「ストレイン 沈黙のエクリプス」シーズン1・第8話のネタバレ

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あらすじ

第8話 夜の攻防戦 CREATURES OF THE NIGHT

エフ、ノーラ、ジム、セトラキアンは、怪我を負ったアイヒホルストがマスターと接触することを待ちつつブルックリンへ向かう。UVCライトがヴァンパイアの撃退に有効だと気付いた彼らは、途中で寄った店でフェットと遭遇。彼もまたUVCライトを調達しようとしていたのだ。その後、ヴァンパイアの集団に襲われた彼らは、近くのコンビニエンスストアにバリケードを築く。店にはハッカーのダッチもいた。セトラキアンはマスターがヴァンパイアを操り、自分たちを狙い撃ちにしていると説明する。

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ネタバレ

「チャンスを逃してしまった。このツケは大きいぞ」と興奮するエイブラハム。アイヒホルストは生まれたての吸血鬼とは違う。すぐに傷が塞がると言うのだ。しかし、アイヒホルストには久しぶりの痛手。そう時間をかけずにマスターから“返事”がくるに違いない。
病原菌とヴァンパイアの関連性について語り合う、エフとノーラ、ジム。「鉛が苦手」「日光が苦手」という共通点があるらしい。夜は吸血鬼が有利だが「人工的に日光が作れれば別だ」と気が付くエフ。

逃げながら足を引きずっているアイヒホルスト。銃弾が彼にダメージを与えたことがわかる。

夜でも開いている店を探す彼らだが、一向に見つからない。結局、ある倉庫に不法侵入する羽目になる。ここで鉢合わせしたのが、ヴァシーリだ。
ごまかすジムだが、「略奪者に見える」とツッコまれてしまう。
「君は誰だ」と聞かれるヴァシーリも、悪びれずに略奪者だと自白する。

「UVCライトが一番効く」と、エフたち同様ライトを探しているらしいヴァシーリ。
この倉庫は電話線も切られているし、警報もならないようになっている。警察もそれどころじゃないだろうと言うヴァシーリにエフたちは困惑する。
「君はあいつらに遭遇したのか?」
「2匹ほど駆除した」
駆除?と顔をしかめるエフだが、ヴァシーリはてきぱきとライトを発見する。しかし、12本のライトを独り占めするようだ。怒る彼らに「3本やるよ」としぶしぶ言うヴァシーリ。ノーラは怒りだし、6本ずつ分けることになる。ついでにガソリンスタンドの雑貨店で携帯電話や食料を購入することにするエフたち。エイブラハムとヴァシーリは車に残る。仕事を聞かれ「地下道の専門家だ」とヴァシーリは語る。

ガソリンスタンドの雑貨店。パン屋の配達の男、店員のインド人、白髪の老人、そしてシステムダウンさせた女ハッカーも友人と共に、雑貨店に居合わせている。

助け合おうと持ちかけられるヴァシーリだが、「俺は一匹狼だ」とエイブラハムの頼みを断る。

しかし、そこに吸血鬼たちが出現する。雑貨店を取り囲む彼らを始末するエイブラハム。中にいる客たちもびっくりしている。
エイブラハムに協力するヴァシーリ。「ネイルガンか、面白いな」と彼の武器を褒める。ヴァシーリに殴られて頭がへこんだまま立ち上がる吸血鬼も出現する。またその吸血鬼をボコボコにするヴァシーリ。

制止を振り切り、外に出ていった白髪老人は噛まれて死亡(ちなみに超ロンゲを後ろ結びにしている)。
「相手が多すぎる、手伝ってくれ!」
助けを求められたジムはUVCライトを使って応戦しようとするが、頬を切ってケガしてしまう。
「中へ、早く!」
閉じ込められるエフたち。

外は吸血鬼たちで囲まれている。顔がひび割れている吸血鬼が、こちらを覗きこむ。ガラス越しには紫外線は効果ないとエフは呼びかける。一時休戦だ。

「あいつら何?」
「ストリゴイ、吸血鬼だ」
「冗談言ってるの?」
「冗談言ってるように見える?」

ジムの傷は、ただのものではなさそうだ。

ガラスを破って入ってこない吸血鬼たち。仲間がくるのを待っているのだ。少しずつ、ひたひたと店を囲んでいく。
「日光以外にどうやって殺す?」
ヴァシーリは脳幹を破壊するか、脊髄を切断するしかないと言う。
「銀の武器だけが彼らを破壊できる」
「ネイルガンはどこで買った?」
「どこでも買える」

ようやく自己紹介をするヴァシーリ。と、そこで女ハッカー・ダッチの友達のニッキーが外へ飛び出していく。しかし、彼女は逃げ切った。ダッチは激怒する。
「あのクソ女!」
なぜ吸血鬼は彼女を追いかけていかないのか、困惑するエフ。
「目的は別。我々だよ」
エイブラハムは、吸血鬼は彼とその仲間を狙っているのだと理解する。

逃げ出したい者、ここに留まりたい者、皆の意見はバラバラだ。エイブラハムは「これは奴らの狙いだ、恐怖を煽って仲間割れを招く。作戦を立て、共に行動するように」と言う。
しかし、パン屋の配達の老人とダッチは配達トラックで逃げることにする。飛び出していくも、パン屋の老人は噛まれてしまう。そのままダッチは逃げかえってくるしかない。

彼らはもっと集まってくるだろう。1時間も持たないと推測するエイブラハム。
「彼らはマスターの目の代わりだ」
エイブラハムたちは、全員で脱出することを誓う。

なぜかヴァシーリか、宝くじを買う。
「これ以上、ツキは落ちようにないからな」
雑貨店に隣接しているガレージだが、タイヤがない車なので使えない。どうするか?

エフのために牛乳を持ってくるジムに、微笑むエフ。しかしジムは、頬にケガをしているのをノーラに見つかってしまう。既に彼の肌の下に寄生虫がいる。それに気がついたエフとノーラは、ジムのために手術を始める。

カッターナイフをメス代わりに、麻酔の代わりに酒を飲ませるエフ。彼の頬を切り裂き、寄生虫を引きずり出そうとする。しかし、建物が揺れる。上から吸血鬼が侵入しようとしているのだ。裏口も危ない。「あちこちから入ってくる気だ、害虫と同じだな」とヴァシーリはまた皮肉る。
ジムの悲鳴がこだまするなか、虫を取り出す事に成功するエフ。紫外線で虫を焼い捨て「死んだ」と喜ぶ。ダッチの提案で、無事な車に無事なタイヤを付け替えるヴァシーリ。急いでいるが、間に合うのか。

急いで傷口を縫っているエフ。「顔を切られるとはね」というジムだが、感謝している。
「僕もああなった(吸血鬼になるところだった)。キミらに救われた、命も心も」
ジムへの治療はそのまま初期治療として使えるかもと盛り上がるノーラ。

と、吸血鬼たちが扉を壊して侵入してきた。道具を使い、陽動作戦に出てきたのだ。外に出るエイブラハム。彼らは何をするつもりか、観察してすぐ理解する。電柱によじ登り、電力を断とうとしているのだ。エイブラハムが必死で止めようとするも、電気が落ちてしまう。

あともう少しでタイヤがつくのに、退去するしかない。でも、どこに?20分でライトのバッテリーも切れてしまう。パン屋の配送車で逃げるしかない!しかし鍵はない。外で殺されて転がっている老人が鍵を持っているのだ。
「多数決で決める、ここで死にたい者は?」
生き残ることに集中しないと達成できないと、エイブラハムは彼らを鼓舞する。

「害虫駆除の経験からアドバイスを、ここからトラックまではどう行く?」
ヴァシーリは意見を求められて、見解を述べる。害虫は換気口から入ろうとすると。
エイブラハムは吸血鬼たちについてこう説明する。1ヵ月すれば彼らは“成熟”する。限られた者だけが人間の頃の特徴を残す。アイヒホルストもそうだ。それ以外は、マスターの操り人形なのだ。
唯一、店員だけは警察が来るまで待つ(脱出しない)という。

一旦は吸血鬼たちを追い出せた店内の中、生き残るための戦いの準備をする彼ら。ダッチはジンジャーエールを飲みながら捨てている(空き瓶を火炎瓶にする模様)。悲観的な彼女は自分を「ダッチ・ヴェルダース」と名乗る。
「少しでも償いたい」とグチグチ言い続けているジム。だが、ふとエフは発見してしまうのだ。まだ、ジムの顔の皮膚の下で張っている虫を。背中にライトを当てると、既に繁殖していた虫たちがたくさん見える。
「感染したんですね」
ジムは理解する。エフは病院に行くことを提案する。
「機長は救えなかった、殺してください」
「君のことは殺さない」
ジムは後々のことを考えると、一緒に行けないと主張する。エイブラハムに尋ねるジム。
「教えてください、変成したら人を襲うんでしょ?」
「愛する人を襲う。この呪いの最も残酷な点は、愛情という絆から最愛の人を襲いたくなってしまうのだ」
それでも食い下がるエフに、残酷な言葉が飛ぶ。
「治せない、無駄な茶番はやめろ」
一番の情けは、と言われ「情けは治療してやることだ」と主張するエフだが、ジムは「あんな風になるなら死んだほうがましだ」と叫ぶ。
「君は何かと救いたがる。救うなら、友人の魂を救ってやれ」
エフはその言葉に従えない。
「手遅れだ」
誰よりも早く、ジムを撃ち殺すヴァシーリ。
「あんたの代わりに」
エフはヴァシーリを殺したそうな剣幕で睨む。「彼は死にたかった、それなのに無駄な説得を」「俺は人助けしたんだ」と主張するヴァシーリ。エフとノーラは泣き崩れる。

そこに、吸血鬼たちの襲撃が始まる。店員のハッサンは慌てるも、レジの中から逃げられない。
ヴァシーリ、ダッチ、エフ、ノーラ、エイブラハムは逃げ出す事に成功する。
ダッチは自分もこの騒動の加害者のひとりであると告白しようとするが、その前に戦いが本格化していく。ガソリンを出してまく彼ら。エフは死んでいるパンの配達員から鍵をとる。吸血鬼として生き返りそうな老人を、覚悟を決め手殺してやるエフ。
ガソリンに火を付けながら、配送車のトラックで逃亡する彼ら。吸血鬼を轢き殺し、白い液体(彼らの体液は白い)がガラスに飛び散る。それをワイパーで冷静に拭うヴァシーリ。ガソリンスタンドはもちろん炎上する。彼らはそのまま逃げていく。

感想

・こういうホラーにありがちな(そしてファンが欲してやまない)立てこもり系エピ。お気に入りの、非常に面白いエピです。
・ジムが死んでしまい、落ち込むエフ。そして冷静かつ大胆すぎるヴァシーリや、お小言の多いエイブラハムとエフはしばしば対立することになります。
・麻酔なしの手術シーンは痛々しい。
・しかし、生きている人間の肌の下をたくさんの虫が這っている映像もショッキングです。生理的に気持ち悪くてぞわぞわします。
・ヴァシーリとダッチが仲間に加わるエピ。少しずつ仲間が増えていくのが楽しい。