「iゾンビ」シーズン1・第1話『すべての始まり』のネタバレ

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ようやく「iゾンビ」を見始めました。
結論から言うと、面白い。一話完結なのも見やすいし、脇を固めるキャラクターもユニークです。
遺体安置所に勤務するヒロインと言えば「トゥルー・コーリング」を思い出しますが、テンポの良さも劣りません。毎回の展開は警察の1話完結モノなのですが、そこにゾンビが絡んできます。しかも、群れになって人を襲って食べるというゾンビではなく、死から蘇ってきて脳みそを食べるというクラシカルなゾンビ(感染の原因は現代的な理由なのですが)。ゾンビになった主人公はその秘密を隠しつつ、被害者の脳みそを食べてそのビジョンを共有、事件を解決しますが、食べた脳に影響されて性格や嗜好も変わるという設定も新しい気がする。
まあ、とにかく面白いってことであります。

登場人物

リヴ:もともとは優秀な研修医だったが、ゾンビに変化してから検視官になった。元婚約者のメイジャーを愛しているからこそ、婚約破棄している。親友のペイトンと同居中。脳みそを食べるとその相手のビジョンを見ることができ、その力を活かして殺された人の無念を晴らすことを誓う。
ラヴィ:リヴの上司の検視官。リヴがゾンビだと最初に知った人物であり、彼女の味方をしてくれる理解者でもある。ひょんなことから、リヴの元婚約者のメイジャーと同居しているうえ、ペイトンのことを好きになってしまう。ややオタク気質。
バビノー刑事:マジメすぎる故に孤立気味であり、リヴと出会った頃には殺人課にまわされてきたばかりだった。リヴが脳みそを食べた後に見るビジョンを頼りに、共に捜査を進める相棒となる。リヴがゾンビとはまったく気付かず、彼女が霊能力者だと思い込まされたまま。

メイジャー:リヴの元婚約者。誰もが認める爽やかイケメンであり、理想の男性。更生施設に勤めながら不良少年たちの面倒を見る公務員。子どもたちの失踪事件を解決するために独自に捜査を始めるが、その結果、ブレインとリヴの戦いに巻き込まれていく。
ペイトン:リヴの親友であり、検事補(一部吹き替えでは弁護士とも名乗っている)。リヴとはずっと親友であり、昔から超モテモテのエリート美女。

ブレイン:リヴをゾンビにした張本人。ゾンビになる前はドラッグの売人だったが、ゾンビになってからは感染者を増やし、脳みそを高額で流通させるという商売を思いつく。自己中心的かつ傲慢であり、人殺しをなんとも思っていない。リヴとは対立する立場になっていく。
ジュリアン:ブレインの忠実な部下であり、ゾンビである。ガタイがよく、メイジャーをボコボコにするほどの力持ち。

ローウェル:メイジャーと別れた後にできたリヴの新恋人。彼にもある秘密があり…?
スズキ:バビノー刑事の上司。

リヴの母:小児科医をしており、メイジャーとリヴを復縁させたがっている。おせっかいだが愛情たっぷり。リヴの父親は登場しないため、生きているかは不明。
エヴァン:リヴの弟で高校生。姉とは仲が良く、家に遊びに来ることも。ただし、彼の目当てはペイトンである。

ざっとまとめるとこんな感じ。

リヴはすごく美人なのですが、肌を真っ白に塗って目元は真っ黒に塗っているので、素顔はもっと美人なのだと思う。メイジャーはアメコミのヒーローみたいな正統派ハンサム、ローウェルがイギリス人の顔立ち端正すぎるハンサムって感じ。
でも、おひとよしでとぼけた感じのラヴィとか、熱血刑事のバビノーもいて、バランスがとれています。ブレイン役の俳優さんの熱演もすごい。表情ひとつひとつがイジワルで、冷酷で、歪んだ感じ。「インビジブル」のケヴィン・ベーコンみたいな印象。

第1話の事件

ゴミ回収車から見つかった女性の遺体。身元不明だが、彼女はコールガールであり、客とのトラブルで殺されたようだ。何故彼女は殺されたのか?そして、その犯人とは?

登場人物

タチアナ:コールガール。万引き癖がある。被害者。
テス:コールガール仲間。
モニカ:コールガール仲間。まだ学生。
ジョニー・フロスト:気象予報士。リヴのビジョンの中では、タチアナを襲っていた。
トールマン:テスの家の向かいに住んでおり、彼女をかばう。
プラット:バビノーの同僚。成果が上げられないバビノーから事件を引き継ぐ。

ネタバレ

超優等生の研修医・リヴ。3ヶ月後で結婚を控えた婚約者のメイジャーもおり、幸せそのものだ。
だが、研修医仲間のマーシーに船上パーティに誘われ、ためらいつつもパーティに参加する。

だが、船上パーティでは惨劇が繰り広がれていた。ゾンビたちが生存者を追いかけ、噛み付いている。ゾンビの暴動に巻き込まれたリヴは、翌朝湖畔にうちあげられ、死体袋の中で目覚める。
「無性に脳みそが食べたい」
そう感じているリヴだが、同時に、湖畔に大量の犠牲者が転がる様子に驚くリヴ。リヴを見た救命士も驚く。

パーティの後、リヴは変わってしまった。彼女は死んでしまったのだ。

※ここでオープニング映像(昔のコミック風でカッコイイ)
ゾンビ発生、噛まれて変異、婚約解消、新しい仕事に転職、味方を得て脳みそを食べて被害者のビジョンが見る、相棒を得た、でも私はゾンビ…という簡単なストーリー説明の映像が流れます。

すっかり元気をなくしているリヴ。
同居人で親友のペイトン、リヴのママや弟のエヴァン、メイジャーも帰宅した彼女を迎える。様子の変わった彼女を心配しているのだ。ママには、医師をやめて検死官になったことを咎められている。さらに、メイジャーとの婚約を破棄したことも…。
彼女はPTSDを疑われている。ゾンビになったことは誰にも知られていない。

遺体安置所に出勤するリヴ。彼女の仕事は、身元不明の死体を調べること。その女性の遺体はゴミ回収車で発見されたが、回収地点はわからない。上司のラヴィが席を外した瞬間、彼女は被害者の脳を取り出し、パスタと和えて食べ始める。
しかし、それをラヴィに見つかってしまう。彼は開口一番こう言い出す。
「なんでチリソース?ゾンビの定番だっけ?」

船上パーティ大量死事件の検死に関わったラヴィ。事件の被害者たちの脳みそが食われていた事も知っている。リヴは自分がクビになるのかを尋ねるが、彼はリヴに興味津々だ。実は彼は勘付いていた。
ラヴィはリヴに対して同情している。彼は政府機関をクビになった過去があるが、人為的な伝染病を信じすぎて職を追われたのだ(つまり、ものすごく妄想好きってこと)。
リヴがゾンビになったのは、「ユートピニアム」という合成麻薬のせいだった。ドラッグのせいで、人間たちはゾンビに変化していったのだとわかる(リヴはドラッグをしていなかったが、ゾンビに引っかかれて変化した)。

遺体安置所に、新しい担当刑事・バビノーがやってきた。彼は現場にあったオモチャの手錠を証拠として持ってきた。
それを見た瞬間、リヴの頭の中にビジョンが閃く。被害者は逮捕されそうになり、手錠をチラつかせられたようだ。リヴは被害者の万引きの前科について口に出してしまうが、当然バビノーは「何故知っているのか」と問い詰める。だが、そのおかげで被害者の身元がわかった。
ラヴィは彼女が霊能者だと話し、バビノーはあっさりそれを信じる(アホ)。脳を食べると、食べられた人の過去が見える。ラヴィは彼女に興味津々だし、リヴも治療のためにテストに協力する。

リヴは悩みを抱えていることに苦しんでいる。でも、親しい人を巻き込みたくないとも考えている。

彼女はハロウィンのボランティアに参加するために会場に行くが、投げやりな態度を親友のペイトンに責められる。リヴのママはしつこくメイジャーとリヴを復縁させようとするが、彼女はそれを嫌がる。リヴは、メイジャーをゾンビにしたくないのだ。
だが、次の瞬間、彼女はテレビにも出ている気象予報士のジョニー・フロストが被害者を襲うビジョンを見てしまう。

被害者の女性を殺したのは、ジョニーだと確信するリヴ。だが、刑事にそのことをどう説明すればいいのかわからない。ラヴィは彼女に対して、「バビノーにそのことを話してやれ、(被害者の)脳みそを食べたんだから」と警告する。
(また、脳を食べた影響で、被害者の万引き癖がついてしまっているリヴ)

警察署にやってくるが、何故か同僚からからかわれているバビノー。なんと、リヴがビジョンで知った被害者の名前はレディー・ガガの本名だったのだ(被害者女性が、自分の身分を隠すためにレディー・ガガの本名を使用していたのが悪いのだが)。バビノーはすっかりリヴへの信用を失っている。リヴはジョニーの件を伝えて帰ろうとするが、バビノーは彼女をジョニーの取り調べに同行させる。

テレビ局に来たリヴたち。バビノーはジョニーに被害者の写真を見せるが、明らかに顔色が変わる。
彼が犯人だと確信した2人。リヴはビジョンの中に出てきた「ホーラ、ジョニーだ!」というセリフを再現する。明らかにビクビクするジョニー。
彼女はタチアナという名前だっが、ジョニーは彼女を殺していないと主張する。

実はタチアナはコールガールであり、ジョニーのプレイの相手をしていただけだった。そして、彼女の友達・テスの存在も判明する。

もしかしたら、リヴ以外にもゾンビはいるかもしれない。船上の事件の生存者は他にもいる。彼らもゾンビなのか?
そんな話をリヴとラヴィがしていたら、またまた安置所にバビノーがやってくる。彼女の力を借りようとするバビノー。ラヴィの勧めで、彼女は本格的に捜査を手伝うことになる。

タチアナの友達・テスのところに行くリヴたち。英語が話せないふりをするテスだが、リヴは知らないはずのルーマニア語をすらすら話し、イヤミまで言う。そのことに自分でも驚くリヴ。
テスはタチアナの死を知って驚き、部屋に立てこもってしまう。だが、タチアナの本名と自宅を知ることができた。

タチアナは豪華な部屋に住んでいたようだが、散らかっていてゴミ屋敷そのものだ。テスの伝言によると、タチアナが事件当日に何かを盗んでいて、プレイを中断させたことがわかる。

そしてリヴは、タチアナが誰かの指輪を盗んで殺されたことをビジョンで知る。彼女は自分の部屋の窓から突き落とされた。リヴはその死にざまを体感し、犯人を捕まえることを誓う。そして、プレイ中に、テスとタチアナ以外にもうひとりの女性がいたことがわかる。

だが、テスは犯人を恐れて逃げてしまった。彼女の家の向かい側に住んでいるトルーマンという男が、タチアナとテスの知り合いであるモニカの存在を教えてくれる。リヴは突然やる気に満ちている。彼女が殺される感覚を味わったからだ。

ラヴィがリヴを治すために研究をしていることを知り、彼女は驚く。

リヴは気持ちを抑えきれず、メイジャーのもとに向かう。彼の家に行くリヴ。ノックするか躊躇するが、女性の声が彼の家の中から聞こえてきた。メイジャーは家の中で女の子とゾンビを殺すテレビゲームに熱中している。リヴはそれを見て、静かに帰宅する。

リヴは夢を諦めたことや脳みそを食べることよりも、メイジャーを失った喪失感に悩まされている。

そしてバビノーは成果があげられず、担当を変えられてしまう。

テレビをぼんやり見ているリヴ。ペイトンは彼女のことを助けたいが、見捨てたいとも思っていて悩み続けている。前に進んでほしいというアドバイスをするペイトン。

リヴはタチアナの影響で万引きをしたものを、現場に返しに行く。自分が自分であるために。
そして、被害者のために正義を追求すると決める。

腹を決めて、バビノーに協力することにしたリヴ。
ジョニーの証言によると、タチアナは「バルボス・デ・ポルク」(あごひげのあるブタ)を飼っていたようだ。そのニックネームから、バビノーは同僚のプラット刑事がその「あごひげのあるブタ」、つまり犯人だと気付き、売春婦たちに不自然に前科がなかったのも彼が揉み消していたからだと気付く。

プラット刑事の後を追うバビノーとリヴ。
テスとモニカはプラットに監禁されていた。彼はなくなった指輪を探している。妻の祖父の形見で、なくしたことがバレたら浮気までバレてしまう。彼は恐妻家なのだ。
テスはタチアナが盗んだはずだと言うが、犯人はモニカだった。学費を返すために指輪を盗み、質に入れたのだ。

現場に突入したバビノーとの撃ち合いの末、逃げようとするプラット。外で待っていたリヴは、彼を追いかけるようとして撃たれてしまう。だが、撃たれたはずの彼女の死体はバビノーの前から消えてしまった。

逃亡するプラットが運転する車の上に乗り、ガラスを割って車を激突させたリヴ。彼女も吹き飛ばされたが、生きていた。ついプラットの脳を食べようとするリヴだが、バビノーが追いついて正気を取り戻す。

ラヴィが彼女の胸に打ち込まれた弾を摘出してくれ、さらに脳みそを食料として供給してくれることになる。

ボランティアに参加したリヴはゾンビに変装して、子どもたちを脅かしている。
リヴは決意した。失ったものを嘆くのではなく、人に貢献することを選ぶのだ。ゾンビとして。
彼女は船上パーティの事件から5ヶ月経って、ようやく眠ることができた(それまではまったく不眠だった)。だが、彼女が新しく食べた被害者の脳みそのせいで、リヴは自分をゾンビにしたゾンビ男・ブレインに殺され、食べられるビジョンを見てしまう。

感想

とにかくエピソードとキャラ説明が詰め込まれており、めまぐるしい話。冒頭から数ヶ月も話が飛ぶので、けっこうビックリしました。とにかくラヴィが優しいし、バビノーは仕事ができないし(エピソードが進むにつれ、優秀なキャラクターに修正されましたが)、それだけにメイジャーが他の女になびいていることにイライラしちゃう。ちなみにこの気象予報士・ジョニー役の俳優さんは、シーズン1でもう一度ゲスト出演します。

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