「ハイネケン 誘拐の代償」

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2014年の映画「ハイネケン 誘拐の代償」を見ました。ベルギー、イギリス、オランダの映画。実際にあったハイネケン社長の誘拐事件を描いています。
・アンソニー・ホプキンスがハイネケンの社長を演じている。他にも名を知られた俳優多め
・誘拐事件を巡って友情が壊れていくさまを描く
予告編ではアンソニー・ホプキンスが誘拐犯を翻弄する話かと思ったんですよ。いや~予告編を編集した人のスキルが見事すぎて、本編は想像と違う話です。

あらすじ

1983年に実際に起きた大富豪ハイネケン誘拐事件の顛末を映画化した実録犯罪サスペンス。ベストセラー・ノンフィクションを基に、未だ謎多き事件の真相に迫っていく。出演はハイネケン役にアンソニー・ホプキンス、誘拐犯役で「アクロス・ザ・ユニバース」のジム・スタージェス、「アバター」のサム・ワーシントンほか。監督は「ミレニアム2」「ミレニアム3」のダニエル・アルフレッドソン。
1983年、オランダ・アムステルダム。コル・ヴァン・ハウトは、幼なじみの仲間3人とともに経営していた会社が倒産し窮地に陥る。追い詰められた末にコルたちは大胆不敵な計画に全てを賭ける。それは、世界的ビール会社“ハイネケン”の経営者フレディ・ハイネケンを誘拐し、莫大な身代金を手に入れるというもの。綿密な計画を練り上げ、いざ実行に移すコルたち。そして予定通りハイネケンの誘拐に成功する。全てが順調に進んでいるかに思われたが、次第に歯車が狂い出す。さらに、老獪なハイネケンの食えない態度にも翻弄され、いつしか仲間同士で疑心暗鬼に陥っていくコルたちだったが…。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=352284

簡単なネタバレ

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・銀行で融資を断られる主人公たち
・羽振りの良さそうなハイネケン社長を誘拐する
・ただし、声明文のコピーをコピー機に忘れたりとドジも多い
・倉庫の一部を改装して壁の中に監禁用の部屋を作る
・誘拐した社長は音楽や食事の質の向上を要求、身だしなみを整えるものすら求める
・会社がまったく反応しないため、焦る面々。会社をせっついて、新聞の告知欄を利用して金を受け取る
・だが、金の回収をする時点で足がついている。
・金を持って拠点を出た瞬間につかまるもの、普通に暮らしている途中でつかまるもの、自首するものなど出てくる。
・主人公のコルは義兄とともに、義兄の知り合いの女の家に隠れる。だが、どうしても妊娠中の彼女(嫁?)の声が聞きたくて、知り合いづたいに電話をかけてもらうように頼む。だが、それすらも盗聴されていた。
・警察に捕まる誘拐犯たち。
彼らが掴まるきっかけになったのは、匿名電話のせいだった。ハイネケンはこれを機に警備会社を設立する。コルはオランダのゴッドファーザーと呼ばれる存在になるが、暗殺者によって殺されている。

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「裕福には2通りある。金を持つか、友人を持つか。両方はあり得ない」
という、ハイネケンの言葉だけが残る。

感想

・誘拐犯たちの日常がたっぷり描かれているため、誘拐犯と社長のやりとりはさほど長くありません。
・疑心暗鬼になっていくのも、「金を誰がとりに行くか」「全然うまくいかねーじゃねーかコノヤロー」みたいな理由なので、もともと仲が良かったんだっけ?となる
・社長と運転手が別々の部屋に閉じ込められているのですが、運転手が助け出された時にずっとポカーンとしていたのが印象的でした。