「iゾンビ」シーズン1・第6話『仮想現実の代償』のネタバレ

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第6話の事件

自宅で腐敗して発見された遺体は、最初心臓麻痺と思われたものの、他殺だったとわかる。ネットでハッキングや荒らしをしていて嫌われ者だったサイモンを殺したのは、一体誰7日?
ネットゲームのユーザー?それとも、彼にクレームをつけられて潰されたドーナツ店のオーナー?それとも、別の誰かなのか?

第6話の登場人物

サイモン:事件の被害者。だが、ネットでは悪名高いハッカーでクレーマーとして知られていた。
「フルオート」:サイモンがやっていたネットゲームで、彼と対立していたユーザー。
ドーナツ店のオーナー夫婦:サイモンにクレームをつけられ、店を潰された夫婦。

マイケル:森で発見された少年の遺体。脳みそが抜き取られ、高級食材を食べた後に殺された。もちろん、ブレインの被害者である。

ネタバレ

ジュリアンに殴られてケガをしたメイジャーは、治療のために遺体安置所に来てラヴィに傷を縫ってもらう(アメリカは医療代がバカ高いから)。出勤してきたリヴが交代するが、メイジャーがキャンディマンについて調べていることに不満を持ち、危険だからやめろと説得する。イラッとしたメイジャーは、リヴがローウェルといい感じになっていることに触れる。

ジャッキーは宅配で脳みそが運ばれてくるのを待っていたが、配達人は脳みその入った料理だけ持ってくるのを忘れたようだ(配達人の少年はゾンビではないし、何も知らない)。空腹に負けたジャッキーは壁のフックに配達人を刺して吊るし、彼の脳をを食べてしまう。

リヴとラヴィは今回の死体発見現場に来ている。サイモンという引きこもりの巨体男が、自室で死んでいたのだ。バビノーは心筋梗塞ではないかと疑うが、32歳の若さでそうなるのはおかしい、検死が必要だとラヴィは主張する。外では、野次馬の近所の住人たちが集まってきている。

ブレインに急に電話するジャッキー。配達人が来なかったと文句を言う彼女の背後には、脳が取り出された配達人の死体が転がっている。自分が犯人ではないというアリバイ作りをするジャッキー。それはブレインに通用したのだろうか?

検死では、まだサイモンの死因はわからない。
バビノーは彼がネットの嫌われ者だったと調べ上げる。サイモンは有名なネット荒らしで、ネット上では彼の死を喜ぶサイトまでできている。性差別的発言、個人情報の暴露、ハッキングなどやりたい放題だったサイモン。リヴはその脳みそを食べることを躊躇していたが、脳みそは腐っていて、今までで一番まずかった。

夜にはローウェルとのデートがあるのにと愚痴るリヴだが、サイモンの影響でドーナツを見ると食べずにいられない。そこでビジョンが見える。彼はドーナツを食べて窒息しそうになったのだ。彼には食物アレルギーがあったことがわかる。事件の日も、薬をとりに行こうとして階段で力尽きたのだろう。

メイジャーは更生施設に出勤するが、子どもたちはメイジャーの顔がボコボコになっていて驚く。子供の中には、ジェロームとエディが死んでいるはずだと言う者もいる。

サイモンのアレルギー原因を突き止めることができないが、とりあえずビジョンで見たことをバビノーに伝えに来たリヴ。ドーナツを食べるバビノーの顔を見て、なぜか視界が歪む。サイモンは広場恐怖症のため、外に出られなかったのだ。リヴにもそれが伝染している。
サイモンの家にあったバースデーカードを見直している時に、バビノーが気が付く。彼の誕生日はまだ先だ。カードは直接家に届けられていて、開けると紙吹雪が出てくる仕組みになっている。そして、その中にはピーナツのパウダーが仕込まれていた。開封した時に紙吹雪と一緒にピーナツの粉が顔にかかり、サイモンは死んでしまった。

リヴは緊張しながらローウェルとのデートに行こうとするが、目の前がグラグラして外に出ることができない。デートはキャンセルするしかない。

サイモンの事件とは別に、森で見つかった首なし死体について調べているバビノー。その遺体はマイケルという不良だったが、胃の中から和牛や白トリュフが見つかった。ラヴィは、金のない少年がなぜこんな高級な食材を食べていたのか疑問に思う。

病欠しているリヴのもとへ、サイモンのパソコンを届けるリヴ。彼女は知らないはずのパスワードを入力して、出てきたネットゲームに面食らう。リヴはそれをバカにするが、手は自然と動いてログインしてしまう。
サイモンはネットゲーム上でも他ユーザーから恨みをかっていた。もしかしたら、ゲーム上の知り合いが犯人かもしれない。ラヴィも自分のキャラクターでログインして彼女を手伝うといい、ウキウキしながら帰宅する。

更生施設の中で、メイジャーはジェロームの声を耳にして驚くが、不良少年がジェロームが以前にアップしたYouTubeの動画を見ていただけだった。ジェロームはスケートパークで撮影した動画をたくさんアップしていたのだ。メイジャーはそれをひとつずつ確認することにする。

ゲームが大嫌いなのにすっかりのめり込んでいるリヴ。そこに、彼女の母親が様子を見にやってくる。ゲームに熱中しているリヴに不満げな母。

サイモンを殺したと豪語する「フルオート」というキャラクターをとうとう見つけたリヴだが、現実の彼は中学生ぐらいの少年だった。

彼は14歳で、サイモンの住所すら知らなかった。脅迫もゲームの中だけ。しかも彼はニューヨークに住んでいて、シアトルまで来られるわけがない。捜査は振り出しに戻る。

そんな時、ローウェルがリヴの家にやってくる。抗不安薬をわざわざ持って来てくれたのだ。彼を家に入れるが、リヴの寝間着にはお菓子の粉がいっぱいついている。
ローウェルはメイジャーの話を聞きながら、彼のことを好きなままでもいいのではないかと言い出し、リヴを混乱させる。だが、ローウェルはリヴにとって唯一の理解者になるかもしれない。

メイジャーは自分を殴った犯人のジュリアンを動画内で発見する。リヴに会いに行こうとするメイジャーだが、ラヴィからリヴが今ローウェルといると聞かされ、少なからずショックを受ける。

リヴはローウェルと打ち解けながら話をしている。ローウェルがゾンビになったきっかけを聞いたり、ライブをやめた話を打ち明けられたり(興奮するとゾンビ化しやすくなるから)して、リヴは心から彼に同情する。ローウェルはつい、リヴにキスしてしまい、リヴは思いっきりビックリする。
しかも捜査の手掛かりを見つけたリヴはそちらに熱中してしまい、ローウェルは気まずいまま帰宅することになる。

バビノーは精肉店「ミートキュート」を訪れていた。殺されたマイケルについて聞き込みをするためだ。対応したのはブレインだ。胃の内容物から、この店が特定された。
キッチンを見ていくように誘うブレインだが、奥には死体が転がっていて、おばちゃん店員も陰で包丁を持って構えたまま待っている。
だが、ちょうどバビノーに電話がかかってきた。リヴから呼び出されたのだ。彼は偶然にも救われた。

バビノーが取り調べで呼び出したのは、サイモンのパソコンにデータが残っていたドーナツ店のオーナー夫婦だった。サイモンの書き込みのせいで、店が潰れてしまったのだ。
(ピーナツアレルギーの彼はこの店のドーナツを食べて症状が出たが、店の責任ではなく、店で使っていた油のせいだった。だが、油のことは指摘されるまでメーカーも知らなかったという不運なり優雅ある)

ドーナツ店の夫婦はサイモンを恨んでいたが、ハンドルネームのシム・リーパーという名前しか知らず、彼の住所も知らないという。彼らは犯人ではないだろう。バビノーは別のドーナツ店に鞍替えしたのだ。その店の関係者こそ何かを知っているかもしれない。

ジャッキーのもとにやってきたブレイン。彼女は取り繕うが、ブレインは既に事件の真相に気がついている。そして、彼女の頭に電動ドリルを突き立てて始末する。

調査の結果、「ドーナツエトセトラ」という店で、サイモンはドーナツを買っていた。リヴはこの店のパソコンにハッキングをして、店員のリストを調べ始める。
だが、炭酸飲料が顔にかかった瞬間、死んでいくサイモンのビジョンが見えた。

リヴはローウェルから飲んだ薬を飲み、なんとか警察署に行く。薬のせいでベロベロだ。
ビジョンから、サイモンのカードを開くと、紙吹雪だけではなく曲が流れる作りだったとわかる。その曲と犯人に関係があるはずだ。そして。リヴは既にその人物を突き止めている。

ショーン(事件直後に、家のまわりにいてサイモンの死体を見ていた青年)という青年が犯人だった。彼の妹は、サイモンのクレーム対応をした女性だった。電話応対をしていた彼女はその音声を録音して動画サイトで公開し、怒ったサイモンは彼女の個人情報をハッキングして悪用した。画像合成で作ったポルノ写真をバラまいたりもした。妹の人生がボロボロになったことに心を痛めたショーン。仕事も恋人も失い、性犯罪者リスト(!)や搭乗拒否リストにも名前が乗った。1年以上もの嫌がらせを経て、彼女は自殺したのだ。
人を殺すのはよくないことだが、ショーンはこの犯罪を後悔していない。(カードから流れるBGMは妹が勤務していた電話の保留音だったような)

ローウェルのもとに行き、デートに誘うリヴ。デートをやり直すことにしたのだ。
メイジャーを乗り越える決意をして、リヴはローウェルとキスをする。

キャンディマンの動画をラヴィに見せるメイジャー。ラヴィはさらに、リヴにもそれを見せる。そこにはジュリアンとブレインが映っていた。ブレインが若者たちの大量失踪事件に関わっていることを知り、驚くリヴ。

だがその頃、リヴの母親はミートキュートで買い物をしていた。バイト募集のチラシを見て、エヴァンをここで働かせようかと思うママ。

感想

ハッカーの脳を食べてしまった回ですが、最初に「野次馬の中に犯人がいるんだろうなあ」と思っていたら案の定そうだった。ただし、ご近所トラブルとか、ネットとは違うトラブルに巻き込まれていたんだろうなあと思っていました。
ローウェルは基本的に、リヴにベタ惚れなのであまりブレないのですが、「昔の男のこと好きなままでいいよ」っていうのもおかしな話である。あと、アレルギーが出た時には皮膚にすごく反応が出てそうだけど、そこらへんは触れないんですね。腐敗していたからわからなかったのかもしれないですけども。あと、アメドラに登場するネットゲームはどうしてこんなに安っぽいんだ…。