「Zネーション」シーズン3・第4話「マーフィの奇跡」のネタバレ

znations3e4

第4話「マーフィの奇跡」(英タイトル:MURPHY’S MIRACLE)のあらすじ

本部設置のためスポケーンに向かっていたマーフィは、途中で死に瀕した少女を救う。スポケーンへやって来た少女の両親は、マーフィに会うと、彼に自分たちも噛んでほしいと頼む。それをきっかけに、マーフィの悪巧みは勢いを増すこととなる。物資を探し求めるウォレンチームは、ウォーリーという名の生存者を追う。ウォーリーの町は完全にゾンビの町と化しているのだが、ゾンビたちはなぜかウォーリーにしか興味を示さない。異常で残忍な事実が発覚し、ウォーリーの本当の姿が明らかになる。一方、イヌイットの村に食料がほとんどないことを知った市民Zは、カヤを連れて、北極圏のツンドラ地帯の向こうにあるノーザン・ライト基地へと向かう。
https://warnerbros.co.jp/tv/znation/

第4話のネタバレ

マーフィたちは、立ち往生している車のせいで先に進めない。イライラしているマーフィ。彼らの車に怒鳴り込むが、子供が死にかけていることを知り驚く。「助けてやれるかもしれないな」
マーフィは、その女の子の顔に噛み痕を残して去っていく。

ロジータたちはある街に辿り着く。マーフィの乗っていた車にGPSをしかけているので、サン博士はそれを追っているのだ。だが、マーフィはどこにもいない。彼は既に、ゾンビの腹に応答装置を埋め込んでいたのだ。サン博士はがっかりするが、彼らはまずガソリンを探すことにする。
だが、ロジータたちはゾンビに襲われている車と、そのなかにいる人間を見つける。郵便配達の車と、配達員の老人だ。ロジータは彼を助けるためにゾンビを殺そうとするが、配達員がそれを止める。そして、窓から何かの脳ミソを投げる。
男はベッカーと名乗り、彼らを誘導する。
「雨の日もゾンビの日もきちんとお届けします、ってか」
ドクの声でゾンビは振り返り、追ってくる。

ベッカーは彼らの「ガソリンと水を分けてほしい」という願いをきく代わりに、「ゾンビを殺すな」と言い出す。その交換条件に驚くロジータたち。郵便公社の中に彼らは案内される。

カヤはサイモンに運動をさせている。彼女はサイモンに、「市民Z」に戻ってほしいのだ。だが、ラジオのための機械はもうないし、聞いてくれる人は残っていない。カヤは私が聞く!おばあちゃんも聞きたがっている(とはいえ、彼女はノーリアクション)!と励まし、彼に体力作りを続けさせる。

マーフィは車を停め、10Kやマーチとともに景色を眺める。1974年の万博開催地、“ライラックの街”。ここが彼らの本拠地となる。10Kはマーチの頬の噛み痕を見て、自分の顔をなんとなく撫でてしまう。

郵便局に立てこもるベッカー、そしてロジータたち。ゾンビに寛容なベッカーだが、車のバッテリーが上がったせいで今回のトラブルに巻き込まれた。また、ゾンビを殺したらひとりきりになってしまうので、彼らを殺したくないと考えている。
ベッカーはクリスマスを愛している。クリスマスカードを開封して自分を励まし、クリスマスプレゼントでくいつないでいるからだ。いつもは通りがかりの人は助けないが、今回は気が向いたので助けたというベッカー。役所のほうに無線機があると聞き、サン博士も身を乗り出す。

マーフィは10Kに「イカれてる」と言われるが、マーフィは「同じことを2年間試して失敗した、だから今こそ新しいことを試す時だ」という。そこにゾンビたちがやってくるが、マーチ医師も10Kも噛まれない。「俺の仲間だから」という言葉に抵抗する10K。マーフィは混合ワクチンを作るため、ラボ、そしてまずは拠点を作ると言い出す。マーフィ曰く、「孤独な要塞」を作るのだ。
10Kは川に飛び込もうとするが、マーフィには逆らえない。

ベッカーはゾンビに親しみを感じているというが、他の誰もそれに賛同しない。ドクとアディ、サン博士は無線機へ、ベッカーとロジータ、ヘクターは郵便車の回収に向かう。
ドクたちは無線機を見つけるが、その保管小屋のなかにはゾンビがいる。どう殺さないようにするか悩むドクとアディだが、サン博士はあっさり殺してしまう。

郵便車を動かすため、ロジータが運転席に座り、ベッカーとヘクターが車を押すことになる。ヘクターがちょいちょい投げているのは、事故死した動物の脳ミソらしい。車は無事に動き出す。

サン博士は電子機器に強いアディを無視して、無線機を修理しだす。アディは市民Zと連絡がとりたいというが、サン博士はそれを断る。だが、バットを突きつけるアディ。睨みあう2人。
ドクはアディを引っ張ってなだめる。

北極では、カヤがラジオ局を再開させるべく、機械いじりをしている。サイモンは以前の放送から間が空きすぎているし、みんな死んでしまっただろうと発言してしまう。その言葉に泣きだすカヤ。
カヤはサイモンがここにきてから希望が持てたのだという。希望をなくしたくないという彼女。
サイモンは「市民Zがいなくなっても、希望は残っている」と言い、慰める。カヤにキスしようとするサイモンだが、機械から聞こえてきた音楽に2人は驚く。
その音色を聞きながらハグするサイモンとカヤ。

その曲はマーラーの「私はこの世に捨てられて」だった。すべての通信が途絶えた時の合図。任務は打ち切りとなった。みんな死んでしまったのだ。泣き出すサン博士。アディは彼女と交代して、市民Zに呼びかける。
それを聞いたサイモンは、アディと通信する(カヤはアディの名を呼んだサイモンの様子に嫉妬をむき出しにしている)。だが、アディ側は彼の通信を受信できなかったようだ。無線機はまた壊れてしまう。

ロジータはサン博士の部隊が全滅したことと、市民Zが問いかけに応じなかったことを戻ってきたアディとドクから聞かされる。

サイモンはブツブツと自分のことを話している。だが、カヤのおばあちゃんはなにも喋らない(そういうキャラ)。おじさんは水上飛行機の燃料が半分だけになったと嘆いている。もう、行きの燃料しかないのだ。カヤはサイモンの食事だけを大盛りにして、他の人たちの量を少なくする。サイモンは均等に食事を分けようとするが、おじさんとおばあちゃんが飢えていることに気が付く。食糧がないのだ。サイモンは気が付く。
「食べ物の在処を知ってる」

ベッカーはゾンビに大声で話しかけて、車に服がはさまっている元司書のゾンビを助ける。ロジータは、ゾンビがベッカーにひきつけられている(ロジータたちには寄ってこず、ベッカーの後ばかり追う)のに気が付き、彼を調べることにする。

“ライラックの街”の元博物館にやってきたマーフィだが、既にそこは荒らされている。ショックを受けつつ、「古い家具を片付ける手間が省けた」というマーフィ。ここを研究所にすることになる。そして、次の部屋を見てマーフィはこう言う。「ここはルーシーの部屋にする!」
10Kはルーシーが生きていたことに驚く。
次々と部屋決めをするマーフィ。くつろぐ彼だが、そこに何かがいる。エンダーだ。
エンダーを捕獲したマーフィは、彼に撃つように命じる。10Kはそれを嫌がり拒否する(彼らは人間であり、狂っているだけだから)が、気付かないうちに発砲する。だが、それは空砲だった。しかし、マーフィが銃をいじったらそれは弾が入っていた。撃たれたエンダーは死んでしまう。

ロジータたちはベッカーを調べ、噛み痕はなく、感染した疑いもないと判断する。サン博士は引き続き、彼の血液を調べるという。
ベッカーは食料や水を彼らに分けるため、倉庫の中へと案内する。
そこで、ドクやヘクター、アディは遺体を見つける。郵便配達員の遺体だが、「慈悲を与えられた」のだとベッカーは言う。だが、彼らはゾンビになる前に頭を撃たれていた。そこでベッカーはドアを開けるが、そこからは大量のゾンビがなだれ込んでくる。彼だけは外に逃げてしまい、残された者たちは暗がりでンビと戦う。
大きなスタンプでゾンビの頭を砕くヘクター、「お届け物です!」と頭を撃つドク。ロジータは本物のベッカーを発見していた。彼らはただ死んだのではなく、殺されたのだ。全員胸を打たれて。

サン博士は、ゾンビが偽ベッカーの血液にひきつけられているのではないと解析する。だが、彼女自身が偽ベッカーに拉致され、連れ去られる。サン博士が連れられてこられたのは、解体工場だった。
彼はこの街を訪れた人を殺して、バラバラにして街のゾンビに与えていたのだ。しかも、友達としてゾンビを生かしているのではなく、トロフィーとして生かしているのだ(ゾンビに投げていたのも人間の肉だった)。男は本当に配達員だったようだが、人間関係とは無縁にずっと生き続け、隣人たちを憎んでいたのだ。だから変異が始まった日に彼らを殺し、あえてゾンビにした。
サン博士はうまく立ち回り、ゾンビに偽ベッカーを襲わせて殺してしまう。そして、サン博士はロジータたちを助けに行く。

歩き続けているカヤ、サイモン、おじさん。彼らはサイモンが昔いた基地を目指している。

サン博士はゾンビに人間の心がわかるわけがないというが、ロジータは「じゃあなぜ慈悲を与えるの?」と言う。
「配達員を切手みたいに舐めちゃ、ダメだったことだ」
ドクの言葉を最後に、車が動き出す。それをゾンビたちが追いかけてくる。ゾンビ化したベッカーも、最後尾にいる。

元博物館にいるマーフィのもとを訪れてきた冒頭の一家。マーフィは追い返そうとするが、彼らは感謝しきっている。「娘は体がよくなっただけではなく、何も恐れなくなった。奇跡です」という家族。娘はマーフィに抱き着く。まんざらではない彼。
「もうひとつ、お願いがあります。妻を噛んでください」
マーフィはその申し出に驚くが、彼らは懇願のまなざしを浮かべている。

感想

・郵便配達員サイコって、「デッドライジング」にもいましたね(ビジュアルも酷似してるけど、メガネにヒゲで優しそうなおっさんで郵便配達員のデフォルトなんでしょうか)
・ベッカーがまた、いかにも怪しげなおっさんなのが面白い。
・サン博士とアディは今後対立するのでしょうか?
・カヤのキャラクターがおもしろいので、レギュラーになってほしい。