「ウェイワード・パインズ 出口のない街」後篇・第3話(シリーズ8話)のネタバレ

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第8話 暴走する天才(The Friendliest Place On Earth)

反乱グループが仕掛けた爆弾により、ベンとエイミーが負傷する。反乱を企てた疑いでケイトを逮捕するが、ケイトは仲間について口を割らない。ピルチャーはケイトを模範的な住民と考えていたため、事件を起こしたことにショックを受ける。そして施設内部のスタッフにも裏切り者がいると考え、 パムに調査を行わせる。調査により、あるスタッフが問題になりそうな住民の会話を削除していたことが判明し、それを知ったピルチャーは…。
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ネタバレ

病院に息子をかつぎこむイーサン。パムは「子供は何より、この街において大切な存在」だといい、最善を尽くすと誓う。

テレサは病院に到着する。医師のキャロルが現れ「24時間以内に目を覚ませば大丈夫」だという。テレサは自分を責めるが、イーサンは14歳の男の子は親の言うことなんて聞かないと慰める。

ピルチャーは病院にかけつけ、激昂する。彼の指示で新聞は「原因はガス漏れ」と発表するが、既に街では噂が広まっている。この事件をごまかすために、パムは祭りを開こうと提案する。

ハロルドたちは森に隠れている。ケガをした男は具合が悪そうだが、病院に連れていけば殺される。ホテルの支配人の男(彼も反乱分子だった)が食糧と医薬品を運んでくるが、ハロルドは彼の口から「ケイトが捕まった」ことを知る。また、コーヒーショップの店員のルビーも反乱分子だ。

ケイトの回想。精神異常者としてピルチャーに診察され、パムに薬を打たれていたことを思い出す。

街の噂を耳にするピルチャー。事故の原因はガス爆発ではないと噂する住人たちを、彼は牽制する。そこに、コーヒーショップに電話がかかってきて「住人の集い」が開催されると皆に言う。だが、そう言ったルビーの髪の毛についた松葉で、ピルチャーは彼女が反乱分子だと気が付く。

監視カメラで反乱分子が既にチップを外していると悟るピルチャー。
イーサンはケイトと言い争う。イーサンの言葉を信じず、外に出ることに執着するケイト。

ピルチャーはパムに、監視スタッフの中にも反乱分子がいるはずだと明かす。そうでなければ、事態が発覚するのはもっと早かったはずだ。パムはスタッフの聞きとりを始める。仕事だとわりきってこなしている者、人の秘密を知るのが好きだという者もいるが、どのスタッフもピルチャーのために働いている。

ベンは病院で無事に目を覚ます。だが、テレサが席を外した瞬間、病院にメーガンが入りこむ。メーガンの目的は、イーサンとベンの信頼を揺さぶることのようだ。
ハロルドを釈放したせいで、ベンとエイミーは恐ろしい目にあったのだというメーガン。メーガンはベンの話を皆が聞きたがるはずだ、その時に自分の考えを話してほしいといい出す。ベンは「テロの生存者」だから、と。

ハロルドの仲間は死んでしまう。ハロルドは彼を埋葬するために穴を掘り始めるが、もう1人の男は「塀の外に埋めてやるべきだ」と主張する。

パムは、スタッフの1人に「監視カメラの映像を一部見逃している」と告白される。スタッフは「住人たちだって苦しんでいるんだ、少しこぼすくらい仕方のないことだ」と思っているようだ。パムもそれに同意する。だが、その様子すらもピルチャーは監視している。

ハロルドと仲間の男は、大型のダンプカーを盗みだす。

祭りでは保安官事務所の受付の女とヘンリエッタはおしゃべりしており、ルビーとホテルの支配人は、テッドがヤケドで死んだと噂している。
だが、町長が祭りのスピーチをしている最中に割り込み、解散させるイーサン。祭りで住人の気を引こうとしていたピルチャーに、イーサンはもう手遅れだ(既に噂が広まっている)という。

ベンは目覚めているが、イーサンを拒否する。ハロルドを釈放したせいで、こんな事態になったのではと疑っているのだ。テレサはベンを怒るが、イーサンはテレサを諌める。
そこに目覚めたエイミーがやってきて、話はお開きになる。

ピルチャーとパムの会話。パムはスタッフをかばおうとしているが、ピルチャーはお見通しだ。「家族というのは本当にありがたいものだ」という皮肉にパムは気付かない。

将来は看護師になりたいというエイミーは、ベンの胸に顔をうずめて鼓動を聴く。2人はお互いの愛情を確かめ合う。

イーサンはベンの言葉にショックを受ける。かつての事件を思い出したのだ。
当時、テロの捜査チームにいたイーサンはある男を釈放した。イーサンは奴はクロだと信じていたが、釈放命令に従うしかなかった。その結果、621人が死亡する爆破事件が起きた。極秘の案件だったため、テレサはこのことを初めて知る。そして、相棒として事情を知るケイトにイーサンが救いを求めたことを知る。
イーサンは「もう(自分が従うべきだと到底感じられない)命令には従わない」とテレサに誓う。テレサは夫に「愛してる」と言う。

その直後、イーサンは立ち去り、テレサはメーガンと鉢合わせる。メーガンは子供がいないため、ベンを自分の子供のように考えているのか。ベンの力になりたいというメーガンを、テレサは全力で拒否する。

大型のダンプカーが盗まれたとイーサンに通報が入る。爆破事件に利用されるのでは?という男に、「トラックが爆弾かも」と呟くイーサン。

ケイトの回想。彼女はすっかり街の思想になじんだふりをして、ドクターを欺く。

そのピルチャーは、保安官事務所の監獄に収容されているケイトの前に立つ。
ケイトを責めるピルチャー。ケイトを非常だと責める彼だが、それはあなただと言い返される。ケイトは真実を求めている。ピルチャーはケイトがモデルケースだったという。彼女が街に完全になじめば、この実験は成功だった。もう処分も必要なかったと語る。
しかし、ケイトは真実を話すことを求める。
だが、ピルチャーはそれをつっぱね、実権は自分にあると主張する。

ピルチャーは自分のオフィスに戻る。警備員を呼び、住人の行動を見逃していた(監視カメラの映像も一部消去していた)スタッフ、レジーを捕まえさせる。そのことを知って、レジーをかばうパム。

パムは仲間まで殺し始めたら、終わりだと嘆く。仲間を殺すなら、いっそ自分を殺してというパムに「誰も殺さない」というピルチャー。だが、彼もしたことは違反したレジーを再度機能停止させ、眠らせるというものだった。仲間たちが見守るなか、レジーは眠りにつく。

ハロルドたちは死体を持ち、ダンプカーに乗せる。彼らは脱出計画を立てるが、ハロルドはケイトを置いていくことはできないと車を降りて引き返す。彼はすぐにイーサンに見つかってしまう。息子を殺しかけたとハロルドに怒りをぶつけるイーサンだが、仲間のことを吐かない彼を再度殴る。
「もう遅い」と呟くハロルド。

ダンプカーに乗ったハロルドの仲間は、車体で壁を破壊して外に出る。泣きながら喜ぶ彼の背後に、アビーが迫り、襲いかかる!男の肉をむさぼりながら、アビーは歯を剥く。