「ナイトクローラー」

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2014年の映画「ナイトクローラー」について。アメリカ映画です。
・ジェイク・ギレンホールの映画を満喫する映画
・モラルとは?報道の正しい姿とは?と問う映画。といえば聞こえがいいですが、さすがにこんなことは実際にはなさそうと思ってもしまう。
・彼に振り回される周囲の人々のほうに、リアリティを感じてしまう

あらすじ

「ブロークバック・マウンテン」「エンド・オブ・ウォッチ」のジェイク・ギレンホールが、刺激的なスクープ映像を求めるあまりモラルのタガが外れていくフリーランスのニュース・カメラマン役で鬼気迫る怪演を披露し、高い評価を受けたピカレスク・サスペンス・ドラマ。共演はビル・パクストン、レネ・ルッソ、リズ・アーメッド。監督は「トゥー・フォー・ザ・マネー」「ボーン・レガシー」などの脚本を手がけ、本作が監督デビューのダン・ギルロイ。
ロサンゼルスに暮らす孤独な中年男ルイス・ブルーム。野心はあるものの定職にも就かず、コソ泥をしてはその日暮らしのしがない日々。そんなある日、偶然遭遇した事故現場で、ビデオカメラ片手に夢中で撮影する男たちを目撃する。彼らはニュース映像専門のパパラッチ、通称“ナイトクローラー”。事件、事故の現場にいち早く駆けつけ、誰よりもショッキングな映像をカメラに収め、それをテレビ局に高く売りつけるのを生業とする連中だ。そんなことが商売になると知り、さっそくビデオカメラと無線傍受器を手に入れると、見よう見まねでナイトクローラーとしての活動を開始するルイスだったが…。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=350931

ネタバレ

金網泥棒をして暮らしているルイス。「勤勉は必ず報われる」と信じているが、どこに雇ってもらえるわけでもない。
ふと、事件現場で撮影をしていたカメラマンを見つけて興味を示すルイスは、自転車を売ってカメラや電波傍受器を購入して、カメラマンのまねごとを始めるルイス。たまたまいい映像がとれ、それを局に持ちこみに行く。

ビギナーズラックでうまくいった彼は、ナビ係として助手を雇うことにする。しかし、慣れない彼らは出遅れてしまう。いい映像が撮れなかったルイスは、勝手に事件の被害者の家の中に侵入して映像を撮影する。ニュースを気に入られた彼は、女性プロデューサーに取り入ることに成功する。

彼は、過激な映像撮影にのめり込んでいく。

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交通事故に居合わせたルイスは、被害者を移動させてまでいい絵を撮る。それでますますプロデューサーに自分を売りこめたルイスは、彼女をデートに誘う。

だが、同業者に目を付けられた彼は、引き抜きを断ったせいで恨まれてしまう。

プロデューサーとのデート。だが、彼は自分と寝るように彼女に強制する。彼女は自分の評価を守るために、彼の過激な映像が必要なのだ。

助手とケンカしてしまい、現場に遅れたルイス。ネタも逃がしてしまう。いいネタを逃して暴れるルイス。だが、同業者が事故っている現場に通りかかる。その仲間すら撮影のネタにするルイスを、恐ろしげに同業者は見つめる。

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ルイスはある家から男たちが出てきたのを目撃する。殺人事件だ。彼は通報よりも先に現場に入りこみ、全てを撮影する。
その映像を手に、局に向かう彼。報酬の引き上げや映像へのロゴ入れ、キャスターに社名を言われること、局の上の人間に紹介することなどを条件にプロデューサーと交渉する。しかしそのせいで警察に目を付けられ、助手とも喧嘩になる。

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犯人のナンバーを調べて、警察に通報してその現場を撮影することに決めたルイスは、助手を連れて待ち伏せする。飲食店でくつろぐ犯人のところに到着する警察。撃ちあいにになる。助手は改めて、ルイスに「人が死んでいるのに」と怒鳴る。
カーチェイスすらも追いかけて撮影するも、車が横転する。ドライバーの撮影を助手に頼むルイスだが、彼が運転席のほうに向かうと、犯人はまだ生きていて撃たれてしまう。男は助手を撃ち、車から出てきてルイスのほうに来るが、後から来たパトカーのほうに行ってしまう。

助手はこれが仕組まれたことだと気が付く。わざと彼は危険にさらされたのだ。
「信用できない社員のせいで、成功を逃すかもしれない」というルイスに、助手は「イカれてる、まともじゃない」と言い捨てて事切れる。

映像を持ちこんだルイス。そのネタがトップニュースになる。実は被害者は麻薬の取引で殺されたのだが、女プロデューサーはあくまで「のんびりとした田舎で起きたいたましい殺人事件」にしたいようだ。「彼は私たちに刺激を与え、進化させたのよ」

警察は当然怒って、ルイスを取り調べる。彼は自分の仕事に「でもそれが僕の仕事だ。人が破滅する時に現れて、カメラをまわす」と呟く。

ルイスは釈放され、新社員を雇っている。「僕は自分がしないことを、君たちに求めない」と演説したルイスを、新社員たちは頼もしく見守っている。そして、現場に飛び出していく!

感想

・正体不明のナイトクローラーの話かと勘違いしていたら、野心たっぷりの危ない男がナイトクローラーになって成功を収めていくという話でした
・ジェイク・ギレンホールの外見が非常にねばっこく感じるのはなぜだろう
満足しました!