「リムジン LIMOUSINE」

リムジン

2016年のスペイン映画「リムジン LIMOUSINE」です。
リムジンの中で進行していく、監禁劇。女優はなぜ誘拐されたのか?犯人はなぜ彼女をさらったのか?というお話。

ネタバレ

ある映画が認められ、賞を獲得した女優・アマンダ。しかし、迎えに来たリムジンがどうにもおかしい。
リムジンの中ではなぜか出演映画に関する彼女のインタビューが垂れ流され、会場にいつまでたってもつかない。電話も使えず、彼女はリムジンに閉じ込められてしまう。

謎の声が、彼女に命令に従うようにという。服を脱げというのだ。いやがるアマンダを殴る、顔を隠した運転手。ボコボコにされ、ポルノ風に服を脱ぎ、自分の靴をしゃぶらされる。そのまま吐くアマンダ。

だが、アマンダは犯人が女だと気付く。
痛みに耐えるために鎮痛剤を打つが、突然苦しくなったので、自分で自分にAEDを使うはめになる!

犯人は、アマンダの出世作で、彼女の前にその役に内定していた女優だった。
彼女は顔出しで映像に登場するが、カメラの前で乱暴されてしまう。
実際に彼女はアマンダに役をとられた後、彼女の出世作のパロディ映画に出演し、その製作陣に乱暴されていたのだ。
アマンダは知らなかったとはいえ、映画に愛もないのに役を引き受けていた。興味がなかったくせに、ウソをついた。作品を愛してなんていない。

アマンダは運転手に乱暴されてしまう。しかし、隙をついて、割れたシャンパンの瓶で運転手を殺してしまう。

リムジンの外に脱出すると、そこは映画の撮影場所だった湖畔に見える。しかし、遠くからスキンヘッド状態のフラフラのおばあさん(この人が犯人の女優)がやってきて、彼女は撃たれてしまう。

だが、その銃は彼女を気絶させただけだった。女優は車ごとアマンダを湖に沈めるつもりで、手錠で彼女を車とつないでいる。女優は既に死の病におかされており、アマンダの言葉を聞き入れない。 しかし、粘ったアマンダは脱出に成功。森からトボトボ、歩いて帰る。

感想

なんだこのラストはと思うでしょうが、本当にこの文章以上でも以下でもない。トボトボエンドです。
アマンダの出演した映画は自閉症の女の子が登場したり、かなり社会派の映画らしいのですが、その映画のパロディってなんなんでしょうか。そして、なぜこの女優が乱暴されまくったのでしょうか。
憎むべきは、配役を変えた製作陣ではなくそいつらでは…???

運転手が顔に黒い布切れをグルグルまきに巻いているのはかなり怖い。しかし、リムジンという立地?を生かして、もっと攻防戦があるのかと思ったのですが、エロと暴力だけ。もっと犯人がバレるまで攻防戦があるかと思いきや、それもなし。ホラー的な命令やルールもなし。
とりあえず、ヒールのかかとをしゃぶるのはたしかに気持ちが悪そうでした。