「恐怖の人体実験所」

the atticus institute

2015年のアメリカ映画「恐怖の人体実験所」です。
「[リミット]」の脚本が監督を担当したというこちらの映画、モキュメンタリー風なのですが、悪魔に魅入られた女の実験風景を淡々と見せられる感じです。こういう映画が好きな人ってどの程度いるのでしょうか?

あらすじ

「死霊館」のピーター・サフランが製作を務め、「[リミット]」で脚本を担当したクリス・スパーリングの初監督作品となるモキュメンタリーホラー作品。主演はドラマ「HEROES Reborn/ヒーローズ・リボーン」のリア・キルステッドと、日本映画のリメイクとして話題となった「THE JUON/呪怨」のウィリアム・メイポーザー。人知の及ばぬ力を持つ女生と、彼女に対する人体実験の恐怖を描く。
1970年代のペンシルヴァニア州に存在した超心理研究所で、超能力に関する研究を行うことになったヘンリー博士は、なかなか思うような結果を出すことができないまま日々を過ごしていた。ある日、超能力を持つというジュディスという女性が研究所を訪ねてきた。検査の結果、ジュディスはとてつもないパワーを秘めていることが判り、その能力に軍が目をつける。そして、兵器としてジュディスの力を利用しようと恐ろしい人体実験を始めるのだが…。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=353574

ネタバレ

超能力者の実験を行っている研究所。だが、結果を出せずに研究が打ち切られかける。男性の超能力者も見つかるが、それは偽物だった。テーブルゲームのコマを動かしたり、牛乳に浮いたシリアルを動かしたり。しかし、トリックを使っていただけだった。信用を失うヘンリー。

しかし、新しい女性を見つける。ジュディスだ。
鼻血ではなく手から血を出したり、大暴れして笑い狂ったり、念動力ではものすごい結果を出したり、カードの中を透視しようとしてカード自体が曲がったり。

彼女には謎が多い。寝ている彼女の部屋を監視しているカメラに、起き上がる彼女が映る。カメラが次々切り替わり、また彼女の部屋が映ったら今度は部屋がぐちゃぐちゃになっている。一部始終を見ていたスタッフのへネスは二度と戻ってこなかった。
彼女の姉とは連絡がとれなくなっている。彼女は捨てられたのだ。

しかし、彼女への研究がさらに続くことになる。政府から出向してきた男も参加する。
念視をしていると、スタッフのひとり・スーザンの過去をずばりと言い当てるジュディス。

実験中に彼女は失禁して、テーブルが自然と壊れ、黒い血を吐いたりもする。しかし、それでも彼らはジュディスの実験を続けなければいけない。
ジュディスに実験をしているはずが、まるでスタッフが試されているようだ。
彼女の中に邪悪なものがいる、ということがわかる。

カエルの心臓を動かす実験では、箱の中に入れていたカエルが爆発するほど、彼女のパワーは高まっている。

ジュディスに関係がある人物の友人や家族が次々恐ろしい目に遭う。
犬に噛み殺された父を持つ軍曹は、ジュディスにそのことをちらつかされる。彼女は邪悪な存在なのだ。

イメージを伝えて、相手に話させる実験。彼女は隔離されていて耳も目も塞がれた男にメッセージを送る。本来伝えるべきこととは、まったく違うことをしゃべらされる男。
「うまのあんよはいくつある?さかなのおめめはいくつある?」
と語り続けている男。

「悪魔を騙すことはできない。すべて、思い通りになる」
政府の認めた唯一の悪魔つき、ジュディス。
だが、悪魔祓いで彼女にガスを吸わされた後、大暴れすることになる。
うつ状態だったヘンリーは何かに操られるように立ち上がり、目からビームのようなものを出し、ジュディスにとどめを刺す。ヘンリーの目に、頬にたれていた血が巻き戻る。そのままヘンリーは失踪してしまい、すべては闇の中となった。

 

全体的に薄暗いため、分かりにくいシーンも多いです。悪魔の話とヘンリーやジュディスの行動がギャップがありすぎますね。