ロシア映画『スリープレス・ビューティー 戦慄の美女監禁実験』を見ました。2020年。
ナンジャコリャ?と言いたくなる感じの映画ではあるのですが、美女が突然誘拐されて監禁されて実験されて、実は… みたいな、ホラーにはよくある展開。
この映画のすばらしい点を挙げるとすれば、途中で挿入されているアニメーション?がいいことかな。ちょっとヤン・シュヴァンクマイエルみたいな、心がぞわぞわ・ざらざらするアニメーションが、主人公の不安を表現するために挿入されているのですが、これがよくできていた。怖い。
こういうアニメって作り続けていたら本人がおかしくなりそう。
ストーリーはですね、主人公が突然拉致されて痛めつけられるだけであります。
- バケツに入れた内臓をまさぐって胎児を探し出す
- 冷凍庫に入れられる
- なぞなぞを出して答えられなかったら人質の女性を殺す
- 食事を与えておいて、その間だけ出ていけるようにしていた(食べ終わってから「今ドア開いてたのに~残念ッ!」みたいなノリ出される)
- 棺桶に入れられてフタされる、そのうえからネズミの放流(主人公はネズミを撲殺していたけど…)
- そしてひたすら眠らせない
そしてまさかの手術までされ、そのあとに脱走に成功。
なんとか自宅に帰るものの、心配してかけつけた父親をなぜか撲殺。なんと彼女は脳手術のせいで人の相貌が見分けられない状態になっており、父親とわからずに殺してしまったらしい。
そして政治家の奥様(離婚訴訟中)にもこの実験が行われて… 奥さんを貶めようとしているのか、旦那を貶めようとしているのかはよくわからん。この映画について考えるのもメンドイっス!
これ、手術がメインでしょ。その前の精神的な拷問、必要あった?と思いました。まぁ錯乱状態にならないと他の人を殺そうとは思わないか…???
ちょうど別のタイミングで見た『108時間』というオカルト睡眠レスホラーもあったのですが、「寝られない」ホラーじゃなくて「寝かせてもらえない」ホラーというのはまだ新鮮ではある… のか?
私は不眠症なのですが、眠れないつらさはそこまで感じられなかったかな。拷問のそれぞれがショッキングすぎて。もう少しシンプルでよかったのかも。詰め込みすぎてたか??
あと、寝かさないために深夜はVR見させられているの、ちょっとシュールでした。VR映像をいろいろ調べてみたけど、女性の足の裏をひたすら見る映像とかあるんですね。あとBLとか。
う~んエッチな男の子同士のパーティとか深夜に見させられたら困るな、たしかに…