「人狼ゲーム プリズン・ブレイク」

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2016年「人狼ゲーム プリズン・ブレイク」を見ました。出演者が山谷花純さんくらいしかわからなかったけど、意外とハラハラした。
・人狼ゲームのルールを説明しつつ、ちゃんと犯人捜しを最後まで楽しめる
・全員のキャラが立ってる
・ゴアシーンもある
と、期待せずに見たら面白かったので得した気分。そういえば「人狼ゲーム クレイジーフォックス」はまだ見てなかったんだった。見よう。

あらすじ

大人気心理ゲーム“人狼ゲーム”をモチーフにした川上亮のホラー小説の映画化第4弾。今回は新たに狂人という役割が追加され、さらなる恐怖と疑心暗鬼が高校生たちに襲いかかる。主演は「烈車戦隊トッキュウジャー」の小島梨里杏。監督は前作に引き続き綾部真弥。
高校生を拉致・監禁して殺し合いをさせ、生き残った者には1億円が与えられる“人狼ゲーム”。意識を取り戻すや、そんな恐怖の殺戮ゲームに強制参加させられた高校生たちに謎の運営から非情な説明が。いわく、村人の中には3人の人狼が紛れている。住人は1日1回、誰が人狼か多数決をとり、最も多かった1人を処刑する。いっぽう人狼は、毎晩村人から1人を選んで殺害する。こうして、訳も分からぬまま、殺し合いを迫られる高校生たちだったが…。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=356858

登場人物

乾朱莉(アカリ):主人公。いじめられていた相馬を助けられなかったことをずっと悔いていた。
相馬葵(ソウマ):元いじめられっ子。常にオドオドしている。
阿久津悠生(アクツ):天然で不思議キャラ。「預言者」だと自ら名乗り出る。
金城渚(ナギサ):優等生メガネキャラ。議論をまとめる役割をしている。
及川菜々実(オイカワ):ショートカットのボーイッシュキャラ。正義感が強い。
丸山岳男(タケオ):兄弟の弟。かなりワガママな印象。
佐久間琴音(コトネ):比較的おとなしい女の子。
丸山正敏(マサトシ):兄弟の兄。過激な意見を出し続け、皆を翻弄する。
清野康太(コウタ):優等生メガネキャラ。おとなしく、自分の意見を言わない。
角海斗(カイト):金髪でガタイがいい。
櫻井真帆(マホ):ゲームに詳しい事情通。
土屋みづき(ミヅキ):恋人がゲームの黒幕側だった。ギャル。

ゲームのルール

・建物の外に出てはいけない
・投票外で他人に危害を加えてはいけない(ただし、映画内でこのルールにて処罰は発生していない)
・他人のカードを見てもダメ、見せてもダメ。処罰対象となる
・毎晩8時に処刑する人物を投票で決める。同数獲得した場合には、決選投票をする。
・22時から6時までは自分の部屋に待機する。人狼はその間、選んだ人物を殺しに行く

人狼3人
預言者1人、霊媒師1人、用心棒1人、共有者2人、村人3人、狂人1人
に分かれてゲームを行う。

・預言者は夜、一晩に1人、正体を占うことができる。ただし、狂人は村人と表示される
・霊媒師は処刑されていた人物が人狼か村人かを占うことができる。
・用心棒は1人のみを守ることができる。だが、自分を守ることはできない。
・共有者は2人1組で、お互いが村人だとわかっている。
・人狼が全滅したら村人が勝ち。
・村人と人狼が同数になったら、人狼の勝ち。
・狂人は預言者からは村人としてカウントされるが、人狼が有利なように村人を惑わすことができる(狂人は人狼が全員死亡したら敗北となる)。
・勝ったら1億をプレゼント

ネタバレ

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・びしょびしょのまま、歩いている少年。それを見ている少女。(少年時代のソウマとアカリ)

・高校生たちは起きる。暴れるもの、驚くもの、さまざまな反応。アカリはソウマに気付く。みづきは何かを知っているようだ。
・設置されたモニターでルールが説明される。それぞれ、ポケットに入っているカードを確認する。
・みづきは金持ちのIT会社社長の彼氏がおり、その彼氏が人狼ゲームをネット閲覧して楽しんでいる側だったと明かす。彼女はこのゲームが“本物”だと断言する。
・自己紹介。
アクツは自分が預言者だと、タケオは共有者の1人だと言い出す。本来なら預言者が何人か出てくるはずだが、本物が不慣れなのか?それとも人狼が何かを企んでいるのか?アクツしか名乗り出ない。

・1回目の投票。ソウマが疑われる。だが、カイトとマサトシが対立し、マサトシの巧みな話術でカイトが選ばれる。彼らの首には首輪が装着されているが、選ばれたものはその首輪が締まり、死んでしまう。
・マサトシとタケオの兄弟は、こっそりとソウマを呼び止める。
・1日目の夜、人狼に殺されたのはマホ。

・2日目。
ソウマは謝罪してきたアカリに襲い掛かる。オイカワがたまたま彼女を助けてくれる。
・アクツの予言で、コトネは人狼ではないとわかるが、タケオに迫られて関係を持たされたことで落ち込んでいる。兄弟はソウマを無理やり仲間に引き入れ、彼らを敵に回したら投票で殺すと脅されたのだ。
・それを聞いた女性陣は怒る。特にオイカワとみづきは怒りをあらわにして、兄弟に謝罪するように迫る(アカリとナギサは消極的)。
・ナギサは、アカリとソウマの関係に気付いている。アカリは、小学校時代にソウマと同じクラスで、彼へのいじめを止められなかったことを後悔していると話す。
・ソウマとアカリは2人きりで会話をする。さきほど、暴力を振るったソウマに処罰は下されなかった。アカリは2人が揉み合ったキッチンの隅が、監視カメラの死角だと気が付く。

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・2日目の投票。
喧嘩がまだ尾を引いているが、タケオとコトネは共有者だったことがわかり、皆は驚く。タケオは自分が一方的に悪いのではないと主張し、マサトシは、自分が預言者だと言い出す。
・マサトシはオイカワを占い、彼女が人狼だったと言う。だが、周囲の人間はオイカワとマサトシが対立していたことを覚えており、マサトシを信用しきれない。だがマサトシは、オイカワを犠牲にして預言者が誰か確かめるべきだと主張した。
・コトネはマサトシとタケオを裏切って、オイカワに投票しない。だが、オイカワは他の人間からの投票を集め、死亡する。
・2日目の夜。人狼に殺されたのはコトネ。

・3日目。マサトシはみづきを占い、村人だったという。アクツはアカリを占い、村人だったと判断する。一方、みづきは自分が霊媒師だったとカミングアウトし、オイカワが人狼だったという。このことで、マサトシの意見にみづきが肩入れした形になる。
・アカリは、やすりを見つけて首輪を切ろうとソウマに提案する。だが、それをマサトシに見つかり、自分の首輪を切るように命令される。

・3日目の投票。みづきはオイカワとコウタがこっそり話していたところを見たと言い出す。コウタは人狼ではないと大暴れするが、投票で選ばれて死亡する。
・夜、死角でマサトシの首輪を削らされるアカリ。
・3日目の夜。アカリの部屋に人狼がやってくるが、ドアは開かない。

・4日目。
誰も死んでいない。
・用心棒はなぜアカリを守ったのか?
・みづきは、コウタが村人だったと言い出す。
・アクツはソウマを占ったが、彼が人狼だったと主張。さらにマサトシを加え、死んだオイカワ、ソウマ、マサトシが人狼だと言う。
・マサトシはナギサが人狼だという。さらにアクツが人狼か狂人のはずだと主張する。彼はオイカワ、ナギサ、アクツが人狼だと思っている。
・マサトシの首輪を切ったアカリ。彼は大喜びする。

・4日目の投票にマサトシは現れない。
彼は外に逃げて行く。それを皆が目撃しているが、マサトシはそのままトラックにはねられてしまう。(死体は片付けられ、通報されていないので組織の仕業?)
・投票の結果、ナギサが選ばれる。ナギサ死亡。
・その夜、みづきが殺される。

・5日目。
残っているのはアカリ、ソウマ、アクツ、タケオ。タケオはソウマをいじめる。
・アカリは強要され、いじめに加担したことをソウマに謝る。
・アカリはひたすらボーッとしている。

・5日目の投票。
この時点でゲームが終わっていないので、人狼は残り1人(2人いるなら、ゲームが終了している)。この投票で人狼を見つけなければ、人狼側の勝利。
・アクツはタケオは共有者、アカリが村人のため、ソウマが人狼だと主張する。
・だが、ここでアカリはカミングアウトする。自らが狂人だと。そして彼女はソウマを助けるため、共有者で村人が確定しているタケオに入れると宣言する。だから、人狼もソウマに投票してくれと叫ぶ。
・投票。だが、アカリは棄権する。タケオはソウマに、ソウマはアクツに、アクツはタケオに投票する。アクツが人狼だったのだ。
・アカリは他の人間にカードを提示するというルール違反をしたので脱落する。そのまま倒れて死亡するアカリ。 彼女は人狼をあぶり出したのだ。決選投票が行われ、アクツが死亡する。村人側の勝利が確定する。

・ゲーム終了。「前半戦は終了です」という文字がモニターに出る。混乱するタケオとソウマ。
「後半戦までお待ちください」というアナウンスと共に、首輪が締まって気絶させられる2人。
・アカリは起き上がる。彼女は自分の首輪を切っていたのだ。そして、ソウマの首輪を切って彼を助けようとする。
・ソウマを助けたアカリだが、ルール違反で首輪が締まる。ソウマとアカリは無事だが、タケオが殺されてしまう。
・アカリを守ったのはソウマだった。彼は用心棒で、ずっとアカリを守っていたのだ。
「ルールに従えない場合、全員処刑します」
・アカリはモニターに向かってキレる。「あなたは誰ですか?」「私たちは絶対に従わない!」
・脱走するアカリたち。山の中を駆け抜けていく。テレビは警告音を出し続けている。
アカリは走り続ける。

結果

人狼:ナギサ、オイカワ、アクツ
預言者:マサトシ
霊媒師:みづき
共有者:コウタ、コトネ
用心棒:ソウマ
村人:コウタ、カイト、マホ
狂人:アカリ

1日目の脱落者:村人のカイト(投票)、村人のマホ(人狼に殺された)
※人狼ゲームに詳しかった1人、マホが殺される

2日目の脱落者:人狼のオイカワ(投票)、共有者のコトネ(人狼に殺された)
※コトネを殺すことで、マサトシが怪しいと思わせた?

3日目の脱落者:村人のコウタ(投票)のみ
※マサトシやみづきではなく、なぜ優先してアカリを選んだのかは不明

4日目の脱落者:人狼のナギサ(投票者)、預言者のマサトシ(ルール違反で死亡)、霊媒師のみづき(人狼に殺された)
※マサトシが自ら死亡したため、霊媒師のみづきを殺した模様。

アクツは預言者を騙り、ナギサはアクツに有利なように議論を進める役をしていた。オイカワは早々と退場したため、役割はない。
狂人の役だったアカリは初心者だったためか、ほとんど役に立っていない。

感想

・以前は狂気として拳銃が用意されているなど、高校生には無理だろ展開が目白押しでしたが、今回は自動で首輪が締まるようになってます。それもどうなのか?
・ゲームに消極的だったアカリとソウマだけが生き残るという皮肉な展開。
・まあ、アクツがマオカラーみたいな制服を着ているという点で非常に怪しくはある
・個人的には、この映画の衣装さんが有能だと思う。制服がかわいいし、着方にそれぞれキャラらしさが出ていて見分けやすい。