ゾンビドラマ「Zネーション」のざっくり感想とシーズン1・1巻(第1話~第2話)ネタバレ感想

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さて、私は「ウォーキング・デッド」のファンで一応全編見ておるのですが、最近ホラー系のドラマ増えてますよね。そこらへん全部追ってたらキリないわいというのもあり、また、私は楽しみに見ることができないタイプなので、1日ですぐ見ちゃうというダメ女ぶりを発揮しちゃうのですが、それはおいといて「Zネーション」を見ました。
「a-nation」を思い出してなんだか意味も分からないけどイヤな気持ちになったのはなぜでしょうか。

とりあえず、両者の違いをざっくり出してみたいと思います。

《ウォーキング・デッド》
■当初の個人的見解は「ゾンビ×昼ドラ不倫劇場
■ゾンビが蔓延する世界での「愛」に重点が置かれている。
家族愛、親子愛、夫婦愛などなど。「絆」「つながり」も重視されている印象
■人間関係の醜さも描いている。
裏切りが多い。ただ、そのぶん更生する人を見ると「よかったね」感が強い
■登場人物がとにかく多い。入れ替わりも多い。
■主人公がとにかくウジウジ。とにかくみんな悩みっぱなしで年中モラトリアムである。
■登場するゾンビはノロノロベーシックタイプ。
むごい死に方のゾンビはあまり登場しないほうか。

《Zネーション》
■印象としては「ゾンビ×ロードムービー
■カップルがいたり、恋が生まれたりと愛情も描かれているが、ポップな印象
コメディ要素も強い
■登場人物はやや少なめか?
1話ごとにゲストが出てくる感じ。(といっても、現時点では6話までしか見ていないんだけど)
「ウォーキング・デッド」は、ゲストは数話にまたがって出て来ることが多いです
■主人公がカラッとしていてポジティブ。家族もいるらしいが、今は仲間内の彼女に夢中だぜ!
■登場するゾンビはスピーディタイプ。
ゴアな死に方やらおもしろゾンビやらがけっこう登場します。

まあ、「ウォーキング・デッド」がとにかくみんな過去を振り返りクヨクヨしているのに対し、「Zネーション」もそういう描写はありますが、ややライト。そのわりにすげぇ描写が入り混じるので、グログロしいのはお互い様かな。
なお、メイクなどに関しては両方力を入れているような気もしますが、「Zネーション」のCGの多様ぶりは物凄いものがあります。血飛沫に全然キュンときません。

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全体のあらすじ

最悪のゾンビ大災害後の世界。ゾンビウイルスが米国を襲ってから3年、生き残った優秀な兵士たちの一団が、ゾンビに噛まれてもゾンビ化しなかった唯一の人間を、彼の血からワクチンを作るために、ニューヨークから唯一まだ機能している研究所があるカリフォルニアまで、護送するミッションに出発する。これこそが人類を救うワクチン開発への最後の希望だった。彼らは人類の生存を懸け、荒廃した終末の世となった米国を約5千キロメートル横断する旅に出る。
http://wwws.warnerbros.co.jp/kaidora/znation/

アメリカ横断ウルトラクイズを思い出すなあ。うち、まだボードゲームあると思う。

登場人物

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マーク・ハモンド:特殊部隊、デルタフォースのエリート兵士。いかにも軍人らしい責任感の強い男。マーフィを護衛してカリフォルニアまで連れて行こうとする。

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チャールズ・ガーネット:元国家警備隊。自宅警備隊しか私はわからないけど何するところなの。
ハモンドと知り合い、しぶしぶ協力することになる。

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サイモン(市民Z):アメリカの国家安全保障局の機密情報収集員。ノーザン・ライト基地にいたが、脱出の際に唯一遅れてしまい、結果として1人だけ生き残る。
ガーネットたちの存在を知り、彼らに有益な情報を伝える。寂しさを紛らわすために、ラジオの周波数を使って勝手にラジオを流している。早口でおしゃべり、女性には慣れていないようだ。

※基地の場所を訂正させていただきました。失礼しました

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マック・トンプソン:アディの彼氏。
アディがいいキャラな分、やや影が薄い。ちなみにスゲー胸毛が濃いです。

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ロベルタ・ウォレン:ガーネットの同僚。
非常に気が強い。実はガーネットとデキている関係らしい。

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アディ・カーバー:過去にトラウマを持つ女性。
赤髪がトレードマークの美人だが、トゲつきアルミバットを武器にしてゾンビを殺しまくる面もある。

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ドク:無資格の医者風おじさん。医者のカバンに薬をたっぷり持ち歩いている。
心優しく、マーフィや10Kの話し相手になることも多い。髪型が「わしじゃよ」の人に酷似。

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マーフィ:ウイルス抗体を持つ唯一の男。
詐欺師で刑務所に収容されていた。性格が非常に悪く、シニカル。口が悪い。ゾンビに襲われてゾンビ恐怖症になっただけでなく、閉所恐怖症。
パニックになるとすぐどこかに消える。

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カサンドラ:突然現れた謎の女性。ある秘密を抱えていた。

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10K:敏腕スナイパー。無口。殺したゾンビの数を数えており、10K(1万人)のゾンビを殺すのが
目標。日本版だと「1万」という謎の名前に変更されている。おそらくティーンではないかと推測される。かわいい。もう1回言うけど、顔がすごくかわいい。

第一話のネタバレ

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唯一の生存者/Puppies and Kittens

初感染から3年、全世界で猛威を振るうZN1ゾンビウイルスのため、人類は絶滅の危機にさらされていた。ハモンド中尉は、ある男をニューヨーク州からカリフォルニア州へ移送せよとの命令を受ける。その男は、ウイルス感染の生存者として知られる唯一の人物だった。彼の血は、ワクチン開発の最後の希望である。中尉は命令を遂行するため、ゾンビと日々戦う兵士たちの手を借りる。
http://wwws.warnerbros.co.jp/kaidora/znation/ep.php

ということで、感染が始まってだいぶあとのお話になります。
とはいえ、未だにけっこうガブガブ食われている人がそのへんに落ちてたりもするので、違和感はありますよね。腐ったりなんだりで数が減ってそうなもんですが。

刑務所で囚人たちにゾンビの抗体を試している最中、ゾンビが施設に襲来。ハモンドは博士と共に実験を見守りますが、失敗、失敗の連続。
最後の男の結果を待たずして、彼らは立ち去ることに。最後の実験台の男もゾンビに噛まれてしまいます。
ですがハモンドは何かを思い出したように、1人だけ施設に戻っていきます。

ここでガーネットやロベルタの話にうつります。彼らが立てこもっている拠点は統制がとれており、子どもたちも暮らしています。しかしながら「死んだら、脳を欠損していない限りゾンビになる」ルールは他の映画やドラマ同様あり、冒頭からロベルタが体の悪いおばあちゃんに頼まれ、彼女を銃殺するシーンが挿入されます。
そこにやってきたのは、なんとハモンド。そして、実験台になっていた「最後の男」もいます。
彼はゾンビに食われながらも生きていたのです。もしかしたら、彼の体を研究すればゾンビ抗体が入手できるはず、そのためにこのマーフィをカリフォルニアの施設に送り届けなければならないとハモンドは言います。
しかし、アメリカ横断!?そんなのムリムリ!というガーネットとロベルタ。
とはいえ、彼に協力せざるを得ません。

ガーネットとロベルタが、ハモンドとマーフィを車に乗せてとりあえず移動している頃。
彼らの拠点に(水辺が近くにあるのです)ゾンビが大量に流れ着き、暴れ出します。あっけなく拠点は全滅。
外にいて物資を調達していたドク、アビー、マックも難を逃れたものの、脱出用のスクールバスから飛び出てきた感染済みの仲間や子どもたちゾンビに追われ、息も絶え絶えにガーネットたちの車に合流します。

そして緊急避難所に立ち寄ることにするガーネットたち。なんと女の子が檻の中に入れられ、ゾンビに囲まれているところを発見、助けてあげます。彼女の名前はカサンドラ。自分で檻に入ったというのですが……??

さらに、ロベルタが赤ちゃんを見つけます。リスクを考えると見殺しにしたほうがいいというようなことをマーフィが言い、皆を呆れさせることに。
バラバラに行動することになった彼らですが、ここでドクは謎のスナイパーに助けられることに。彼は誰なのでしょうか?

ガーネットとマーフィ、赤ちゃんで皆が戻ってくるのを待っていた時に、突然ゾンビが襲来。
ガーネットが立ち向かうことになりますが、彼の武器はトンカチです。ガンガンとゾンビの頭を殴りつけて破壊!

そうこうしているうちに、ガーネットとロベルタはある異変に気が付きます。
赤ちゃんが……ゾンビ!
赤ちゃんゾンビは急に猫のように俊敏になり、シュッシュッと瞬間移動。どう考えてもおかしい。コワイけど。

そして、赤ちゃんを始末しようとして建物内に入ったハモンドは喰われてしまい、赤ちゃんゾンビもろとも殺されます。
ここでじじいを助けてくれた少年スナイパー、10Kとも対面。じじいのスカウトで、彼も仲間に入ることに。
ガーネットはハモンドの代わりにマーフィを送り届けることを決めます。
車に乗り込み移動を始める彼ら。しかし、ふとマーフィは自分の異変に気が付くのです。
奥歯が、抜けた……。

ちなみに、サイモンはハモンドと連絡をとりながら基地を脱出しようとしていたのですが、ギリギリまで交信していたせいで置いてけぼりをくらい、たった1人の生き残りになってしまいます。

第一話の見どころ

何といっても赤ちゃんゾンビ。顔も声も動きも全部気持ち悪い。
ただ、全部CGなんだよな。「バスケットケース」方式で撮影してほしかったなあ。
・キーパーソンと思っていたハモンド死亡。はーやーいっ!
・仲間が寄り集まっていく……というわけではなく、最初からほとんどが仲間という設定。
こりゃあ話が早いね!
・ガーネットがからっとしていて明るいのがいい。見やすい。
マーフィの性格の悪さも、後に徐々に改心するんだろうなあという印象。

第二話のネタバレ

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ゾンビだらけの給油所/Fracking Zombies

カリフォルニア州へと向かう一行。ニュージャージー州に入ったところで、ガソリンが切れそうになる。ゾンビだらけの給油所で、一行はガソリン補充のために危険なミッションに挑む。そんな中、カサンドラは自身の過去につきまとわれる。一方、カリフォルニア州のウィルソン山がゾンビに襲われる。市民Zは、研究員を逃がすか、ワクチンの情報データを守るかという究極の決断を迫られる。
http://wwws.warnerbros.co.jp/kaidora/znation/ep.php

このエピソードは、カサンドラ編の前編という感じです。

「世界は終わろうとしているのに、変わらずこの世は美しい」。こう言いながら、ロメロ映画を引き合いに出し、ニューヨークの街を眺める面々。彼らはニュージャージーに向かいます。ロベルタはしょっちゅう車でゾンビを轢くのですが(わざと)、そのせいで前輪部分にゾンビが巻き込まれてしまい、タイヤをとったらゾンビの死体がこんにちわするシーンなんかもあります。「うずまき」という漫画で、交通事故に遭った結果、下半身に車のスプリングが入っちゃった男の子いたよね。映画版だと阿部サダヲさんが演じてた。おなつかしい。

ガソリンがない(アメリカ横断中だから)彼らに、バイクで通り過ぎた直後にまた現れて「バイク盗まれたんだけどさ、お得な情報があるんだぜ」なんてやってくるいかにもアヤシイ男が登場します。
彼を見て顔色が変わるカサンドラ。
とりあえず給油ポイントに行きますが、ポンプの音にゾンビが引き寄せられたせいで、大量のゾンビがウロウロしています。

その頃、サイモンのいるノーザン・ライト基地の外に人影が!
ゾンビ?それとも、生存者??
監視カメラでそれを確認し、恐る恐る近寄るサイモンですが、猛吹雪の中で、人は既にカチコチになって死んでおり(ゾンビかもよくわからない)、ただし犬だけが生きていました。喜んで犬を運び込むサイモン。

給油ポイントでは、分担してガソリンを抜くことになるのですが
・ガーネットとロベルタは下で待機、ガソリンが準備できたらタンクローリーに入れる
・アディとマックは、ゾンビを引きつけているポンプの出している音を止める
・カサンドラと謎の男は、ゾンビを惹きつける高い音が出るオルゴールを拡声器を使ってエリア内に大音量で流して、気をそらせる
この世界のゾンビは、高い音が好きらしいですよ
・マーフィとドクは車で待機
・10Kはどこかに行ってしまったので指令を受けず
と役割分担。

ポンプを止めるために安全弁を探すマックとアディですが、時間がないので棒を突っ込んで止めよう!ということに。マックがアディのトゲバットをチラ見しますが、彼女はそれを拒否します。
しかし、マックのつっこんだスコップのせいで彼が顔を切ってしまい、後悔したアディは自分のバッドを使用。
その背後からゾンビが現れますが、びっくりする人間をさておき、そいつはある穴に滑り込んでいきます。
え?どこへ?と思って覗いてみたら、そこはオイルタンクの中!
ぬるぬるのオイルゾンビが大量に蠢いています。泥レスにしか見えないけど。
なんだか危険だ!と慌てる彼らは、急いで戻ることに。

サイモンのほうは、助けたハスキーをもふもふしつつも、ゾンビ犬が登場してびっくり!バイオハザード?
ゾンビ犬から生きている犬を守るため、銃をもって奮闘するサイモンくんであります。

その頃、カサンドラは謎の男に脅されていました。「家族なんだから戻ってこい」「イヤ!」のやりとりが延々と続きます。

マーフィは「俺は実験に自分から志願した」とウソ話をしながらドクとトランプ。しかし、ゾンビに囲まれてパニックの彼のために、じじいが車の外に出てゾンビを倒す羽目になります。10Kの援護もあり、銃を使わずにゾンビをボコり続けるじじい。しかし、パニックマーフィは勝手に車を運転して暴走!どこかに行ってしまいます。
オイルゾンビもワラワラ出てきて、まさに大ピンチ。

カサンドラは家族を名乗る謎の男・トラヴィスにスタンガンを押し付けられますが「慣れっこなのよ!」とぶっ飛ばし、彼を突き落とします。
建物から落下して、ゾンビにがぶがぶ食べられる男。

その一方で、サイモンはゾンビ犬を撃退。
「命のあるやつに、3ヵ月ぶりに出会えたんだから!」と発奮した結果です。

しかし、ニュージャージーでは大変なことに。
マーフィが車ごと突っ込んでくるわ、タンクローリーのホースが抜けなくなるわ、オイルゾンビが迫ってくるわでもう無理!状態に。
ガソリンを諦めて逃げるしかありません。

「誰のせいだよ!あっ、オレか」と肩をすくめるマーフィ。
途方にくれていた彼らですが、10Kが「ガソリン見つけたよ~」とタンクを大量に持ってきて再出発することになります。
10K何者なんだよ。

この10Kがカサンドラをじっと見つめています。
「何見てんのよ!」
「あの……髪の毛に、指がついてます」
少女漫画的展開なのに、指。「芋けんぴついてるよ」と同じくらいインパクトありますなあ。

第二話の見どころ
・カサンドラ編が続くのですが、とにかくこの先が衝撃的。
・カサンドラがビスチェみたいなのを着ていて、おちちもお腹も出ているのがかわいい。健康美。
・犬に癒やされつつ、ゾンビ犬に怯えつつ……。
・オイルゾンビとは何だったんだろうか。そりゃあ大事ですけど、ビジュアル面は泥かぶるお祭りでハッスルしたおじさんって感じ
・10Kはイケメンなのはいいのだが、都合がいいキャラ扱いがすごい。ラストに10Kがぶらっと現れて解決パターンは、他にも存在しそうです。

すげえ長文を書いたから疲れた!次に続く!