「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」シーズン3・第9話『ミノタウロス』のネタバレ

フィアーザウォーキングデッドシーズン3

爽やかな朝。オットーのベッドで目を覚ますマディソン。牧場の外では、大量のウォーカーが徘徊している。馬を食べているものもいる。トロイやニックたちは、それを殺すために待ち構えている。

具合が悪そうなジェイクを心配するアリシア。ジェイクは顔色が悪い。

トロイはニックを「詩人」とからかう。「詩人だって人を殺す」と言われたニックは、それを聞き流している。

マディソンはオットーの机の上に残った血の跡を見つめ、指でなぞる。そしてその席に座り、机の中を漁る。

先住民たちの車が牧場にやってきた。住人たちは気付いて、そこにやってくる。
車から降りてきたのはウォーカーだ。ウォーカーとジェイクは握手をする。彼らはマディソンたちと共同生活を送るのだ。
グレッチェンの仲間だったぽっちゃり青年は「間違っている」と呟く。

ウォーカーたちに倉庫を案内するジェイクとトロイ。トロイはオフェリアを敵視しているが、ウォーカーは彼女を恩人だと主張する。感情的になるトロイ。しかし、ジェイクがそれを叱りつける。
ジェイクは銃の保管庫まで見せ、鍵を彼に渡す。ジェイクとウォーカーがそれぞれ鍵を持ち、その両方がないと鍵を開けられない仕組みになっている。

トロイはこの状況を招いた父親を恨んでいる。「掘り起こしてもう一度殺したい」というトロイ。ニックはオットーに敬意をはらうが、トロイは認めない。ニックも父を亡くした過去を持つ。(高速道路の事故で死んだことになっているが、実は自殺である。だが、ニックはそれを知らない)
しかしニックは、うすうす父が自死したと思っている。

ダムに戻ってきているダニエル。エフレインやローラとともにいるが、ローラはダムから出ていくという。
「私は隠れたりしない」と言うローラだが、彼女が今やリーダーだ。敵もいるから、街は危険だ。ローラはその敵に立ち向かうと言うが、それは現実的な話なのだろうか?

住人のボディチェックをしている男たち。彼らはジェイクとウォーカーの命令だからと、しぶしぶ言うことを聞いているが、かなり不満がたまっているようだ。

アリシアの心配をするマディソンだが、娘から「ウォーカーと裏で取引をしないでほしい」と怒られる。

ローラは貧しいものたちに好きなだけ水を配っている。
ダニエルは集まってきている者たちに目を光らせている。オフェリアがいないか探しているのか。
そこに「奴らが来る!」と声がかかる。ウォーカーたちが群れをなしてやってきた。

夜。雰囲気が悪い仲間たちの前で、ジェイクとウォーカーが演説を始める。お互いに仲良くするべきだと仲間に言い聞かせる彼ら。ウォーカーはオットーが死んだことで恨みが消えたといい、憎しみは歩き回る死人たちへ向けるべきだと話す。

夜、オフェリアのもとを訪れるニック。オフェリアはニックを気遣うが、罪悪感はないようだ。
「やっぱりパパの娘ね」というオフェリアだが、ニックには罪悪感があるのか聞き返す。

ウォーカーと話をするマディソンだが、彼はトロイが危険だと忠告する。
一方、トロイや若い連中はジェイクを責めている。友達を殺し、グレッチェンを殺した者たちと仲良くなんてできないというのだ(グレッチェンを本当に殺したのはトロイなんですけどね)。
「フィルに、トリンボル家。毒もまかれた。次は誰かな」
「グレッチェンまで
「ああ、かわいそうに」
トロイは素知らぬ顔をしている。

祖先の骨を埋葬しようとしているウォーカー。アリシアが通りかかる。ウォーカーは仲間に埋葬の事を話していない。「冒涜は怒りを買う」というアリシアだが、マディソンではなくジェイクと協力すべきだと彼に警告をする。

マディソンはオットーの机の中から水位記録を見つける。

先住民たちにコーヒーの味はどうだとからかわれ(彼らの仲間は毒入りコーヒーで殺された)、地面にコーヒーを捨てるトロイ。ぽっちゃり青年が彼らを撃ち、取っ組み合いが始まってしまった。
トロイはそれを離れたところで見ている。
ウォーカーが走ってきて仲間を止めるが、先住民と牧場民達の雰囲気は一気に悪化した。

ウォーカーは誰かがそそのかしたのだと言い、武装すると言い出した。アリシアはそれを必死で止める。
ウォーカーは倉庫の中にある武器で武装するといい、鍵をよこせと言い出した。ジェイクはその武器は外の死人たちを殺すためのものだと主張するが、マディソンに説得され、鍵を渡すしかない。

夜。トラクターを回って牧場民の武器を回収しているトロイの部下たち。

トロイの説得をしようとしているマディソンを引き止めるニック。トロイは彼らを中に入れるが、血のついた机を見せて「燃やさなきゃ消えない」という。
2階を調べようとする者たちに銃を向け、発砲するトロイ。ニックにすら銃を向けている。ニックはトロイを説得しようとするが、彼は先住民たちを殺そうという気持ちを変えない。

打ち合いが始まり、不利な状況になってもトロイは撃つことをやめない。
「恩に着るよ」
「何が」
「俺についてくれた。死ぬのは構わない。ひとりじゃない」

ダムを見下ろしているダニエルは、感染者が増えたことを気にかけている。
ローラはオフェリアを探している彼の本心に気が付いていた。「希望は消せない」とう彼だが、ローラは「今はここで待つべき」と意見を述べる。彼らにはダニエルが必要だし、捜索に出したら彼を殺してしまうと思っている。
ダニエルは自分は不死身だと笑う。

打ち合いはまだ続いている。
ニックは「死にたくない」とつぶやくが、トロイの説得を続ける。ジェイクやオットーの話をしていても彼の心は動かない。とうとう取っ組み合いになる2人。ニックはとうとう、オットーを殺したのは自分だと彼に告げてしまう。
固まるトロイ。彼は完全に戦意を失い、混乱してそのまま捕まっていく。

マディソンとウォーカーの密会。ウォーカーは撃たれた仲間のことを思っているが、マディソンは彼を撃ったぽっちゃり青年はもうすぐ死ぬだろう(捕まった時に首を締められていた)と冷たく言い、問題はトロイだと続ける。
マディソンは彼を殺さず、出ていかせようと言う。ウォーカーも追放させるつもりだ。
しかし、ニックはトロイを説得したものの味方をした。罰は必要だ。マディソンはニックを牧場に残せと言う。

水の配給では、もっと水がほしいとねだる者や、作業員を殺してダムを奪ったくせにと怒鳴ってくる若者が出てきてしまう。ローラが殴られ、タンク車をよこせと暴れる暴徒で騒然とする。

トロイの様子を見に来たジェイク。片手をケガしているトロイは「両手ならキリストだった」と言い、ジェイクも思わず笑う。しかし、彼は弟に追放されると告げに来たのだ。トロイはそれを受け入れる。ようやく兄弟らしい絆を見せ、抱きしめあう2人。

トロイはナイフや銃、弾をひとつずつ渡され、荒野に連れて行かれる。ニックはロッカーサイズの小屋に監禁されるらしい。頭に袋をかぶせられたトロイを乗せた車は、走り出す。

マディソンの運転で荒野についたトロイは、彼女に「魔女にはかなわないな」と言う。
マディソンはジェイクのために、彼が戻らないことを確信している。
「父さんなら君を災いのもとと言っただろう」
縄を切られたトロイは、自分のケガしている左手にわざとナイフを突き刺させ、それを奪って先住民族側の見張りとして来たケラーを殺してしまう。マディソンは彼に銃を向けた。
だが、トロイはオットーをマディソンとニックが殺したことを知っていると告げる。なぜ、マディソンは自分で撃たなかったのか?そして、今もなぜ撃たないのか?トロイはマディソンに襲いかかる。
「俺は降伏しない。絶対に」
トロイに頭突きをしたマディソンは、また銃を握り直す。
「俺が必要だろ?」
「撃たせないで」
「俺が必要だ」
トロイは突然笑う。
「もういやだ。疲れたよ」
トロイはようやく立ち上がり、荷物を持って去っていく。

感想

大人たち全員に感情移入できない悲しいドラマ。アリシアが「ママを信じないで」とウォーカーに言ったり、ニックがマディソンのためにオットーを殺したりと、子供が犠牲になりまくっています。
マディソンが手に入れたいものは、どこまで他の人を踏みつければ近付けるのでしょうか。
トロイはどこに行くのか?もしかしてストランドとかと合流するんじゃないでしょうね??

One thought on “「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」シーズン3・第9話『ミノタウロス』のネタバレ

Comments are closed.