『マリグナント 狂暴な悪夢』を見た。2021年のアメリカ映画。
私、ジェームズ・ワンさんの映画あまり好きじゃない(怖いと思わない)のですが、この映画はちょっとさぁ… ズルいよ… アンタちょっといい女だったよだけどズルイ女だよ… と言いたくなったよ。ズルイ女とか、もう知らない人のほうが多いのかな。
いや、ちょっと想定外。私は怖いとは思わなかったけど(しつこい)これはちょっと、バカだな。思いついたやつ、バカ!でもすき!
そして主演のアナベル・ウォーリスって、メイクですごく怖い顔になるんだな。美人だからかな。
何度も流産を経験し、さらにはそのせいで夫とうまくいかずにDV被害を受けていたマディ。しかし、ある日を境に夫は殺され、妊娠していたお腹の子も失ってしまう。
親身になる妹のシドニーに、自分が養女であることを告白するジェン。
その日をきっかけに、予知夢を見るようになる。
今度は医者をターゲットにして殺人事件は続いていき、ジェンはその殺される人のビジョンをキャッチしてしまう。そしてその事件に「ガブリエル」という人物が関係しているらしい…?
しかし、ガブリエルはマディの頭の中に存在する空想の人物だったことが発覚。しかも、彼女の家の屋根裏にマディの生みの親の女性が監禁されていた。
警察よりも有能なシドニーが廃病院に行って調べたところ、マディは多重人格ではなかった。
なんと、寄生性の双生児を後頭部にくっつけていたのだ。以前手術で摘出したものの、とりきれない分を後頭部(頭蓋骨の中)につめこんで終了するというすさまじい工程を経て、新しい家族と愛する妹を得て、ガブリエルは消えたはずだった。しかし、マディが夫から受けたDVのせいで頭部が損傷し、ガブリエルは目覚めた。
ガブリエルは摘出手術をした医者と、自分の生みの母を憎んでいて殺そうとしてマディを乗っ取ったのだ。マディが見たのは予知夢ではなく、ガブリエルの蛮行を意識の片隅で見ていたのだ。
(ガブリエルのビジュアル、頭人間で体はイセエビみたいなのが美女の後頭部にくっついている感じ。うごうごしているとかわいい)
留置場で女囚にいじめられ、ガブリエルとマディは入れ替わってしまう。
女囚を皆殺しにして、警察署内も制圧して、ガブリエルは逃げる。生みの母を殺すために…!!
ガブリエルはマディの割れた頭蓋骨の中から顔を出していて、彼が肉体を操っている時には背中のほうが表向きになります。なので、手と足の向きが普通の人間と逆になるのは奇妙でおそろしい。(JOJOっぽくもある気がする)
生みの母の病室で鉢合わせしたマディとシドニー。一旦はガブリエルに負けそうになったマディだが、それに打ち勝ち、妹を守る… というエンドです。
全体的にマンガみたいな話。留置場で絵に描いたようなワルいおばさんにボコられるところとか、ガブリエルになったらカッコイイ黒コートきちゃうところとか。
あと、妹パワーすげぇですね。みんなも妹を大事にしろよな!