顔に生肉を貼る意味「Z108地区 ~ゾンビ包囲網~」

Z108地区

2012年の映画「Z108地区~ゾンビ包囲網~」を見ました。台湾映画です。2012年の映画にはとても見えないほどフィルムがボロボロな感じ。
台湾ではゾンビ映画があまり撮影されていないイメージがありますが、こちらはR18+だけあってかなりグロめ。ウイルス感染で広まったゾンビ、マフィアとSWAT、さらには一般人たちが協力して逃げ惑うが…という話であります。
ちなみにこの映画の監督、「ゾンビ・ファイト・クラブ」を後に撮影した人。よっぽどゾンビとSWAT好きなんですね。なお、「ゾンビ・ファイト・クラブ」同様、こちらも話がとっちらかり気味であります。

以下ネタバレ。

 

女性が目を覚ますと、車から娘が消え、周囲からは誰もいなくなっている。雰囲気はまんま、「28日後…」。スーパーで娘を捜す主人公だが、ゾンビに追われて逃げることに。意外としっかりメシ(人肉)を食うゾンビであります。
娘は無事だったものの夫はゾンビ化、通りかかった車に助けられるが…?

クラブではマフィアたちがドラッグやったりお姉ちゃんとイチャイチャしたりしています。おっぱいを丸出しにした女性同士がキスをするシーンもあります。うれしくないおっぱいだ。そんなマフィアのもとに突入するSWATたち。
マスコミは無理やりインタビューを敢行しているが、ゾンビに噛まれてパニックは広がる。
マフィアに囚われていた外国人男性たちは、ゾンビの口元をちぎって応戦する。

マフィアとSWATは協力して逃げるが、マフィアの子分が発症してボスも噛まれ、パニックは止まらない。ちなみに、なぜか毛皮を来ている子分がいます。エンタの神様にこういう芸人さんが出ていた気がする。牙一族だっけ。

一方、冒頭の親子はキチ親父につかまり、なんとお母さんは陵辱されていた。この男は顔に生肉を貼り、ゾンビたちを働かせて発電していた(コント?)。おっさんは女性に放尿するなどやりたい放題。

マフィアの感染は止まらず、親分の妻が犠牲になった。

立てこもった映画館から脱出したマフィアやSWAT。しかし、隊長がヌルッと犠牲になる。
日本人リポーターやマフィアの親分と毛皮を着た子分、親分の子供、黒人男性、くまだまさしさんに激似のSWAT隊員はトラックで逃げ出す。

キチおっさんはゾンビの毒を女性に注入したり、体の上にタコを乗せたりという謎プレイにいそしむ。
しかし、日本人カップルが助けを求めて彼のマンションにやってきた。キチおっさんはカップルの女性のほうを自分のモノにしようと企むが、マフィアとSWAT生存者組がなぜか乱入してきて、監禁されていた親子を助ける。さんざん陵辱されたママさんはおっさんをボコりまくって殺してしまう。なんと、娘(なぜか子供は監禁してなかったおじさん。ロリコンじゃないことは好感が持てる)は勝手に家を抜け出して行方不明になっていたのだ。

しかし、ここでもまたゾンビが発生し、さらに逃げ込んできた日本人カップルの男性が殺人鬼だったこともわかる。しかも観戦していたマフィアの親分がゾンビ化するが、腕が異常に太いムキムキおじさんと化す。

ゾンビとその被害者の遺体で「SOS」の人文字を作り、ヘリコプターに助けを求めた結果、ママさんと親分の息子(幼児)が助かり、元通りの生活に戻る。

という話なのですが、完全に狂ってます。
SWATとマフィアが協力するとか、友達がゾンビ化して襲ってきたとかいうゾンビ映画のセオリー通りの展開はいいのですが、
・キチおっさんの変態プレイが気持ち悪すぎるかつ上級者すぎる。顔に生肉貼ってたのもよくわからない。
・ゾンビの口をちぎって噛まれないようにするのっうて難しくない?腐食ゾンビならまだしも、手の力より顎の力のほうが強そう。
・都合よくキチおじさんのマンションに集合するというお決まりの展開
・遺体で人文字を作るのはダメだと思うの
・あの~、娘は…????

どうでもいいけど日本人推しはなんでなんだろう(日本語が喋れるキャストが何人か起用されて日本人役で出ていた)。