ネットフリックス配信『バイオハザード』のドラマを見た。
めちゃ評判が悪い(というより、再生数が少ないのか??)と聞いた気もするんだけど…
ホラー映画界のキティちゃん状態にある『バイオハザード』にそこまでいろいろ望む?もう、生きててくれてありがたい。このまま大きくなってくれ。
くらいの気持ちでいいじゃん。改変されててもいいじゃん。
※私はストーリーやキャラがなんとなくわかるくらいしか原作ゲームを知りません
そうじゃない、純粋にストーリーがよくないとも思う。配信系ドラマにありがちな「続きのシーズンへの伏線だらけすぎて、なーんか話がごちゃついているわりに足踏み状態で終わる」感じ。
好きなところを挙げるとしたら、お父さん役の俳優さんがうまいなぁというところと、主人公の女優さんが前半のみカッコイイ。そう、前半のみ…
登場人物
(過去)
ジェイド:双子の姉。けんかっ早くて口が悪い。妹思い。
ビリー:ジェイドの妹。おとなしいが、キレて同級生をケガさせたことがある。ゾンビ犬に嚙まれてしまいウイルス保有者となる。ジェイドに彼氏できるの絶対に許さないマン。
アルバート:アンブレラに勤める研究者で、ジェイドとビリーの父。そう、アルバート・ウェスカーくんである。
サイモン:ジェイドに恋した同級生。母親はアンブレラ社の経営者・イヴリン。スーパーハッカーである。
イヴリン:アンブレラ社を経営する悪役。新薬開発を推し進め、アルバートと対立する。パートナーは女性のダイアナ(おそらくダイアナがサイモンを出産している)。
(現在)
ビー:ジェイドの娘。賢くて音楽の才能がある。ゾンビとの戦闘経験はほぼ皆無。
アルジュン:ジェイドの夫。
そう、意外と登場人物がいないのよ。1話のワクワク感がすごいんですけど、徐々に勢いがなくなっていきます。
第1話
(過去)
ジェイドとビリーの姉妹(父は同じだが母は違う。そのため、厳密には双子ではない)は父の働くアンブレラ社と関係の深いニューラクーンシティに引っ越してくる。
つっぱるジェイドと落ち込むビリー。案の定ビリーはいじめられ、その報復をジェイドが行うが、逆にビリーが追い詰められる。
アンブレラ社でも有数の科学者である父親の力でいじめっ子をギャフンと言わせたものの(言い回しが古い)、アンブレラが動物実験をしてると知り、心を痛めるビリー。夜中にオフィスに潜入して証拠を入手し、世間に公表しようとする。
しかし、ビリーはゾンビ犬に噛まれてしまう。
一方、父親のアルバートは娘たちの血液を自分に注射しており…!?
(現在)
荒廃したロンドンでゾンビの調査を行うジェイド。家族とは離れ離れでその習性を調べるが、巨大なゾンビ(芋虫みたいなやつ。SIRENの頭脳屍人が邪魔して思い出せん)に襲われ、それを生存者に助けられる。
しかし、生存者たちは報奨金欲しさにアンブレラに通報。アンブレラ社のヘリコプターはやってくるや否や、ジェイドを確保するために生きている人間を殺しまくる。
ジェイドはゾンビの群れにダイブして脱出する。
バイオハザードならではのゾンビ(リッカーとかゾンビ犬とか)もたくさん出てくるので、そのあたりの戦闘シーンは見どころではあるのですが、やや食傷気味になるレベルで頻発されます。アクションが好きな人は嬉しいのではないでしょうか。ゾンビダイブはけっこう好き。
びっくりしたのが過去エピが14歳ってところ。17歳くらいかと思いました。
第2話
(過去)
犬に噛まれるも、生存したビリー。父の助けを借りて事件を隠蔽する。
ジェイドは父が隠している「ティファナ」の事件について調べ始める。その時に助けてくれたのがクラスメイトのサイモンだった。彼のハッキングの能力により、記者のアンヘルという男と知り合ったジェイド。
ビリーは徐々に狂暴化するようになり、アルバートはイヴリンに弱みを握られて脅迫をされているようだ。
アンブレラの新薬実験材料のネズミは狂暴化し、脱走する。※何も起きません
(現在)
ゾンビの群れの中にダイブした後、通りかかった車に助けられたジェイド。だが、運転手はゾンビに襲われて死んでしまう。
ロンドンからドーバーへ向かうジェイドだが、イギリスから脱出しようと友達を頼るも、彼はゾンビ化して妻にバスルームに監禁されていた(エサはネコ)。さらにその友人を頼り、フランスのカレーに脱出しようと船に密航するが、アンブレラがまたまた追ってくる。
過去エピはここからひたすらビリーの体がどうなっちゃうの!?で引っ張り続けるので、非常にダルイ。
現在エピはむちゃくちゃすぎる。ゾンビの群れの近くをどうして車が通りかかるんだ?あっけなく運転手が即退場したところから、おそらくジェイドと関わった人はボロボロと脱落していくんだろうと推測。こりゃあ「死神」と呼ばれるキャラですね… と思っていたら、後半でマジで「アンタは死神よ!アンタと関わるとみんな死んじゃうの!」と言われていました。
第3話
(過去)
ギンギンになっているビリーのことを誰も制止できない。
アルバートはイヴリンに脅されている。新薬・ジョイの開発に反対するアルバートだが、イヴリンはそれを押し切る。わざわざ目の前でネズミの首をハサミで切り落とすほどのサイコパス・イヴリン。
(現在)
海からではなく、陸路から行くことにしたジェイドは、同じくカレーを目指す家族と行動を共にする。
アンブレラ社に見つかる(何回見つかんだよ!)彼らだが、そこにリッカーが現れ、戦いは過酷なものに。
地下道に逃げるジェイドたちだが、子供が感染していたことを知り、ジェイドは子を置いていくように母親を説得する。しかしそこでゾンビクモが登場。父親は犠牲になり、母は子供のゾンビから離れられない。
単独で脱出するジェイドだが、そこに待っていたのはアンブレラ社だった。
ホラー映画の警察=無能というイメージがありますが、このアンブレラ社の有能ぶりすごくない?いや、すぐに逃げられているからあんまり意味がないのか??
過去エピはホントーに何も心に響かない。惰性で見る。
現在エピはめまぐるしすぎて、逆についていけない。高低差がすごいんだよ!くすりとするシーンとかもないし、緩急でいうところのゆるやかなシーンがあんまりない。ずっと急!急!急!!
ゾンビ!パワハラ!ゾンビ!暴力!暴言!ゾンビ!姉妹喧嘩!ゾンビ!みたいな…
第4話
(過去)
もしかしたらビリーは死ぬかもしれない。死ぬ前に弾けたいというビリーは、サイモンに誘われたパーティにジェイドと出かける。そこにジェイドとネット通話をした記者・アンヘルがやってきて、アンブレラ社の取材を行おうと彼女たちを追い掛け回す。
なんだかんだでビリーはタイムリミットを超え、生存することができた。
アンヘルはアンブレラ社に捕まる。
(現在)
フランスのカレー。
ジェイドはアンブレラ社に捕まるが、そのままアンブレラ社も敵対組織・ブラザーフッドに捕まる。カルト組織のようになっているブラザーフッドは、女王ゾンビのル・レーヌ(首のあたりが膨れていて、叫ぶと周囲に言うことを聞かせることができる)を利用してゾンビを労働力にしていた。
アンブレラ社の現場リーダーのデブと共闘することにするジェイド。チェーンソー男が追いかけてくるし、ゾンビも大量に解放されるしでジェイドも追いつめられる。しかし、偶然にも手榴弾を大量入手した彼女は生存することができた。
アンブレラ社のデブは彼女の目の前でゾンビに食べられてしまう。
ブラザーフッドからは逃げられたジェイドだが、新たな追っ手が彼女の前に現れる。
ビリーは生存したということは、彼女たちの血液を調べたら薬を作れるのでは…? と思ったけど、そういうものじゃないのか。ただ、このへんの説明がまっったくないです。
現在パートはけっこう好きでした。ゲームだと4あたり?「おっぱいのぺらぺらソース」の村のとこのイメージなのでしょうか。チェーンソー男を見ると和むよね。バイオハザードだわぁと思う。
第5話
(過去)
脱出ゲーム的な回。父親のメールを盗み読みしたジェイドとビリーは、家に隠された秘密を解いて隠された物資を発掘する。ピアノで特定の曲を弾くと鍵盤が外れる、写真の額の裏にさらにメッセージが… と、バイオと青鬼くらいでしか見たことないギミックが続く。
隠された荷物には偽名のパスポートや現金・銃が入っていた。
そして隠されていた地下室。父がしてきたことを徐々に知り始める姉妹。かつてティファナでは、アンブレラ社の行った実験のせいでたくさんの人が死んでいた。
一方、父親はイヴリンの命令を受け、アンヘルに拷問をしていた。
(現在)
カレーでジェイドを捕まえたアンブレラ社の人物とは、なんとビリーだった。
やたらと「かつては仲良し姉妹だったのに、今は袂を分かった」ことを匂わせていたのでビリーはアンブレラ社寄りなんだろうなと思っていたら、案の定でした。
なぜか美味しんぼのラーメン屋の回を思い出した。兄弟喧嘩で別々にラーメン屋出したら全店まずくなったというエグめの回。客がかわいそう。
それより、この謎解きパート、真剣であればあるほど笑っちゃうよね。飼い犬の肉球で指紋認証を解けるとかさ。犬が急病とかになって家にいなかったらどうするんだろう?
第6話
(過去)
ほぼなし
(現在)
アンブレラ社に捕まったジェイドだが、ビリーは彼女を逃がしてくれる。
ジェイドの拠点は実は船であった。そこに戻り、夫や娘と再会するジェイド。実は娘の父親は夫のアルジュンではないらしいが…!?(過去編に出てくる誰か?)
ブラザーフッドの拠点にいたル・レーヌの生首を持って帰ってきていたジェイドは、研究の末、「ゾンビを引き寄せる薬」「ゾンビが近寄らなくなる薬」の両方を作り出すことに成功する。
しかし完成を急ぐあまり、ゾンビを船で拾いに行き船内に持ち込み、そのゾンビが興奮して暴れまわって研究者仲間(しかも妊婦)を襲って死なせてしまう。
そのうえ、ル・レーヌの頭部に仕込まれていたGPSによってジェイドの居場所がアンブレラ社にバレていた。
このエピソード大嫌い。
ビリーのことを簡単に信用する意味もわからず、研究を焦ってゾンビを船内に持ち込んだら危ないに決まってんだろ!おまけに娘を同席させたら余計にヤバイに決まってんだろ!!!(娘が横ではしゃいだせいでゾンビが暴れた)
この回だけはジェイドがめちゃくちゃアホなので、前半のカッコイイシーンがすべて忘却の彼方へ消えていきましたね。
第7話
(過去)
実は父親のアルバートはクローン人間だった。オリジナルのウェスカーによって作られたが、急いで製造された(※ウェスカーくんはせっかちです)ため、欠陥が多いのだ。
イヴリンに監禁されたアルバートは、隣室にいた同じくクローン人間・バートと再会する。
アンブレラのもとで監禁され続け、体はボロボロで精神不安定なバートはアルバートの話を聞き「俺も娘ホシイ!外で生活シタイ!」と見張りをブン投げて脱出。
顔がそっくりだが態度が粗暴なバートを見て、ジェイドとビリーは怯えるばかり。
そして彼女たちはバートを追うウェスカーと出会い、父がクローンであることを知る。
(現在)
アンブレラ社はジェイドの引き渡しを要求する。ジェイドは娘の身を案じ、下船するように指示する。
アンブレラ社の臨時拠点に連れていかれるジェイドだが、そこにはビリーに薬物で操られるイヴリンの姿があった。ビリーがアンブレラ社の黒幕なのだ。
完全に決別した姉妹。ジェイドは決意し、「ゾンビ引き寄せる薬」の瓶を壊す。
お父さんの俳優さんがすごい。バートとアルバートの演じ分けもすごいし、たぶんウェスカーも同じ俳優さんですよね?それだけはもう、感嘆の域。全然違う人に見えるのよ。
ただ、クローン人間には欠陥が多いんだ!だから定期的に娘の血液を注射しないと死んじゃうんや!っていうのはどういうことなのかよくわからん。吸血鬼じゃん。
しかし、自分で書いていて「ゾンビ引き寄せ薬」ってなんなんだ。ドラえもんがポケットから出しそう。
第8話
(過去)
ニューラクーンシティから逃げようとするジェイド、アンブレラ社の言いなりになりそうになるビリー。
サイモンは母親(イヴリンのパートナーのほう)がジョイでおかしくなってしまったことに気付き(痛みを感じなくなり、妙にテンションが高い)、ジェイドに協力する。
アンブレラ社にいるアルバート、バート、ビリーを助け出して逃げようとするジェイドとビリーだが、サイモンはビリーのせいで偶然にもTウイルスに感染してしまう。イヴリンはそれを目の当たりにして悲しむが、迷うことなく息子を射殺する。
逃げようとするジェイドたちと、追うイヴリン。バートは爆弾を爆破させて死を選び、彼らを守る。
ジェイドとビリーはアルバートの運転する車に乗り、逃げる。ジェイドのメモには、東京の秋葉原にいるエイダの住所が書かれている。
(現在)
ゾンビに襲われるアンブレラの臨時拠点。
ジェイドはそのまま逃げだして船に戻り、船に隠されていた巨大ゾンビワニも放たれた。
しかし、ジェイドの指示により下船していた娘・ビーのことを思い出したアホ夫婦は慌てて後を追いかける。
アルジュンは途中で船の事故により脱落(死んだかは不明)。ビーはゾンビワニに襲われるも、ワニを従え懐かせることに成功。
それを見つけたビリーは、ジェイドを撃ってビーだけを連れ去る。
ハイ、過去最高にアホな最終話!!
過去編はいいですよ。なんか、話が全然進んでないような気もするが。結局ジョイはなんだったんだろう。ゾンビになるというよりも、頭がおかしくなった気が…??
そして現在エピの話がエグすぎる。なんで娘を下船させたんだ。そしてなんでそれを忘れてたんだ。
あと、ビーが襲われなかったのは薬のせいなのか、それとも彼女がナウシカみたいな存在のためなのかがまったくわからん。
「私を好きにしていいから、娘は見逃して!」(キリッ)と絶叫した直後に撃たれて「娘のほうがいい。お前はいらん」みたいなことを言われた時の恥ずかしさよ。絶対夜中にジタバタしながら枕にウワァー!って叫ぶやつ!!
後半になってからのジェイドのキャラクターのブレ具合がすごいエグイんですけど、続きがあるなら見ちゃうかもしれない。ただ、今から見るっていうならどうかな… どうなんだろう… おすすめしにくいですねェ…