「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」シーズン2・第15話(最終話)のネタバレ

Kim Dickens as Madison Clark, Cliff Curtis as Travis Manawa , Lorenzo James Henrie as Chris Manawa, Alycia Debnam-Carey as Alicia Clark, Rube Blades as Daniel Salazar, Frank Dillane as Nick Clark, Mercedes Mason as Ofelia Salazar and Colman Domingo as Victor Strand in Fear the Walking Dead, Season 2, 2016, gallery, Photo credit: Frank Ockenfels 3/AMC

シーズン2の登場人物まとめ

マディソン:ホテルで生存者と立てこもる。失踪したニックを探し続けている。
トラヴィス:クリスと決別するも、彼が死んだことを知り、動揺。彼を殺したブランドンたちを殺し、関係ないオスカーを意識不明の状態にしてしまう。
アリシア:マディソンが、自分よりも兄に愛情を注いでいるような気がして、孤独を感じている。
ストランド:恋人・トーマスを失った悲しみから立ち直りつつある。

ニック:メキシコ人のコミュニティに滞在。ギャングの襲撃を知り、住人たちを助けたいと思っている。

クリス:父を見捨てるも、交通事故を起こし、仲間に殺されて死亡する。
オフェリア:車を盗み、単独でアメリカに戻る。

ヘレナ:ホテルの生存者。立場の危ういマディソンの味方をする。
ヘクター:ヘレナの甥。オスカーのことで、トラヴィスに怒っている。
オスカー:トラヴィスの喧嘩に巻き込まれ、意識を失う。
アンドレアス:オスカーの弟。医学の心得がある。冷静なキャラだが、やはりトラヴィスを憎む。

アレハンドロ:免疫があるフリをしていた、メキシコ人コミュニティのリーダー。ウォーカーに噛まれている。
ルシアナ:ニックの恋人。アレハンドロのもとに留まろうとしている。

ネタバレ

2人を殺したトラヴィスは抜け殻のような状態になっている。ヘクターたちは彼らがいた部屋のガラスを割って中に入ってくる。
ヘレナの指示で、トラヴィスは拘束される。倒れているオスカーは動かない。ストランドはまずいことになったという顔をし、アリシアはオロオロしている。マディソンはトラヴィスを解放するように頼むが、ヘレナは聞き入れない。彼は2人も殺したからだ。
マディソンはアリシアにナイフを渡すようにいい、受け取って歩き出す。そして、ブランドンとデレクのもとに戻り、まずデレクの頭を突き刺す。そして、ウォーカーとなったブランドンの頭も貫く。ストランドの横をすり抜けていくマディソン。彼女もまた、心を閉ざしている。

アレハンドロの看病をしているルシアナ。ルシアナは化粧で彼の顔色をごまかそうとしている。他の住人たちが信仰を失い、死ぬだろうか。
「ニックは正しい。私たちは死ぬ」
アレハンドロはつぶやく。
「私たちは死なない、あなただけよ。最後の嘘をついて」
驚く彼をおいて、ルシアナは颯爽と去っていく。

マディソンは、この混乱は看板の電気をつけた自分のせいだと感じている。
彼女はヘレナに、トラヴィスを解放するように求める。
しかし、ストランドもトラヴィスを追放すべきだと考えている。マディソンが考えたルールだからだ。アリシアは最初反抗するが「そうね、出ていくべき」と同調し、「私たちも一緒に出ていく」と宣言する。マディソンもそれを止めるが、アリシアは「また別の場所を見つければいい」と呟く。
「彼まで失えない」
マディソンは、微かに微笑む。ストランドは驚く。
「君を捨てた男のために出ていくのか」
「一緒に来て」
ストランドは答える。
「俺は自殺も考えたが生きる道を選んだ。君たちのために死ぬ気はない」

オスカーはまだ意識が戻らない。ヘレナとヘクターは怒っている。マディソンはアリシア、トラヴィスと3人で出ていくと言う。マディソンはトラヴィスを解放するよう求めるが、ヘクターは拒否する。
だが、ヘレナはこれまでまとめ役をしてくれたマディソンへの恩義から、彼女をトラヴィスが監禁されている部屋に入れてくれた。マディソンはトラヴィスのもとに歩いていく。
「ここにはいられない。私たちも。それしかない、もう決めたの」
「絶対にダメだ」
「ひとりで死なせない。なぜ再会できたと思う?これが答えよ」
マディソンはトラヴィスを連れて、部屋の外に出ていく。

ニックは荷物をまとめ、出ていく準備をしている。
ルシアナを見つけ、かけよるニック。ルシアナはニックの誘いを断り続ける。
「ここを出たら、みんな死んで変わっていくのよ」
「ここにいたら皆殺しにされる」
「運命を受け入れるわ。坊やは行って。どこにでも逃げるがいい」

アンドレアスは兄の身を案じている。彼の意識は戻らない。瞳孔が開き、脳が腫れている。ヘクターはアリシアに強く当たる。「あいつをブッ殺してやりたい」と、トラヴィスを恨む。
手伝おうとするアリシアを、追い出すアンドレアス。開頭手術が、カッターナイフで始められる。

フラフラとしているアレハンドロが、皆の前に現れる。彼は演説を始める。彼は住民たちに、襲撃があることを告げる。おそらく今夜。

「世界は今、浄化の過程にある。だから恐れてはいけない。今こそ、信仰が我々を自由にしてくれる」
「これが終わりではない、我々は決して死なない!輝かしい未来が待っている。我々は死と悪に打ち勝ち、この家を守る。ともに生き延びるのだ」
「信仰は武器や悪よりも強い。信じよ。我々には信仰があり、仲間がいる。供えよ、我々のものを守るために」

ニックは、フェンスにしがみついているウォーカーたちを内側から見ている。そして、フェンスを封じていたバスの上に乗り、彼らの血を体に塗って外へと出ていく。ニックは、双眼鏡で何かを見つける。それは、飛行しているヘリコプターだ。

オスカーの手術は続いている。

トラヴィスは、マディソンを止めようとしている。トラヴィスはたしかに人を殺したが、マディソンは自分もセリアを殺したと告白する。ニックから彼女を守るために。
「私は世界が変わる前からこういう人間だった。あなたがしたことを理解できる。また同じことをしたとしても受け入れる。やるしかないの。あなたと一緒なら立ち向かえる」
「そばにいるよ」

手術もむなしく、オスカーは死んでしまう。ヘクターは怒りに燃えている。アンドレアスは兄が蘇らないように、彼の脳にカッターナイフを突き刺し、怒りの表情を浮かべ続ける。

真夜中。トラヴィスの部屋が襲撃される。ヘクターが彼を殴り、アンドレアスはトラヴィスに銃を向ける。だが次の瞬間、アンドレアスの胸をアリシアが刺してしまう。トラヴィスは男たちに殴りかかり、場は騒然とする。
そこにストランドが銃を掲げ、全員出ていくように命じる。そして、ストランドは3人に今すぐ逃げるように命じる。アンドレアスの遺体を放ったまま、ストランドも走り出す。

3人は一緒に逃げようとするが、ストランドはここに残ることを選ぶ。
「俺は大丈夫だ、行け」
彼は銃をマディソンに渡し、仲間たちが車で逃亡するのを見送る。車の中で、アリシアは月を見つめ続けている。
「大丈夫よ」
マディソンは言葉をかける。

アレハンドロは具合が悪そうだ。そこに、ニックが戻ってくる。手が震える彼の代わりに、ドラッグを粉末状にするニック。強がるアレハンドロだが、信者を守りたい気持ちは強い。ニックは彼が指導者で居続けたいのだと指摘する。そして、みんなに逃げる許可を与えるように命じる。
ニックは国境近くに救急ヘリが降りてきたことを報告し、北へ皆を逃がすように命じるよう願う。アレハンドロはニックに、信者たちを託すことを選ぶ。だが、ルシアナはどうだろう?ルシアナもアレハンドロが説得すれば、出ていくはずだ。
だが、アレハンドロの最期は近い。

マディソンたちは、ギャングの拠点(スーパーマーケット)に辿り着く。だが、100人以上いた人たちはなぜか、消えている。ニックの手がかりを探すため奥に進むマディソンだが、異臭がすることに気付く。それはフランシスコ一家の遺体だった。マディソンは遺体を漁って証拠を探す。
アリシアはその光景を見つめ、冷たく声をかける。
「ママ、何してるの?」

たくさんの車が、アレハンドロがいるコミュニティを目指している。ギャングたちの襲撃だ。彼らは拠点に近付き、バリケードを剥がしていく。だが、その先には大量のウォーカーたちがいる。彼らのバリケードには二重になっており、その狭間にウォーカーがいたのだ。フェンスの穴を塞ぐバスの中を通過して、コミュニティの中に入っていくギャングたち。だが、静かすぎる。住人たちは消えている。
「逃げた!ゴキブリのように逃げた!」
大笑いして、銃を撃ちまくる男たち。だが、唯一残っていたアレハンドロはそっとバスに入っていき、運転席に座る。そして、フェンスの穴を塞ぐように停車されていたバスを動かし、その穴からウォーカーたちを中に導く。
ギャングたちはなだれ込んでくるウォーカーを手当たり次第、撃ち続ける。だが、到底弾は足らないだろう。

その頃、ニックやルシアナ、そしてコミュニティの者たちは体に血を塗りつけ、北へと歩み続けていた。
「どこへ行くの?」
「北よ」
疑問をなげかける子供に対して、ルシアナが答える。
彼らはあるショッピングセンターに辿り着く。

マディソンたちは、ニックがいたコミュニティにやってくる。マディソンとトラヴィスは中に入っていき、アリシアは駐車場に残される。だが、彼女も両親の後をこっそり追いかける。

コミュニティの中には、大量の銃が落ちている。フェンスからは血が滴っている。すぐに大量のウォーカーを見つける彼ら。
「みんな死んだ」
ギャングたちも噛まれている(アントニオも死んで、ウォーカーになっている)。2人にウォーカーが迫る。

たまたま見つけたアレハンドロの手当てをしているアリシア。マディソンたちが戻ってくる。
目を開けた彼はマディソンを見て「天使…」と呟く。
「君は、ニックの母親か?」
「そうよ、彼はどこ?」
アレハンドロは息も絶え絶えに、彼は国境に向かったと告げる。しかし、そのまま息絶えるアレハンドロ。彼は孤独に死ぬことはなかった。

ニックたちは進み続けている。途中で立ち止まり、双眼鏡をまた覗くニック。またヘリが見える。難民キャンプがあるのだろうか。希望を見つけ、微笑むアリシア。だが、そこを襲撃したのは、軍人たちだった。前列にいた男たちや、アリシアは撃たれてしまう。

アリシアを守ろうとするも、包囲されるニック。

アレハンドロの目を閉じ、耳にナイフを突き刺すマディソン。

ニックとルシアナは引き離され、別々に銃を向けられる。ルシアナに駆け寄ろうとして、顔を蹴られるニック。

マディソンは、ナイフを握りしめながら、ふと顔を上げる。

感想

非常にキレの悪いところで最終話になりました。
・マディソンたちはニックと出会えるのか?
・ニックとアリシアはどうなるのか?軍人たちは誰なのか?
・ストランドは無事なのか?(アンドレアスがウォーカーになりそうな予感)
ホテルの生存者たちはどうなるのか?
・オフェリアはこれから、どうなるのか?ニックを襲撃した軍人たちと、オフェリアを助けた軍人は仲間なのか?
主要キャラクターは減る一方で、新キャラクターが追加されないのが少し物足りない。しかし、メキシコからアメリカに舞台が戻ってくるのかな?