「ウォーキング・デッド」シーズン7・第10話「瓦礫の牙城」のネタバレ

wds71

今回はダリルとキャロル回です。そういっても過言ではない。
ちなみに、今シーズンの後半から発表されたビジュアルでは、
リック>ダリル>ミショーン、マギー>キャロル、サシャ>カール>ゲイブリエル、タラ、ジーザスの順に並んでますね(画像の大きさ順。そして中央に来ている人のほうを名前が先にしてあります)。にしても、ジーザスの横に誰かいるんだけど画像が切れてて見えない。これは海外版だと切れていないパターンなのか?男の腕っぽいけど誰??

第10話 瓦礫の牙城(New Best Friends)

救世主との取引現場で、粋がる男とたびたび対立する王国のリチャードは、エゼキエルが救世主の言いなりになることに納得がいかず攻撃を仕掛ける機会を狙っていた。そこで同じく襲撃を望み、王国にかくまわれているダリルに協力を持ちかける。町から姿を消したゲイブリエルの痕跡を追っていたリックたちは、ゴミの山に住みジェイディスをリーダーとする集団に囚われていた。リックは彼らに救世主との戦いに協力するよう要請する。
http://tv.foxjapan.com/fox/program/episode/index/prgm_id/20608

ネタバレ

王国の者たちが、ニーガンの部下たちに物資を渡している。
また難癖をつけられているリチャードは、銃を救世主の部下のジャレッド(リチャードと犬猿の仲)に渡すように命じられる。抵抗する彼と、彼をかばうモーガン。だが、王はリチャードにジャレッドたちの言うことを聞くように命じる。王はリチャードをこの役目から外そうとしているが、救世主側は彼を連れてくるように命じる。何かあったら、彼を一番に殺すためだ。モーガンの棒まで奪い、救世主の部下は去っていく。

敷地内に帰ってきてから、王はベンを諫める。ジェリーは逆によくやったと励ます。
モーガンを待っていたダリル。ダリルは、王国の人間が救世主と契約していることに気付いている。彼らはキャロルの話をする。
グレンとエイブラハムの死、さらにモーガンのケガを知ったらキャロルは奴らを皆殺しにするだろうというダリルに、「だから彼女は去った」と言うモーガン。
リチャードがやってきて、ダリルに協力を頼む。ダリルは彼に手渡され、久しぶりにボウガンを手にする。

リチャードはキャンピングカーに武器を隠している。火炎瓶すらある。そして、2人は武器を持ってどこかへ歩いていく。リチャードは、救世主達の仲間の車を襲撃し、彼らを見せしめのようにむごたらしく殺すつもりだ。そして、ある女性の家に誘導して、彼女を気に入っている王にショックを与え、救世主たちと戦う気持ちにさせようとしている。ダリルはふと気が付く。そして、リチャードにしつこく尋ねる。その女性の名を。
リチャードも、しぶしぶ彼女の名を言う。「キャロル」だと。ダリルは怒り出し、立ち去ろうとする。それをひき止めるリチャードと喧嘩になるダリル。横を、救世主の部下たちが乗った車が通りすぎていく。
「彼女に何かあったらお前を殺す」
「王国のためなら死ねる」
「なら、死ねよ」
ダリルはそのまま立ち去っていく。リチャードはただ、取り残される。

リックたちは、黒づくめの集団に捕まっていた。彼らが連れてこられたのはゴミの集積場だ。マスゲームのように複雑な動きを経て、彼らは囲まれる。そして、そこに彼らのボスである女性が現れる。彼女は「命を預かった、買い戻したい?」と尋ねる。リックはここに、ゲイブリエルがいると確信している。
ボートの物資も、ゲイブリエルももらったというボス。
リックは、救世主のことを話して協力を求める。だが、あっさり断られ、ボコボコにされかける。
しかし、それを救ったのがゲイブリエルだった。彼は集団のうちの1人にナイフをつきつけ、皆を解放するように求めたのだ。
ボスはリックと話をすることにする。ゴミ捨て場が見下ろせる「上」で。彼女たちは、何でも奪ってきた。リックに協力する価値があるか試したいという彼女は、ゴミの山の上から、リックを突き落とす!

リックは下に転がり落ちる。ミショーンたち(他にもロジータやタラ、アーロンがいる)とは反対側に落ちたリックを待っていたのは、ウォーカーだった。頭にはトゲトゲ(長さは5~60センチ?)つきの鉄の帽子を埋め込まれ、体には直接同じ長さのトゲを埋め込まれているウォーカーが彼を襲う!リックは必死で抵抗し、自らの片手を犠牲にしながら戦う。ガラスの破片を拾い、ウォーカーにとどめを刺す彼。ミショーンの助言に従い、ゴミの山を崩してウォーカーの動きを悪くさせたうえで。
「信じたか?」
ロープが上から降りてくる。
「銃をたくさん。そうしたら戦う」
リックは微笑む。

リックとボスは、物資の取り分で揉めつつも、協力する姿勢を固める。ただし、銃を早く持ってくるように要求される。そうしないと、協力しないというのだ。5人は解放される。

キャロルのところに、王がやってくる。彼はなにかと理由をつけてキャロルを見舞っているようだ。ジェリーは彼女にパイを渡す。家に戻って読書を再開したキャロルだが、またドアをノックする音がする。ウンザリするキャロルだが、そこに立っていたのはダリルだった。涙ぐみつつハグする2人。途中で「もういい」とダリルがキャロルを引き離す。
「なぜ出て行った」
「仕方なかった」

ゲイブリエルはリックに事の顛末を説明している。あの夜、外を監視していて気配を感じ、倉庫に降りたところで襲われた。そして、物資を運ばされ、彼自身も人質として連れ出されてしまった。やはり、ゲイブリエルは裏切ったのではなかったのだ。
BOATというメッセージのおかげで気付いたというリックと、それに気づいてくれたのは、リックが彼を信頼していたからだと感謝するゲイブリエル。
「私たちが正す。だがその道のりは険しい」というゲイブリエルだが、「ありがとう」と述べる。
「なぜ笑える?なぜそんなに自信が?」
「敵が味方になると、証明してくれた」
リックの言葉に、ミショーンも微笑んでいる。

危なっかしいロジータと口論になるタラ。戦うべきというロジータと、まだその時ではないというタラで喧嘩になる。謎の集団のボスは「まずは銃」「早くしないと無効」と述べる。彼らは猫の置物を盗み、銃の調達に急ぐ。

夜。キャロルの家にいるダリル。
「死なれたくない、あなたにも。もう死なせない。殺せるけど……殺してしまう。また仲間が傷つけられたら、また殺すわ。そして何も残らない。救世主は来た?」
「ああ」
「誰かが傷付いた?みんな無事?」
泣きだすキャロルに、ダリルは躊躇する。
「来た奴らは全滅させた」と嘘をついたダリル。みんなが無事だという。キャロルは涙を拭い、2人は食事を始める。
ダリルは話を逸らすように、王のことを聞き出す。そして食事の後、ダリルは帰ることにする。彼は立ち去ろうとするが、引き返してきてキャロルをハグし、改めて去っていく。

王国に戻っているダリル。彼はトラを見ている。
ダリルはやってきたモーガンに、王を説得するように頼む。
「あんたが信じてるものは消えちまった。目を覚ませ」
「君も同じだろ」
「俺を知らない」
「知ってるさ。キャロルに言わなかった。それでいい。知ってたらキャロルは、ここにいる。皆何かを信じたいんだ」
ダリルの手に、トラが顔をすりつけている。

翌朝、ヒルトップに行くために王国を出て行くダリル。その後ろ姿を、モーガンとリチャードがそれぞれ見送っている。

感想

・今回はまたまたダリル回!前回のダリル回は救世主に捕まっていて拷問される内容でしたが、このエピはよかったですね。キャロルとハグするところはグッときました。でも、個人的な感想だけど、この2人のハグって恋愛っぽさがなくていいですよね。にしても、今シーズンから革ジャンとか袖ちぎれてる服とか着てないんだよなダリル。GAPみたいな服着てるよ。
・ダリルが嘘をつくのを選んだところにまたグッとくる。モーガンとダリルの絡みはそんなになかったので(リックやキャロルとは敵対していたけど)新鮮ですね。とはいえ、意外と「人を助ける」ことを選ぶダリルと、「人を殺さない」ことを決めているモーガン。共通点も多いけれど、仲間にはなかなかなれないようです。とはいえ、モーガンの思考にイライラしている人もいるみたいですが、私はこういう価値観を持つキャラクターが出てくるのも必然だと思う。
・そして、リックが出会った謎の集団!ヒルトップ、王国、救世主、タラが出会った女性ばかりのコミュニティに加えて、かなり過激な集団が加わりました。略奪で生きてきたというこの集団もなかなかに危険そうですが……?
・ゲイブリエルはやっぱり悪人ではなかった、というのにホッとする。にしても、どう見ても街を出て行くところは単独犯にしか見えなかったけど。
・今回出てきたウォーカーがかっこよすぎ。「ウォーキング・デッド」のいいところって、ウォーカーでも飽きさせないようにいろいろ工夫しているとこですよね。
・で、ユージーンはどうなったんだ。弾を作ってるのかね??と思っていたら、次回はユージーン回でした。
・トラは何食ってんだ?ウォーカーだったら人肉の味を覚えてるんじゃ……ってことはウォーカーを食べた豚肉を食べているのかしら??