「ハザード・オブZ」

ハザードオブZ

2016年のアメリカ映画「ハザード・オブZ」。ある男がゾンビになるまでを全編POVで描いたという意欲作……ということになっていますが、特に目新しいわけでもない。ただ、ラストはたしかに目を奪われます。

ネタバレ

エイミーと呼ばれる少女。車の後部座席にいるが、父は既に死んでおり、母と共に逃げる。ゾンビに追われながら、建物に逃げ込む彼女。母は虫の息だ。隠れるように命じられるも、外に出る少女。ゾンビに襲われている母を見つけ、そのゾンビにそのまま追いかけられる。

妻とイチャイチャしている主人公・デビット。心配性の父から何度も連絡がある。
妻は具合が悪そうだが、妊娠していることがわかる。そのお祝いで友達のウェインと飲みに行くデビットだが、妻から助けを求める声が聞こえてくる。慌てて家に戻るが、街は襲われる人で溢れている。しかも、家の前では妻が警察官に引きずり出されており、そのまま射殺される。
ウェインの助けもあり、デビットは逃げ出したが、妻はそのままおいてけぼりになる。

彼らは逃げ込んだスポーツジムに立てこもる。そこで眠り、プロテインバーを食べ、ロッカーをこじ開ける彼ら。銃を見つけるデビット。1週間以上も立てこもり、助けを求める人もスルーする。

だが、ウェインの具合が悪くなる。顔はどろどろに溶け、「殺してほしい」と懇願する彼を、デビットは殺してしまう。と、タイミング悪くゾンビたちが侵入してくる!ぬるっと逃げるデビットだが、車を走らせている途中で、ゾンビ化した自分の妻を見つけ、事故を起こしてしまう。

気が付いたら、そこは別の建物の中だった。彼らは生き残っている人間たちに助けられたのだ。
リーダー格の牧師のパトリックと、気の強い女性・カーリーに対面する彼。別のエリアに「エンジェル」と呼ばれる、噛まれても感染しなかった少女の存在を知る。

デビットは、自分も感染していることに気付くが、それを言い出せない。

物資を探しに外に出るデビットとカーリー。牧師に陶酔しているウィルは、カーリーにつっかかる。カーリーは牧師を信用していないからだ。
案の定、パトリックは外に出たがっている女性を殺している。

デビットは、今度はエンジェルを探しに行くことになる。
侵入している途中で、父からのメッセージを受信する彼。父に会いたくてたまらない。
しかし、ある建物に侵入したところでゾンビが押し寄せ、仲間を襲う。だが、デビットだけは襲われない。ウィルとデビットだけが拠点に戻るが、そこでウィルとカーリーに感染がバレてしまう。

だが、ウィルが振り切らなかったせいでゾンビたちが拠点にやってきてしまう。パトリックの元へ逃げるデビットだが、彼は仲間たちを皆殺しにしていた。
まだかろうじて人間らしさが残っているデビットは、カーリーを外に逃がし、自分が盾となる。
だが、だんだんとゾンビに浸食されていくデビット。走馬燈を経て暗闇に包まれた視界に、光が戻ってくる。それはゾンビとしてのデビットの始まりだ。

彼は目に入った親子を追いかける。それは冒頭のエイミーと母親だった。彼はエイミーの母を襲い、さらにエイミーを追い詰めるが、生きていた母に殺されてしまう。

感想

・冒頭、キッタネェゾンビだなと思っていたら、それがデビットだったとは……!でも、エンジェルがエイミーだったのか?結局、お話に「天使」が関わってこないので謎だけ残りました。
・EDがかなりかっこいいですが「こんなシーンあったっけ?」の連続です。
・後半の牧師の元に集うパートから、急に既視感に満ちた感じになります。終末世界、皆を守ろうとして牧師が信者を殺すっていう展開もあるあるですよね。
・そもそも、この感染はなぜ起きるのか?血液感染というより、空気感染なので厳密にはゾンビじゃないという意見もあるかもしれませんが、まあ腸食べてるし……。
・ゾンビの顔ぶれがかなり似通っているので、まとめてとったのかな?という感じです。

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