「メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮」

mr2

2015年「メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮」を見ました。もう迷路じゃないですけど。
・なんとゾンビ誕生!
・で、出た~!反政府組織に所属する主人公~!あるあるですね。
・砂漠と山でサバイバル!大事なのは「仲間」だゼ!

あらすじ

ジェイムズ・ダシュナーのベストセラーYA小説を映画化して世界的に大ヒットしたティーンズSFアクションの第2弾。巨大迷路から辛くも脱出した主人公たちをさらなる謎と過酷な迷宮が待ち受ける。主演はディラン・オブライエン、監督はウェス・ボール。
ある日突然、巨大迷路に放り込まれた青年トーマスは、そこで出会った仲間たちと命がけの脱出に挑み、ついに出口を見つけ出す。そして、自分たちを操っていたのが“WCKD(ウィケッド)”という組織であることを知る。トーマスたちが収容された施設には、他にも別の迷路を生き延びた若者たちがいた。やがてトーマスは、この施設の恐るべき実態を目の当たりにし、仲間たちと施設からの脱走を企てる。しかし彼らの前には、様々なトラップが潜む恐るべき砂漠の迷宮がどこまでも広がっていた。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=353243

登場人物

トーマス:主人公。熱血で仲間思い
テレサ:トーマスに思われているが、記憶を取り戻したせいで……!?
ニュート:迷路から共に脱出した仲間
ミンホ:迷路から共に脱出した仲間。身体能力や戦闘能力は高い。アジア系
フライパン:迷路から共に脱出した仲間。黒人
ウィンストン:迷路から共に脱出した仲間。メキシコ系?

エリス:トーマスたちが連れてこられた施設で知り合った少年。
ブレンダ:旅の途中で知り合った少女。かなりのおてんば

ネタバレ

人々が行列を作っている。母親が子どもを軍に渡す。「覚えてて、大好きよ」
その少年こそトーマスだった。
それは彼が見ていた夢(かつての記憶)だった。ヘリから降ろされ、「クランクがくるぞ!」という叫び声のなか、砂漠を進んでいく。そしてある施設の中に収容されるトーマスたち。彼らは久しぶりにシャワーを浴び、健康テストを受ける。そして血液も採取される。
施設の大人に呼び出され「君はどっち側の人間だ?」と尋ねられるトーマスだが「仲間側」と回答する。

この施設には他にも少年や少女がいる。だが、毎日のように別天地に送られる子どもたちが選ばれる。「彼らは運がいい」という子どもたち。テレサも検査に連れていかれ、戻ってこない。

トーマスはエリスに導かれ、通気口を入って外の通路を覗く。毎晩、少年や少女たちが扉の外に運び出されていく。新天地なんてないのだ。

翌日、トーマスは騒ぎを起こしてわざと係員からカードキーを盗む。そして、少年少女が運び出されていく部屋に侵入する。そこには、機械や管につながれた子どもたちがぶら下がっている。何人も、何人も。そこにはエリスの仲間もいた。「最初に選ばれたんだ、笑顔で送り出したのに」
そこに大人たちが入ってきて、前作で死んだと装っていたドクター・ペイジが生きてことがわかる。彼らは治療法を捜し続けているのだ。

トーマスたちは脱走する。テレサを捜し、エリスがメインの扉を開ける。外には砂漠が広がっている。

謎の施設に入る彼ら。ここには誰かがいたのだろうか?「ライトアーム」という組織を目指して逃げることにする彼ら。だが、電気がついた拍子に襲われる。彼らはゾンビのような外見をしており、人に襲いかかる。ウイルスに感染するとこうなるのだろう。ここでウィンストンがケガをしてしまう。

朝になってクランク(ゾンビたち)の姿は消えているが、相変わらず彼らは追われている。町は廃墟となり、すっかり寂れている。
テレサは施設に戻った方がいいのではないかと主張している。一方、ウィンストンは自殺を選ぶ。

彼らは進み続ける。夜、彼らはある建物を見つけてそこに進むが、雷が発声してミンホはそれに撃たれてしまう。施設の中は、感染者を鎖でつないで番犬代わりにしているようだ。
ブレンダと名乗る少女が現れ、彼らを案内する。
少年たちはWCKD(ウィキッド)にいたことがバレ、そこにいた大人たちに捕まって逆さ吊りにされてしまう。

しかし、密告によってWCKDの突入が始まり、ブレンダや彼女の保護者の男も慌てる(彼らもWCKDは大嫌いなようだ)。逆さ吊りから逃げたトーマスと、ブレンダたちは一緒に逃げる。流されたレコードが終わった瞬間、建物は爆発する!

逃げ遅れたトーマスとブレンダは、地下に逃げ込む。クランク(顔や頭から木の枝を生やし、服の切れ端もひっかかっている)が追いかけてきて、ブレンダを追い詰める。建物が傾き、床の部分にガラス窓がきているが、そこにブレンダが落っこち、さらにクランクも迫る!トーマスが彼女を助けるが、ブレンダは噛まれてしまった。

ブレンダとトーマスはマーカスという男を捜してクラブに潜入する。子どもたちが集まっているクラブに入るため、奇妙な液体を飲むことを強要される2人。彼らは中に入るが、薬のせいでトリップしてしまう。ブレンダとキスをするトーマスだが、テレサを思い出して「君じゃない」と言う。傷付くブレンダ。そして彼は、「自分が正しいことをした」ことを思い出す。

目を覚ますと、仲間たちがいる、このクラブはWKCDとつながっており、集められた子どもたちからウイルス抗体を持つ子を選びだし、WKCDへと提供していた。

このクラブの男からせしめたトラックで移動をする面々。ライトアームがいるという山岳地帯に移動するが、そこで襲われてしまう。しかし、それはエリスの友人(迷路に一緒に閉じ込められていた人たち)だった。2人の少女・ハリエットとソーニャは彼らを仲間に紹介してくれる。

だが、ブレンダが噛まれていることがバレる。しかし、トーマスが説得して彼女は手当てを受ける。トーマスを知っているという女医が、彼をかばってくれたのだ。トーマスはかつて、彼女に有益な情報を渡した。だが彼はそれを忘れている。

ブレンダはトーマスのおかげで命を取り留める。彼女は行方不明の兄を捜している。トーマスは彼女に、友達の形見(前作の終わりで死んだデブ少年・アルビーの人形)を見せる。
トーマスは仲間たちと語り合う。
「この光景をアルビーに魅せたかった。ウィンストンにも。チャックにも」
※チャック……前作でトーマスに反発したリーダー格の少年。ラスト、脱出に成功するも死亡した。
遠くにエリスの姿が見える。「いいやつだ」「いや、まだ信用できない」と彼らは語り合う。

トーマスは1人でいるテレサのもとへ向かう。彼女は母の話を始める。母親はクランクに変化したこと。それをずっと家の中に閉じ込めていたこと。ある日、母は自分で自分の目をえぐり出していたこと。
「あなたにわかってほしいの。呼んだ理由」
テレサは彼らを裏切り、WKCDを呼んだのだ!攻撃が始まる。キャンプは爆撃され、ブレンドのいたテントは燃えてしまう。仲間は全員捕らわれる。

ブレンダと彼女の保護者的な存在の男は助かるが、トーマスは彼らを逃がして自分は投降する。エヴァが現れて、ブレンダを助けてくれた女医のメアリーを射殺する。
仲間はトーマスを信じて、ついていくことを誓う。ブレンダたちは車で飛行機に突っ込み、あたりは大混乱になる。そして銃撃戦が始まる。

しかし、その途中でミンホが捕まり、連れ去られる。ソーニャもだ。テレサは自らついていった。ただし、エリスは姿が見えない。

トーマスはミンホを取り戻すことを誓う。彼は仲間を見捨てない。
そして、黒幕のエヴァ・ペイジを殺すことを誓う。そのトーマスに、ライトアームの大人たちも心打たれて協力することを決める。
「で、作戦は?」
「……」
トーマスは考え込む。

感想

・このラストは「何も考えてないんか~い!」というツッコミ待ちなのでしょうか。
・しかしティーン小説をSF映画にすると、「ハンガー・ゲーム」といい「ダイバージェント」といい、どうして革命側にまわるんですかね。
・大人たちの名前が全然覚えられない。登場人物が多いわりにあんまり役割説明がないのですが、見ている分には問題ありません。
・てっきり異常な実験をしている大人たちに困らされているだけで世界はフツーなのかと思いきや、世界が既に終わっていたという……。
・子どもを悪いクラブに集めて裏では売っているという設定に、なぜか実写版「タートルズ」を思い出す(※旧作のほうです)。
・クランクのビジュアルがカッコイイです。ゲームにしてほしい。