、弾があたったのはルシールだった。ニーガンは怒りに震える。ロジータは組み付せられ、顔にナイフを当てられる。誰が弾を作ったのか?ロジータはあくまで「自分」と言い張る。ロジータは顔を切ると脅されても、実際に切られてもユージーンのことを漏らさない。
ニーガンは「その代わりに誰か殺せ」と、手下の女のアラットに命じる。彼女はすぐさま、オリビアを撃ち殺す。
そこにリックが到着する。彼はこのさまに呆然とするが、ニーガンは自分がしたことは合理的だと説明する。カールは自分の仲間を2人殺した。スペンサーはリックの代わりに、自分がリーダーになろうとした。ロジータは彼を殺そうとした。だからこうなったのだと。オリビアを殺したのはアラットだが、口減らししてやったのだと胸を張る。
リックは怒りを抑えながら「とるものをとってさっさと帰れ」とだけ言う。
だが、ニーガンは弾を作った人物を知りたい。タラは自分だと言うが、ニーガンは信じない。そこにユージーンが名乗りです。
「ルシール、俺に強さを与えよ」
彼はルシールを抱きしめるような素振りをした後、銃弾の製造者であるユージーンと物資をもらっていくという。怯えるユージーンは連れていかれ、タラは「代わりに私を連れて行って!」と叫んでいるが無視される(タラは本当にいい子だなあ……)。
ふと、リックが地面を見ると、スペンサーがウォーカーとなっている。彼はスペンサーにとどめを刺してやる。

リックは地下室(モーガンがWの男を閉じ込めていたところ?)におり、「負け犬ども」のメモと手斧を見ている。
そこにミショーンが戻り、彼とハグする。
「狙いは見つかった。あなたと行きたくても行けなかった。でも、見つけたら気付いた。私だけの道じゃなく、私たちの道にしたい。ニーガンは想像以上に数が多いけれど、気持ちは変わらない」
「私たち2人はまだ生きてる。生き延びてる」
「なぜ私たちは生きるの?すべきことをするとあなたは言った。だから生き延びたのだと。だから戦う、カールやジュディス、仲間のために」
リックはしばらく言葉を発しなかったが、「今わかった」と彼女にキスする。

マギーは墓の前にいるが、もう泣いていない。また見張り台に立つ彼女だが、何かを見つけて驚く。
ヒルトップの扉が開くと、そこにはリック、ミショーン、カール、タラ、ロジータがいた。マギーと久しぶりの再会を果たすリック。赤ちゃんが無事だと聞き、安心する。
「君は正しかった。最初からだ。『戦う準備をしろ』と。今ならわかる」
マギーが後ろを見ると、ジーザスと共に出てきたのはやつれたダリルだ。彼はリックと抱き合い、再会を喜ぶ。2人とも涙ぐんでいるようだ。
サシャとロジータも目を合わせ、頷く。イーニッドもカールと目を合わせ、微笑む。
ダリルは殺した見張りの男から盗んだ銃を、リックに渡す。彼はそれを受け取る。ジーザスも彼らを優しく見守っている。
彼らは頷き合いながら、ヒルトップの館に向けて進んでいく。

そして、夜のアレクサンドリア。ゲイブリエルが見張りをしている。リックとアーロンを監視していた男がそれを双眼鏡で見ており、街に向かって歩んでくる。

感想

・今回、犠牲となったのはオリビアとスペンサー。準レギュラー的な存在の2人でした。
・まんべんなくキャストが出てきた感じの折り返しエピソード。
・それにしても、最後ダリルとリックが抱き合うところはグッときた。久しぶりにリックに感情移入というか、すんなり応援できるシーズンです。あと、タラがすごくいい子だなあというエピソードが続いていること、ゲイブリエルもいいこと言うなあという感じ。
また、現在「王国」「ヒルトップ」「ニーガンの拠点」「海辺のコミュニティ」「アレクサンドリア」と出てきていますが、さらに謎の人物が絡んできたので新キャラがさらに出てくるのかなあと期待しています。

とりあえずおさらい

現シーズンでの死亡者:グレン、エイブラハム、オリビア、スペンサー
(スペンサー以外は好きなキャラだったので悲しい)

現在のキャラクターの状態
リック、ミショーン、カール、タラ、ロジータ:ヒルトップへ。グレゴリーと交渉へ?
サシャ、マギー、イーニッド:ヒルトップで仲間を迎える。ヒルトップでの好感度も高まっている!
ダリル:ニーガンの拠点から脱出。彼の行方を巡ってもめる可能性あり?しかし、誰が彼を逃がしたのか?
モーガン:王国に留まる。だが、彼はグレンやエイブラハムに起きたことを知らない。
キャロル:1人である廃屋で過ごしている。グレンとエイブラハムに起きたことを知らないのは同じだが、仲間思いの彼女が2人、特にグレンのことを知ったら、妊娠中のマギーのために行動を起こすだろう。
ゲイブリエル:アレクサンドリアを守り続けている。だが、謎の人物の奇襲にあわなければいいのだけれど……。
ユージーン:ユーモア担当であり、かつシリアスなエピソードや展開でも活躍する彼が、ダリルの代わりにニーガンのもとへ。繊細な彼に耐えられるのだろうか?
ヒース:行方不明設定なのか何なのかわからないが、タラと別れてから一向に登場しない。

ジーザス:気持ちはリックの仲間に近付いているはグレゴリーの代わりに、ヒルトップを率いる立場になるのかも?

王国:ニーガンのことを知る者はほとんどないが、1人を除いて彼らと戦うつもりはないようだ。穏健派。今のところ、彼らは危険にさらされていない。物資も潤沢にある。
ヒルトップ:グレゴリーはニーガンの言いなりである。穏健派というより、ことなかれ主義。だが、グレゴリーのやり方や態度は住人たちに受け入れられていないようにも感じられる。
ニーガン一派:すぐに暴力に訴える。人数は多いが、彼らのやり方は酷すぎる。ニーガンや中心人物たちが去ったら何も残らないかもしれない。
海辺のコミュニティ:タラしかその存在を知らないが、よそ者は徹底的に排除してきた。ニーガンたちから逃げてきたため、非常に警戒心が強い。ただし、戦闘能力には長けている。

後半も気になりますが、残りのエピソードは2017年2月からの公開になるらしいです。楽しみ。