「ウォーキング・デッド」シーズン11・第5話『アウト・オブ・ジ・アッシェズ』の感想・解説(ネタバレあり)

想像通り、アーロン中心のエピソードと連邦のエピソードでした。

わりと既視感がすごいエピソードでもあります。

アレクサンドリアの壁はまた倒れてしまい、ウォーカーの侵入を許してしまう(また人が食われているんだけど…)。アーロンは娘のグレイシーを守りたいと強く考えるも、うまくいかない現状から悪夢を見ていた(赤をベースに、今まで殺した人たちに襲われるというなかなかのキチ夢)。

アーロンとキャロルはヒルトップから焼け残った道具を回収しようと考えるが、ロジータはアレクサンドリアを捨てて新天地を求めるべきではと考えている。

しかし、ヒルトップにはウォーカーと化した仲間たちが彷徨っていて、繊細なアーロンはショックを受ける。(過去に登場したトロイ、名前だけ憶えていたけどここで再登場)

そしてヒルトップにはなんと、囁く者たちの残党がいた。生存者はまだいるのか、自分たちを狙っていないかを拷問で聞き出そうとするアーロン。暴走するアーロン(とジュリー)を止めたのは、キャロルだった。自分が息子を失い暴走した過去を振り返り、彼を止めたのだ。

彼らは囁く者たちの残党を見逃すことにするが、その結果、コニーが生きて森を彷徨っていることを知ることができた。殺さなかったからこそ、聞き出せた情報だった。

アレクサンドリアでは、年下の子供たちにウォーカーの倒し方を教えるジュディスの姿があった。しかし、なかにはウォーカーをからかって遊ぶヤンキーもおり、彼から「母親に捨てられた」といじめられてしまうジュディス。

このジュディスの演技がすばらしい。グッ…となる瞬間、でもこんな奴に傷付いたところなんて見せないぞという強がり、でもちょっと肩が震えている感じ。また、このいじめっ子がザ・ろくでもない奴という感じの演技でいやみったらしいのもいい。しかし、ティーンがわりとろくでもない子が多いのはなんでなんだ。アルファの娘をいじめていた子とか(死んだけど)。

さらに、カールの形見の手形を壊されてしまい、こっそり涙を流すジュディス。慰めてくれるのは弟とハーシェル、そしてグレイシー。「カールもいないし、みんな、いない…」とこっそり泣くジュディスを励ますのはロジータだった。

この「カールもいない、みんないない…」ってセリフは重いですね。そういえばリックもミショーンもいなくなってるし、近しい人たちはすぐにどっかにいっちゃうので、現状親代わりになっている人が全然いないわね…(みんなが親、みたいな感じなのでしょうが)。 個人的にはニーガンとの絡みが見たいんだよなぁ、ニーガンってジュディス守って死にそうな感じがあったけど、マギーとの関係性が優先されそう。

一方、ユージーンたちは連邦のオリエンテーションを受け、職業を与えられていた。ユージーンは高校教師、プリンセスは販売員、エゼキエルは動物管理の仕事。しかし、ユミコだけは政務室に招待された(運営入りみたいな感じ??)。

そしてユミコは兄と再会を果たす。また、ユージーンはステファニーと念願のデートを果たすが、連邦は古きよきアメリカという感じの街並みで、最近は決して見られなかったアイスクリームやケーキも売られている。しかし、ユージーンは仲間に連絡を取ることを考えていて、ステファニーの協力のもとロジータに無線で連絡をとる。通信には成功したものの、ユージーン、エゼキエル、プリンセス、ステファニーは囚われてしまう。彼らは裁判にかけられることになる。追放か、それともー? 彼らの今後について口ごもるステファニー。

そしてその頃、ニーガンとマギーは合流予定地に到着する。仲間を待つかどうかで喧嘩する2人(ニーガンは待たない派)。しかし、ゲイブリエルと普段仮面をつけているマギーの腹心?(なのかすぐ顔を忘れてしまう。というか、この人ついてきていないと思ってたわ、勝手に)が合流し、仲間は5人になる。しかし、ダリルとフロスト(ダリルとともに教祖に捕まっている人)を待つことにするマギー。

ジュディスのエピソードはいいんですけど、この交互に闇落ちするキャラクターはなんなんだ(何度見せるんだ)というのはあるし、連邦の街並みがあまりにセットくさくてちょっと… このコミュニティがどんな壁で覆われているのかもよくわからないし、ちょっと古いアメリカみたいな感じなのがちょっとね… ありきたりすぎない?とか思いましたよ。

ユミコの兄・トミは医師だったと聞いた気がしたんですが、なぜかケーキ屋になっていました。めっちゃおしゃれなケーキ作ってた。砂糖の精製どうしてるんだろ。いや、気になったのが誰かに似てるなぁと思って考えていたら、ショーンKだったこと。どうでもいいですね。

今後は連邦の闇を見せる予定なのでしょうか?カースト最下位だと、カイジみたいに地下でトンネル掘らされそうだけど… というのはおいといて、次エピソードはなんと、マーベルの映画に出てたはずなのにこっちにも出演してくれた!コニーのエピソードであります。