シーズン2の登場人物まとめ
マディソン:ホテルで生存者と立てこもる。失踪したニックを探し続けている。
トラヴィス:クリスと決別するも、彼が死んだことを知り、動揺。彼を殺したブランドンたちを殺し、関係ないオスカーを意識不明の状態にしてしまう。
アリシア:マディソンが、自分よりも兄に愛情を注いでいるような気がして、孤独を感じている。
ストランド:恋人・トーマスを失った悲しみから立ち直りつつある。
ニック:メキシコ人のコミュニティに滞在。ギャングの襲撃を知り、住人たちを助けたいと思っている。
クリス:父を見捨てるも、交通事故を起こし、仲間に殺されて死亡する。
オフェリア:車を盗み、単独でアメリカに戻る。
ヘレナ:ホテルの生存者。立場の危ういマディソンの味方をする。
ヘクター:ヘレナの甥。オスカーのことで、トラヴィスに怒っている。
オスカー:トラヴィスの喧嘩に巻き込まれ、意識を失う。
アンドレアス:オスカーの弟。医学の心得がある。冷静なキャラだが、やはりトラヴィスを憎む。
アレハンドロ:免疫があるフリをしていた、メキシコ人コミュニティのリーダー。ウォーカーに噛まれている。
ルシアナ:ニックの恋人。アレハンドロのもとに留まろうとしている。
ネタバレ
2人を殺したトラヴィスは抜け殻のような状態になっている。ヘクターたちは彼らがいた部屋のガラスを割って中に入ってくる。
ヘレナの指示で、トラヴィスは拘束される。倒れているオスカーは動かない。ストランドはまずいことになったという顔をし、アリシアはオロオロしている。マディソンはトラヴィスを解放するように頼むが、ヘレナは聞き入れない。彼は2人も殺したからだ。
マディソンはアリシアにナイフを渡すようにいい、受け取って歩き出す。そして、ブランドンとデレクのもとに戻り、まずデレクの頭を突き刺す。そして、ウォーカーとなったブランドンの頭も貫く。ストランドの横をすり抜けていくマディソン。彼女もまた、心を閉ざしている。
アレハンドロの看病をしているルシアナ。ルシアナは化粧で彼の顔色をごまかそうとしている。他の住人たちが信仰を失い、死ぬだろうか。
「ニックは正しい。私たちは死ぬ」
アレハンドロはつぶやく。
「私たちは死なない、あなただけよ。最後の嘘をついて」
驚く彼をおいて、ルシアナは颯爽と去っていく。
マディソンは、この混乱は看板の電気をつけた自分のせいだと感じている。
彼女はヘレナに、トラヴィスを解放するように求める。
しかし、ストランドもトラヴィスを追放すべきだと考えている。マディソンが考えたルールだからだ。アリシアは最初反抗するが「そうね、出ていくべき」と同調し、「私たちも一緒に出ていく」と宣言する。マディソンもそれを止めるが、アリシアは「また別の場所を見つければいい」と呟く。
「彼まで失えない」
マディソンは、微かに微笑む。ストランドは驚く。
「君を捨てた男のために出ていくのか」
「一緒に来て」
ストランドは答える。
「俺は自殺も考えたが生きる道を選んだ。君たちのために死ぬ気はない」
オスカーはまだ意識が戻らない。ヘレナとヘクターは怒っている。マディソンはアリシア、トラヴィスと3人で出ていくと言う。マディソンはトラヴィスを解放するよう求めるが、ヘクターは拒否する。
だが、ヘレナはこれまでまとめ役をしてくれたマディソンへの恩義から、彼女をトラヴィスが監禁されている部屋に入れてくれた。マディソンはトラヴィスのもとに歩いていく。
「ここにはいられない。私たちも。それしかない、もう決めたの」
「絶対にダメだ」
「ひとりで死なせない。なぜ再会できたと思う?これが答えよ」
マディソンはトラヴィスを連れて、部屋の外に出ていく。
ニックは荷物をまとめ、出ていく準備をしている。
ルシアナを見つけ、かけよるニック。ルシアナはニックの誘いを断り続ける。
「ここを出たら、みんな死んで変わっていくのよ」
「ここにいたら皆殺しにされる」
「運命を受け入れるわ。坊やは行って。どこにでも逃げるがいい」
アンドレアスは兄の身を案じている。彼の意識は戻らない。瞳孔が開き、脳が腫れている。ヘクターはアリシアに強く当たる。「あいつをブッ殺してやりたい」と、トラヴィスを恨む。
手伝おうとするアリシアを、追い出すアンドレアス。開頭手術が、カッターナイフで始められる。
フラフラとしているアレハンドロが、皆の前に現れる。彼は演説を始める。彼は住民たちに、襲撃があることを告げる。おそらく今夜。
「世界は今、浄化の過程にある。だから恐れてはいけない。今こそ、信仰が我々を自由にしてくれる」
「これが終わりではない、我々は決して死なない!輝かしい未来が待っている。我々は死と悪に打ち勝ち、この家を守る。ともに生き延びるのだ」
「信仰は武器や悪よりも強い。信じよ。我々には信仰があり、仲間がいる。供えよ、我々のものを守るために」
ニックは、フェンスにしがみついているウォーカーたちを内側から見ている。そして、フェンスを封じていたバスの上に乗り、彼らの血を体に塗って外へと出ていく。ニックは、双眼鏡で何かを見つける。それは、飛行しているヘリコプターだ。
オスカーの手術は続いている。
トラヴィスは、マディソンを止めようとしている。トラヴィスはたしかに人を殺したが、マディソンは自分もセリアを殺したと告白する。ニックから彼女を守るために。
「私は世界が変わる前からこういう人間だった。あなたがしたことを理解できる。また同じことをしたとしても受け入れる。やるしかないの。あなたと一緒なら立ち向かえる」
「そばにいるよ」
手術もむなしく、オスカーは死んでしまう。ヘクターは怒りに燃えている。アンドレアスは兄が蘇らないように、彼の脳にカッターナイフを突き刺し、怒りの表情を浮かべ続ける。
真夜中。トラヴィスの部屋が襲撃される。ヘクターが彼を殴り、アンドレアスはトラヴィスに銃を向ける。だが次の瞬間、アンドレアスの胸をアリシアが刺してしまう。トラヴィスは男たちに殴りかかり、場は騒然とする。
そこにストランドが銃を掲げ、全員出ていくように命じる。そして、ストランドは3人に今すぐ逃げるように命じる。アンドレアスの遺体を放ったまま、ストランドも走り出す。
3人は一緒に逃げようとするが、ストランドはここに残ることを選ぶ。
「俺は大丈夫だ、行け」
彼は銃をマディソンに渡し、仲間たちが車で逃亡するのを見送る。車の中で、アリシアは月を見つめ続けている。
「大丈夫よ」
マディソンは言葉をかける。
アレハンドロは具合が悪そうだ。そこに、ニックが戻ってくる。手が震える彼の代わりに、ドラッグを粉末状にするニック。強がるアレハンドロだが、信者を守りたい気持ちは強い。ニックは彼が指導者で居続けたいのだと指摘する。そして、みんなに逃げる許可を与えるように命じる。
ニックは国境近くに救急ヘリが降りてきたことを報告し、北へ皆を逃がすように命じるよう願う。アレハンドロはニックに、信者たちを託すことを選ぶ。だが、ルシアナはどうだろう?ルシアナもアレハンドロが説得すれば、出ていくはずだ。
だが、アレハンドロの最期は近い。
マディソンたちは、ギャングの拠点(スーパーマーケット)に辿り着く。だが、100人以上いた人たちはなぜか、消えている。ニックの手がかりを探すため奥に進むマディソンだが、異臭がすることに気付く。それはフランシスコ一家の遺体だった。マディソンは遺体を漁って証拠を探す。
アリシアはその光景を見つめ、冷たく声をかける。
「ママ、何してるの?」
たくさんの車が、アレハンドロがいるコミュニティを目指している。ギャングたちの襲撃だ。彼らは拠点に近付き、バリケードを剥がしていく。だが、その先には大量のウォーカーたちがいる。彼らのバリケードには二重になっており、その狭間にウォーカーがいたのだ。フェンスの穴を塞ぐバスの中を通過して、コミュニティの中に入っていくギャングたち。だが、静かすぎる。住人たちは消えている。
「逃げた!ゴキブリのように逃げた!」
大笑いして、銃を撃ちまくる男たち。だが、唯一残っていたアレハンドロはそっとバスに入っていき、運転席に座る。そして、フェンスの穴を塞ぐように停車されていたバスを動かし、その穴からウォーカーたちを中に導く。
ギャングたちはなだれ込んでくるウォーカーを手当たり次第、撃ち続ける。だが、到底弾は足らないだろう。
その頃、ニックやルシアナ、そしてコミュニティの者たちは体に血を塗りつけ、北へと歩み続けていた。
「どこへ行くの?」
「北よ」
疑問をなげかける子供に対して、ルシアナが答える。
彼らはあるショッピングセンターに辿り着く。
マディソンたちは、ニックがいたコミュニティにやってくる。マディソンとトラヴィスは中に入っていき、アリシアは駐車場に残される。だが、彼女も両親の後をこっそり追いかける。
コミュニティの中には、大量の銃が落ちている。フェンスからは血が滴っている。すぐに大量のウォーカーを見つける彼ら。
「みんな死んだ」
ギャングたちも噛まれている(アントニオも死んで、ウォーカーになっている)。2人にウォーカーが迫る。
たまたま見つけたアレハンドロの手当てをしているアリシア。マディソンたちが戻ってくる。
目を開けた彼はマディソンを見て「天使…」と呟く。
「君は、ニックの母親か?」
「そうよ、彼はどこ?」
アレハンドロは息も絶え絶えに、彼は国境に向かったと告げる。しかし、そのまま息絶えるアレハンドロ。彼は孤独に死ぬことはなかった。
ニックたちは進み続けている。途中で立ち止まり、双眼鏡をまた覗くニック。またヘリが見える。難民キャンプがあるのだろうか。希望を見つけ、微笑むアリシア。だが、そこを襲撃したのは、軍人たちだった。前列にいた男たちや、アリシアは撃たれてしまう。
アリシアを守ろうとするも、包囲されるニック。
アレハンドロの目を閉じ、耳にナイフを突き刺すマディソン。
ニックとルシアナは引き離され、別々に銃を向けられる。ルシアナに駆け寄ろうとして、顔を蹴られるニック。
マディソンは、ナイフを握りしめながら、ふと顔を上げる。
感想
非常にキレの悪いところで最終話になりました。
・マディソンたちはニックと出会えるのか?
・ニックとアリシアはどうなるのか?軍人たちは誰なのか?
・ストランドは無事なのか?(アンドレアスがウォーカーになりそうな予感)
ホテルの生存者たちはどうなるのか?
・オフェリアはこれから、どうなるのか?ニックを襲撃した軍人たちと、オフェリアを助けた軍人は仲間なのか?
主要キャラクターは減る一方で、新キャラクターが追加されないのが少し物足りない。しかし、メキシコからアメリカに舞台が戻ってくるのかな?