「ストレイン」ファイナルシーズン・第2話『血の取り決め』のネタバレ

ストレインs4

第2話 「血の取り決め」のあらすじ

閃光の日以来、セトラキアンと行動を共にしていたダッチだったが、ある日パートナーシップに捕らわれて施設へ送られる。そこは血液型Bプラスの女性が暮らす施設だった。一方、パートナーシップへの抵抗活動を続けるアレックスたちと出会い、やむを得ず行動を共にしていたエフは、ストリゴイ退治の秘策を思いつく。
http://video.foxjapan.com/tv/strain/s4/episode/

第2話のネタバレ

マンハッタン
71丁目と1番街の角

ひとつの部屋に、男たちがたくさんのベッドを並べて寝ている。テレビを見ながら、フリーダム・バー(パートナーシップから与えられる栄養食品。庶民には1日1本支給され、これしか食べられない)を頬張る男たち。

マンハッタン
チェルシー
11番街と20丁目の角

人間たちは、列になって建物の中に入っていく。冒頭の大部屋にいたラウルという男は、バーの製造が仕事だ。冷凍庫にはソーセージがぶらさがっているが、ラウルはそれを無視して扉を閉める。

献血をしているラウル。服に「献血済み」というシールが貼られる。テレビのなかでスピーチをしているのは、シーズン3でパーマーと手を組み、彼を裏切ろうとしたデサイだ。人間から採取された血液パックは運ばれ、一緒くたに大きなボトルに流し込まれていく。

帰宅したラウルは、バーを抱えたまま部屋に入ろうとする。だが、誰かに襲われた!それは、髪の伸びたガスだ。彼らはいとこらしい。
ガスは、ラウルの働いているビルに忍び込みたいと頼み込む。泥棒かと尋ねるラウルに「富の再分配だ」と笑うガス。バレて捕まったことを考えて怯えるラウルだが、ガスは「俺がお前たちを守る」と宣言して、彼を巻き込んでいく。

ダッチは、パートナーシップの医療施設で不妊治療を受けている。彼女には何か思惑があるようだ。
監禁されながら、思い思いに過ごす妊婦たち。テキパキと働いている看護師をにらむダッチだが、他の妊婦からは「ミランダ」と呼ばれ、子供ができないことを慰められている。
上階(ガラス張りになっていて、上階から妊婦たちの部屋を覗くことができる)にはデサイがおり、女たちを眺めている。

3か月前。
エイブラハムとダッチは、ある建物を訪れていた。そこにはガスがいる。
ガスは手広く裏取引をしている。しかも、クリーム(ルーメンの売買を仲介した男)と手を組んでいた。
ルーメンの代価として大金を手に入れたものの、核戦争で金証券は価値を失い、クリームは貧しくなってしまった。
ガスは体調の悪いエイブラハムに薬を渡す。エイブラハムはガスの能力をかっているが、ガスは「自分は経験しすぎた」と戦いに戻ることを拒む。

しかし、エイブラハムやダッチが帰宅する途中、潜伏していたビルに手入れが入ってしまったことがわかる。火事でビルは燃えだし、エイブラハムは保管していたルーメンを取りに戻ろうとするが、発作が起きてしまう。ダッチは彼の代わりにビルに入ってルーメンを取り戻すと約束し、そのまま突入する。
ビルの中にはまだストリゴイがいた!ダッチはストリゴイを殺し、隠し場所から本を手に入れ、ストリゴイから必死で逃げる。
彼女はビルの屋上から屋上へと飛び移って逃げるが、しつこく追いかけてくるストリゴイ。しかしダッチはさっと首を切り落とす。彼女はビルの屋上にルーメンを隠して逃げるが、あっさりと捕まってしまう。
ストリゴイの車に乗せられるダッチだが、そこにはエイブラハムもいた。彼らはお互いの顔を見合わせて絶望する。

「バカだったよ、今気が付いた」
後悔するエイブラハム。しかし、本のことを悔いているのではないという。
「本の話をしているのではない。人類の話だ。人間は美徳への道を一歩ずつ進んできた。進歩は永遠に続くと信じていた。後退はないと。そう思い込むあまり、油断してしまった。そして内なる悪が再び、力を持ち始めた」
車は目的地に到着する。車から降りると、集められた人間たちが右往左往している。その光景は、エイブラハムに収容所を思い出させる。女性をかばおうとするエイブラハムを引き倒すストリゴイ。電気ショックを与え、彼をどこかに連れ去る。
「教授を放せ!セトラキアン、セトラキアン!」
悲痛なダッチの叫びがこだまする。

ブロンクス
ハンターズポイント
パートナーシップ医療施設

ダッチはストリゴイが好むB+という血液型であったため、収容施設に監禁され、同じ血液型の子供を産まされそうになっている(しかし、彼女は妊娠しなかった。その理由は明かされていない)。
どことなく呑気な妊婦たちの会話に、ダッチは加わろうとしない。
ダッチは明日脱走するつもりだ。友達のロザリンダにも脱走を勧めるが、彼女は医療施設のぬるま湯のような環境にひたりきっていて、現実と向き合おうとしない。

ペンシルバニア州
フィラデルフィア

足にケガした男・ジェイソンの看病をしているエフ。アレックスたちはストリゴイの乗った護送車を爆破し続けており、そうすることで安全を確保しているという。エフは関係のない人を巻き込むそのやり方に同調できない。
しかし、甘い考えのせいで人間はこうなったというアレックスの発言に、エフも同調するしかない。

夜、パートナーシップの施設に潜入しようとしているガスとクリーム。そこにラウルが現れて、手引きする。
まず、見張りをガスが片付けることになる。ガスは互角にストリゴイと戦い、やっつける。
なんなく侵入して、倉庫にある食材を取り出すラウルたち。だが、ラウルは顔見知りの警備・エディと鉢合わせてしまう。エディはガスの説得になびこうとせず、クリームは彼に向って発砲してしまう。エディを追いかけるクリーム、そしてそれを追うガス。
しかし警報がなり、エディは逃げ出してしまう。パニックを起こしているラウルを拠点に連れ帰るガス。

頼りないラウルを、クリームは明日には追い出すという。ガスはそれに反発し、2人は敵対する。

ダッチは業者・ジェレミーの運び出す空の冷蔵庫に入って脱走する予定を立てている。しかし、協力者であるジェレミーが怖気ついてしまった。ダッチはジェレミーとの関係をでっちあげてデサイに申し立てると脅しだす。
血液型がB+のダッチは貴重な存在であり、発言力が強い。
しかし、妊婦の1人が、人工授精に失敗し続けていた女性の姿が消えたと騒ぎだす。彼女はきっと殺されたのだ。彼女は「目を覚まして」と騒ぎ続けるが、ダッチはそれをたしなめる(この女性が殺されないために)。騒動を収めたダッチに目をかけるデサイ。

デサイはダッチを呼び出し、個人的にチャンスをやると言い出す。
彼はダッチを、患者とデサイの間を取り持つ役に任命するというのだ。だが、子供が産めなくて消えた女たちのことまでは、ダッチはフォローしきれない。そして最初に生まれた子供はどうなるのか?彼女もそのことを知らされていない。
しかし、デサイは腹を割って話し始める。彼はこの新世界は好きではないが、抵抗している人間は大馬鹿だと言う。改めてダッチを助手にスカウトする。ダッチはその誘いをさらに断る。
デサイは、抵抗する者たちが新世界で栄えることはないと明言して、彼女のことをせせら笑う。

ジェイソンの熱が下がり、エフは出ていくことを決める。しかし、ストリゴイに襲われた仲間が戻ってくる。彼らの拠点の場所はバレてしまうだろう。逃げ場所を失ったアレックスたちに、エフは隠れ家と計画を提供する。

そして追っ手のストリゴイがやってきた時、エフは拠点ごと彼らを爆破する。炎上しながらエフを追いかけてくるストリゴイ。彼は冷静に、確実にストリゴイたちを殺していく。頼りになるエフに、思わず微笑むアレックス。

ダッチはトイレに入るが、泣いているロザリンダを見つける。彼女は流産した。それがバレたら殺されるだろう。ダッチに泣きつくロザリンダ。ダッチは脱出を友達に譲り、冷蔵庫の中に彼女を隠そうとする。
しかし、パニックを起こしたロザリンダは冷蔵庫から飛び出し、大声で暴れだす。彼女たちは結局警備に見つかり、ジェレミーは連れていかれ、ダッチとロザリンダも捕まってしまう。

ペンシルバニア州
フェアヒル
東アリゲニー大通り

隠れ家をアレックスたちに譲ったエフ。アレックスはエフに仲間に加わるように頼むが、彼は拒む。子供を失ったというエフに、「私だって」というアレックス。皆が誰かしらを失っている。しかし、エフはアレックスのやり方は人をも傷付けており、間違っていると指摘する。
本当にやるなら、ロイヤルリッテンハウスに運び込まれている血液に毒を混ぜ、ストリゴイを何千人も殺すくらいのことをやれというエフ。アレックスはあっさりと「わかったわ、やりましょ」と言う。

感想

ダッチは監禁され、子供を産まされる施設に収容されています。エイブラハムはどうしているのか?(ファイナルシーズンは、彼の出番がかなり少ないです)
それは今後明かされます。
エフは相変わらずウジウジウジウジしているのですが、アレックスの存在でかなり中和されています。このドラマに今まで登場した女性のなかでは、母性が強くて強くて、応援しやすいタイプかも。

しかし、ロザリンダにはイライラしますねぇ。妊婦集団はホントに「ことなかれ」主義なんで、子供のことも出産するまでは深く考えていません(ちなみに、出産した人はまだいません)。
ただ残念なのが、ストリゴイに支配される世界になったことで、闇に彼らが潜んで襲ってくるという恐怖がほぼ味わえなくなったこと。恐怖より、どう話が終息していくのかのほうが気になってしまいました。