「超科学実験体 ゾンビロイド」

zombiroid

2015年のカナダ/イタリア映画「超科学実験体 ゾンビロイド」を見ました。
ナチスドイツにゾンビが絡んでくるとなると「処刑山」というなかなかの名作ホラーを思い出しますが(雪山にゾンビがたくさん出てくる面白い映画)、この映画はゾンビがほとんど出てきません。ハ、ハズレ!

ということで、ご覧になってしまった皆さん。お互い涙を拭きましょう。

ネタバレ

「世の中を浄化してやる」ということで、ゾンビを蘇らせているらしい悪の組織。

そして、どこぞで戦っている部隊に主人公がいます。
ケガをした仲間・チャーリーをかばうため、軍曹、マット、そしてアダムスがある廃墟に逃げ込みます。しかし、ちょっと目を離したすきにチャーリーは死亡しており、警戒する彼ら。
さらにマットもゾンビに噛まれて殺され、軍曹も地雷でバラバラになっちゃいます。

しかし、ゾンビがちょろちょろ出てきたり、死体がぼろんとおっこってたりもするものの、なんだか盛り上がりにかけます。それよりもボーダーの囚人服が、どう見てもバナナ兄弟のパジャマに見える。
※これがわかる方はいるかな。昔NHKで放送されていた海外の子供向け番組ですけど、超シュールなのであります。

bananabro

かわいい。

主人公はうとうとして、はっと気が付くと軍曹とマットが「バカだな、寝ぼけてんじゃないぞ」とからかってきます。ああ、夢だったのか。と思ったら、この展開自体が夢だったんですけどね。

ひとりぼっちのアダムスですが、突然女性が現れます。
ゾンビから彼女を助けるアダムス。名前はエリンといいます。

医師らしき男がゾンビを使って実験をしていますが、どうやらこのゾンビは精神病患者が脳に恐怖を感じすぎた結果、開頭手術をして死んだ者もゾンビになって甦ってきちゃったみたい。ナ、ナンダッテー!

しかし、次の瞬間アダムスは囚人服を着てひざまずかされています。
そしてアダムスは思い出すわけです。エリンなんていなかった。エリンは自分の母親と同じ顔をしていたことに気が付き、頭を垂れます。

ですが、さらに次の瞬間は元の服に戻っているアダムスは、2人の男に引きずられて頭に銃を突きつけられています。ここで終わり。

な、なんだこの話。
ハーケンクロイツはババーン!と出てきたものの、ゾンビもほとんど出てこないし脅威ですらない。夢オチが多いのですが、「これは現実なの?夢なの?」と惑わされるというよりは「さっさと起きろや」という気持ちにしかなりませんね。

誰かストーリーがわかった人、教えてください。