「iゾンビ」シーズン1・第7話『母性本能をくすぐられて』のネタバレ

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キャンプをしている若者4人のところに、血まみれの妊婦が走り込んでくる。
彼女はエミリー・スパロウ。失踪していた少女で、しかも妊娠している。

結局彼女は死に、赤ちゃんだけは助かる。マスコミの中には、少年の連続失踪事件を放置している警察のやり方について不満を持っているものもいるようだ。

彼女の両親は遺体安置所で娘と対面し、絶句する。
(ちなみに、この安置所に人が簡単に入ってこられるのはカードリーダーが壊れているからという設定がありました)
ブレインが勝手に入ってこないようにするため、カードリーダーの修理を依頼するリヴ。

エミリーは足を捻挫していて体中に打ち身や骨折があることや、胃が水でいっぱいで栄養失調ということしかわからない。赤ちゃんの父親で容疑者でもあるディランは、やはり疑わしい人物だ。
リヴは彼女の脳を食べたせいで、強い母性本能が芽生えてしまう。ラヴィの世話を焼きたがる自分に驚くリヴ。

病院に、エミリーの赤ちゃんを見に来たリヴ。そこは、彼女の母親が勤める病院でもあった。
リヴの母親は小児医療の道に進むように彼女に勧め続けている。検視官の道を選んだ彼女が気に入らないのだ。だが、彼女は突然ビジョンを見る。
エミリーの両親はディランとの交際に反対し、彼女を監禁していたのだ。

バビノー刑事にそのビジョンのことを知らせに行くリヴだが、バビノーが取り調べを担当するのはディランであり、両親の取り調べ担当はフリン刑事だというバビノー。そのため、彼らの取り調べは隣の部屋から見ることしかできないと言われる。

ディランは札付きの不良で、スズキとも顔見知りだ。バビノーは彼の容疑をマスコミを利用して晴らしてやる代わりに、捜査に協力するように言う。ディランは以前彼女の妊娠を知り、激昂。その直後にエミリーが消えたことから、ずっと容疑者扱いされていた。

事件の日、エミリーは喧嘩をしたディランのもとを飛び出してヒッチハイクで帰ろうとしていた。彼女を連れ去った黒いキャンピングカーからは犬の吠えるような声もした。ディランはそのことをずっと黙っていた。
ディランは犯人ではないのかもしれないが、ナルシストで傲慢、目立ちたがりな男だ。赤ちゃんを利用して、世間の同情を買おうとしている。

メイジャーはバビノーに若者の失踪事件について相談するが、あまりに忙しいので協力を後回しにしようとする。だが、電話口に記者のレベッカが出たことで、慌てて電話を切ってしまう。記者会見でも若者の失踪事件について質問した女だ。
レベッカはメイジャーの家にいて、キャンディマンの捜索を2人でやろうと彼に持ちかける。

リヴは安置所で飼育しているラットを抱いてかわいがっており、それを見たラヴィは呆れる。
ラヴィは、メイジャーに対してローウェルの事を話してしまったと白状するが、いつかバレることだとリヴは肩をすくめる。そこにちょうどローウェルがやってきた。ラヴィとローウェルは同じイギリス出身ということもあり、意気投合する。そしてラヴィの研究に、ローウェルも協力してくれる。

ローウェルは科学者の脳みそを食べたせいで饒舌だ。彼らがゾンビになったのは、ユートピアムとマックス・レイジャー飲料(スカイダイビングの事件でも出てきた会社。おそらく「レッドブル」みたいな感じ?)の成分が混ざりあったせいだとラヴィは推測する。

だが、ローウェルが帰宅する直前にリヴとキスしてから腕にパンチをしたことで、彼女は恋人から友人に格下げされたのではないかと衝撃を受ける。ラヴィは慰めようとするが、そこに落ち込んだバビノーまでやってくる。レベッカがバビノーのことを貶めるような記事を書き、それが新聞に掲載されてしまったのだ。メイジャーにハメられたと、リヴに怒るバビノー。

再度病院に行ったリヴは孫の姿を見つめているエミリーの両親を見て、胸を痛める。母のところにも行くが、そこにいたエヴァンを抱きしめてしまうリヴ。エヴァンはびっくりする。

新聞記事のせいで、閑職にまわされているバビノー。仲間にいじめられている。
だが、そのおかげでエミリーの両親が節税目的で設立したスパロウ・ソングという会社が、別荘を所有していることを突き止めた。

リヴとバビノーはその別荘を訪れるが、中に入ることができない。
こっそり中に入る2人。地下室でベビーベッドを見つける2人だが、そこで犬の鳴き声が聞こえてきて驚く。
だが、それはエミリーの父親が彼らを地下室に閉じ込めたからだった。犬の鳴き声は彼の愛犬のものだ。だが、リヴはそれを引き金にビジョンを見る。エミリーは犬の鳴き声のするなかで閉じ込められ、窓の隙間から男のことを見ていた。だが、それは父親ではない。

両親から話を聞くことができたバビノー。ディランは親権を両親に渡さないつもりらしい。
ベビーベッドは、両親が願いをこめて作ったものだった。
エミリーは親に愛されていたが、ドラッグや男に溺れたせいで彼らの人生はめちゃくちゃになった。

バビノーは両親を疑うが、リヴが新しく見たビジョンでは、トラックの荷台にエミリーは乗せられていた。そのトラックの特徴に当てはまる車に乗っている動物管理局員も犯人の候補に入る。

動物管理局員のマーゴから話を聞くことにしたバビノーとリヴ。リストを見るが、該当者はいない。だが、解雇になった男がひとりいた。ジェラルド・デニーという男は、のぞきで解雇された。だが、彼は既に刑務所に入っている。エミリーを殺せるわけはない。
とうとう、バビノーの世話までやき始めるリヴ。

ローウェルと映画デートをしたリヴだが、彼はやはり消極的になっている。キスにも気乗りしないようだ。実は、彼はゲイの脳を食べてしまったらしい。納得したリヴは彼とおしゃべりしながら楽しく過ごす。

リヴはまたまたエミリーの赤ちゃんを見に行くが、ビジョンを見る。
「彼女に見つかったら…」とつぶやいている少女2人が見える。犯人は男女2人組だったようだ。そして、エミリーは高いところから落ちて逃げた。

バビノーは、エイリーはケガのせいで遠くまでは歩けなかったが、川に流されて移動したのではないかと推測していた。該当する地域にある家の持ち主はマーク・シェパード。ビジョンで見た男と似ている。そしてその妻は、動物管理局員のマーゴだ。

ブレインの部下のジュリアンを尾行しているメイジャー。キャンディマンの車はダミー会社のものだったことがレベッカの連絡でわかるが、彼の本名を知るために車上荒らしをする。そして彼の本名であるジュリアン・デュポンという名を知ることができた。そのうえ、車の中から脳みそを見つけた!
しかし、警察がメイジャーを見咎める。ジュリアンもジムの中から出てくるが、脳みそを見つけられた彼は仔牛のものだと言い訳する。それを信じた警察は、メイジャーを連行する。

リヴたちはマークの家の前で張り込みをするが、突然発砲される。
スズキたち援軍の警察もやってきて、突入することになる。リヴはバビノーを心配して双眼鏡で家を覗くが、女の子たちが監禁されているであろうツリーハウスを発見する。リヴはバビノーの言いつけを破り、彼女たちを救いに出ていってしまう。
家の中に単独突入したスズキは、夫婦に撃たれてしまう。だが、ゾンビ化したスズキは冷蔵庫の扉をもぎとり、それを盾にしながらマークを撃つ。

リヴもマーゴに足を撃たれるが、怒りでゾンビ化し、ツリーハウスの扉をもぎとる。
スズキは抵抗をやめたマーゴを冷酷に射殺する。

リヴは隠れていた少女たちを見つけ、助け出した。
スズキはリヴの撃たれた足を見て「撃たれた?」と尋ねるが、リヴは枝が刺さっただけだとはぐらかす。しかし、スズキは彼女の正体に気が付いているようだ。

スズキはディランと共に、死んだシェパード夫婦の会見をしている。少女たちは一夫多妻制を実践しようとした夫婦の餌食になり、誘拐されたのだ。彼らは儀式やいけにえ的な考えも持つ、異常者だった。

失踪した子どもたちの死体も掘り出されている(スズキとブレインが夫婦に罪をなすりつけた)。ジェロームとエディの死体も見つかるが、メイジャーとは連絡がとれない。留置所に射るからだ。

ディランは調子にのっていて、リアリティ番組のオファーがあったとリヴに対しても自慢げに語る。だが、リヴはディランの子育てでは赤ちゃんが突然死すると脅し、彼を怒る。

リヴはその後病院に行くが、ディランが赤ちゃんを抱いていたのを見る。そして、彼が息子をエミリーの両親に渡すのも目撃した。彼は両親に親権を渡したのだ。

リヴはかつて、メイジャーの子供がほしいと思っていた。だが、それはもう叶わないかもしれない。
でも、家族への愛を再確認し、ローウェルへの愛でも満たされている。

しかし、遺体安置所の実験室の中では、ラヴィが行った実験の末、ゾンビ化したネズミが仲間たちの脳を食べ尽くしていた。