「ブレア・ウィッチ」

ブレアウィッチ

2016年「ブレア・ウィッチ」を見ました。アメリカ映画です。「サプライズ」「ザ・ゲスト」など、そんなに怖くない気がする……けど、映像美にこだわりを感じるアダム・ウィンガード監督の作品。
・原作に登場したヘザーの弟と、そのガールフレンドが主人公
・ドローン撮影やGPSなど最新機器をもりもり盛り込みました
・森、廃屋、暗闇、咆哮、謎の何か。恐怖値満タン。
途中まではよくあるPOVにしか見えなかったのですが、ラスト20分くらい、廃屋を彷徨うシーンがとっにっかく怖い!こんなに怖い廃屋を見たのは久しぶりであります。

どうでもいいけど、宣伝ビジュアルがエビすぎる。

あらすじ

「サプライズ」「ザ・ゲスト」のアダム・ウィンガード監督が、1999年に世界中でセンセーションを巻き起こした低予算ホラー「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の続編に挑んだホラー・サスペンス。姉の行方を追う主人公とその仲間たちが森で体験する戦慄の恐怖を、ヘッドセットカメラやドローンをはじめとした最新撮影機器も織り交ぜ描き出す。
かつて“ブレアの魔女”の謎を追ってドキュメンタリー映画の製作に乗り出したヘザーだったが、撮影のために訪れたブラック・ヒルズの森で消息を絶ってしまう。それから20年。弟のジェームズは、You Tubeの映像に姉の姿を見つける。彼は仲間たちとともに、姉を捜すべくカメラを手にブラック・ヒルズの森へと足を踏み入れるのだったが…。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=357405

登場人物

リサ:映像制作をしている学生。ジェームスを主演に、捜索のすべてを映像に残そうとする。
ジェームズ:森で失踪した姉・ヘザーを探している青年。
ピーター:ジェームズの幼馴染。ヘザーの捜索に参加したこともある。
アシュリー:リサの友達。ドローンの操作を担当する

レーン:ヘザーの手掛かりとなる映像テープを拾った男性。森の近くに住み、リサたちに同行することを希望する。
ダリア:レーンの恋人。

ネタバレ

ブレアウィッチ1

これは2014年5月15日、ブラックヒルズの森で見つかったメモリーカード、ビデオの動画を元に編集された動画である。

冒頭。逃げ続けているカメラマン。不意に映像が止まり、映像内の鏡に映り込んでいる人物が姉さんかもしれないという声がする。YouTubeにアップされた映像を見ながら話しているジェームズとリサ。彼は失踪した姉を探しており、恋人のリサはその創作の一部始終を映像に収めようとしている。
GPS内蔵のアクションカメラやドローンを使い、映像が撮影された家を探すというジェームズ。テープを拾って映像をアップした男とコンタクトをとり、場所を探るつもりらしい。

それにピーターとアシュリーも同行する。魔女伝説を心配するリサだが、ピーターはジェームズの気が済めばいいと考えている。

彼らは旅に出る。モーテルではしゃぎすらする。
ブレアという村はかつて存在していたが、廃墟となり、代わりにバーキッズビルという街になっているらしい。
4人は映像を入手したレーンとタリアの家を訪れるが、レーンは森を案内するから自分たちも連れて行けと言い出す。ピーターやリサは難色を示すが、ジェームズは受け入れる。

森に入る6人。ピーターはレーンをいじる。彼は魔女を信じていないのだ。
・レーンの動画にあった積み上げた石はシンボルである
・事件があってから、住人たちは森について触れなくなった
・40年代にダスティン・パーという子供殺しがいた。彼は老婆の声で、子供殺しを命じられた。さらわれた子供たちは1人を残して屋根裏部屋で殺された。その後、家は焼かれてしまったのでもうない。

ピーターはレーンとタリアの話で笑い続ける。
雷が落ちた木の下にテープがあったらしいが、手掛かりはない。

「娘を川に引きずり込む手を母が見た」「だが、娘の死体は見つからなかった」という伝説の残る川を渡ることになった彼らだが、素足で川に入ったアシュリーがケガをしてしまう。
キャンプではテントを張れなくてピーターが大騒ぎし、家は相変わらず見つからない。彼らはBBQを楽しむ。

エリーケドハードという魔女の話をするレーン。子供の血を抜いて、魔術に使ったらしい。彼女は裁かれたが、森に縛り付けられ、野垂れ死にされた。でも、死体は見つからないし、その後に彼女を告発した者から消えていった。
魔女を見たら恐怖で死ぬ、彼女を見て生きている人はいないというレーンだが、ピーターは「見た人自体がいないんだ」と言ってしまう。森に入ったら生きて出られないというが、ピーターはヘザーの捜索で森に来たことがあった。でも、彼は生きている。

夜中、外で音がする。レーンは音をたしかめにいったようだ。朝になると、テントのまわりに謎の象形文字(木で作った文みたいな形)を枝で作ったものがぶら下がっている。しかも、もう昼の2時だ。彼らは慌てて森の外に脱出しようとする。だが、途中で枝で作ったオブジェはレーンの仕業だとわかり、彼らは怒りのあまり、レーンとタリアを森に置き去りにする(森は携帯も通じない)。

だが、キャンプ地に戻ってきてしまった4人。ドローンも墜落し、アシュリーの脚の傷口には何かが入っているように見える。
夜、咆哮を聞いてピーターは様子を見に行くが、そのまま行方不明になってしまう。
レーンとタリアもキャンプ地に戻ってくるが、彼らは森を1週間近くさまよっているようだ。彼らは喧嘩をして、レーンはどこかに行ってしまう。タリアを見咎めるアシュリーは、テントのまわりにある木のオブジェを壊してしまう。このオブジェにはタリアの髪の毛が混じっていた。アシュリーがそれを折った瞬間、タリアの体も跳び、ぐちゃぐちゃに折れ曲がって死んでしまう。その直後に吹き飛ぶテント(なんでだ!と思ったけど、安心できる場所を奪われたってことかな)。みんなはバラバラに逃げる。とはいえ、ジェームズとリサはすぐに合流する。

アシュリーの脚の傷からは、寄生虫のようなものがはみ出しているようにも見える。

ピーターが助けを呼んでいる声を拾う無線。ドローンを見つけたリサ(だが、木の上に引っかかっており、最後まで使用されることはない)。

なんと、ないはずの家を見つけたジェームズとリサ。ヘザーの声を聞き、ジェームズは中に入る。入り組んだ廃墟の中、一瞬後ろを向いているピーターや、ヘザーも見える。だが、すぐに雷鳴とともに消えてしまう。
咆哮に追い立てられ、リサも中に入る。だが、彼女の前に現れたのはボロボロになってヒゲや髪も伸びたレーンだった。殴られ、引きずられ、地下室の床収納に投げ込まれるリサ。そこにある横穴から、彼女は脱出を試みる。
飛び出してきたレーンを刺し殺し、地下室から出るリサ。
だが、巨大な何か(3メートルくらいある何か)が追いかけてきて、彼女は逃げる。その映像は、オープニングでジェームズとリサが見ていた映像と全く同じだ。(つまり、2人が見ていたのは、これからリサが見ることになる映像だった)

屋根裏部屋でジェームズとリサは合流する。外からは眩い光が差し込み、隙間という隙間が輝く。
(このあたり、SFっぽい)
だが、何かが彼らに迫る。ジェームズは隅に行き、目を閉じてそれを見ては行けないと指示をする。
だが、ジェームズ本人がヘザーの声につられて後ろを見てしまい、持っていかれてしまう。
自撮りをしながら、後ろのものを確認しようとするリサ。だが、ジェームズの声で思わず振り返り、彼女自身も持っていかれてしまう。カメラは落ちてしまい、そのまま、汚れた床を映し続けている。

感想

・前半はまったく怖くないのでとにかく焦らされましたが、後半、とくに家に入ってからの印象が怖すぎる。こんなん、映画館で見たら絶対に心臓が止まるわ。むごたらしいとか痛いとか、そういうホラーじゃない。もう、家の外観から質感、間取り、全てが狂っている。
・森の中のシーンはそんなに怖くないです。アシュリーはどうなったのかなあ?(はっきり描かれないから)
・ただ、タリアの体がバキバキになってから、脈絡なくテントが吹っ飛ぶのはちょっと笑った。
・この手の映画にありがちな、最先端機器を盛り込みました⇒でも役に立ちません!という展開。ドローンとかGPSとか、別にいいかなぁ……スマートフォンとかGPSとか、ドローンとかないホラーの方が好きだからでしょうか。
・ラストの強い光はUFOを揶揄しているのかしら?
・前作でも強烈な印象を残した「積み上げられた石」と「謎の木のオブジェ」が出てきたのですが、たしか積み上げられた石には歯があった気がするんですけど。歯のホラー好きだから楽しみにしていたのに。
・ぬらっとした何か、が前作も出てきたのかまったく覚えてない。前作で覚えているのは、女子がテントの中でグジョグジョ泣いてたところです。

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