「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」シーズン2・第9話のネタバレ

Kim Dickens as Madison Clark, Cliff Curtis as Travis Manawa , Lorenzo James Henrie as Chris Manawa, Alycia Debnam-Carey as Alicia Clark, Rube Blades as Daniel Salazar, Frank Dillane as Nick Clark, Mercedes Mason as Ofelia Salazar and Colman Domingo as Victor Strand in Fear the Walking Dead, Season 2, 2016, gallery, Photo credit: Frank Ockenfels 3/AMC

第9話の登場人物

薬剤師:コミュニティで医師の代わりをしながら、人々の思想を束ねる男。ニックとは考え方が異なる印象。いつか自分たちだけは助かると信じて疑わない。

第9話のネタバレ

誰かの咳で目を覚ますニック。隣のベッドにいる女性だ。血の付いたガーゼが大量に見える。

外に出ると、コミュニティに誰もいない。歩き続けると、ある娘が泣いている。「パパが……」
目をやると、ほとんどの人たちがフェンスのそばに集まっている。ある男が意を決して、ルシアナにナイフを渡す。男(おそらく少女の父親)はフェンスの真ん中に刺さっているバス(外界とコミュニティをつないでいる通路のようなもの)に入っていく。彼は自ら、ウォーカーの群れの中に立ち、叫びながら食われていく。ニックはその光景に呆然とする。

ストランド、オフェリア、マディソン、アリシアの4人は車で走り続けていた。
彼らは2日間、ニックを探していたのだ。アリシアとストランドはそろそろ船に戻ろうと彼女を説得する。

ニックは落ち着いたコミュニティの中をブラブラ歩いている。薬剤師は「自分はもう先が長くない」という老人をたしなめ、ルシアナに何かを相談している。

ストランドたちが戻ると、ボートが消えていた。とりあえず逃げる場所を見つけなくてはいけない。アリシアは「これからは私と2人きりよ」と母を発奮させるが、彼女は呆然としている。
「アビゲイルは行方不明 北に向かう」
彼女たちはメッセージを残し、とりあえずの避難場所へ移動する。
巨大なホテルを見つめる4人。何かいるかもしれないが、外よりは安全だろう。

ニックはルシアナに呼ばれる。

ホテルの中に入ることにしたマディソンやストランドたち。そこには何の気配もない。フロントのベルを叩き、「サービスが悪い」とウインクするストランド。

ルシアナはバスを通って外に出ていき、襲ってきたウォーカーを殺す。ニックは驚く。アリシアは「これからいくところでは、とにかく話すな」と命じ、ウォーカーの血を体に塗るように命じる。ニックはなぜ自分を選んだか尋ねるが、「よそ者だから誰も悲しまない」と返される。

荒れた結婚式場に入っていくマディソンたち。ふと、オフェリアは自分の昔の恋人について語り始める。彼らは厨房へと移動を始める。

ルシアナに、朝の出来事について尋ねるニック。彼らのコミュニティでは、死期が近くなると『死の壁』に加わるのだという。「彼らが守ってくれる」というルシアナ。
「仲間を餌食にするってこと?」
ルシアナはカチンとくる。彼女はその行為が“浄化”だと信じている。
「彼らが死の世界に帰れば、世界は生まれ変わる」
「薬剤師の考え?」
「心理よ。彼は正しい」
「そうかな」
ニックを叱り飛ばすルシアナ。
「彼は噛まれたの」
「嘘だ、噛まれたら変わる!」
ルシアナは彼のことを信じ切っている。

ホテルの厨房はカラだ。客室を探すしかない。アリシアとオフェリアは2人で行動するというが、マディソンはそれを心配する。だが、それをたしなめる他の人たち。ストランドは、マディソンに酒を作ってやることにする。

ルシアナとニックは、このあたりを仕切るギャングのもとを訪れる。彼らは支配者だ。怒らせてはいけない。ルシアナは水をもらう代わりに、薬を彼らに渡す。ショッピングカート1つ分の物資をもらえることになったルシアナたちだが、以前は2つだったと彼女は軽く抗議する。だが、彼らは肩をすくめる。
ギャングたちが扉をたたくと、彼らが監視している建物に入ることができる。そこはショッピングセンターだ。

元バーテンダーの経験があるマディソンは、ストランドの作る酒にダメ出しをしながらも楽しそうだ。彼らはテキーラを飲むことにする。
客室を探すアリシアとオフェリア。だが、部屋を開ける前に、中にウォーカーがいることがわかる。どうやら、感染者がいるか・いないかどうか、部屋を見分けるのに役に立つのが、扉の前の札(邪魔しないで/掃除をしてくれ、の札)のようだ。彼らは音のしない部屋に入り、物資を調達するが、浴室で首を吊りながらもウォーカーとなってしまった死者を見つけ、呆然とする。

水、ガーゼ、ビタミン剤などを調達するルシアナの横で、菓子を1つカートに入れようとするニック。だが、必要なものだけを!と怒られる。ショッピングセンターの中には、ギャングの身内の者たちがごろごろと寝そべり、具合が悪そうにしている。ギャングも、その時だけは普通の人の顔に戻り、家族を心配しているようだ。それをじっと見てしまい、ギャングと目が合うニック。

別の部屋に入ったアリシアたち。食糧もたっぷりある。お湯も出るようだ。
「あの人、どうして諦めたのかな」
アリシアはさっきのウォーカーのことについて思い出している。
「私なら生き延びるためになんでもやる」
「疲れたのよ」
アリシアはその答えに驚く。
「サバイバルに」
「疲れたなんて言ってられない」
「何よ」
「助からないわ」
「やめて」
「父はいつも希望を持てずにいた。今ならわかる」
「ダニエルは間違っていた。希望を失ったらおしまいよ」
オフェリアは泣き出してしまう。
「私がいるわ。今は私たちがあなたの家族よ」
「家族ね」
オフェリアはどこか冷めている。

建物を出て行こうとするルシアナとニック。カートを押したまま去ろうとするが、ギャングが呼び止める。ニックを組み伏せるギャング。ニックが菓子ひとつを万引きしたことがわかり、ルシアナは驚く。そのまま彼は殴られる。
ギャングは彼の左手を切り落とそうとするが、ニックはギャングの家族(さきほど、具合が悪そうにしていた妹)のために鎮痛剤を渡すという。彼はこれから彼の妹を襲うだろう恐ろしい痛みについて細かく語り、ギャングを動揺させる。ニックはカートもうひとつぶんの物資をよこせとまで要求し、ギャングはしぶしぶそれを飲む。

カート2つ分の物資を手に入れたルシアナたち。だが、ルシアナはニックの出しゃばりを怒っている。
ニックに「ロシエント」という言葉を教える彼女。「ごめんなさい」という意味だという。

打ち解けているストランドとマディソン。2人がもしこうなる前に出会っていたら、どうなっていただろう?
ストランドはマディソンを口説いたかもしれないと妄想する。驚くマディソン。
「俺は人たらしだ。きっと楽しいぞ」
だが、そんなことはもう二度と起こらない。みんながいなくなったからだ。トムもトラヴィスもいないし、人の集まるバーもここにはない。マディソンは、もうニックに会えないと確信している。だが、ストランドはそれを慰める。
「あの子は闇を抱えてる。父親と同じ。生まれたその日に私から離れていった」
「束縛し過ぎた?」
「そんなことない!父親に似たのよ。一人にしたら、死に突き進んでいく」
「父親の死因は?」
ニックの父は、居眠り運転で死んだとマディソンは言っていた。だが、それはニックのためについた嘘だった。
ニックの父は危うい人だった。トラヴィスにはそんなところはなかったけれど、もう彼はここにいない。しかし、マディソンはニックやアリシアは自分の意志で生んだと話す。何度も間違ったけれど。
マディソンは酷く酔っぱらっている。グラスを突然壁に叩きつけて、また新しく飲み始める。
「むなしい期待に」
彼らは乾杯する、マディソンはまたグラスを壁に投げる。ストランドは調律されていないピアノを引き始める。マディソンはまたグラスを割り続ける。その音に気が付いた、向かいのレストランにいるウォーカーたち。彼らは店のガラスのドアを押し続け、そこにヒビが入り始めている。

風呂に入ったアリシア。だが、オフェリアがいない。窓だけが開いている。何かが落ちていき、アリシアは驚く。ゆっくりとベランダに出るアリシア。外に出ようともがいているウォーカーが、ベランダから飛び降りていたのだ。ウォーカーたちは飛び降りた後になんとか立ち上がり、おそらくマディソンたちのほうに歩んでいく。
アリシアは母親に叫ぶが届かない。慌ててオフェリアを探しながら、非常階段に向かうアリシア。だが、そこには大量のウォーカーが待ち構えていた。

拠点に戻ってきたニックたち。ニックは盗んだお菓子を、今朝、父を失った少女に渡そうとする。だが、彼女はそれを受け取らない。ぼんやりするだけだ。と、突然それを食べ始める少女。
「ロシエント」
ニックは少女にそう言う。それを目撃し、ルシアナは驚き、どこか恥じたような表情を浮かべる。

ニックは薬剤師と再会する。少女に慰めになるものをあげたいと思い、お菓子を盗んだことを咎められるニック。
それではいくらあっても足りない、君は間違っていると言われるニック。彼はある部屋に案内される。薬剤師は、朝の老人に生理食塩水を注射していたと白状する。感染はなくならない。薬も徐々になくなってきている。
「慰めは信仰の代わりにはならん」
「ただ、死を待つの?信仰よりも水が大切だ」
「これは試練だ。死者はやがて、永眠の地を見つけ世界から一掃される。我々選ばれし者だけが最後まで生き残る」
「なぜわかる?言い切れる?」
水をニックに渡す薬剤師。ここにいてもいいと許可を出す。しかし、条件を出す。
「住民を危険にさらしたら、壁に加えるぞ」

ずっとバーで騒いでいるマディソンとストランド。彼らが目を離した隙に、死者がどんどんと上から落ちてきている。しかし、やっとストランドも気付く。大量のウォーカーがバーになだれこんでくる!

住民たちが集まって集会を開いている。
「我々は死から生まれ、死に帰る
神が我々を創造したというが、それは違う
生は2つの死に挟まれ、ここで終わりを迎える」
薬剤師の説教に聞き入っている人たち。ニックもその中で立ち尽くしている。

「親、兄弟、友人、隣人。みんな去った。魂の巡礼。死者の大移動が始まった」

「我々は?生きている。死は我々を道連れにしない。我々は生き残る。世界は我らの者。選ばれし者は生き残る。我々は一度死を遂げた復活の子である。我々は死から生まれ、死に帰る!」
ルシアナのその中にいる。彼らは、薬剤師と同じ言葉を繰り返し、大声で叫ぶ!

その頃、ストランドとマディソンは必死でウォーカーと戦っていた。バーカウンターをぐるりと囲むように、ウォーカーたちが手を伸ばしている。アリシアは部屋の中で、ひとりで絶望を感じている。

「だが我々が去ることはない」
薬剤師の男は、ニックをまっすぐと見つめる。ニックは彼の言葉を繰り返すことなく、ただ、その目を見返している。

感想

このコミュニティもやっぱり狂っていたというオチ。死者を仲間だと捉えているのはニックの理想に沿っているのかもしれないけれど、死期が近いものは自分からウォーカーに食われる、というのはニック的には違うみたいですね。
それにしても、ニックは優しい。

一方、自殺しそうなオフェリアはどうなるのか?アリシアは?ストランドとマディソンは?まあ、オフェリア以外は助かりそうだけど、彼女はどこに行ってしまったのか?犬猿の仲だったストランドとマディソンが仲良くなる描写はなんだかほほえましい。トーマスとの描写があってから、俄然ストランドが魅力的なキャラに見えてきています。しかし、急にいいやつになったのはなんなんだろう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>