「ゾンビ・アット・ホーム」シーズン2・第5話のネタバレ

In-The-Flesh

ホテルにいるサイモン。預言者の使いらしい男性が彼のもとを訪れています。預言者からのビデオでは、「12月12日の12時に、最初の復活者を殺せ。でないと、第二の復活はあり得ない」というメッセージが!
そして使いの男のカバンからは、厳重に包まれた何かが出てきます。「やるしかない、大義のためだ」と言われ、それを受け取るサイモンですが、その顔は暗い。「Good luck」と言って出ていく男。

ロビーでは、感染者を宿泊させていることに難癖をつけている男(子供連れの親)がいます。なぜか、ロビーにはゲーリーもいます。文句をつけていた人間にくってかかる感染者の男。難癖をつけていた親子は逃げていきます。ゲーリーは使いの男(感染者)に荷物を渡し「気にするな」と声をかけてその背中を見守ります。

パニックを起こしているサイモン。かつての記憶を思い起こしています。

彼の隠された過去。
被験者として初めて、感染者用の薬に反応したのがサイモンだったのです。彼の視界に話しこんでいる医師や、檻の中のゾンビたちが飛び込んできます。拘束されていた彼は正気を取り戻し「ここはどこだ」と呟くと、医師が近付いてきて見つめます。

キーレンの村では、感染者へのあたりが厳しくなっています。“感染者を危険”とするチラシを配る女性がキーレンの家にもやってきます。それを咎める父。「あなたの家にもいるのよね、“不死者”」「息子はPDS患者だ」と言い返しますが、フレディの事件が尾を引いているよう。

食事時に、父はぼんやり。キーレンが人を殺したと告白したのがショックだったようです。母はキーレンを弁護しますが、そこに化粧を落としたキーレンが入ってきて食卓が凍り付きます。ジェムは「正視できない」と出て行ってしまいます。父も来客で席を立ち、母は言葉を失います。
と、そこへディーンが入ってきて、キーレンを逮捕。診療所のロビーにいたゾンビを檻から出した容疑で捕まりますが、それは議員の差し金。
母は止めない父をなじりますが「無理だ、逆らえない」という父に呆れてしまいます。

裸で目を覚ましたフィル。そこにはエイミーはいません。

エイミーは既に家に帰ってきています。自身で投薬を行う彼女。サイモンがいないのでひとりぼっちです。ポストに指しこまれていた「感染者の狂暴化に注意!」というチラシを丸める彼女ですが、「私は大丈夫」と自分に言い聞かせています。

サンドラの家に帰ってきた議員。お互いに愚痴をこぼしながらティータイムをしていますが、議員が父とは折り合いが悪いということが明かされます。そして、彼女に弟がいることも語られます。

集会所では、キーレンの尋問が行われるはずが、サイモンがいない(行方不明)のでどっちらけ状態。リサの父親(シーズン1でキーレンが食べてしまった女の子の父親。この人は感染者よりの意見を出す唯一の人間)、パブの女主人・パール、新しく委員になったラム夫人などがそこにいます。
そして尋問が始まりますが、自白を強要するような流れに戸惑うキーレン。彼は犯人ではないのですが、それを決めつけるような態度に怒りだします。
なぜか、診療所での清掃活動をしたキーレンとサイモンがゾンビを逃がした犯人だと疑われているのです。
(明らかに時間帯が異なるのですが、目撃者がいると言い出す委員会)
「あなたは地域の一員なの?」(そうじゃないわよね!と言わんばかりの口調)と問い詰め、反抗的なキーレンを「施設に送る」と脅すパール。「僕じゃない!」と怒鳴るキーレンを「恐ろしいわ」「まるで怪物」(チラッ)と言い出すラム夫人であります。

サイモンの過去。
鏡を見せられ、ゾンビになっていることに呆然とする彼。新薬を投与されたことを説明されて、治療のために協力を要請されます。つまり、サイモンを実験台にして新薬の研究を続けたいのです。
家族には知らせない(治ってから)という条件で、協力するサイモン。しかし、脳に電波を流すといういかにもつらそうな治療が始まります。苦しむサイモンですが、突然電気が消え、「人間たちを信じるな」「お前は特別な存在だ」と何者かが囁いてきます。

まるで凶暴な動物のように扱われている感染者たち。「もううんざりだ」と実験への協力に限界を感じているサイモンですが、その話を聞いているのが冒頭に出てきた預言者の使いの男。「君は実験台にされているんだ」と言い出します。男は続けて「人間はただ生きたいだけ 生き続けたいだけ 哀れな生き物だ」「我々のほうがましだ」と語ります。「我々は最初で最後の者 我々だけが生き残る」と語る男。サイモンが聞いた言葉と同じです。

一方、キーレン。「自白書」にサインをするように親に言われています。まったくキーレンを信じない父親と、どう信頼していいのかわからない母親との間でショックを受けるキーレン。かつて、彼が自殺したことがこのような形で「信用されない」関係を作り上げてしまったのかもしれません。

フィルの家を訪れる誰か。ドアを開けると、そこにはエイミーがいます。「遊びに行くんだけど、あなたも一緒に来ない?」という彼女。思わずにこっとするフィル。

さびれたパターゴルフ場でデートする2人。意外にも器用なフィルに微笑むエイミーです。どうでもいい会話で笑みがこぼれる2人ですが、パターを握るエイミーの手は震えています。
それをごまかすエイミーは「何も感じないの(寒さも、痛みも)」と話します。最後のショットを打とうとするフィルを止めるエイミー。「これで試合終了だから」とさびしがる彼女と「でも試合だから」とまじめなフィル。エイミーはボールをホールの近くまで動かし、「敗者は勝者にキスするの、私が敗者ね」と言い出します。あえて?外すフィル。しかし、その瞬間エイミーがフィルにキス。ものすごくニコニコするフィル。
(ゾンビドラマらしからぬ、とてもキュートなシーン!)

ゲーリーは議員のもとを訪れています。彼はサイモンを尾行しており、そこで見聞きしたことを報告しに訪れていたのです。そして彼が置いていったメモを議員に差し出します。ゲーリーは中身を見ていませんが、このことを口止めして議員は彼を帰します。
サイモンが見た「第二の復活」についての映像を見てしまった議員。くしくも、第二の復活があるとされる日はは村の祭りの日です。

まだホテルの中に閉じこもっているサイモン。

サイモンの過去。
ファンデーションとコンタクトをつけています。どうやら彼の望みとは裏腹に、父親との面談が強制されたよう。ゾンビのような姿のまま会いたくない、約束したはずなのにと落胆するサイモンです。
その面談をこっそり観察している医師。監視役として、謎の男性も現れます。医師の監視をするために現れたらしい男は、患者たちの面談を見ています。患者の社会復帰について討論している医師。「まだ早い」という医師と「彼らは進化した存在だ」と語る医師もいます。
どうやら、監視役は社会復帰派を指示しているよう(医薬品が売れるから?)。

父親と面談するサイモン。やつれた父がいます。
「話せるのか 知らなかった お前が話せるなんて」という父親。
隠し事ばかりしていて何も教えない医師たちに不満を漏らすサイモンは、ふと「母さんは?」と聞きます。表情が曇る父。
「忘れたのか?」
「何を?」
「お前は帰ってきた あの夜だ」
「……俺は何を」
「言えないよ」
と立ち去る父。何かを察して、父を追いかけるサイモン。しかし拘束されます。医師たちは、サイモンが母親を殺したことを噂しています。

キーレンは自室にあるサイモンのイラストを見つめています。そしてそのままこっそり家を抜け出し(ディーンが見張りをしていますが、役に立っていない)、サイモンの家へ。サイモンの家には「施設に帰れ」と落書きされています。しかし、彼はまだ家にいないようです。

サイモンは男から渡された包みをほどいています。そこには大きなナイフ以外にも、何かがあるようで……。

サイモンの過去。
背骨がむき出しの彼の皮膚や組織をピンセットでとり続ける医師たち。「もうやめてくれ」と涙声のサイモン。また、男の声が聞こえてきます。「人間は嘘つき」「仲間だけを信じろ」というメッセージを耳にしながら、ただ震えることしかできません。

キーレンはサイモンの家を捜索しています。そこでふと、ドラッグ(感染者がゾンビに戻ることができる薬)を発見。そこにエイミーが帰ってきたので、キーレンは慌ててドラッグをポケットにつっこみます。彼の肩越しに、サイモンと母親のツーショット写真も見えます。
テントを持ってどこかに行こうとしているエイミー。素顔のキーレンに「あなたは素顔でもハンサムね」と微笑みつつ「サイモンにも(素顔を)見せたの?」と切り出します。
「私はどう?」
「最高だ」
「さすが私のBDFF(Best dead friend forever)ね」
言い訳しようとするキーレンですが、エイミーは優しく遮ります。エイミーは、キーレンがサイモンを奪ったことを許すのです。
そしてキーレンが自宅軟禁中だと言うことを知り、エイミーは「この村は地獄ね」とおどけます。帰宅するキーレンに何か言いかけるものの、何も言えない彼女。

サイモンの過去。
私物を持って、施設を出ていくことを決めたようです。施設に迎えに来て、息子に握手を求める父。2人は一緒に帰っていきます。それを見つめている医師(社会復帰するべき派のほうの医者です)。
サイモンの家は薄暗く、父親は覇気がありません。父も、サイモンをどう扱っていいのかわからないようです。自分の部屋に入るサイモン。母親とのツーショット写真を見ながら、がっくりと考え込んでいます。
父親が買ってきた食事を「食べられない」と言えない息子。「なじみの店は、騒動の時に閉店したんだ」とさらっという父に、サイモンは決まり悪さしかありません。
荷物を整理しているサイモンですが、「神は君を愛してくれない 我々と共に新しい道を歩もう」というメッセージが出てきます。サイモンはメモを折りたたんでしまいます。
聖書を読んでいる父。落ち着きません。そこに母親の話をしに来たサイモンですが、父は拒絶します。「謝りたくて」「もうよせ」とはねつけられ、そのまま自分の部屋へ行きます。

妻がいないベッドで、眠れない父。その気配を感じているサイモンも眠れません。
突然サイモンの部屋に入って荷物をぐちゃぐちゃにまとめる父。「出ていけ!」と叫ばれます。

見張りの目をくぐって、部屋に戻ってきたキーレン。リビングにいる両親は怒っています。どうやらキーレンは、両親の信頼を完全に失ってしまったよう。サイモンのことがどうにも信頼できない父・スティーヴは、「お前は変わった」と言います。しかし「これが本当の僕だ」というキーレン。怒って立ち去ります。

荒野でテントを張り、何かをメモしているエイミー。そのメモを封筒にしまい、何かを待っています。そしてテントのまわりに何かがやってきた!ゾンビ……じゃなくて、フィルでした。
「寝袋を忘れた」というフィルに突然、「ゾンビを殺したことがある?」と質問するエイミーです。
「殺したことがない」と言うフィルに「殺したことがあったほうがいいのに」というエイミー。何を考えているのか?
彼女は荷物から手錠を取り出し、それを後ろ手にはめさせます。困惑しながら従うフィル。
「もう薬が効かないの 免疫ができたのよ。ゾンビ化したらもう元に戻れない」と告白するエイミー。慌てふためくフィル。医者を呼ぼうとしますが「誰も私を救えない」という彼女。もしゾンビになるのなら、その前にフィルに殺してほしい。エイミーはそう懇願します。

感染者たちの写真を見ながら、お祈りをしている議員。そこにサンドラが「ドラマの最終回を一緒に見ませんか」と誘いにきます。議員のためにわざわざ前日の放送(人気の探偵ドラマという設定)を録画して、一緒に見ようと楽しみにしていたらしいサンドラ夫婦。
どうやら、彼らは議員を気遣っているよう。しかし、議員は気もそぞろです。一方、サンドラは同席している義母(PDS患者)には「飲めないでしょ」とワインを渡さず、無視しようとします。そこで義母が衝撃の行動に!彼女は昨日放送を見ていたので、犯人をばらしちゃいます。そしてワインをゴクゴク。ブチキレまくって義母を罵るサンドラ。「あの日、蘇ってきたあんたを見たその日から、私の地獄はまた始まった」と口にします。
実はサンドラは当日、墓場の近くにいたようです。彼女はその日、お墓のそばに車を停めて浮気していたのです。しかし、議員はサンドラが最初の復活者を目撃したかも?と考え、彼女に質問をします。

フィルはエイミーを殺す寸前!ドライバーを握って振り上げます。しかし、次の瞬間彼女がそれをやめさせます。テントの切れ間を見上げ「雨の感触がする 感覚が蘇ったわ」「感じるのよ ゾンビにはならないわ」と宣言します。

議員の部屋で、最初の復活者だと思う患者を指さすサンドラ。「本当に?」とにやつく議員。議員は最初の復活者にかなり執着しているようです。

サイモンの過去。
街をふらつき、居場所がありません。道路に書かれた「Uターン地点」を越えていく彼の姿は、ある境界線を越えたのであろうことも暗示しています。荷物に入っていた怪しいメモを頼ることにしたらしいサイモン。彼は電話をかけます。「仲間に入りたい」と告げる彼。
どこかに向かって歩くサイモン。道すがら、ゾンビの被害者の少女に捧げられたらしいぬいぐるみや花束も映ります。廃墟に侵入したサイモンは、そのまま進んでいきます。その部屋には、施設で彼に話しかけた男(冒頭、サイモンに武器を渡した男)がいます。たくさんの患者たちが彼を出迎えます。「君の仲間たちだ」という患者たち。

「神は人の目から涙を拭う
死者は やがて蘇る
彼らはこの地上で 天使となるのだ」
と囁く男。

家に戻ってくるサイモン。たくさんの信奉者たちが彼の帰宅を待っていたようで、居間で寝ています。ベッドサイドで男からもらった包みを広げ、たくさんの武器のなかからナイフを選ぶサイモンですが……!