この映画は中学生が深夜2時に作ったのかな?『サイコパス 連続殺人犯たちの夜』

なんとなく借りてみた『サイコパス 連続殺人犯たちの夜』。アメリカ映画。2017年。

先日レンタルした『ホラーマニアVS5人のシリアルキラー』はめちゃくちゃ面白かったので、同じノリを求めてみてしまいました。これはおすすめなのよ、これは!!

でも、この映画は… なんだこれは… 何が言いたいんだこの映画は… いや、何も言わなくてもいいんだけど… なんだこの雰囲気映画は!!! 

ある連続殺人鬼が死刑執行された夜。彼の血を継ぐ者たちが動き出すという遺言の通り、アメリカ各地で凄惨な事件が起こり始める… みたいな話なのですが!まぁ、この全貌がまったく明らかにならないまま、「私たちにも何が真実かわからない…」みたいな、頭あっぱらぱーなことを言いだして終わるので、始末に負えません!!

一応、話の軸になっているエピソードはいくつかあるのですが

  • 女性をターゲットにする快楽殺人鬼の男性。しかし、狙った美女に反対に監禁されてしまう。彼女は真のサイコパスであった。
  • 喧嘩する夫婦の家を多重人格者の女性。彼女は妄想の中で喝采を浴びながら、現実世界では夫婦を惨殺する。
  • 死刑が執行される殺人犯に顔を焼かれた過去を持つ男。彼もまた、マスクをかぶった連続殺人犯と化していた。しかし、謎の人物から、処刑された殺人犯の後を継ぐ者がいるというタレコミが入り、男はもらったリストにある人物を襲撃する。しかし、訪れたストリップクラブ?で撃たれ、警察官との一騎打ちに発展。また焼かれそうになるも、焼き返して終了。さすがBBQの国アメリカ。

で、誰が後継者かも明かされないし、そもそもそんな人いないのかもしれないと聞かされる、映画視聴者の立場よ…

「こんな夜もあるかもしれない…」みたいな迫真のナレーションがあって終わり。

時間が前後しているのか?殺人犯の過去エピソードが混じってる?と思ったけどそういうわけでもないようで… というよりも、そんなにしっかり確認する価値もあるかどうかわからない…

後継者かも?と思わせた殺人犯が女性ふたりなのはちょっと面白かったけど。女性たちが後釜って珍しい展開だな、協力したりするのかな?と思ったら、単なる自分の妄想だったので恥ずかしくなりました。

やたらと薄着ではすっぱだけど美しい女性たち、孤高の美女殺人犯、凝った映画タイトルロゴなど、考え得るなかでも頑張って作ったオシャレっぽい要素が寒々しい。

もしかして、カルト教祖的な存在の殺人犯は、チャールズ・マンソンをイメージしてるのか?まあ、アメリカでは超有名な犯罪者ですから、それを意識してみるとまた見え方が違うのかな?

ただ、こういう映画って軽薄だなとは思います。悲劇的なイメージだけ切り取って、自分の映画に切り貼りして使いました~みたいな、クリエイターとしてのセコさが物悲しい。

アイデアだけ、玄関先に残された知らないおじさんの脱糞みたいにポツン… と映画にこびりついている感じ。どう?面白いでしょ?面白い感じするでしょ?ブリ!ってまんなかに置いて、棒でつついてこねて、あっこれどうにもできねーやー!ワー!って逃げていかれたような終わり方。

点と点が線でつながらない映画って、ある意味新しいのかもしれないわ。ほめてないけど。

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