たまには原点回帰したい。そんな時に見るのがゾンビ映画の「REC」です。何度見ても掛け値なしに怖い。シンプルに怖い。だから大好きです。最近だとブレアウィッチのリブートにも似たものを感じたなあ。
しかしこの映画に関しては怒りたい。とにかく怒っている。「新REC/レック デッド・ビギニング」。もちろん前述のシリーズとは無関係なのですが、あまりに内容が薄くてびっくり。うすうすすぎます。
軸となるストーリーは、時限転移装置の調査をするチームが時空の歪みに閉じ込められ、しかも悪魔まで召喚しちゃったというもの。特定のラインから出たら体が裂けるし、ほっといたらそのまま閉じられた世界で死ぬという設定で、最後は主人公がひとりだけ時空に閉じ込められたままで終わり。
しかし、放射能を使って(すごい設定)解決策を探すシーンもあり、訓練すれば被曝しない!みたいなトンデモ理論までブチあがります。訓練と精神論じゃどうにもならんだろ。
他には3つのサブエピソードがあります。まず、心霊チャンネルのクルーに怪奇現象の撮影と解決の依頼をした夫婦の話。クルーを次々と襲う何か。目玉をくり抜いて他の死体に乗せるという謎采配もありつつ、実は幽霊はおらず夫婦とその娘が殺人鬼だったというオチ。とりあえずすごく楽しそうにしてました、一家。
次はチャットレディの話。チャットでプレイを見せるレズビアンカップルが男を釣っては殺す話ですが、カップルの片割れが実は悪魔でもう片方を支配しているという裏設定がありました。しかし、エッチなチャットを見に来るアメリカ男子ってこんな感じなのかという事実しか頭に入らず。
最後は、アマンダという女の子が悪魔に魅入られて誘拐される話。この話もすごく薄かったな。ただ、悪魔が陰からこちらをチラチラ見ているシーンは女子高生みたいでかわいかった気がする。嘘です。
2019年のワーストかもしれません。ネタにもならないもん。