「ストレイン」ファイナルシーズン・第3話『一撃』のネタバレ

ストレインs4

第3話 「一撃」のあらすじ

ミサイル基地の隊員だったローマンと知り合ったフェットとクインランは、基地にあるという核弾頭を手に入れようとする。しかし、基地に着いてみると思わぬ伏兵が待ち受けていた。一方、ストリゴイの住みかに配達される血液に毒を入れることを思いついたエフたちは、タンクローリーに細工をしようと試みる。
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第3話のネタバレ

ノースダコタ州
郡道2号線の近く

ヴァシリーとシャーロットは狩りをしている。シャーロットが先にシカを仕留めてしまい、ヴァシリーは苦笑いする。
夜、彼はクインランやローマンと共に、焚火を囲む。
ミサイル基地にはローマンの同僚(軍人)などの生存者がいるだろう。食糧などの備蓄も豊富なので、彼らは基地に残っているはずだ。もしかしたら、関係ない人間も大勢いるかもしれない。だが、彼らは簡単にミサイルを渡してくれるだろうか?そして、彼らはなぜミサイルを発射しなかったのか?
ヴァシリーは笑う。
「マスターは食物連鎖を破壊した」
だが、クインランはそれを咎める。人間が大量破壊兵器を使用しなければ、マスターは今も穴倉に隠れていただろう。ヴァシリーはそれに言い返せない。

ペンシルバニア州
フェアヒル
東アレゲニー通り
A・E・ノイズ高校

エフとアレックスは殺鼠剤を使って、毒を使っている。ストリゴイに盛るためだ。
殺鼠剤はいわゆる抗凝固剤だ。ストリゴイは全身性のダメージに弱いので、よく効くだろう。
「隠し味に塩でも入れる?」
と笑うアレックスだが、息子のスコットのことをつい語りだす。スコットは感受性が豊かで、かわいらしい少年だったようだ。だが、エフにはザックに対して、楽しい思い出が出てこない。喪失感しかないのだ。

運転手と入れ替わって毒を盛ろうというジェイソンだが、それではバレてしまう。
「ストリゴイに運ばせよう」
エフは何かを思いついたようだ。

ミサイル基地に着いたヴァシリーたちだが、隊員たちが死んでいるのを見つける。格納庫は開いているようだ。誰かが、扉を開けるのに協力したのだろう。ミサイルはどこに行ったのか?
ヴァシリーはクインランを止め、中に銀の手榴弾を投げ込む。その光景を見ているクインラン。
「ようやく、運が向いてきた」
次の瞬間、クインランは何かに撃たれ、そのままミサイルの格納庫に転落する(格納庫は地下にあります)。ぐったりした彼は起き上がらない。

鏡をつかって、中を覗き込むヴァシリー。しかし、反射鏡を狙撃されてしまう。クインランは目を覚まし、ヴァシリーは狙撃手を説得しようとする。クインランは足の骨が飛び出すケガを追ってしまう。
ローマンは中の人物に話しかける(彼は大尉らしい!)が、反応はない。彼らは脱出用ハッチから格納庫に入ることを計画する。
だがヴァシリーの仲間は、手助けを拒否して燃料だけもらって立ち去るという。ローマンも、自分が死んだら核の専門家がいなくなるからと手伝いを断り、ヴァシリーは1人でハッチに入っていく。
シャーロットは彼を手伝おうとするが、ヴァシリーは仲間を見張るように頼む。

狙われていて、隠れた隙間から動けないクインラン。だが、飛び出した骨を上手に元に戻し、手榴弾から出てきた銀の粉を傷にまぶしてそれを固める。一方、ヴァシリーはずんずん中に入っていく。
クインランは自分を狙う銃口を見つけるが、その狙撃手の青年は震え続けている。ヴァシリーとクインランの説得にも、彼は応じようとしない。

マンハッタン
5番街350
エンパイアステートビル

コブラを飼っているザック。生きたままのネズミを、ヘビのケースの中に入れ、微笑みながらそれを眺めている。
そこに新人メイドの女の子が片付けにやってくるが、食べられないまましなびたリンゴを見て、思わず盗もうとする。しかし、それを見ていた感知者の少女が牙を剥き、メイドの女の子は小さく叫ぶ。
ザックは感知者を叱りつけるが、メイドの女の子は怖がって出て行ってしまう。
落ちていたリンゴを見つけて、彼女の飢えを察するザック。

ザックは彼女の尾行をするが、見つかってしまう。リンゴと洋ナシを受け取って、さっさと立ち去ろうとする女の子。道端で話していたらまずいというが、ザックはストリゴイに命令する姿を見せる。
そしてザックはある場所に彼女を誘い、話し相手になってくれと持ち掛ける。

エフたちは車の中で、血液を積んだタンクローリーを待ち受けている。
アレックスに出身地について聞かれるエフだが、ニューヨークから行き当たりばったりでフィラデルフィアまでやってきたという。最初の核爆発はストリゴイのせいで起きたが、それを手伝った人間(実はザック)がいると聞き、アレックスは呆れる。エフは何も言い出せない。

アレックスの仲間たちは衝突事故を偽装し、タンクローリーを足止めして、その隙にエフがタンクに毒を流し込む。だが、毒を注入するのに十分な時間が稼げるかはギリギリだ。しかし、彼らの企みは見事に成功する。

ミサイル基地では、武器を失ったクインランが困ってしまっている。しかし、ヴァシリーは青年を銃で撃つことに成功する。デュカリという青年は、人間とストリゴイが協力して基地を襲ったことを明かす。ヴァシリーは無抵抗な彼を許そうとするが、クインランは彼の頭を撃ちぬいてしまう。

マンハッタン
セントラリパークと79丁目の角
アメリカ自然史博物館

ザックと少女は、博物館を散歩している。少女の親は、核爆発で死んでしまったらしい。ザックは罪悪感を覚える。
「あなたの秘密はなに?」
彼女は、ザックがどうして豪勢な暮らしをしているのか尋ねる。
「素質があると思われてる」
「何の素質?」
ザックが目を横にやると、トラのはく製が生きているように目を光らせて唸っている。ザックは言葉を失い、少女の質問に答えられない。

ザックは少女に食べ物や物資を好きなだけあげると言い出す。少女は遠慮しながらも、親を亡くした子供たちと一緒に住んでいて、フリーダム・バー1本しか食べられない生活だと明かす。彼らの分の食べ物が欲しいのだ。少女は自分の名前がアビーだと明かし、2人は握手する。

ザックは帰宅するが、ニヤニヤしながらエレベーターでジャンプする。しかし、彼の帰りを待っていたのはマスターだった。彼は恐る恐る言い出す。
「思ったんだけど、白い血はいらないかも。もう呼吸も苦しくない」
「何を悩んでいる?」
恵まれている自分に比べて、他の人間たちは食べ物がもらえないことを知ったザック。しかし、それは全部、核爆弾のせいだ。
つまり、その手助けをしたザックにも原因があるとマスターは指摘する。
「数千年もの間、人間の心は争いと共にあった。
宗教、マルクス主義、ファシズム、資本主義。
理論上は健全な考えも、人間の心の本質的な欠陥に打ち勝てなかった」
「どんな欠陥?」
「利己主義と慢心だ」
マスターの中には、数百万の人間の心がひしめいているからそれがわかる。
マスターは、すべての生き物の中で、人間がもっとも危険だと告げる。そして、人間にもう世界を破壊させないと言う。ザックに手助けを求めるマスター。アビーのことをチラつかせ、彼に味方になるように命じる。ザックはマスターを手伝うといい、白い血を飲み込む。

ヴァシリーは核ミサイルを手に入れて喜んでいるが、ローマンはミサイルのフタを開け、「ピットがなくなっている」と告げる。ピットとはプルトニウムが入った重要なパーツであり、それだけで強大な武器になる。おそらく、化け物たちがそれを持ち去ったのだろう。マスターは核を使って長老たちを葬った。自分も同じ目にあいたくないのだ。
しかし、ピットはあまりに頑丈すぎて破壊することができないので、どこかに隠されているだろう。しかも、核の専門家でないと取り扱うことは不可能だ。ヴァシリーたちは、ピットを盗んだ者たちを探すことにする。

エフとアレックスは、タンクローリーが入っていった建物を観察している。しかし、何の動きもない。エフは中で何が起きているのか、確かめにいくと言い出す。アレックスもそれについていく。
エフとアレックス、それにアレックスの仲間たちは建物の中に入っていくが、誰もいない。エフはストリゴイの中にいるはずの虫が地面に落ちて死んでいることに気が付く。奥では、大量のストリゴイたちが倒れて死んでしまっている。彼らは目から血があふれて死んでいるため、マスターに姿を察知されることもないだろう。
作戦は成功した!

アイヒホルストを呼び出すマスター。ストリゴイの大量毒殺事件のことが彼に明かされる。彼は顔をゆがめる。
「あのユダヤ人です。でなければその仲間」
だが、アイヒホルストはこれをいいニュースだという。探し続けてきた彼らの居所がつかめたからだ。マスターは人間たちにこの件が明らかになり、手口が広まる前に、エフたちを皆殺しにするように命じる。

エフたちは、施設の奥へと進み、明かりのついたある部屋に入っていく。
そこに残された痕跡から、ストリゴイには人間の協力者たちがいたことがわかる。アレックスは心底、彼らを軽蔑する。その部屋には、ペンシルバニアの町の一覧リストや、積み荷らしきリストが残されている。「ユニット」で統一されたその積み荷とは、いったい何なのだろうか?

感想

ザック、ヴァシリー、エフが中心のエピソードでした。
この「血液に殺鼠剤を混ぜる」というアイデアはここでしか活かされないと思いきや、重要な伏線になります。その一方で、もっと膨らませる予定だったのか?という設定ものちのち出てきます。ヴァシリーとクインランのピット探しの旅も続くわけですが、前半と後半の話運びのスピードが全然違うので、そのへんにもちょっと戸惑うかも。
あと、本筋と関係ないですが、ヴァシリーってけっこうがっしりしているイメージだったけど、着膨れしているだけだったようで、実際はスゲースリムです。