「ストレイン」ファイナルシーズン・第1話『パートナーシップ』のネタバレ

ストレインs4

ストレインのファイナルシーズン!実質、シーズン4にあたるのですが、けっこう駆け足でお話が終わったような気もします。ですが、ラストはまとまってるし、面白かったですね。
初期の「愛している人のところに戻ってきて、感染させてしまう」という恐怖は薄れてしまいましたが、キャラクターのユニークさで最後まで見てしまいました。

レギュラーの登場人物

ストレイン 人間側

エフ:「グッドウェザー博士」とも呼ばれる。前シーズンでストリゴイとなっていた妻・ケリーを殺し、息子・ザックが核のボタンを押してしまう。核爆発が起きた後はザックとも離れ離れになる。自責の念からニューヨークを出て、現在はフィラデルフィアに潜伏。アルコール依存症からは抜け出した模様。
ヴァシリー:エイブラハムからは「フェット君」と呼ばれている(ヴァシーリとも翻訳されている)。元害虫駆除員。現在はエイブラハムから命を受け、ノースダコダ州で軍用基地を探す旅をしている。パワフルで皮肉屋。父との関係が悪かったが、その関係を諫めつつも彼を認めてくれたエイブラハムを父のように慕う。
エイブラハム:アイヒホルストからは「セイトラキアン」と呼ばれている。別名「教授」。名の知れたストリゴイハンター。エフやヴァシリーたちのブレーンでもある。ユダヤ人の強制収容所にいたことがあり、アイヒホルストとはその頃からの因縁の関係。以前オクシド・ルーメンを手に入れたものの、マスターを殺すことには失敗。現在は発作が続き、体が弱ってしまっている。行方不明。
ダッチ:凄腕ハッカー。エイブラハムと行動を共にしていたが、ストリゴイに捕らえられ、ある施設に収容されてしまう。ヴァシリー同様、エイブラハムを強く慕う。
ガス:元ギャング。一時期はクインランと手を組み、ストリゴイと戦っていた。戦闘能力は高く、ストリゴイの扱いに長けている。現在はクリームと手を組み、裏稼業(食べ物や薬の売買)に専念している。だが、戦意を喪失したことをエイブラハムに強く非難される一面も。

クインラン:別名「ボーン」。エイブラハムから命を受け、ヴァシリーと行動を共にしている。非常に戦闘力が高いが、躊躇なく人間を殺すため、ヴァシリーとは対立することも。今シーズンでは、かつて愛した女性を失った過去や以外に人間臭い面も描かれる。

ストレイン ストリゴイ側

ザック:前シーズンで父への怒りをきっかけに核爆発を起こした張本人。現在はかなり成長し、マスターの庇護のもと、ぬくぬくと育てられている。時に残酷な一面を見せるが、罪悪感に苦しむ素直なところもある。マスターの白い血を定期的に飲ませられている。
マスター:前シーズンでパーマー・エルドリッチの体に乗り移ったため、演者さんはパーマーに変化。 人間を憎み、ザックを次の後継者(次に乗り移る体)として育てようとしている。残酷であり、世界を支配するために手段を択ばない。
アイヒホルスト:変わらず、マスターの右手として働いている。しかし、ザックには並々ならぬ敵対心を抱き、彼ではなく自分が後継者になりたいと強く願っている。また、エイブラハムに強く執着し、彼を屈服させるために拷問めいたことをすることも。

ファイナルシーズンの主要他キャスト

ローマン:ミサイル基地で働いていた軍人(実は大尉)。核に詳しく、ヴァシリーに協力する。ストリゴイとの戦いには尻込みするが、意外としたたかでしぶとい。ガスとは気が合う模様。

アレックス:反ストリゴイ組織のリーダー的存在。たまたまエフと知り合い、彼を仲間に引きずり込む。タフで明るい女性。彼女も息子を失っている。彼女の言動がエフの生き方を変えていく。
ジェイソン:アレックスの弟。同じく、反ストリゴイ組織で戦う戦士。

シャーロット:ヴァシリーの恋人。銃の扱いに長けており、ヴァシリーよりも狙撃がうまい。

ロザリンダ:収容施設で出会った、ダッチの親友。ダッチの理解者だが、足を引っ張ることもある。

アビー:ザックの身の回りの世話をするために雇われたメイド。両親を核爆発で亡くしており、ザックの思い人となる。

ラウル:ガスのいとこ。家族の絆を信じており、ガスと行動を共にする。
クリーム:儲け至上主義の元ギャング。エイブラハムとパーマーによるオクシド・ルーメンのオークションを仲介したが、その金は価値を失ってしまったため、現在は貧しい。ガスと手を組んでいるが、彼自身はズル賢い性格を失っていない。

デサイ:前シーズンから登場した、パーマーの取引相手。金儲け至上主義であり、現在はストリゴイのために人間の血液を集める片棒を担いでいる。ある意外な人物を仲間に引き込もうとするが……。
セラ:デサイの妻。金持ちの妻としての生活は送っているものの、デサイのやり口に反発している。

ルイーザ:1888年にクインランと出会った女性。純粋な心の持ち主であり、ストリゴイであることを知りながら愛した女性。
リディア:ルイーザの娘。クインランになついている。

第1話 「パートナーシップ」のあらすじ

閃光の日から9ヵ月が経ち、世界は一変していた。パートナーシップという組織によって、ストリゴイと人間が共存する仕組みが作られたのだ。人々は定期的な献血と引き換えに食料などの配給を受けていた。そんな中、エフは息子のザックをマスターに奪われたままで、フェットはクインランと共に荒野であるものを捜していた。
http://video.foxjapan.com/tv/strain/s4/episode/

1話のネタバレ

ペンシルバニア州
フィラデルフィア
チェスナットストリート

1人で料理をしているエフ。しかしガスが切れてしまい、外に出かけていく。街は荒廃しており、犬が人間の死体を食べている。立ち入り禁止エリアからこっそり出ていくエフ。ストリゴイはビルの上で見張りをしているし、人間たちは献血をして、食料などの物資を受け取っている。拘束され、顔に口輪をはめられたストリゴイを連れている者の姿が見える。
だが、ストリゴイは突然暴れだし、エフを追いかける。彼は走って逃げる。しかしながら、ターゲットになったのはエフの隣の男だった。男は逃げようとするが、ストリゴイに血を吸われてしまう。

人間を統べているのは「パートナーシップ」という新しい組織だ。爆発が起きてから9ヵ月後。核爆発の影響で紫外線が遮断され、ストリゴイが日中でも動けるようになってしまった。現状、人間はストリゴイと共存している。人間は献血するだけで、様々な保障を受けることができるのだ。
だが、この「パートナーシップ」は本当に正しい企業なのだろうか?

エフは相変わらず行列に並んでいるが、ストリゴイの目を盗んでビルの隙間に滑り込む。彼はパートナーシップの動きを探っているらしいエフ。ロイヤルリッテンハウスというビル(実質、ストリゴイの隠れ家)からタンクローリーが発車する。エフは血の跡を確認するエフ。

その後、エフはある工場の中に入っていく。中にいたニールとエフは、ベースボールゲームに興じる。ここはストリゴイを通さないで商売をしている場所であり、彼はガスを求めてここに来たようだ。エフはガスのために医師としての仕事を受けるといい、ニールは「お前がそう望めば、フィラデルフィアのボス・ネズミになれる」とからかう。救済センターに行きたくない人間を、医師の彼を頼っているのだ。
彼はニールにタンクローリーの血の件について訴えるが、ニールは耳を貸さない。
人間はストリゴイに負けてしまった。エフの好奇心は、もしかしたら彼を殺してしまうかもしれない。

マンハッタン
5番街350
エンパイアステートビル
(ちなみにここは、言わずと知れたパーマーの元住居)

ラジコンを使って、「感知者」である子供の1人と遊んでいるザック。だが、ラジコンを壊した子供に、ザックは声を荒げる。そこにアイヒホルストが現れ、彼に銃を贈呈する。さらにマスター(姿はパーマー)が現れ、ザックは跪いて彼から白い血を与えられる。アイヒホルストは、その“名誉”を受けているザックをただ見つめている。

ノースダコタ州
ルート17

バイクで爆走しているのは、ヴァシリーとシャーロットだ。彼は警戒する住人たちに、取引を持ちかける。
挑発する住人たちだが、ヴァシリーはミサイル基地を探しているだけだと打ち明ける。だが、住人たちは挑発的な態度を変えない。男たちはヴァシリーを殺してシャーロットを奪うと宣言するが、その横からクインランが飛び出してきて、男たちを次々と殺していく。
「こいつは何なんだ」
「悪魔だと思ってくれ。聖書のな」
ヴァシリーは生き残りに対して、得意げに笑う。
「どうだ?これで協力する気になったか?」
さらに後からやってきた男たちが、ヴァシリーに合流する。

ヴァシリーは現状に満足しておらず、イライラしている。それを見たクインランは「嫌ならやめてもいいぞ」と言うが、彼は諦めないと断言する。ヴァシリーたちは、住人たちから強奪していく。
「こういうのが地獄ってやつかな」
「地獄だとは思わない。まだ地獄の隣」
シャーロットは彼を慰め、2人はキスをする。クインランはそっとそれを見つめている。

エフは依頼のあった家に、診察のために入っていく。そこには中年夫婦がおり、妻のカレンは具合が悪そうだ。報酬の酒を受け取り、診察を始めるエフ。彼女は壊血病らしい。ビタミンCが足らないせいで病気になっているのだ。ビタミン剤を渡して帰ろうとするエフに、貴重な酒を渡したのにそれだけかと怒る夫のロス。
「皆、必死で凌いでるんだ」
エフは家を去る。

セントラルパーク動物園

銃を手に歩くザック。襲ってきたトラを射殺する。トラの傷口を撫で、その血を見つめるザック。
「あの子は今、弱きものを征服する力を感じている」
だが、アイヒホルストは4発も弾を撃ったことを指摘し、皮肉を言う。
しかし、マスターは「あの子には、邪悪なものがある」と言う。

「よくやったわね、ザック」
彼の後ろにはケリーが立っている。ザックは躊躇しながら、彼女に抱き着く。ザックは動物を殺した罪悪感を打ち明けるが、それは弱さだというケリー。そして、マスターの言いつけを守るように命じる。ザックは孤独を感じており、母と再会したことを喜んでいる。
しかし、彼を抱きしめているのはマスターその人に他ならない。ザックは幻覚の中にいる。

エフは、雑踏の中でザックに似た少年を見つけて、目をとめる。しかし、それはやはり別人だ。
ガスを受け取りに戻ったエフは、ニールに報酬の酒を見せる。しかし、そこにストリゴイが襲撃にきたと連絡が入る。エフたちは抵抗するが、呆気なく捕らえられ、パートナーシップの車に乗せられてしまう。

護送車の中で揉めるエフとストリゴイ。だが、突然車が炎上、横転する。仲間のカールとニールを乗せたまま、車は激しく燃え上がってしまった。
飛んできた車の破片が足に刺さり、助けを求める男・ジェイソンを見捨てられないエフ。だが、この男の姉・アレックスがエフに銃を突きつける。なんと、この姉弟がパートナーシップの車に爆弾を仕掛けたらしい。彼らは他の人間やストリゴイが死んだことに悪びれもしない。ジェイソンを運ぶエフとアレックス。

夜。ヴァシリーとシャーロットは車の中で激しく求めあっている。だが、ヴァシリーが眠りから目を覚ますとシャーロットがいない。外を彷徨ううち、焚火にあたっているエイブラハムを見つけ、彼は戸惑う。
エイブラハムは、ヴァシリーとクインランが人類の最後の希望だというが、ヴァシリーはエイブラハムこそ形勢逆転の頼みの綱だという。突然、エイブラハムは大事な本・ルーメンのページをちぎり、火にくべ始める。それを止めようとするヴァシリーだが、エイブラハムは刀を抜く。
「終わりの時は迫っている。急ぐのだ、いいな」
気が付くと、エイブラハムはいない。しかし、その直後、足元からストリゴイと化したエイブラハムが出てきて、彼に牙を剥く。

しかし、それは彼の見た夢だった。
シャーロットはヴァシリーを優しく撫で、悩みを話すように言う。ヴァシリーはニューヨークにいる仲間たちの期待を裏切っているのではと気に病んでいるが、シャーロットは彼を励ます。
「君なしじゃいられないよ」
ヴァシリーはまた彼女にキスをする。

近所の畑でトウモロコシをもぎながら、雑談をしているヴァシリーとシャーロット。しかし、シャーロットが突然消えてしまう。3人の人物が、シャーロットを捕まえたまま、ヴァシリーを殴り倒す。

アイヒホルストはマスターのもとを訪れる。マスターはザックを高くかってるが、アイヒホルストはそれに反発している(アイヒホルストは自分が器に選ばれないことを不満に思っている)。マスターはザックを、次の“器”候補として考えている。その考えを否定するアイヒホルストを、たしなめるマスター。マスターはザック本人にも利用価値があると考えている。エフへの人質としても、彼は利用できる。しかし、用が済んだら、彼の中身はもういらない。しかし、最初の殺しの褒美として、ザックにはあるものが与えられることになる。

ノースタコタ州
ジェームズ川

シャーロットをさらったのは、女性だけの戦闘グループだった。彼女は仲間に引き入れられそうになっている。

一方、ヴァシリーは納屋で鎖につなげられている。横には、ローマンという男もいる。彼は、女たちの奴隷として働いているらしい。この男は、ヴァシリーが探していたミサイル基地にいたようだ。ローマンは軍の秘密を明かそうとしないが、ヴァシリーの説得に折れる。
ローマンはミサイルを発射していなかったことを明かし、基地を出たことを後悔していると話す。
ヴァシリーはローマンを仲間に引き入れようと計画を話す。熱核爆弾の弾頭を手に入れたいという彼の発言に、ローマンは思わず目を大きくする。

ゲームをして遊んでいるザックのもとに、新しいメイドが現れる。彼女は感知者に怯えながらも、片付けを始める。かわいい女の子に緊張するザック。彼女がご褒美なのだろうか?

エフは、ジェイソンの傷口を縫い終わり、立ち去ろうとするが、銃を突きつけられる。エフは「生き残って、人であり続ける」ために、立ち去るのだと表明する。
「世界がこうなったのはあんたのせい」
と言い捨てた彼女の言葉を、神妙に受け止めるエフ。
弟の看護をする代わりに、食料と武器を分けてくれと条件を出す。

夜。
倒れているヴァシリーのために、助けを呼ぶローマン。だが、ヴァシリーは人質をとって、女たちを投降させる。シャーロットももちろん、それに協力する。そこに現れたのはクインランだ。呆気にとられるローマンや女たち。女たちを置いて、ヴァシリー、シャーロット、クインラン、ローマンは脱出する。

感想

・新キャラ・アレックスが登場。浮気相手も妻も死んでしまったから、新ヒロイン枠(ダッチもいるけど)なのか??
・もう1人の新キャラ、ローマンも登場。この人は核に詳しいうえ飛行機も飛ばせます。ハイスペック。
・ザックが闇堕ちしている……美少年なんだけど、お母さん役の女優さんとけっこう顔が似ているのが親子っぽい(髪型のせい?)。
・このエピでは、ダッチとエイブラハムは登場しません。
・パーマー役の俳優さんの熱演が面白い。この人を見ると、シンプソンズのバーンズ社長を思い出します。
・しかし、10話で終わるのかな?というくらい、まだ伏線がありますけど……。