死のループから逃れることはできない(迫真)「Re:デッド」

Reデッド

2018年のイタリア映画「Re:デッド」を見ました。毎日同じ日を繰り返すというホラーなのですが、毎回『死』でその1日が終わるという、はっきり言ってしまえばまあまあホラー映画ではありがちな設定です。最近話題になった「ハッピー・デス・デイ」もそんな感じだし。

登場人物

エマ:大学教授で女性学の専門家。カルト宗教の被害者女性について調べていた。
ジュリア:旅のコーディネーター。
ダニエル:ツアーでエマと一緒になった記者。この地方で起きた殺人事件を調べている。

ネタバレ

女性が宗教儀式の被害に遭い、殺されたイタリアの田舎町にやってきたエマ。旅の助けをしてくれるジュリアを待つ間、目玉のようなマークが血で描かれているのを見つけてしまう(まつげをつけたらフジテレビのマーク)。

翌日、ツアーに出かけるエマとジュリア、ダニエル(エマとダニエルは初対面)。しかし、突然謎の男たちに襲われ、ダニエルとエマは殺されてしまう。しかも、エマはダニエルの引きずり出された内臓を食べさせられて殺害された。
しかし、エマが目を覚ますと前日の4時に戻っていた。

2日目に1人で逃げても捕まって殺され、3日目にツアーに行くのをやめれば部屋に押しかけられて殺される(しかし、この時間軸ではなぜかジュリアとダニエルがカーセッ○スしてて気持ち悪い)。
4日目、裏をかいて部屋におしかけてきた仮面の男を殺すエマ。しかし、仮面の男はもうひとりいた。
「ホモー、ホミニー、ルプス」と彼は唱え、真っ昼間の駐車場でエマを殺す。
なぜ真っ昼間の駐車場で誰も気が付かないのか、そもそもコイツはホテルの中もこの格好でウロウロしてたんかという疑問が湧きあがってくるのですが、何度も登場するこの呪文にどうしても

ホモォ…┌(┌ ^o^)┐ホモォ…

この絵文字がドンドコドコドコと頭をかけめぐる。
(本当は意味がある言葉らしいんですけど、厨二病っぽかったので忘れました)

5日目、自殺をしてもループは発生する。6日目、部屋を訪ねてきたジュリアを殺してエマが件の呪文を唱えてもループする(ここで仕組みがまったくわからなくなってくる)。7日目、夜中に車を盗んでひたすら逃げても仮面の男は追いかけてきて殺しに来る。

8日目、ダニエルがキーパーソンだと気がついたエマは彼の部屋を訪ねる。殺人事件について詳しく尋ねるエマだが、そのうちにドラッグキメて、この世の名残りにとダニエルとエッチなことをして満足。彼の部屋に匿ってもらうも仮面の男はしつこくやってきて、エマは自殺してまた前日に戻る。

そして最後の日、夜中にそのまま儀式で女性が殺された場所に向かうエマ。黒幕はもちろんジュリアであり、エマは実は魔女としての素質を持つ女性として選ばれて殺されていたことがわかる。エマが諦めて状況を受け入れれば儀式が成立する?ようだが、エマは逆に儀式で力を得てジュリアたちを殲滅する。

ループが終わり、ダニエルはホテルで警察から取り調べを受けていた。エマが失踪し、ジュリアが殺されたからだ。なぜかしつこくダニエルを疑う顔にクセのある警官。ダニエルは導かれるように儀式の行われた場所(ジュリアの殺害現場)に向かうが、そこにすべての事の顛末をふきこんだエマのレコーダーが残されていた。
ダニエル「大スクープだ!」(ニッコリ)

終  わ  り
な   め   と   ん   か

といいたくなるようなユルユルの終わり方に思わずズッコケる。

「わあ、大スクープだ!キャッキャッ」じゃないんだよ。そもそもこれはスクープなのか?
最近ではZ級ホラー映画でも必然性のないおっぱいや無駄なシャワーシーン、意味のない性交シーンは出てこなくなりましたが、この映画は全部それが入ってるよ!お得だね!
3人しか登場人物がいない点で、どう考えてもジュリアが犯人だよねと冒頭で気付くわけですが、ホントにこの儀式になんの意味があったのか?わかる人は誰もいないでしょう。
そもそもゾンビ映画と勘違いしてレンタルした私が悪かった。おわり。