「呪怨 ザ・ファイナル」

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「呪怨 ザ・ファイナル」。2014年の映画でしたっけ。
なんと「貞子VS伽椰子」も公開が決定したらしいですが、どうしてこうなったという感じ。「エルム街の悪夢」と「13日の金曜日」コラボよりもヒドイ気がするのですが、そもそも伽椰子さんは貞子のような「テレビから這い出して来る」「井戸から出てくる」というわかりやすいシーンがないですから、息子と黒猫を駆使して戦うの?それに貞子もキャラブレブレですし……

こういうオカルト系の映画において「顔をしっかり見せる」ことは厳禁だと思うのですが、伽椰子さんは試写会でしっかり出してますし。はっ、もしかして喪女VS既女の戦いなのでしょうか……!?!?
どうせなら「富江」を出すべきだと思うんですが。

あらすじ

人気ホラー「呪怨」シリーズの佐々木希が主演した「呪怨 -終わりの始まり-」の続編。主演は「20世紀少年」の平愛梨、共演に桐山漣、おのののか。監督は前作に引き続き「感染」「シャッター」の落合正幸。小学校教師・生野結衣の姉・麻衣は、失踪した妹が“佐伯俊雄”という不登校の生徒の家をたびたび訪れていたことを知る。さっそくその家を見つけ出し訪ねてみると、そこはすでに解体され、更地になっていた。そして、その場に居合わせた男性から、呪いは断ち切られたと告げられ当惑する。それを境に、彼女の周りで次々と不可解な現象が起こり始めるが…。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=352025

登場人物

麻衣(平愛梨):前回失踪した結衣(佐々木希)の姉。ホテルに勤務している。
麻衣の彼氏:名前忘れた。同棲中。駅員である。

玲央(おのののか):佐伯敏雄のいとこ。女子高生。不気味な少年に怯える
まどか:玲央の友達。よく食べる女キャラ
碧(柳ゆり菜):玲央の友達。前作で失踪した女子高生のなかに、姉を持つ。

絵奈:玲央の家の前の病院にいる少女。敏雄を観察している。

ネタバレ

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突然の前作ダイジェストからスタート。子供を欲しがる伽椰子やら、バンバン死ぬ女子高生たちが映る。※以下、わかりにくいので主要キャラごとにシーンを色分けしました。

夜中に目を覚ます麻衣。失踪した結衣がテーブルにつき、くるくると渦を書き続けているのを見つける。ガラステーブルの下には敏雄がいる!しかし、それは彼女の見た“悪夢”として片づけられる。
しかし勤務するホテルでは、スープに幻覚を見る(スープ皿の中から、人間の頭部が浮かび上がってくる。ちなみに出ては来ませんけど)。

麻衣の彼氏も、幻覚を見る。落ちている新聞紙をつかもうとしたら、そこから人間の手が出てきて、彼の手をわしづかみにする!彼氏の背後にも、伽椰子らしき女が迫る。

玲央の家では、兄の子供(敏雄)を引き取る。玲央はどうしてもこの無口で不気味な子供になじめない。

麻衣の家のテーブルには、人の顔が映り込む。ギョッとする麻衣。

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亡くなった父に手を合わせる玲央。彼女の肩越しに、広がっていく家のシミ。そこから長い髪の毛が出てくる。お供えしたご飯が、一瞬にしてカビていく。

玲央の家を覗ける位置にある病院で、闘病している絵菜。ぐったりしている敏雄と、裸でウロつくブリーフ少年を見つける。どうやら、彼らは同じ顔をしているようだ。

麻衣はホテルで勤務中、一瞬にして目の前から客が消えてしまいびっくりする(次の瞬間また出てくる)。麻衣の家では、彼氏が伽椰子の日記を見つけ、おどろいている。

麻衣が自宅でお風呂に入り、シャンプーをしていると後頭部から髪の毛をかきわけて手が出てくる。その手に触れ、パニックを起こす麻衣。

玲央の家では、クローゼットの中から何かが観察している。

玲央の家では、頻繁に食材が腐るようになる。母の出張中、仲のいいまどかと碧を誘ってお泊まりしてもらうことにした玲央。

彼氏が捨てたはずのノートを手にしている麻衣。様子がどこかおかしい。

玲央の部屋に、誰かの歌声が聞こえてくる。家族の写真立てが落ち、歪んでいることがわかる。と、そこに敏雄が突然現れる!名前を聞かれた彼は「としお……」と答える(初めて子どもが喋るシーンかも?にしても、すごくハスキーボイスです)。

敏雄が家に来る前でのシーンの回想。実は、母親も彼と一緒に来ている(いや、わかってますけどこっちは)ことがわかる。

麻衣は結衣の足取りを追い、敏雄の家を訪れるが既に取り壊されている。不動産屋(袴田吉彦)から話を聞こうとする麻衣だが、やはり結衣の行方はわからない。

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碧は1人でカラオケに来ている。しかし画面が乱れ、電気が消える。パンツの敏雄も現れ、前回の被害者である姉(たしか、保健室でベッドに引きずり込まれた子?)も登場する。姉との再会を喜ぶ碧、しかし、姉は彼女の顔を両手でつかんでギュウギュウと押しつけ、そのまま殺してしまう。
店員が入ってくると、彼女の頭が天井に刺さっており、体はそのままぶら下がっている。

まどかは食事をしている。玲央と会話をしながらいかすみパスタを食べている彼女だが、そのパスタの中にはギョロリと目が出現したり、パスタのはずが誰かの長い髪の毛を巻いていたりと、驚きの展開が続く。まどかの助言で、玲央は叔父の過去を調べる。叔父は殺人犯だったことをネット検索で知り、息をのむ玲央。
ふと、まどかはテーブルの下に顔をやる。するとそこには猫がいるが、次の瞬間、敏雄に変化。叫ぶまどかだが、気が付いたら店内には誰もいない。
たくさんの客がいる店内に、カメラは戻る。店員(ヒカキン)が様子のおかしいまどかに声をかけると、ホカホカに焼けたまどかが振り返る。腰を抜かす店員。

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玲央の家では、敏雄と玲央がもみあううちに、少年のほうが階段から落ちてしまう。その背後には伽椰子が迫る。敏雄をゆすっていたら、玲央の背中に伽椰子が乗っていることに気付く!
慌てて逃げる玲央。ドアの外に伽椰子が迫る。母と娘は必至で抵抗するが、娘を守って母は死ぬ(自分の髪の毛の中から伽椰子の手が出てきて、彼女を殺したことを暗示させる)。
「帰るところがなくなれば、あの子は消える!」
その言葉もむなしく、玲央の背後にも何かが迫る。

絵菜の前に現れた麻衣の彼氏。子供を詰問する。
だが反対に、「私ももうすぐ死ぬの」と語りかける絵菜。
首を絞められる彼氏。だが、自分も首を絞める。お互いに首を絞めあう。

麻衣は仕事中、エレベーターの中にたくさんの敏雄がいる場面に遭遇。絶叫する。

麻衣の家のドアの隙間から、這いこんでくる伽椰子。

家に帰ったら、既に彼氏は死んでいる。

麻衣は玲央の家を訪れる決心をする。
「敏雄くんはいらっしゃいますか」
「おりますよ」
玲央と母がいるが、どうも様子がおかしい。
「敏雄……」
だが、そこに表れたのは絵菜。顔が腐っていく。すると彼女は敏雄に変化する。
「敏雄はここにいます」
逃げようとする麻衣。だが、2階から四つん這いの伽椰子が降りてくる。逃げる麻衣。だが、気が付けばそれは結衣だった。
結衣は語りかけてくる。
「終わりは、ないの……」
髪の毛が麻衣にへばりつき、からまる。次の瞬間、にやついていた結衣の顔が血まみれの伽椰子の顔に変わる。

敏雄はテーブルの上で座っている。

「助けて……助けて……」

 

いちいち説明していただかなくてもいいというのがホラー映画においける私の定説なのですが、この映画に関してはなんだかムチャクチャだなあという感じです。ギャグなんでしょうね。
やっぱり伽椰子の中身を演じていた藤貴子さんという女優さんが変更になった時点で、ファンとしてはこのシリーズを切るべきだったのかもしれない。ただ、エンディング曲はすごくいいです。すき。