「ウォーキング・デッド」シーズン9・第5話のネタバレ

ウォーキングデッド シーズン9

高層ビルの隙間でうねるように飛び続けている鳥たちの群れ。
「起きろ、起きるんだ」
リックはベッドに寝たきりの自分に呼びかけている。次の瞬間、鳥はヘリコプターに変わり、彼は自分の腹から大量の血が出ていることに気が付く。そして次の瞬間、ベッドで寝ていたリックが「起きろよ、クソ野郎」と彼に微笑みかける。

我に帰ったリック。腹に刺さった鉄骨のせいで、動けない。ベルトを抜き、それで自らの身体を引き上げていくリック。叫びながら、鉄骨から体を引き抜く。大量のウォーカーが彼に迫るが、リックはなんとか馬に這い上がり、朦朧としながらそれにまたがって走り続ける。ウォーカーたちはリックの後を追い続ける。

ボロボロのキャンピングカーが走っていたが、エンコしてしまう。運転していたジェイディス(アン)はイライラと叫ぶが、そこに謎のトランシーバーの男から連絡が入る。現在地と状況を説明するジェイディス。男はワナではないかと警戒しているが、ジェイディスはここを離れたいと主張する。

リックの血で、馬の背も赤く濡れている。皆を守るため、必死で耐えているリック。ウォーカーを別の場所に導かなくてはいけない。今までに見たいろんな景色が、走馬灯のようによぎる。ウォーカーの前で立ち止まってしまっていたリックは、慌ててまた馬を走らせる。

馬で進み続けていたマギーは、ウォーカーを見つけて頭を叩き潰す。彼女のお供をしている王国の弓使いの女性・ローラ(彼女もマギーの考えに共鳴しているらしい)は、冷静に頭を潰したマギーを見ている。マギーは進み続ける。

リックはあるところで、死者たちを振り切って逃げる。たまたまあった小屋の中に逃げ込んだリック。
「出てこい、クソども」と扉に落書きされている。家の中にあった布を裂いて止血をするリックだが、そこにある白骨化した死体や動物の剥製を見ながら、意識を失ってしまった。

高速道路を、馬に乗って移動しているリック(シーズン1のビジュアルを思い出す)。
「家族を探している」
という彼の前に、シェーン(妻のローリを寝取った親友。リックが殺していたはず)が現れる。一緒にハンバーガーを食べながら、話をする2人。
「厳密に言えば、『俺の家族』を探している。俺の娘だぞ。目が似てるだろ」
(そういえばすっかり忘れていましたが、ジュディスはローリとシェーンの子だったわ)
「鼻は似ていない」
軽口を叩きあう2人。リックをクソ野郎だというシェーン。リックは自責の念にかられている。
「望んでいなかった」
「だが受け入れただろ」
彼を殺したことを悔いているリック。謝罪をしようとする。しかし、シェーンはこうなったのは自分のせいだという。
「今こそ、ひざまずき、心の奥から見つけろ。憎しみや怒りを。そうすれば忠誠心を見いだせる」
そしてシェーンはもうひとつ言いたいことがあると言い、こう叫ぶ。
「起きろっ!」
その声で目覚めると、小屋の入り口までウォーカーが迫っている。壁を壊して逃げるリック。大量のウォーカーが迫るが、リックは再度馬に乗って逃げ出す。

ジュディスの面倒を見ているミショーン。そこにマギーが来たと連絡が入る。
ニーガンの檻がある家の前に着たマギーだが、ミショーンは待ち伏せしている。彼を殺そうとしているマギーと、そうしたら彼のためになってしまう(彼が殺されたら、元救世主たちが彼をますます神格化するだろう)というミショーン。2人は睨み合う。
グレンがそれを望むだろうか?お父さんだって望まないと説得するミショーン。しかし、マギーはニーガンの死に固執している。それですべてが終わると思うマギーだが、ミショーンはそれが始まりになると思っている。
1年半かけても、ニーガンを殺したいという気持ちからは逃れられない。どうしたら解放されるのか、マギー自身も知りたい。こんな生き方は自分も望んでいないのだ。しかし、ミショーンもどうしたらいいかはわからないとつぶやく。
やはり、マギーは行動するしかないと思っている。マギーはそれを背負って生きるとミショーンに言い、鍵を手に入れる。

檻の前に現れたマギーだが、ニーガンは笑って彼女を出迎えた。
「来ると思ったよ」
「私を覚えてる?」
「もちろんだ、必ず来ると」
彼にひざまずくように言うマギーだが、ニーガンは思い出話を始める。グレンが死んだ時の話を。
「復讐か?」
「正義よ」
マギーは彼に代償を払わせるという。しかし、ニーガンは過激な言葉でマギーを煽っているように見える。殺しを望んでいなかったと言ったが嘘だといい、グレンの名前を忘れてすらみせる。グレンの殺しを楽しんだというニーガンは、自分を殺すようにマギーにせがむ。
そっと鍵を開けるマギー。光の下に行けというニーガンだが、彼は言うことを聞かない。
「頼む、頼むよ、殺してくれ」
泣き崩れているニーガン。自信満々で男前だったはずのニーガンは、老人のように痩せ細り、老いさらばえている。ケガをした頭部ははげかかり、シワだらけだ。その彼の姿に絶句するマギー。
殺してほしい理由を聞かれた彼は「妻のそばに行きたい。ルシールのもとへ」と涙を流し続ける。
「俺を殺すのは君であるべきなんだ。俺にはできない。できなかったんだ。ダメなんだ。今の俺ではダメだ。こんな生き方させないでくれ。終わらせてくれ。こんな俺は…殺せ。頼む」
マギーは殺してくれと懇願するニーガンを檻に戻す。彼を生かすほうが、死よりも悲惨で残酷だとわかったからだ。マギーはニーガンのいる部屋を後にする。

戻ってきたマギー。ミショーンはマギーが殺さなかったことをすぐに理解してうっすら微笑む。しかし、そこにキャンプが大変なことになっていると連絡が入る。

リックは馬に乗り、歩み続けている。
「家族を見つけるんだ」
と口走っている彼。今までに見たウォーカーたちがフラッシュバックする。

夢の中でハーシェルと再会したリック。彼らは農場で夕焼けを見つめている。リックはベスやグレンを守れず、マギーを傷つけたことを謝る。もしかしてリックが努力して別の選択をしていたら、皆が助かったかもしれない。しかしハーソェルはマギーの強さを信じている。
リックは家族を探し続けていると彼に話すが、ハーシェルは「とらわれるな」とアドバイスする。リックは疲れてしまっている。カールとここで出会えるかもと期待する彼だが、ハーシェルはリックに「起きるんだ」と囁く。
一旦は目を覚ましたリックだが、またすぐに気を失う。

今度はリックは病院の中にいる。「外に死人がいる」と書かれている扉の前に立ち、それを開く。すると、大量の死者が大地を覆い尽くしているのがわかる。死体の上を歩くリック。その中には、自分の仲間もいる。そこから立ち上がってきたのは、サシャだった。皆が死んだことに狼狽しているリックだが、サシャは「いいのよ。役割を果たした、私のように。死者はみんなそう」と話しかける。
「どうして」
死者は自分たちに強さを教えてくれた。そして自分たちが、他の人を変えていく。そうして助け合って、向上しあってきた。終わりはない。サシャは優しく話す。
「もう終わる気がする」
「小さなことはね。すべては終わらない。私たちは死なない」「バランスは保てない。必ず崩れ、善のほうへ。勇敢さのほうへ。愛へと向かう。家族を、あなたは失っていない。だから迷わないで。あなたは起きるのよ」

馬から振り落とされた事に気がついたリック。だが、幸運にも橋の修復をするためのキャンプに戻ってきていた。たくさんの人間が死んでいるのが見える。大量の出血が彼を苦しめる。ウォーカーになったかつての仲間たち(といっても元救世主のマッド?とかなので、主要キャラはいません)が見える。リックは仲間が死んだと思い込み、絶望する。銃を使うも、反動でいちいち倒れ込んでしまうリック。かつての知り合いたちの頭を撃ち抜く。さらに、ウォーカーの群れはキャンプをなぎ倒し、あっという間に侵食していく。徒歩で逃げるリックを追いかける死者たち。
リックは橋のそばで倒れ込んでしまう。意識を失いつつあるなか、ようやく仲間たちが駆けつけた。ダリルやミショーン、マギー、エゼキエル、ユージーンの姿が見える。
リックは諦めかけているが、ミショーンは「大丈夫よ。私達は死なない」と励ます。
「あなたを愛したのは、戦士だからよ。決してあきらめない。だから戦って、私のために。みんなのために」
「君は家族だ。君を見つけた。だがこれは、現実じゃない」
「現実よ…起きて」

目を覚ますと皆は消えていて、リックはやはりひとりぼっちだ。
彼は必死で橋の上に向かう。修繕中の橋の向こう側にたどり着いたリック。死者たちは橋の上に押し寄せている。その重みで橋はたわんでいくが、崩れない。リックは計画が狂ったことを知り「もう無理だ」と絶望する。
彼に襲いかかる死者だが、ボウガンの矢が飛んできた。今度こそ、現実のダリルやキャロル、マギー、ユージーン、ジーザスたちの姿が見える。リックを助けるために奮闘する仲間たち。だが、群れの数が多すぎる(彼らを死なせたくない)とリックは制止する。ダリルはボウガンでリックを殺そうとする死者の頭を射抜き続けるが、リックはふと橋の上にあったダイナマイトの存在に気が付いた。
ミショーンたちは必死で走り続ける。リックは「家族を見つけた」とひとことだけ言い、橋を撃つ。ダイナマイトは爆発し、仲間たちはリックが死んだことを悟る。静かに涙を流すダリルと、絶叫するミショーン。橋は崩れ、死者は川に流れ落ちていく。ダリルは橋に背を向け、フラフラと立ち去る。

橋の爆発を遠くから見ていたジェイディス。無線で、そのパニックの様子を聞いている。彼女は銃を出し、それを握りしめる。川にはたくさんの死者が流れていくのが見えるが、同時にヘリコプターが彼女を見つけて近付いてきた。
しかしジェイディスは、川べりに打ち寄せられたリックを見つける。「Bよ」と言った彼女は、リックは強い人だし助けになるはずだから彼を助けたい、取引してくれと持ちかける。ヘリコプターは彼女の取引を受け入れるように、静かに降下してきた。

ジェイディスの顔を眺めながら、意識をうっすら取り戻すリック。
「まだ生きている、私が救うわ」
リックとジェイディスを乗せて、ヘリコプターはどこかへと消えていく。

おそらく、数年後。
「逃げるわよ!」と叫んでいる女、ウォーカーを殺す男たちの姿が見える。5人の生存者がウォーカーと戦っている。
しかし、誰かが彼らを助けてウォーカーを撃ち殺す。そして女の子の声で「こっちよ!」という声がする。
そこには、銃を持つ少女の姿があった。成長したジュディスだ。生存者たちはそれぞれ、マグナ、コリー、ケリー、ユミコ、ルークだと名乗る。
ジュディスは父のトレードマークであり、兄がかぶっていた保安官の帽子をかぶる。
「私はジュディス、ジュディス・グリムス」

感想

まさかのシーズン9終わりではなく、リックはここで退場です。すごい半端な話数ですね。たぶん、ラストシーズンに生きて戻ってくる(助けてくれる?)のでしょうが、巻き添えでジェイディスも消えちゃった…
前シーズンからマギーのキャラクターにはなじめなかったのですが、ようやく彼女の苦悩が伝わってくるシーンがあって嬉しかった。ニーガンの俳優さんも熱演でした。フケメイクがすごすぎる。
そして夢のシーンに出てきたのは懐かしのシェーンにハーシェル(ご冥福をお祈りいたします)、サシャ。
う~ん、グレンとかアンドレアとかエイブラハムとかタイリースとかも出てきてほしかった。あと、家族を探しているという話だったので嫁のローリも出てくるかと思ったけど、1ミリも登場しませんでしたね。でもハーシェルとサシャの演技が素敵で、思わず泣いてしまいました。グレンとエイブラハム以来です。リックが死んだと思った瞬間のダリルの泣き方もカッコイイんだよなあ。ものすごくダリルっぽい泣き方なのもスゴイ。
あと、ジュディスが超かわいくなっていたので、今後楽しみです。あと、ユミコはウォーキング・デッド初の日本人役らしいですね。来週も楽しみです。キャロルはエゼキエルと結婚したのかなあ??