ニコラス・ケイジが遊郭で大暴れする映画、だけど…「プリズナーズ・オブ・ゴーストランド」

「プリズナーズ・オブ・ゴーストランド」を見ました。園子温監督。

2021年公開の映画だったのか。

海外から見た日本を拡大解釈して園監督流に味付けし、遊郭と西部劇をミックスしたような世界観で描かれる勧善懲悪ストーリーという印象。ワルい男が女のために正義を取り戻す戦いに出る、という非常にわかりやすいお話です。

う~ん、なんだろう… 楽しめなかったのはなぜなんだ…

スッキリか何かでこの映画を紹介する時に「なんと!あのニコラス・ケイジがママチャリに乗ってるシーンがあるんです!」と言われていて、もっと他にあるだろと思ったけどそんなことなかった。

本木雅弘主演の『双生児』とかを思い出したり、黒沢映画を思い出したり…今までのように「まったく見たこともなく、考えもしなかった」シーンがなくて、アレ?なんだか物足りないなぁという感想です。

途中でダンサーが踊りながら紙芝居をして過去を回想するシーンがあったのですが、学生演劇みたいだったのが残念。また、原発や核が出てきたりしたのも、映画見ている時くらいは忘れていたかったですね。この件に関しては個人差あると思いますが。

ニコラス・ケイジの片タマが吹っ飛ぶシーンも、無表情で見ちゃった。わぁ、痛そうという感想もない。

あと、ゴーストランドはこの世界でのスラム街に近い存在なのですが、時計塔の針を引っ張って抵抗しているんですね(理屈は忘れたが)。この時計塔が何かに似ているなぁと思ったのですが、キングコング西野さんがクラウドファンディングで作った時計塔を思わせたのだった。

と思ってもう一度画像検索したら、サッポロラーメンの味の時計台が出てきたので、もうどうでもよくなりました。

とにかくニコラス・ケイジの「ウルサーイ、ウルサーイ」「バンザーイ」「オイシイ~」といった日本語が聞けるのだけがちょっとした楽しみであった。