「ゾンビ・アット・ホーム」シーズン2・第6話のネタバレ

In-The-Flesh

ダイナーで朝食をとっているらしい2人組の男女。「H&W(ハルペリンアンドウェストン)薬務局」のオリバーと、ニーナという名札を下げています。
そこに奉仕中の患者がやってきて、お決まりの文句を唱えながら(私はPDS患者です、お気を悪くしたらごめんなさいみたいな挨拶)、コーヒーのサーブをしていきます。
彼らは何やら厄介な仕事をしているようですが……酸素ボンベやスコップなどを持ち、彼らはどこへ向かうのか?

村祭りの日。出かけようとするキーレンですが、父親は委員会の指示に従って彼を監禁、施設に送るようです。まったく自分を信じていないような父に、閉じ込められてしまう彼。

一方、うなされているジェム。高校でゾンビ化した生徒の思い出や、ヘンリーのことなどが彼女を悩まされています。

「私はどうなるの?」と言っているエイミー。「君はたぶん、目覚めたんだ。体の機能が回復したのかも」というフィル。「君は特別なんだ」というフィルに、「気休めを言わないで」と不安を隠せないエイミーであります。すっかりカップルの2人です。
病院に送られたら実験にされてしまう。人間は残酷だから。と、フィルを見て「一部は」と付け加えるエイミー。
どうやら昨晩のことを内緒にすることにしたようです。感覚を取り戻しつつあるエイミーは、怯えつつも楽しそう。手をつないで街へ戻る2人であります。

母親に「施設はイヤだ」というキーレンですが、信じてもらえません。父も「施設に行くのが身のためだ」「専門家にまかせよう」と言い続けます。自室にまた監禁されることになったキーレン。

サイモンは死んだときに身に付けていた服をベッドに並べています。
議員も、これから着替える服をベッドに置いています。ニコニコの議員。
ゲーリーも警備のコスチュームを身に付けています。

お祈りをして、家を出ていこうとするサイモン。しかし、家にはたくさんの患者(彼の信奉者)がいます。「第二の復活はこの世を変える」というサイモンに「手伝いたい」という患者たち。しかし、サイモンはそれを断ります。ざわつく患者たち。

ある患者の写真を持っていく議員(おそらくエイミー……!)。ゲーリーが「サイモンの襲撃に備えるべきだ」と訴えにきますが、議員は「サイモンは危険人物じゃない」と言い出します。「家に帰りなさい、これは命令よ」と言い出す議員に、顔色を変えるゲーリー。どうして彼女は意見が180度変わったのか?

ジェムはキーレンを避けています。「これが最後の別れかもよ」と言われても、ジェムは逃げて行ってしまいます。

ゲーリーはサイモンの家へ。しかし、そこには誰もいません。「12月12日 復活の日」と壁に書かれているのを見つけて、急いで立ち去るゲーリー。患者たちも、サイモンとは別にどこかへ向かっています。

冒頭の製薬会社の男女は「神の国へ」と言いながら、キーレンの故郷に車を走らせています。

診療所では、彼らを迎える医師の姿があります。長旅をしてまでやってきた彼らに苦笑する医師。「申し訳ないが要望には応えられない」という彼らは、何を要求しているのか?彼らはある患者を探しているようです。「住所は知らないんだ」という医師。個人情報の都合なのか?教えることも断ります。
「エイミー・ダイヤーの住所は不明か」という男女。やはり彼らもエイミーを探していたようです。

フィルとエイミー。
「冷たい体の私でも好き?」と聞く彼女に「冷たくても温かくてもいい、ぬるくても好きだ」と答える彼。「君は君だよ」というフィルを改めて受け入れるエイミーです。しかし柵の完成式典の存在に気付き、彼らはそれを回避して帰宅することにします。

キーレンを心配しているジェムと、「大丈夫さ」と楽観的な父。2人は式典に出かけていきます。母親は村の祭りに出かけるので別行動です。その陰で、キーレンは逃げ出す準備をしているようです。

村の祭りに行きたがるエイミーと共に、会場(村の集会所)を訪れた2人。受付にいるのはラム夫人です。彼女はフィルの後釜で委員になったよう。「弱虫や変態に委員の資格はない」と言い放つ彼女ですが、エイミーの立ち入りを断ろうとします。しかし、毅然と「自分が作った村祭りのガイドには同伴者は入場できるはず」と言い放つフィル!

同時開催されている柵の式典にも、たくさんの人が集まっています。リサの父親(唯一、感染者の味方の委員)もいます。武器を持って集まっている人に眉をひそめる父・スティーヴ。

キーレンの家の前で見張りをするディーン。ゲーリーの車を見つけて「アホがきたぞ」とつぶやきます。(ちなみに、ゲーリーもディーンを間抜けだと評しているシーンがあります。お互いさま?)
ご機嫌ななめのゲーリーは、見張りのディーンを遠ざけてキーレンの家の中へ。サイモンの手がかりをキーレンが握っているはずだと考えているのです。鍵穴に刺さったままだった自室のキーをうまく抜き取り、外に出ようとするキーレンですが、開いた扉の向こう側にはゲーリーが立っています。

サイモンのことを吐かせようとするゲーリー。サイモンも家の前まで来ていますが、異様な気配に姿を隠します。
ゲーリーに第二の復活について聞かれてもぽかんとするしかないキーレンです。「君(ゲーリー)は妄想に取りつかれている」ときっぱり言い放ちます。そんなキーレンに感染者を「怪物」と言い、「これが俺の使命だ」というゲーリー。「過去(ゲーリーは戦地で戦った経験がある)は捨てろよ」とあくまでシニカルなキーレンですが、ゲーリーの表情はただごとではありません。

感染者たちは、反乱後に作られた墓場に向かって歩いています。柵の式典パレードも墓場を通っていきます。先頭を歩くジェム。そして、議員は以前使用されていた区域の墓(反乱の前に使用されていて、感染者がよみがえってきた墓場)の前で立ち止まっています。

村祭りの会場でデートしているフィルとエイミー。酒を飲んでいるディーンやサンドラ夫の姿もあります。それを見ているキーレンの母・スーは、フィルの母であるシャーリーと立ち話。
フィルのことで頭が痛いわ、というシャーリーは、キーレンのことを尋ねます。「委員会の対応は最低ね。親だけが味方よ」というシャーリーの言葉が、胸に刺さるスー。一方、エイミーがリンゴを食べているのを見て、シャーリーは驚きます。

キーレンの部屋を荒らしているゲーリー。「襲撃なんてない」と言う言葉を信じようとしません。サイモンのイラストを破くゲーリーですが、感染者がゾンビに戻ることができるドラッグを見つけてしまい(本来はサイモンの家にあったものを、キーレンが盗んで隠していた)「そんなに暴れたいなら暴れさせてやる」と彼を車に突っ込んで移動します。それを見ているサイモン。表情に変化はありません。

墓場では「甦れ……甦れ……」(「rise……rise……」)と感染者たち(サイモンの信者)がつぶやいています。

祭りの会場にあったゲームに勝って、フィルはエイミーにぬいぐるみをプレゼントします。シャーリーにリンゴのことを聞かれて「あれ?食べられるつもりになってたのかな」とごまかすエイミー。立ち去ろうとするフィルですが、母に話しかけられてギクリ。しかし、「よかったね」というシャーリーの言葉に微笑みます。

感染者たちを埋葬したほうの墓場では、感染者たちとパレードをしている人間たちが鉢合わせ。「復活の儀式を邪魔させない」という感染者たちは薬を握りしめています。一方、人間たちの手にも武器が……もしかして、事件が起こるのか?ジェムは勇気を出して、感染者に話しかけます。

ゲーリーは村の外れまでキーレンをつれてきて、薬を注射するための穴にドラッグをふりかけます。パニックになって逃げるキーレン。追いかけるサイモン(徒歩なのに足が早いね!)。キーレンは神父が埋葬された墓まで行き、「自分が蘇らないように」と彼自身の要望でつけられた鉄の扉を開けて中に入ろうとします。しかし、当然ですがそれは開きません。

一触即発の感染者と人間。

墓場で、墓におもちゃ(木製の機関車)をお供えしている議員。彼女は誰かの復活に期待しているよう。

ゲーリーとジェムは無線で会話をしています。薬を飲んだキーレンが墓地に向かったことを知らされるジェム。どうすべきか迷うジェムと、何も言えないゲーリーです。ジェムは感染者たちに銃を突きつけます。そしてそのまま彼らの間を突っ切り、倒れている兄のもとへ!後ろから彼らの父もついてきます。
昏倒しているキーレンが立ち上がると……やはり、彼はゾンビに戻っているよう!ふらふらしているキーレンに呼びかけるパパ。銃を構えているジェムよりも前に、スティーヴは立ち塞がります。話しかけ続ける父。
「私はお前を避けていた、大事な息子なのに。愛しているよ。俺は間違っていた。どこにも行くな、一緒にいてくれ」と言う父。
それを見ているサイモンを抑えつけるゲーリーと、父につかみかかるキーレン。銃を向けるジェムと、その背後で銃を構えているパール(パブの女主人)。キーレンに微笑む父。父の顔を無表情で見つめる彼。

発砲音が響きます。反乱前からある墓場のほうでは、議員が「ダニー、生き返って」と願っています。しかし、やはり何も起きません。涙を流す彼女。そこにエイミーとフィルが通りかかります。議員はカバンから何かを出して立ち上がります。

銃を撃ったのはパール。しかし、キーレンは無傷です。守ったのはサイモンでした。彼は背中を撃たれていますが、そのおかげでキーレンは助かったよう。サイモンはナイフを取り落としています。「君の勝ちだ」と囁くサイモン。
呆然としている感染者たち。サイモンが裏切ったと感じているのか。「第二の復活は?」「ないよ」とサイモンに言われて憤る彼ら。患者たちは「復活は必然よ」と怒鳴ります。ジェムはキーレンを撃ちませんでした。彼女はどこかほっとしています。

エイミーのママのお墓に交際の報告をしている2人。ふと、エイミーは「気のせいかしら。心臓が(動いているように感じる)……」と言い出します。確認するフィル。たしかに動いているようです。しかし、振り返ると議員がそこにおり、式典のテープカット用のハサミで彼女を刺します!

祭りの会場では、キーレンの母が自分の荷物をまとめています。「息子を助けなきゃ」と気付いたスーですが、そこに式典から戻ってきた人たちがドヤドヤ入ってきます。どうしたのか尋ねるスー。

診療所では、キーレンとサイモンがロビーに座っています。サイモンは「あの薬を制するとはね」とキーレンに話しかけ「君は特別だ」と続けます。
「そうじゃない、誰も殺したくなかったんだ」というキーレン。「僕は救世主じゃない、普通の男だ」と続けます。サイモンが今までどこで何をしていたのか尋ねるキーレンですが、それに答える前にフィルがエイミーを運び込みます。パニックを起こしながら叫んでいるフィル。

その頃、エイミーの写真とハサミを握った議員は集会所に戻ってきます。その異様な様子(返り血を浴びた姿)に驚く人たち。
彼女は突然、演説を始めます。「希望のメッセージを届けに来た」という彼女。なんと「今日で死を制することができる」と言い出すのです。
彼女は弟を不慮の事故で亡くしたこと。ただ、彼女の不注意で転落死したことを語ります。「でも、今日でどんな過ちも帳消しになる」といい、そのために第二の復活が必要だと続けるのです。明らかに妄想にとりつかれている彼女に、シーンとする村人たち。後悔の念が、彼女を妄想へと駆り立てているのか。
サイモンが任務を放棄したから、自分がエイミーを殺したと自白する議員。しかし、それでも何も起きない。最初の復活者はエイミーじゃなかった。だから、私に力を貸してほしい。村の患者全員を殺そう。そう宣言した彼女は「始めるわよ」と言い出します。そして壇上から降りてきてハサミを振り上げますが……ディーンが機転を利かして電気ショックで気絶させてしまいます。

診療所。エイミーが出血していることに驚く医師。必死に励ますキーレンと、ショックで呆けているサイモン。唇を震わせるフィル。「エイミーは死んだ」と診断する医師に「死んでない」と言い返すフィル。エイミーの血にまみれたまま、彼は頭を抱え込みます。キーレンも目をそっと閉じますが、涙を流すこともできません。
目を閉じる彼。次に目を開けた時には、葬儀の日に飛んでいます。

エイミーが残した遺言書が映ります。
(テントで「自分がゾンビに戻るかも」と怯えていた時残していたメモは、キーレン宛の遺言所でした)
最高のオシャレをして集まるようにと言う、エイミーらしい遺言。ジェムがキーレンのところにやってきて、ゲーリーと別れたことを告げます。やはり、ゲーリーの暴走が2人の関係がこじれる原因になったよう。

エイミーの葬儀。
キーレンは彼女のことを描いたイラストを、棺の上に乗せます。彼女が読んでいたペーパーブックを投げ込む友達(感染者で、サイモンの信者のひとり)。サイモンはエイミーが髪の毛につけていた飾りを投げ込みます。
祭りでとってあげたトラを棺の上に乗せるか悩み、手を引っ込めてしまうフィル。バラのイラストが描かれた棺には「たとえ別れがつらくとも、愛したことを悔やみはしない」というメッセージが綴られています。

葬儀の後の食事会は、まるで誕生日会のようです。シャーリーにお茶を運んでくるリサのパパ。
フィルはエイミーのお墓から離れることができません。トラのぬいぐるみを抱いたまま、座り込んでいます。

議員を宿泊させていたサンドラの家では、夫婦が彼女の資料をどんどん捨てています。ヴィクタス党のチラシを見て「もう二度と投票しない」というサンドラ。

パブで飲んでいるゲーリーですが、お金がないのか財布を覗きこんでいます。おそらく警備隊もなくなったのでしょう。そこにディーンがやってきて酒を置き、肩を叩いて立ち去ります。

感染者の女性(サイモンの元信者であり、病院にいたゾンビの檻を介抱したカップルの片割れ。感染者のリーダー的存在に育ちつつある)に絡んでいる村人。パールはサイモンを撃った決まり悪さから、感染者をパブに受け入れているよう。
保守的な村人たちは感染者を気持ち悪がっており、感染者たちは人間を汚い存在だと罵っています。リーダー的な存在になりつつある女性は既に預言者とコンタクトをとっており、「サイモンは裏切者」「第二の復活はいつか実現する」と仲間に話しています。

トイレで泣いているキーレン。その手は震えています(エイミーと同じ症状……!)。そして彼は立ち上がり、鏡で自分の顔を静止します。胸を張るキーレン。
そこで、ジェムのアクセサリーをふと見つけます。ヘンリーがジェムにプレゼントすると言っていて、死ぬ直前に彼に見せたアクセサリーです。ジェムはゲーリーがくれたと勘違いしています(ヘンリーが作ったものだとは知らない)が、キーレンが事実を伝えます。それを知って、ショックを受けるジェム。「何があったか話してくれ」という兄に、全てを告白する決意を固めたジェムであります。

サイモンもパーティに来ています。両親のところに来てくれと言うキーレンに「責められるから嫌だ」というサイモンです。彼はエイミーの死に責任を感じているのでしょう。「この村を出よう」というサイモンの誘いを断るキーレン。エイミーの「逃げても何も変わらない」という言葉を信じて、村に残ることを選びます。
そこに父・スティーヴがやってきて、「感謝する」と言います。驚くサイモン。「息子の命を救ってくれたから」という言葉は、彼を驚かせるのに充分でした。母も、バックパックを持って立ち去ろうとしていたらしいサイモンを引き留めます。

暗くなっても、まだお墓にいるフィル。ようやく立ち上がり、ぬいぐるみをお供えします。何かの気配を感じて振り返るも、ぬいぐるみが倒れただけ。そのままフィルは去っていきます。

それを見ていた、冒頭の製薬会社の男女。「ようやく行ったな」という彼らは防護服を着て、フィルのぬいぐるみも袋に入れ、墓を掘り返し始めます。

シーズン2の感想

描きたいテーマがよりはっきりしてきたシーズン2。
人間と感染者の対立が深まっていくなか、人間に戻っていくエイミーと、自分の意志でゾンビに戻ることをやめられたキーレンは今後もキーパーソンになりそうです。
シーズン3が待ち遠しい!
・キーレンはこれからどうなるのか?サイモンとの関係は?
・エイミーは死んでしまったのか?それとも、今後再登場することがあるのか?
・エイミーを失ったフィルはこれからどうするのか?
・村も感染者と人間たちが対立を深めているが、今後より激しい戦いがやってくるのか?
・ジェムは立ち直ることができるのか?
・さらなる新キャラが登場するのか?
など、気になる点はたくさんありますね!